JPH01292129A

JPH01292129A - 複合糸条

Info

Publication number: JPH01292129A
Application number: JP11931988A
Authority: JP
Inventors: Toshimasa Kuroda; 黒田　俊正
Original assignee: Teijin Ltd
Current assignee: Teijin Ltd
Priority date: 1988-05-18
Filing date: 1988-05-18
Publication date: 1989-11-24

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は耐熱性、Ｆｔ＃熱品性共に澤れな複合糸条に関
する。

（従来の技術）従来から耐熱性、劇薬品性繊維として知られているアラ
ミド繊維（メタアラミド＊ａ、バラアラミド繊維、又は
共重合アラミドａ維）は広くフィルター、防護衣等の分
野に使用されている。このアラミド繊維はｔＪＬ規格に
よる耐熱性は２１０℃〜２４０℃と非常に優れているが
、一方高温湿熱下では分解され強度劣化を起すこと、又
酸に対してもその濃度が高くなったり、使用温度が高く
なると分解や溶解が起きること、アルカリに対しては更
に分解が早いことなどの理由から耐薬品性については必
ずしも十分とは言えなかった。これらに対し、フッソ系
＊１１の一種であるポリテトラフルオロエチレン（Ｐ　
’Ｉ’　Ｆ　Ｅ　）繊維は優れた耐薬品性を有すると共
に耐熱性もＬＪＬ規格で２６０℃と良好であるが、この
ポリマーは繊維化が難しく、細い繊維が得られにくいこ
と、又コストが大であることのほか何よりもその強度が
２ｇ／ｄｅ以下と低く、その密度も２．２と大である為
、布帛やフェルトとして使用すると重い物となる欠点を
有している。

そこでコストを低くする為にテトラフルオロエチレン−
パーフルオロアルキルビニルエーテル（ＰＦＡ）の共重
合体による繊維、又はテトラフオロエチレンーエチレン
共重合体（ＥＴＦＢ）＊維等も提案され、これにより溶
融紡糸が出来ること及びコストが安くなる利点はある。

しかし、耐熱性ＵＬ規格ではＥ　Ｔ　Ｆ　Ｅで１５０℃
と低くなることのほかやはり強度が室温ですらＩｇ／ｄ
ｅ〜３ｔ／ｄｆ３であり、１５０℃乾熱中では０．４ｇ
／ｄｏ以下にまで低下すること及び密度が１．７５〜２
．１５と大であるなどの欠点がある１、一方耐熱、耐薬
品性共に改良されたものとしてポリフェニレンサルファ
イド繊維がある。この繊維は優れた耐薬品性と１７０〜
１８０℃のＵＬ耐熱を有すると共に１５０℃熱雰囲気中
でも３ぎ／ｄｅ以上の強度維持性を有しているが、それ
でも　２００℃以上では連続使用が困難であると共にこ
のポリマーはもろいと云う欠点を有している。この性質
は、そのまま繊維にも見られ、曲げ。

摩耗、撚りに対し、毛羽立ちや断糸しやすい大きな欠点
を有している。

（発明の目的）従って、本発明の目的は、耐熱性、耐薬品性共に良好で
あり、高温下１５０℃中での強度も３ｔ／ｄａ以上の水
準を示し、曲げ、撚り、摩擦、Ｉ！耗に対し十分な耐性
を有する優れた複合糸を提供することにある。

（発明の構成）本発明者らは、上記目的を達成する為に種に検討を重ね
た結果、ポリエーテル・エーテル・ケトン繊維にアラミ
ド繊維を混用すれば良いことを見出し、本発明に到達し
た。

即ち、本発明はポリエーテル・エーテル・ケトン繊維と
アラミド繊維とからなることを特徴とする複合糸条であ
る。

本発明におけるポリエーテル・エーテル・ケトン繊維は
繰り返し単位の９０％以上が＋ｏ　％　。

る繊維であり、その固有粘度［η］が０．７以上である
ことが好ましい、一方のアラミド繊維は、そ０の構成単
位を９０％以上有するバラアラミドｌａ雌、又は３，４
°−ジアミノジフェニルエーテルおよびバラフェニレン
ジアミドとテレフタル酸クロライドＨＮ　−＠４０　％
　Ｎ　Ｈ−ＯＣ０ＣＯ＋−の構成単位からなる繊維が挙
げられる。

本発明の複合糸条は、ポリエーテル・エーテル・ゲトン
ｗＪ維とアラミド１ｌｌｆｉ（メタアラミド、バラアラ
ミド、共重合系アラミド）とを混用した混紡糸、混繊糸
、混撚糸等量ての複合糸条を含み例えばフィラメント糸
とスライバーとの複合糸条なとも含むものである。従っ
て、複合されな糸条においては、その混率はとわないが
、好ましくは９０％〜１０％の間で使用される。又その
複合糸条の形態は撚糸されたものやフィラメントにあっ
ては交絡処理をされたもの等、特に限定されない、これ
らは目的と用途により選定すればよい。

