JPH0128908B2 - - Google Patents
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- JPH0128908B2 JPH0128908B2 JP56067553A JP6755381A JPH0128908B2 JP H0128908 B2 JPH0128908 B2 JP H0128908B2 JP 56067553 A JP56067553 A JP 56067553A JP 6755381 A JP6755381 A JP 6755381A JP H0128908 B2 JPH0128908 B2 JP H0128908B2
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N33/00—Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
- G01N33/48—Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、血液の分析装置、詳しくは赤血球に
関するパラメータである平均赤血球血色素量、平
均赤血球血色素濃度に代わるパラメータ、すなわ
ち、赤血球血色素量分布、赤血球血色素濃度分布
を分析、測定する血液分析装置に関するものであ
る。 〔従来の技術〕 従来から、臨床血液検査の分野で実施されてい
る赤血球に関するパラメータの測定において、単
位体積当りの赤血球数(RBC)、血色素量
(HGB)、ヘマトクリツト値(HCT)が実測さ
れ、さらにこれらのパラメータを演算によつて、
平均赤血球容積(MCV)、平均赤血球血色素量
(MCH)、平均赤血球血色素濃度(MCHC)がつ
ぎの式によつて求められる。 MCV=HCT/RBC MCH=HGB/RBC MCHC=MCH/MCV=HGB/HCT 一方、生の測定値であるRBC、HGB、HCTが
正常人においては並行して変動し、正常人の間に
おいても正常値の範囲が非常に大きいのに対し、
上記3つの演算によつて得られるパラメータは、
3つの測定値が並行して変動するためにその変動
が少なく、したがつて病気の診断などにはこれら
の3つのパラメータMCV、MCH、MCHCがき
わめて有効である。しかしながら、測定値および
演算によつて得られる上記のパラメータは、血液
中の赤血球に関する情報をグロスで求めたもので
あり、あくまでも平均の情報である。 また、米国特許第3770349号明細書には、散乱
光により細胞の大きさを、透過光により細胞の核
の大きさを検出し、細胞をクラス分けする方法お
よび装置が開示されている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 一般に、人体に存在する赤血球は必ずしも同一
であるとは限らず、幅広い分布を持つている。し
かも病気によつてその分布状態が変化する。した
がつて近年、赤血球の大きさの分布を求める装置
が出現し、工業分野などにも応用され、各種粒子
のバラツキ度合の測定などが行われるようにな
り、いわゆる粒度分布曲線と称するグラフとして
活用されている。一方、血色素量から得られる同
様な分布曲線は、従来、赤血球を溶解させその吸
光度変化をとらえて得ていたために、1個1個の
情報を求めることは困難であり、赤血球1個ずつ
の情報を得ることが要望されていた。 また上記の米国特許第3770349号明細書記載の
方法および装置においては、散乱光および透過光
を検出しているが、個々の細胞についてそれらの
強度を記憶するわけではなく、単にある閾値を境
にして細胞を振り分けているだけである。また細
胞の核の大きさを検出するためにのみ、透過光を
検出しており、白血球等、核を持つ細胞を直接の
対象としている。赤血球は核を持たないため、透
過光を検出することにより、単に白血球から弁別
されるだけである。赤血球1個ずつの赤血球血色
素量を測定することについては、全く示唆すらさ
れていない。さらに赤血球1個ずつの赤血球血色
素濃度を測定することについても、全く記載され
ていない。 本発明は上記の諸点に鑑みなされたもので、赤
血球1個ずつに関する情報を測定し、その分布を
解析することができるようにして、赤血球血色素
量分布、赤血球血色素濃度分布を得るようにした
血液分析装置を提供することを目的とするもので
ある。 〔問題点を解決するための手段および作用〕 上記の目的を達成するために本願の第1の発明
