JPH01292214A - 電磁流量計 - Google Patents

電磁流量計

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JPH01292214A
JPH01292214A JP12428588A JP12428588A JPH01292214A JP H01292214 A JPH01292214 A JP H01292214A JP 12428588 A JP12428588 A JP 12428588A JP 12428588 A JP12428588 A JP 12428588A JP H01292214 A JPH01292214 A JP H01292214A
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JP
Japan
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electrodes
flow
water level
flow tube
center
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JP12428588A
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Nobuyasu Murase
村瀬 信泰
Yutaka Yoshida
豊 吉田
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Aichi Tokei Denki Co Ltd
Original Assignee
Aichi Tokei Denki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は断面が円形の流管内を満水から非満水状態で
流れる流体の流量を計測する電磁流量計に関する。
〔従来技術とその問題点〕
非満水管路の流量を計測する流量計において、管底部に
一対の電極を置き、第21図のように励磁電流を流し、
管内に磁束を発生させ、磁束と流体の移動により発生す
る誘導電圧Uを取り出し、これで流体の速度Vを検出し
、−万骨の上部に、管内の水位を検出するため水位レベ
ルセンサー、例えば超音波センサーを設は水位りを検出
する。
これにより、流量信号Qを、流速Vと水位りを用いて、
次式として求める方法がある。
Q=cXvXs  (h) 但しs  (h)は流体が流れている断面積で、管径と
水位りから決まる関数。 Cは比例定数。
この方式の欠点は、 水位を検出するためのレベルセンサーが必要になり、そ
の分高価。 超音波等のレベルセンサーだと、水面変動
、泡などにより影響を受は易い。
つまり、開水路(非満水)の流量は、水位の僅かな変動
で大きく変化する性質を持っているので、水位は高精度
で検出しなければならないが、この精度の確保が困難で
ある。
レベルセンサーがあるため設置条件も制約を受ける。
即ち、超音波センサーの場合、水面とセンサーの間には
、或一定の距離がないと計測できない。
このため管の上部に大きな突起状のスペースが必要にな
る等の問題点があった。
又、第22図のように流管の全域の大部分にまたがる一
対の弧状電極を設け、管上部では強く、底部では弱くな
るような磁界を構成して、流管の中を流れる流量に比例
した信号を直接得る方法(特開昭52−48356号公
報)も提案されているが、この電極構成は、従来からの
電磁流量計の電極構成から容易に想像がつくように電極
幅を拡張したものに過ぎず、最適の電極構成とはいいが
たい。 また、電極が流管の大部分にまたがるというこ
とは同等必然性のないもので、本発明に示すような電極
構成に対し、全円周にまたがるような弧状電極を製作し
なければならず、いたらずに精密な曲げ加工を要求する
もので、コスト高をまねくという問題点があった。
この発明は上記に鑑み、円形非満水流管内の流量を電磁
流量計の原理を用いて、高精度に計測することを可能に
する流量計であって、流管内の水位を独立のレベルセン
サーで計測する必要のないしかも容易に製作できる流量
計を提案するものである。
〔本発明が解決しようとする課題〕
上記目的を達成するために、本発明では、円形流管の満
水から非満水状態で流れる流体の流量を計測する電磁流
量計において、流管の中心を通る垂直軸に対し、一対又
は複数対の電極を対称の位置に配し、かつその位置は、
流管の中心を通る水平軸より流管の底部の方へ偏って配
置してあり、更に、流管内に磁束を発生させるための励
