JPH01290755A - 溶融メッキ鋼板のエッジオーバーコート防止方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、亜鉛やアルミニウム等のメッキを行う連続式
溶融メッキ鋼板の製造時における溶融金属のエソジオ−
バーコードの防止方法に関するものである。

（従来の技術） 例えば、連続式溶融メッキ設備においてメッキを施す場
合、一般にはストリップを溶融メッキ液中に導いて、ス
トリップ表面に溶融メッキ液を付着させた後、気体絞り
用ノズルで前記付着した溶融メッキ膜厚さを均一に絞る
ようにしている。ところで、近年このような設備におい
ては、生産性向上およびコスト低減を目的として高速化
、薄目付化の傾向にある。ストリップを高速で走行させ
ると、ストリップに付着する持ち上げ溶融メッキ量が増
大するため厚目付けになる。高速薄目付化を指向するに
は、気体絞り用ノズルのスリットギャップを大きくする
か、高温あるいは高圧のガスを用い、ノズルとストリッ
プとの間隔を狭くして操業しなければならない。しかし
、このような操業では、種々の問題があり、その問題点
のひとつとして、ストリップのエツジ部が中央部に比べ
て厚目付になるエツジオーバーコートが発生し、高品質
化に反するばかりでなく、コイル巻取り及び巻戻し時に
おける前面れの原因にもつながるという問題があった。

このような問題に対し、従来種々の防止対策がとられて
きた。まず、ストリップに対向するノズルに形成された
スリシトの両側部にスリソトギ＋ノブの広い部分を形成
し、ストリップのエツジ部に対するガス量を増大させて
絞り力を大きくする例がある。また、特公昭４９−２９
８１４号公報に開示されているように、ストリップのエ
ツジ相当部に対し、補助ノズルによる噴射を行って、上
記例と同様にエツジ部に対するガス流量を増大させるよ
うにした例もある。後者は補助ノズルをストリップの幅
方向に移動可能としてその異なる幅に対応できる点で優
れているものの、両者は共に、ストリップのエツジ部に
対するガス流量を増大させた分だけ余分なガスが必要で
あり、かつその増大したにもかかわらずエツジ部のオー
バーコートの低減が十分でないものであった。

そこで、本願出願人は、その原因究明の結果、エツジオ
ーバーコートの主原因が噴射ガスのエツジ部における外
向偏流にあることに着目し、先に実願昭６１−１０３３
１８号にかかる考案を提案した。これは、第５図に示す
ように、ストリップＳに対向して配置された気体噴射ノ
ズル１１の、両端近傍の内部に中央方向に向くガイドベ
ーン１２を設け、ノズルスリット１３から噴射されるガ
スの流れを、それぞれ端部より中央方向に向けるように
したものである。これにより、ストリップＳのエツジ部
におけるガス流は、端部より外向けに流れる外向偏流は
改善された。

（発明が解決しようとする課題） °　しかしながら、上記のような従来の構成は、ガイド
ベーンがノズルに対し一体に設けてあり、かつ予め中央
方向に向けた構成としているため、次のような点で更に
問題点を有していた。すなわち、鋼板の幅が変わった場
合や鋼板とノズルとの距離が変わった場合には、ガイド
ベーンによるガス流の方向がエツジ部に適切に対向する
とは限らず、従ってそのエツジオーバーコートの低減を
十分に行い得ないものであった。更に、狭幅の鋼板の場
合、ガスをエツジ部よりも外側の不要な位置に対しても
噴射することとなり、不経済なものであった。

そこで本発明は、鋼板の幅が変わっても、又鋼板とノズ
ルとの距離が変わっても、これに対応して当３１　Ｆ板
のエツジ部に外方向より内方向に向けた噴射を行って、
エツジオーバーコートを適切に低減し得る溶融メッキ鋼
板のエンジオ−バーコード防止方法を提供することを目
的とするものである。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために、本発明の溶融メンキ鋼板の
エツジオーバーコート防止方法は、銅板への溶融メッキ
付着層の制御を行うべく気体噴射を行う主ノズルの噴射
方向を、ノズルと鋼板との距離及び鋼板の幅に応じて任
意に変更可能とし、鋼板のエツジ部に対する気体噴射方
向をエツジ部外方向より少なくとも内方向に向けて噴射
するものである。

（作　　用） 本発明方法は以上説明したような方法により、鋼板とノ
ズルの距離及び鋼板の幅に対応し、ノズルより噴射され
る気体の噴射方向を、エツジ部における気体の流れ方向
が外方向より内方向に向かう流れとすることにより、溶
融メッキ付着量のエツジ部への偏向をなくしてそのオー
バーコートを防止するとともに、エツジ部より更に外方
への気体の余分な噴射を防止することとなる。

（実　施　例） 以下本発明の実施例を示す図面に基づいて詳細に説明す
る。第１図（イ）（ロ）は幅の異なる鋼板に対する主ノ
ズルからの気体の噴射状態を示す説明図、第２図は連続
式溶融メッキ鋼板の製造構成回、第３図（イ）（ロ）は
主ノズルの構成を示す断面図である。