の血液分析装置は、第13図に示すように、光源
1の前方に、シースフローを形成して赤血球1個
ずつを通過させる血液試料用セル8を設け、この
血液試料用セルの前方に光学系10を介して透過
光および散乱光を検出する透過光受光素子3およ
び散乱光受光素子4を配設し、さらにそれぞれの
受光素子の信号を演算・記憶する演算・記憶回路
を設け、この演算・記憶回路に、赤血球血色素量
分布、赤血球粒度分布を表示・記録する表示・記
録装置22を接続して形成したものである。 第1の発明の血液分析装置において、赤血球の
透過光および散乱光を赤血球1個ずつについて測
定し、それらの光強度を多数レベルに応じて設け
られた記憶回路に記憶させ、赤血球血色素量分
布、赤血球粒度分布を表示・記録する。 また本願の第2の発明の血液分析装置は、第1
4図に示すように、光源1の前方に、シースフロ
ーを形成して赤血球1個ずつを通過させる血液試
料用セル8を設け、この血液試料用セルの前方に
光学系10を介して透過光および散乱光を検出す
る透過光受光素子3および散乱光受光素子4を配
設し、さらにこれらの受光素子に割算回路21を
介してそれぞれの受光素子の信号を演算・記憶す
る演算・記憶回路を設け、この演算・記憶回路
に、赤血球血色素濃度分布を表示・記録する表
示・記録装置22を接続して形成したものであ
る。 第2の発明の血液分析装置において、赤血球の
透過光および散乱光を赤血球1個ずつについて測
定し、透過光強度を散乱光強度で割算し割算結果
を記憶回路に記憶させ、赤血球血色素濃度分布を
表示・記録する。 第1の発明の装置および第2の発明の装置にお
いて、演算・記憶回路としてはマイクロコンピユ
ータなどが用いられる。 以下、本発明の構成を図面に基づいて説明す
る。第1図は本発明における測定原理を示してい
る。本発明は、レーザ発振器などの光源1からの
光線を血球2(赤血球)にあて、透過光および散
乱光をそれぞれ透過光受光素子3および散乱光受
光素子4で検出し、それらを累積し分布曲線を得
ることを特徴としている。透過光を測定すること
により、赤血球1個ずつの赤血球血色素量を求め
ることができ、また散乱光を測定することによ
り、赤血球の大きさに関する値を求めることがで
き、さらに透過光の情報を散乱光の情報で割る
と、赤血球1個ずつの赤血球血色素濃度を求める
ことができる。これらの測定値から第2図〜第6
図に示すような分布曲線を得ることができる。す
なわち、第2図は赤血球血色素量の分布曲線で、
統計的な解析により血色素量、平均赤血球血色素
量、赤血球数を求めることができ、分析頻度値を
設定し解析することにより、最小赤血球血色素
量、最大赤血球血色素量、赤血球血色素量幅、最
頻度赤血球血色素量を求めることができる。また
第3図は赤血球血色素濃度の分布曲線で、統計的
な解析により平均赤血球血色素濃度、赤血球数を
求めることができ、分析頻度値を設定し解析する
ことにより、最小赤血球血色素濃度、最大赤血球
血色素濃度、赤血球血色素濃度幅、最頻度赤血球
血色素濃度を求めることができる。さらに第4図
は赤血球の大きさの分布曲線で、第5図または第
6図に示すように、赤血球血色素量の分布曲線と
同時に表示することにより、疾患判定を容易にす
ることができる。第7図〜第12図は疾患と出力
パターンを示すもので、第7図および第8図は低
色素性小球性貧血の場合、第9図および第10図
は正球性貧血の場合、第11図および第12図は
高色素性貧血の場合を示している。なお第7図、
第9図、第11図は赤血球血色素量の分布曲線、
第8図、第10図、第12図は赤血球の大きさの
分布曲線である。したがつて第4図〜第6図のグ
ラフと、第7図〜第12図などのグラフとを比較
することにより疾患を容易に判定することができ
る。 〔実施例〕 以下、本発明の実施例について説明する。第1
3図は本発明の血液分析装置の一実施例を示して
いる。1は0.6μm以下の波長を有するレーザ発振
器などの光源で、この光源1からの単色光は、一
部光量補正用のためにビームスリツタ5によつて
分配され受光素子6で検出される。残りの光は光
学系7によつて収束され、血液試料用セル8を通
過し再び光学系10により必要な光を収束させ、
透過光を透過光受光素子3で、散乱光を散乱光受
光素子4で検出する。なお11は試料槽、12は
ポンプ、13は試料を中心に包み込み、いわゆる
シースフローを形成させるための液槽、14は廃
液槽である。受光素子3,4,6の信号は、それ