磁コイルの、流管の中心軸方向に流れる励磁電流部分の
中心付近が、流管の上部方向に偏って配置されているも
のである。
また前記電磁流量計の流量信号から、流管内の水位と流
量の関係を導(各種流量公式を用いてマイクロコンピュ
ータにより水位を求め、この水位信号によって、変換器
の交換係数を変更、或いは励磁コイルの励磁電流を切り
換えるか、または、変更することによって器差の補正を
行なうこともできる。
〔本発明の技術的背景〕
電磁流量計の解析には重み関数という概念を用いる。 
これは、電磁流量計内のある点に、ある決まった方向と
単位強さを持った流れと磁束密度が作用したときに、出
力としてどれだけの量が得られるかを相対的に表したも
のである。 この重み関数と各点における流速と磁束密
度の値を掛は合わせたものが各々の点を流れる流体に起
因するところの出力電圧に比例する量となる。 この意
味で、重み関数というものは、それを表現するときに用
いた流速の方向、磁束密度の方向、そして電磁流量計の
構造に依存したものになる。
通常、重み関数は流管の中心軸に直角な平面内の2次元
で考えることが多く、ここでも特に断わらない限り流管
の中心軸に直角でなおかっ、電極の形状が点状の場合に
はそれを含む平面内で、電極の形状が面積を持つような
形状の場合には、その電極の流管の中心軸方向の幅の中
心を通るような平面内において重み関数を考えることに
する。
また流速の方向としては、流管の中心幅の方向を取る。
 磁束密度の方向としては、これが励磁磁界の構成の方
法によってかなり方向の違いが出てくるために、いろい
ろな形状のN界分布に対応すべくこれを鉛直軸方向と水
平軸方向の磁界成分それぞれについて各々重み関数を考
える。
重み関数について、少し別の言い方をすれば、重み関数
は、ある点において先に述べた流速と磁束密度のベクト
ル間のベクトル積の方向に単位強さの起電力を与えたと
きに、電極においてどれだけの大きさの電位差が得られ
るかを表す量に比例している。
この立場に立つならば重み関数は次に述べるようなモデ
ルを考えることによって得られることが理解できよう。
電磁流量計における流体は、電気的にはある固有の抵抗
値を持った均質な媒体として扱ってよい。
従って、第8図に示したような抵抗のネットワークとし
て近似することができる。 このネットワークのメツシ
ュの細かさをどんどん細かくしてゆけば任意の精度で流
体を電気的に近似することができる(但し、ここで電極
は完全導体、電極以外の流管壁は絶縁体と仮定しておく
)。
さて、第8図では磁束密度(壱)と流速(テ)の向きを
図に示したように仮定しているので、これによって生ず
る起電力(狂)の向きもちょうど図に示したような方向
になる。 そこで、例えば第8図のa点における重み関
数を求めようとすれば、a点に第8図に示したような起
電力e(=1)を置いてやってそのときの二つの電極1
.2間における電位差を見てやればよい。
ところで、このような状況の時に流管全体からのトータ
ルとしてはいかほどの電位差が電極間に現れるであろう
か。 これを知るには第9図に示したようなモデルを考
えればよい。 つまりメツシュ上の全ての点に起電力e
が生じているのだから、この第9図のような状況を想定
してそのときの電極間の電位差を計算してやればよいの
である。
が、この計算には面倒なマトリックス演算などは必要と
しない。 このときの電極間の電位差は、電極に接続さ
れている増幅器の入力インピーダンスが流体の抵抗値に
比べて十分大きいとするならば(そして、通常の電磁流
量計ではこの条件は十分に満たされている)ネットワー
ク上を電極1から電極2へ最短距離で進んだときに通過
する起電力の総和に等しいのである。 なぜなら、電極
における入力インピーダンスが十分大きいときにはこの
ネットワーク上には全く電流が流れられないことになる
ので流体の電気抵抗による電圧降下が起こらず、電極1
と2に挟まれた起電力によってのみ電極間の電位差が決
定されるからである。
従ってこの場合は、トータルの出力電圧は6eとなり、
また、例えば電極を1’、 2’で示した位置へ移動さ
せたならば出力は4es更に1″、2″の位置まで移動
させたとすれば同じ<2eとなる。
この事情を端的にいい表せば、出力電圧は電極間の距離
に比例するということになる。
今までは満水状態での電磁流量計のモデルについて考え
てきたが、このことから非満水状態でその流量を計る電
磁流量計について重要な知見が得られる。 それは、第
9図に示したネットワーク上には電流が流れていないの
だから、このネットワークから例えば第9図の点線で計