まず、第２図において１は被メッキ鋼板であり、連続的
に溶融メッキ液２中に供給され、ロール３を介して引き
出されるが、その出口部の両面において、当該鋼板１に
付着した余分な溶融メッキ液を制御すべく主ノズル４を
設置し、気体を噴射することにより適宜除去するように
している。ここで、主ノズル４は、第３図（イ）（ロ）
に示すように、その内部に複数のベーン５を設けており
、このベーン５は軸６を中心に回動可能に構成され、そ
の方向は必要に応じて適宜調整されるようになっている
。そして、主ノズル４の後方人ロアより流入された気体
は、上記ベーン５の方向に対応する方向に制御されて、
前方ノズル口８より前方に噴射される。従って、この主
ノズル４のノズル口８を＠板４に対向させることにより
、鋼板４に対する気体の噴射方向を適宜制御しながら、
鋼板１に付着した余分な溶融メッキ液を除去することと
なる。

上記主ノズル４の使用に際しては、ノズル口８と鋼板ｌ
の距ＩＤ及び釦１板１の幅１１と、ノズル噴射方向の関
係を予め求めてお（。そして実際の各ノズルの噴射位置
を設定するにあたっては、例えば板幅Ｈについては板エ
ツジ検出器で、またノズル口８と鋼板１の距ＩＤについ
ては距離検出器を設けておき、鋼板がノズル４に入る前
段階でＨｌＤの各値を測定する。

そこでこれらの測定値から前記の予め定めておいた関係
からノズル噴射方向を定めるべく、各ベーン５の方向を
定めるのである。第１図（イ）（ロ）は、鋼板１の幅が
Ｈａの綱板１ａとＨｂの鋼板１ｂの場合の、主ノズル４
のベーン５と気体の流れについて示している。すなわち
、広幅Ｈａの（イ）図の場合は、＠ｆ７ｉｉ、ｌａのエ
ツジ部より外方に対応するベーン５ａと５ｂの向きを内
方向に変え、このベーン５ａと５ｂ間及び５ｂと５ｅ間
の気体の流れを上記鋼板１ａのエツジ部より内方向に向
かう方向としている。また、狭幅Ｈｂの（ロ）図の場合
は、鋼板１ｂのエツジ部より外方に対応するへ一ン５ａ
〜５ｅのうち、ベーン５ａ〜５Ｃを閉じ、ベーン５ｄと
５ｅの向きを内方向に変え、そのベーン５ｄと５ｅ間及
び５ｅと５ｆの間の気体の流れを上記鋼板１ｂのエツジ
部より内方向に向かう方向としている。

上記第１図（イ）におけるベーン５ａと５ｂ及び同図（
ロ）におけるベーン５ｄと５ｅの傾斜角は、それぞれの
鋼板１ａと１ｂの幅ｔｌａ、　Ｈｂにより異なるが、更
に主ノズル４と鋼板１ａ、１ｂの距離Ｄａ及びＤｂが変
わることによっても変わる。要は、鋼板１のエツジ部に
対する気体の流れを、鋼板１の幅■１の広狭に関係なく
、又鋼板１と主ノズル４の距離りに関係なく、外方向か
ら内方向に向かうように噴射させるものである。このこ
とにより、気体が鋼板１に吹き付けられた後の風向が、
第４′図（ロ）に矢印で示すように、外偏向がなくなる
。

なお、この第４図（イ）は気体の噴射方向が、鋼（反１
に対して単に垂直方向の場合の例であり、その吹き付け
られた後の風向はエツジ方向への外向偏流が大きいもの
であるが、本発明ではその外向偏流が少なくなったこと
が明らかである。この結果、同第４図（イ）（ロ）にお
いて点線で示す溶融メッキ液の付着品分布が、本発明に
おける（口）図の方が（イ）図の場合に比べて、より均
等になったことがわかる。

（発明の効果） 本発明は以上説明したように、主ノズルの噴射方向を、
ノズルと鋼板との距離及び鋼板の幅に応じて任意に変更
可能とし、少なくとも鋼板のエツジ部における気体噴射
の方向を外方向より内方向に向かう流れとすることによ
り、溶融メッキ液付着量のエツジ部への偏向をなくして
オーバーコートを防止できるとともに、エツジ部より更
に外方への気体の余分な噴射を防止することができるも
のである。従って、鋼板に対応して適切なエツジオーバ
ーコートの防止を行い得て、所期の目的を達成すること
ができ、かつ狭幅な鋼板に適用して噴射気体のロスもな
く非常に経済的なものであり、゛極めて有効な発明であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図（イ）（ロ）は本発明の実施例における幅の異な
る鋼板に対応する主ノズルからの気体の噴射状態を示す
説明図、第２図は連続式溶融メッキ鋼板の製造構成図、
第３図（イ）（ロ）は主ノズルの構成を示す断面図、第
４図（イ）（ロ）は気体が鋼板に吹き付けられた後の流
れを従来例との比較で示す説明図、第５図は従来例にお
けるノズルの一部を破断して示す斜視図である。 １、ｌａ、１ｂは被メッキ鋼板、２は溶融メ・ンキ７夜
、４は主ノズル、５はベーン、Ｈａ、　Ｈｂは鋼（反の
幅。 第１図 （イ） 第２図 第３図 （イ）　　　　　　　　　　　　　　（ロ）第４図 （イ）　　　　　　　　　　　　　　θコ）第５０ 【 ／

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）連続式溶融メッキ鋼板の製造時におけるエッジオ
   ーバーコートの防止方法において、鋼板への溶融メッキ
   付着量の制御を行うべく気体噴射を行う主ノズルの内部
   にガイドベーンを設け噴射方向を、ノズルと鋼板との距
   離及び鋼板の幅に応じて任意に変更可能とし、鋼板のエ
   ッジ部に対する気体噴射方向をエッジ部外方向より少な
   くとも内方向に向けて噴射することを特徴とする溶融メ
   ッキ鋼板のエッジオーバーコート防止方法。