ぞれ増幅器15,16,17によつて増幅され、
たとえば演算や統計処理をマイクロコンピユータ
などを用いて行う場合には、インターフエース1
8に入力させ、それぞれの粒子1個ずつの情報を
マイクロコンピユータ20内に設けられたメモリ
に書き込む。各メモリの番地は透過光あるいは散
乱光の強度に応じた多数のレベルに応じたもので
あり、前者は個々の赤血球の血色素量に対応し、
後者は個々の赤血球の大きさに対応する。したが
つて各番地に適合する粒子数を各番地において累
積すれば、それぞれのパラメータの分布状態を記
憶させることができる。さらにこれらのメモリに
入れられた全粒子数を100として割合を求めると、
それらは血色素量、粒度に相当する分布曲線とな
る。 また第14図に示すように、インターフエース
18に入力される血色素量相当の透過光の強度
を、大きさ相当の散乱光で割算回路21において
割算することにより、予め血色素濃度相当のパラ
メータを記憶させることができ、前述のような赤
血球色素濃度に関する分布曲線を得ることができ
る。 上記のような情報が入力されたメモリをスキヤ
ニングすることにより、表示・記録装置22にお
いて分布曲線をモニタ表示したり、プリントアウ
トすることができる。 第15図および第16図は光学系の実施例を示
しており、第15図はレンズ23を用いて透過光
24および散乱光25を検出するように構成した
検出部、第16図はミラー26,27を用いて構
成した検出部を示している。次表および第17図
は赤血球血色素量の印字表示例であり、メモリの
各番地の記憶内容を直接印字した例、および分布
曲線を記録した例を示している。
関するパラメータである平均赤血球血色素量、平
均赤血球血色素濃度に代わるパラメータ、すなわ
ち、赤血球血色素量分布、赤血球血色素濃度分布
を分析、測定する血液分析装置に関するものであ
る。 〔従来の技術〕 従来から、臨床血液検査の分野で実施されてい
る赤血球に関するパラメータの測定において、単
位体積当りの赤血球数(RBC)、血色素量
(HGB)、ヘマトクリツト値(HCT)が実測さ
れ、さらにこれらのパラメータを演算によつて、
平均赤血球容積(MCV)、平均赤血球血色素量
(MCH)、平均赤血球血色素濃度(MCHC)がつ
ぎの式によつて求められる。 MCV=HCT/RBC MCH=HGB/RBC MCHC=MCH/MCV=HGB/HCT 一方、生の測定値であるRBC、HGB、HCTが
正常人においては並行して変動し、正常人の間に
おいても正常値の範囲が非常に大きいのに対し、
上記3つの演算によつて得られるパラメータは、
3つの測定値が並行して変動するためにその変動
が少なく、したがつて病気の診断などにはこれら
の3つのパラメータMCV、MCH、MCHCがき
わめて有効である。しかしながら、測定値および
演算によつて得られる上記のパラメータは、血液
中の赤血球に関する情報をグロスで求めたもので
あり、あくまでも平均の情報である。 また、米国特許第3770349号明細書には、散乱
光により細胞の大きさを、透過光により細胞の核
の大きさを検出し、細胞をクラス分けする方法お
よび装置が開示されている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 一般に、人体に存在する赤血球は必ずしも同一
であるとは限らず、幅広い分布を持つている。し
かも病気によつてその分布状態が変化する。した
がつて近年、赤血球の大きさの分布を求める装置
が出現し、工業分野などにも応用され、各種粒子
のバラツキ度合の測定などが行われるようにな
り、いわゆる粒度分布曲線と称するグラフとして
活用されている。一方、血色素量から得られる同
様な分布曲線は、従来、赤血球を溶解させその吸
光度変化をとらえて得ていたために、1個1個の
情報を求めることは困難であり、赤血球1個ずつ
の情報を得ることが要望されていた。 また上記の米国特許第3770349号明細書記載の
方法および装置においては、散乱光および透過光
を検出しているが、個々の細胞についてそれらの
強度を記憶するわけではなく、単にある閾値を境
にして細胞を振り分けているだけである。また細
胞の核の大きさを検出するためにのみ、透過光を
検出しており、白血球等、核を持つ細胞を直接の
対象としている。赤血球は核を持たないため、透
過光を検出することにより、単に白血球から弁別
されるだけである。赤血球1個ずつの赤血球血色