ったような部分のネットワークを取り除いても電極間の
電位が変化しないということである。
点線で囲った部分のネットワークを取り除くということ
は、現実に対応させれば水位を半分まで減らすことに相
当する。 即ち電極が水面下にある限りトータルの出力
電圧は水位の変化によらないで一定であるということが
いえるのである。
このときにも、もし電極の位置を変えてやれはトータル
の出力は電極間の距離に比例するということは前と同じ
である。
〔本発明の原理〕
以上、点電極の場合について電極の位置が変わったり、
水位が変わったりしたときの重み関数の変形に伴う電磁
流量計の特性の変化について説明してきた。 この、点
電極を持った電磁流量計の特性は全てのいろいろな形状
の電極を持った電磁流量計の解析の基礎になるものであ
る。 そこで、これからは、この点電極の電磁流量計の
特性を基に、本発明にかかるところの形状を持った電磁
流量計の特性について説明してゆく。
第10図で、最初は点a、a’に点電極があったとする
。 このときには出力は3eである。 そこで、電極を
円周方向に延ばしてそれぞれ点a−b、点a”−b”間
に跨るようにしたとすると、もともと電位がeだけ違う
点aと点b、点a”と点b゛が電極によって短絡される
ことになるから、このネットワーク全体に電流が流れだ
し、もう点電極の場合のように節頓に電極間の電位差を
云々することができなくなる。 この場合には、電極間
の電位差は点a−a’に点電極があったときの38より
は大きくなるが点b−b’に点電極があるとしたときの
58よりは小さくなってしまうだろう。
このような円周方向に大きさを持った電極を持つ電磁流
量計の特性は、電極の位置と大きさによって微妙な変化
をするわけであるが、ごく大雑把にいって電極間の平均
距離に対してその出力は正の相関関係があるといえる。
第12図にその例を示す。 これは第11図の電極配置
の場合に、流管内を第8図或いは第9図に示したような
メツシュで、流管の直径に対して32×32に分割して
回路方程式を立てコンピュータにより数値計算をした結
果得たものである。
第12図は示されているようにこの場合には第11図の
角βが約60°になったときに出力が最大になる。 こ
の出力が最大になる点と同じく第12図に示した電極間
の平均距離が最大になる点とは一致していることが解る
(ここで、電極間の平均距離は第13図に示す斜線の面
積Mを、電極の円周方向の幅Sで割った値の2倍と定義
しておく)。
同じようにして、出力が最大になる点を角αをパラメー
タとして調べていくとαが180°から−90゜に変化
するにしたがって最大の出力を与えるβの値は57°か
ら90”へRA調に増加していることが解った。 従っ
て、本発明におけるように非満水状態の流量も計測しよ
うとする電磁流量計においては、計測しようとする最低
の水位において少なくとも電極の一部が計測しようとす
る流体に接していなければならないから、それによって
第11図のαが規定され、それは通常90°よりも大き
いから、それに対して最大の相対的な出力、言い替えれ
ば電磁流量計として最大の感度を得ようとすれば、必然
的に第12図におけるβは57°から90°の間の値に
決まってしまう。 先ずこの観点から全円周にわたるよ
うな第22図の電極は不利である。
次に、大きさを持った電極の電磁流量計においてそこを
流れる流体の水位が変化したときにどの様な特性の変化
が生じるかを説明する。
点電極の場合と異なり、この場合には、水位の変化によ
ってトータルの出力電圧も変化することは電極の幅や位
置を変化させたときの事情と同じである。 ここで、第
14図にαを固定して、βをパラメータとしたときの水
位の変化による相対的な出力電圧の変化を示す。 これ
は、先の抵抗ネットワークのモデルによらず、境界要素
法による数値計算によって求めた重み関数の分布による
ものである。
ここで、境界要素法による重み関数の計算について若干
の説明をしておく。 先に、c本発明の技術的背景〕の
最初に説明したように、重み関数とは流管内の考えてい
る点に単位強さの起電力を置いたときの電極間の電位差
に比例する量である。
今簡単のために第15図に示すような1次元で考えるこ
とにする。 図の電極a、b間の電位差Vは、電極間上
のX軸方向の電界強度をE (x)とすれば、 V= /”E (x) dx で表される。 点Xoに単位起電力が作用したときの電
位差がその点の重み関数W (Xo)になるのだから W (Xo) ” k−Gδ(x −Xo) E (x
) d x=に−E(χ0) 但し、δ:デルタ関数 に:比例常数 となる。 つまり重み関数Wは電極間にある電位差を与