この様に複合されることによりアラミド繊維の欠点であ
った耐薬性、一方ポリエーテル・エーテル・ケトン＠鱈
の欠点つまり熱可塑性樹脂である為、高温下において（
特に２００℃以上）収縮や、強度が室温時より低下する
こと又瞬間的に炎にて溶融し形態を損なう等の欠点を互
いにカバーし合って、耐熱性と耐薬品性を向上させると
共にポリエーテル・エーテル・ケトン繊維のみでは高価
格であるが本発明の複合糸条にすることにより、より安
価にすることが出来る。

尚、本発明の複合糸条は、耐熱性、耐薬品性及び力学特
性１寸法安定性１等の要求されるミシン糸、濾過布９作
業衣等に好適に使用される。

（実施例）以下実施例により本発明を更に詳細に説明する。

耐熱性、耐薬品性（耐アルカリ性、耐酸性）。

防炎性は下記方法により評価した。

１）耐熱性：乾熱下２００℃で５００時間処理後の強力
保持率で示した。

２）耐酸性＝５０％Ｈ２ＳＯ４７１℃２４時間処理後の
強力保持率で示した。

３）耐アルカリ性：１０％ＮａＯＨ中９３℃２時間の強
力保持率で示した。

４）防炎性：　ＡＳＴＭ　　Ｄ２８６３−２０法による
限界酸素指数（Ｌｏｔ）で評価した。

５）長期耐熱性：Ｕｌ、規格で評価した。

実施例ｌＩＣ１社製ホリエーテル・エーテル・ケトン（ＰＥＥＫ
　）　１５０　Ｇを３９０℃で溶融紡糸し１３８℃のホ
ットローラーで３．８倍に延伸後、２５０°Ｃのホット
ローラーでセットする一連の工程で、ＰＥＥＫ延伸糸２
００ｄｅ　／１００ｆｉｌを得た。コノ１ｍ雌の強度は
　７．８　ｚ／ｌｉｅ、伸度は１６％であり、乾熱２０
０℃×３０分中の収縮率は４．２％であった。一方、メ
タアラミド繊維は２００ｄｅ　／１００ｆｉｌを用いた
が、この物の強度は５．２　ｇ／ｄｅ、伸度は２６％で
あり乾熱２００℃Ｘ３０分での収縮は０．５％であった
。これら２者をインターレースノズル（空気開繊交絡処
理ノズル）で緊密混合すると共に交絡度が１ｍ当り５６
ケ／ｍ入れて複合糸条を得た。この物の耐熱性。

耐薬品性、防炎性を第１表に示す、この複合糸条に織物
を想定し張力５０ｇを掛はガスライターに２秒間さらし
たがＰＥＥＫは半溶融するが、複合糸は縮まなかった。

又乾熱１５０℃中での強度も４．３ｇ／ｄｅと良好であ
り、本発明の目的とする耐熱性。

耐薬品性、防炎性を満たした複合糸になっていることが
確認された。

実施例２帝人■製テクノーラ（共重合タイプのアラミド繊維）　
１．５ｄｅ　Ｘ５１ｎｍ短繊維と実施例で作成したＰＥ
ＥＫ延伸糸を押込クリンパ−に供給しその後切断して２
ｄｅＸ５１１ｍｍの短繊維を作成し、これら両者をテク
ノーラ３０．ＰＥＥＫ７００割合（重Ｊｉ）で混繊して
２％の混紡糸を作った。この混紡糸の耐熱性、耐薬品性
、防炎性、長期耐熱性を第１表に示した。

この複合糸条の耐熱性、耐薬品性、防炎性は第１表に示
す通りであり、全て良好な特性を示している。又１５０
℃での強度も６．７ｇ／ｄｅと良好であった。

比較例１２．５ｄｅ　Ｘ５１ｍ＋のメタアラミド短ｌ＃Ｊ維のみ
から実施例２と同様の２％の紡績糸を作成した。各特性
値は第１表に示す通りであり、耐熱性のみが良好である
が、耐アルカリ性、耐酸性において明らかに劣っていた
。また防炎性も満足すべきものではなかった。

第１表（発明の効果）本発明によれば、耐熱性、耐薬品性が共に優れると共に
防炎性においても良好であり、又１５０℃での強度も３
．０ｇ／ｄｅ以上ある複合糸条を提供することが出来る
。

Claims

【特許請求の範囲】

ポリエーテル・エーテル・ケトン繊維とアラミド繊維と
からなることを特徴とする複合糸条。