素量を測定することについては、全く示唆すらさ
れていない。さらに赤血球1個ずつの赤血球血色
素濃度を測定することについても、全く記載され
ていない。 本発明は上記の諸点に鑑みなされたもので、赤
血球1個ずつに関する情報を測定し、その分布を
解析することができるようにして、赤血球血色素
量分布、赤血球血色素濃度分布を得るようにした
血液分析装置を提供することを目的とするもので
ある。 〔問題点を解決するための手段および作用〕 上記の目的を達成するために本願の第1の発明
の血液分析装置は、第13図に示すように、光源
1の前方に、シースフローを形成して赤血球1個
ずつを通過させる血液試料用セル8を設け、この
血液試料用セルの前方に光学系10を介して透過
光および散乱光を検出する透過光受光素子3およ
び散乱光受光素子4を配設し、さらにそれぞれの
受光素子の信号を演算・記憶する演算・記憶回路
を設け、この演算・記憶回路に、赤血球血色素量
分布、赤血球粒度分布を表示・記録する表示・記
録装置22を接続して形成したものである。 第1の発明の血液分析装置において、赤血球の
透過光および散乱光を赤血球1個ずつについて測
定し、それらの光強度を多数レベルに応じて設け
られた記憶回路に記憶させ、赤血球血色素量分
布、赤血球粒度分布を表示・記録する。 また本願の第2の発明の血液分析装置は、第1
4図に示すように、光源1の前方に、シースフロ
ーを形成して赤血球1個ずつを通過させる血液試
料用セル8を設け、この血液試料用セルの前方に
光学系10を介して透過光および散乱光を検出す
る透過光受光素子3および散乱光受光素子4を配
設し、さらにこれらの受光素子に割算回路21を
介してそれぞれの受光素子の信号を演算・記憶す
る演算・記憶回路を設け、この演算・記憶回路
に、赤血球血色素濃度分布を表示・記録する表
示・記録装置22を接続して形成したものであ
る。 第2の発明の血液分析装置において、赤血球の
透過光および散乱光を赤血球1個ずつについて測
定し、透過光強度を散乱光強度で割算し割算結果
を記憶回路に記憶させ、赤血球血色素濃度分布を
表示・記録する。 第1の発明の装置および第2の発明の装置にお
いて、演算・記憶回路としてはマイクロコンピユ
ータなどが用いられる。 以下、本発明の構成を図面に基づいて説明す
る。第1図は本発明における測定原理を示してい
る。本発明は、レーザ発振器などの光源1からの
光線を血球2(赤血球)にあて、透過光および散
乱光をそれぞれ透過光受光素子3および散乱光受
光素子4で検出し、それらを累積し分布曲線を得
ることを特徴としている。透過光を測定すること
により、赤血球1個ずつの赤血球血色素量を求め
ることができ、また散乱光を測定することによ
り、赤血球の大きさに関する値を求めることがで
き、さらに透過光の情報を散乱光の情報で割る
と、赤血球1個ずつの赤血球血色素濃度を求める
ことができる。これらの測定値から第2図〜第6
図に示すような分布曲線を得ることができる。す
なわち、第2図は赤血球血色素量の分布曲線で、
統計的な解析により血色素量、平均赤血球血色素
量、赤血球数を求めることができ、分析頻度値を
設定し解析することにより、最小赤血球血色素
量、最大赤血球血色素量、赤血球血色素量幅、最
頻度赤血球血色素量を求めることができる。また
第3図は赤血球血色素濃度の分布曲線で、統計的
な解析により平均赤血球血色素濃度、赤血球数を
求めることができ、分析頻度値を設定し解析する
ことにより、最小赤血球血色素濃度、最大赤血球
血色素濃度、赤血球血色素濃度幅、最頻度赤血球
血色素濃度を求めることができる。さらに第4図
は赤血球の大きさの分布曲線で、第5図または第
6図に示すように、赤血球血色素量の分布曲線と
同時に表示することにより、疾患判定を容易にす
ることができる。第7図〜第12図は疾患と出力
パターンを示すもので、第7図および第8図は低
色素性小球性貧血の場合、第9図および第10図
は正球性貧血の場合、第11図および第12図は
高色素性貧血の場合を示している。なお第7図、
第9図、第11図は赤血球血色素量の分布曲線、
第8図、第10図、第12図は赤血球の大きさの
分布曲線である。したがつて第4図〜第6図のグ
ラフと、第7図〜第12図などのグラフとを比較
することにより疾患を容易に判定することができ
る。 〔実施例〕 以下、本発明の実施例について説明する。第1
3図は本発明の血液分析装置の一実施例を示して
いる。1は0.6μm以下の波長を有するレーザ発振