えたときの考えている点における電界強度に比f!A1
することになる。
従って、重み関数のこの見方によれば、重み関数を求め
ることは電極間に適当な電位差を与えたときの流管内の
電W強度分布−電界強度は電位ポテンシャルのgrad
によって求まるから一電位分布を求めることに帰着する
この場合のような、その領域内に電荷を含まないような
空間内では、電位分布はラプラスの方程式を満たすから
、ラプラスの方程式の主要解を使って境界要素法解析を
行なえば、流管内での電位分布は容易に求めることがで
き、そこから電位強度の分布を計算して重み関数を求め
ることができる。
さて、第14図からは水位の変化によって徐々に出力電
圧が変化するが、特に電極の一部が水面から出るように
なると更に急激な出力電圧の変化が起こることが解る。
これは、電極の一部が水面から上に出ることになると、
結果としてβが大きくなって電極間の平均距離が小さく
なることによるものである。
ここで点電極の場合に話を戻すと、今、本発明が実現し
ようとしているような電磁流量計を構成しようとして、
計りたいと思う最低の水面より下に点電極を配し、鉛直
軸方向に空間的に均一な磁束密度を加えてやったとする
。 その場合には、先に述べたようにこの電磁流量計の
出力は水位によらず一定である。 ということは、この
電磁流量計は水位の高低にかかわらずそのときの流体の
流速に比例した出力信号を与えるということである。
ところが、目的とするのは水位の高低にかかわらず流体
の流量に比例するような出力信号を与えるような電磁流
量計であるのだから、この構成では、例えば満水状態の
時を基準に考えれば、非満水の低水位状態の時には、そ
の出力信号は求められる出力信号に対してかなり大きい
ことになり、逆に非満水で最低の水位の時を基準に考え
れば、水位が増えていって満水状態に近づいたときの出
力信号は、求められる出力信号に対してかなり小さいこ
とになる。
この状態を緩和してやるには、先ず第一に空間的に均一
な磁束密度分布を捨てて、鉛直軸方向に流管上部では強
く、流管下部においては弱くなるような磁束密度分布を
採用してやる。
実は、求める均一な流れに対して水位の変化に関わりな
くそのときの流量に比例した出力電圧を与えるような電
磁流量計を構成するには、重み関数と磁束密度の値の積
を、流体が流れている断面積内で積分した値が水位の変
化に関わりなく常にそのときの流れの断面積に比例する
ようにしてやれば良いのであるが、次に示すように重み
関数は水位の変化に対して微妙な分布の変化をするので
、この条件を完全に満たすような磁束密度分布を構成し
てやることは非常に困難であるし、想らく何等かの手段
によって現在の水位の値を知ることなしにこの磁界を決
定してやることは不可能があろう。 又、実際にそのよ
うな完璧な磁束密度を構成してやる必要も、他の精度か
ら考えて必要ではない。 その意味において上記の磁束
密度分布を採用するのである。
第16図、第17図及び第18図には、境界要素法によ
って求めた、それぞれ満水状態と非満水で水位が満水状
態の約半分の状態とほとんど最低に近い状態での、鉛直
軸方向の均一な磁束密度分布と、図で紙面に直角な方向
の均一な流速分布に対する重み関数の分布を示すが、重
み関数は電極が存在する流管下部において最も大きな値
を示す。 また、流管下部付近の重み関数に注目してみ
ると、水位が低下するにしたがって流管下部付近の重み
関数が大きい範囲が拡大して行くことが解る。
これは、水位か低下してもその水位の値に関わり7− 
なく電磁流量計の出力電圧が一定であるということ、即
ち、重み関数のそのとき流体が流れている断面積内での
積分値が一定であることからも予想されることである。
このことから、先に述べたような空間的な分布を持った
磁束密度をこの電磁流量計に加えてやるならば、満水に
近いような水位の状態の時には、流管全体に広く分布し
た重み関数に対して、重み関数が相対的に8弱(なって
いる流管上部付近には強い磁束密度が、重み関数が相対
的に強くなっている流管下部付近には弱い磁束密度が加
わることで全体からある程度平均した信号電圧が得られ
るのに対して、水位が低下して、この広く分布していた
重み関数が流管下部に集まっているような状態の時には
、そこには弱い磁束密度しか作用しないので、先に述べ
たような、水位が低下したときに出力電圧が大きくなっ
てしまうような不都合な状態が緩和されるのである。
第19図は、第16図、第17図、第18図に示した電
極配置による重み関数に対して第20に示したような形
状の電流によって形成される磁束密度分布を加えること
により鉛直軸方向に均一な分布を持つた磁束密度を加え
たときに比べてどれくらい効果が挙がるかを境界要素法
による重み関数の分布の数値計算に基づいて示したもの
である。 第19図により、このような磁束密度分布の
有効性は明らかである。
この磁束密度分布を形成する磁束発生コイルの形状は第
20図に示すごとく全く単純で容易に構成できるもので
あった。 この磁界発生コイルの形状とその数そしてそ
れぞれのコイルに流す電流値を種々複雑に変化させるこ
とによって、ここに示した以上の効果を得ることは可能
である。 しかし、本発明においては次に述べるような
電極の形状と水位の変化との絡みによる電磁流量計の特
性の変化を利用することによってこの程度の簡単な磁束
密度発生コイルによっても十分使用に耐えるような精度
を持った電磁流量計を構成するのである。
先に、電極が水面上に出ることによる出力電圧の変化に
ついて述べておいた。 これは言い換えれば、電極が水
面上に出ると電磁流量計の感度が低下しているというこ
とである。 単純な形状のコイルによって補正しきれな
い低水位での出力の増大をこの効果によって補正してや
るのである。
つまり、感度の点も考慮にいれて適当な大きさの電極を
設けて置くと水位が高いときには電極全体が働くために
感度良く出力が得られるのに対して水位が低下して電極
が水面上に現れたような時には実効的に電極間距離が減
少しているために感度が低下することになりこれが重み
関数の集中による感度の増大を補正するのである。
実際には、磁界分布とも関係して種々の電極形状に付い
てこの効果を確かめて最適の形状を決定してやる必要が
ある。 第1図にその一例を示す。
〔実施例〕
実際に、本発明の電磁流量計を構成するには、前記効果
が最もよく発揮されるように、電極の位置、大きさ、励
磁コイルの位置、形状を決定してやる必要がある。 こ
の決定に際しては、全体の大きさ、測定したい流量範囲
など、im常の流量計に求められる要素も考慮に入れな
ければならないことはいうまでもない。
第1図が、その実施の一例で、1.2は電極、3は流管
、4,5は励磁コイルの流管の中心軸方向に流れる励磁
電流部分で、その中心6が流管3の上部方向に偏って配
置されている。 第3図は、この構成による誤差曲線を
示している。
第2図は、本発明の電磁流量計の全体構成を示すもので
ある。 即ち電極からの信号電圧をプリアンプで増幅し
、サンプルアンドホールド→A/D変換−マイクロコン
ピュータによる演算処理−D/A変換し出力信号を得る
。 その間、励磁回路及び号ンブルアンドホールド回路
は、マイクロコンピュータにより制御される。
本発明は、主として非満水流管の流量計測のための、流
管形状と電極及び励°磁コイルの構成についてであり、
電極以降出力にいたるまでは一般的な電磁流量計と変わ
るところはない。
第4図は、電極構造が、複数対の小電極で形成された実
施例である。
更に高精度を得るための手段について説明する。
円形非満水管路の流量Qは、一般に公式化しており、例
えばマニングの式によれば、 Q = 1 /n −RV’ r1/z(J)但し n
:I11度係数 R:径深(流れの断面積を流管の円周 上で流体に浸かっている部分の長 さで割ったもの) ■:勾配 で表されることは周知である。
さて、第3図によれば、水位によって若干の誤差が認め
られるのだが、この誤差は構造が決まれば変動すること
はない系統誤差である。 そこで、水位りは流管の形状
を知れば、径深Rより簡単に計算することができ、また
、流管の形状を含め(1)の式のその他の項は定数であ
るから、これらを予め知っておくことで、そのときに検
出されている流量信号Qによって h=Φ(Q) として水位を逆にマイクロコンピュ〜りにより演算し、
その水位がどれ位かを知る。 これによって第2図の出
力信号、即ち流量信号を修正演算するのである。 第5
図は、流量係数を変化させた器差補正方式であるが、こ
れは励磁電流を切り換えることによっても実現できる。
 これら演算を周期的に実施し、その水位によって補正
することで、より高精度の流量計が実現できる。
第5図では、流+JQを先ず知ることで水位りを推定し
、この水位りの値により、あらかじめ設定しておいた流
量係数Cを選択し、これを測定された流量Qに乗じて補
正した流量Q゛を得るようにマイクロコンピュータのプ
ログラムが定めζある。
式(1)における勾配Iは、流体の水面の、流れの方向
に対する水平面からの簡きを意味するが、現実には流管
そのもの\水平面にだいする傾きと考えて扱っても差し
支えないとされている。 下水道工事では、流管の設置
勾配は決められているので、この勾配をマイクロコンピ
ュータに前もって書き込んでおいて、第5図のフローに
従って補正流量を計算することで、より誤差の少ない計
量値を得ることができる。
なお、本発明において、電極を、流管の中心を通る水平
軸より流管の底部の方へ偏って配置するということは、
流管に対する電極の全体的な位置関係のことをいってい
るのであり、換言すれば、電極の重心位置を前記水平軸
より下方に偏らせることがである。
第6図は検出された流量信号を増幅する増幅器の電位中
心となるアース電極6が、管下端の、電極1.2に挟ま
れた中心点に位置する実施例である。
一般に電磁流量計にはアースリングと呼ばれるリング状
のアース電極が電磁流量計を構成する流管の両端につい
ている。 これは、電磁流量計の信号変換器のアース電
位を決めるもので、変換器のCMNR(同相雑音除去比
)を改善するために設けられているものである。 第1
6図のアース電極によれば一般のアース電極を用いたと
きに比べて電磁流量計を小型化できるし、組立工程にお
いて電極と同時にアース電極を作り付けることができる
ので、工程の短縮になり安価に製造することができる。
第17図は、増幅器の電位中心となるアース電極7.8
が、電磁流量計を構成する流管3の両端において、電極
1.2の上端より下に円弧を構成するように配置された
実施例である。
特に本発明においては通常化満水状態で流体が流れるよ
うなことを想定している。 水面から上に出たアース電
極はその用を成さないため、たとえリング状のアース電
極を持っていたとして満水状態以外では無駄になってし
まう部分が多くな。
第7図はこのような無駄な部分が少なくなと共に、ある
程度のアース電極の幅があるために流体中に迷走電流が
あった場合にこれをバイパスすることで電極に影響を与
えない効果もある。
〔発明の効果〕
本発明によれば、何等、水位を清I定する手段を用いる
ことなく、高精度に満水から非満水にいたる流量を直接
測定することが可能となる。
更に、何等、複雑な励磁コイルの形状や配置を用いるこ
とがない。 同じく複雑な形状や極端な大きさの電極も
用いる必要がなく、通常の電磁流量計の技術によって容
易に構成することができる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の電極と励磁コイルの配置を示
す図、第2図は本発明の電磁流量計の全体を示す図、第
3図は第1図の実施例の誤差を示す線図、第4図は電極
構造の異なる実施例、第5図は請求範囲2項の電磁流量
計における補正流量を求める方法〜の流れ図、第6図と
第7図はそれぞれアース電極の異なる構造を示す下面図
と斜面図、第8図乃至第1゛0図は電磁流量計の解析モ
デル、第11図は電極配置を示す図、第12図は電極の
一ヒ端位置を変数としたときの電極間平均距離と出力電
圧を示す線図、第13図は電極間平均距離を説明する図
、第14図は水位と出力電圧との関係線図、第15図は
、電極間の起電力を説明するための説明図、第16図乃
至第18図は重み関数の図1.第19図は誤差の線図、
第20図は励磁コイルの一例を示す図、第21図及び第
22図は従来の電磁流量計の略図である。 1.2・・・電極、3・・・流管、4,5・・・励磁電
流部分

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、円形流管の満水から非満水状態で流れる流体の流量
    を計測する電磁流量計において、流管の中心を通る垂直
    軸に対し、一対又は複数対の電極を対称の位置に配し、
    かつその位置は、流管の中心を通る水平軸より流管の底
    部の方へ偏って配置してあり、更に、流管内に磁束を発
    生させるための励磁コイルの、流管の中心軸方向に流れ
    る励磁電流部分の中心付近が、流管の上部方向に偏って
    配置されている電磁流量計。 2、前記電磁流量計の流量信号から、流管内の水位と流
    量の関係を導く各種流量公式を用いてマイクロコンピュ
    ータにより水位を求め、この水位信号によって、変換器
    の変換係数を変更、或いは励磁コイルの励磁電流を切り
    換えるか、または、変更することによって器差の補正を
    行なうことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の電
    磁流量計。
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