器などの光源で、この光源1からの単色光は、一
部光量補正用のためにビームスリツタ5によつて
分配され受光素子6で検出される。残りの光は光
学系7によつて収束され、血液試料用セル8を通
過し再び光学系10により必要な光を収束させ、
透過光を透過光受光素子3で、散乱光を散乱光受
光素子4で検出する。なお11は試料槽、12は
ポンプ、13は試料を中心に包み込み、いわゆる
シースフローを形成させるための液槽、14は廃
液槽である。受光素子3,4,6の信号は、それ
ぞれ増幅器15,16,17によつて増幅され、
たとえば演算や統計処理をマイクロコンピユータ
などを用いて行う場合には、インターフエース1
8に入力させ、それぞれの粒子1個ずつの情報を
マイクロコンピユータ20内に設けられたメモリ
に書き込む。各メモリの番地は透過光あるいは散
乱光の強度に応じた多数のレベルに応じたもので
あり、前者は個々の赤血球の血色素量に対応し、
後者は個々の赤血球の大きさに対応する。したが
つて各番地に適合する粒子数を各番地において累
積すれば、それぞれのパラメータの分布状態を記
憶させることができる。さらにこれらのメモリに
入れられた全粒子数を100として割合を求めると、
それらは血色素量、粒度に相当する分布曲線とな
る。 また第14図に示すように、インターフエース
18に入力される血色素量相当の透過光の強度
を、大きさ相当の散乱光で割算回路21において
割算することにより、予め血色素濃度相当のパラ
メータを記憶させることができ、前述のような赤
血球色素濃度に関する分布曲線を得ることができ
る。 上記のような情報が入力されたメモリをスキヤ
ニングすることにより、表示・記録装置22にお
いて分布曲線をモニタ表示したり、プリントアウ
トすることができる。 第15図および第16図は光学系の実施例を示
しており、第15図はレンズ23を用いて透過光
24および散乱光25を検出するように構成した
検出部、第16図はミラー26,27を用いて構
成した検出部を示している。次表および第17図
は赤血球血色素量の印字表示例であり、メモリの
各番地の記憶内容を直接印字した例、および分布
曲線を記録した例を示している。
以上説明したように、本発明の血液分析装置に
よれば、赤血球1個1個に関する情報を測定し、
その分布を解析することができるので、従来得ら
れなかつた新しい情報、すなわち、赤血球血色素
量分布、赤血球血色素濃度分布を得ることがで
き、病気の診断などに大いに役立てることができ
るとともに、従来求めていたパラメータをも統計
演算により求めることができ、データのチエツク
やあるいは一度の測定で多項目のパラメータの出
力を行うことができるなどの効果がある。
よれば、赤血球1個1個に関する情報を測定し、
その分布を解析することができるので、従来得ら
れなかつた新しい情報、すなわち、赤血球血色素
量分布、赤血球血色素濃度分布を得ることがで
き、病気の診断などに大いに役立てることができ
るとともに、従来求めていたパラメータをも統計
演算により求めることができ、データのチエツク
やあるいは一度の測定で多項目のパラメータの出
力を行うことができるなどの効果がある。
第1図は本発明の測定原理を示す説明図、第2
図〜第6図は本発明の装置によつて得られる分布
曲線図、第7図〜第12図は疾患例の分布曲線
図、第13図は本発明の装置の一実施例を示す系
統的説明図、第14図は本発明の装置の他の実施
例を示す系統的説明図、第15図および第16図
は光学系回りの検出部の一例を示す説明図、第1
7図は出力データ例を模式的に表わした説明図で
ある。 1……光源、2……血球、3……透過光受光素
子、4……散乱光受光素子、5……ビームスリツ
タ、6……受光素子、7……光学系、8……血液
試料用セル、10……光学系、11……試料槽、
12……ポンプ、13……液槽、14……廃液
槽、15,16,17……増幅器、18……イン
ターフエース、20……マイクロコンピユータ、
21……割算回路、22……表示・記録装置、2
3……レンズ、24……透過光、25……散乱
光、26,27……ミラー。
図〜第6図は本発明の装置によつて得られる分布
曲線図、第7図〜第12図は疾患例の分布曲線
図、第13図は本発明の装置の一実施例を示す系
統的説明図、第14図は本発明の装置の他の実施
例を示す系統的説明図、第15図および第16図
は光学系回りの検出部の一例を示す説明図、第1
7図は出力データ例を模式的に表わした説明図で
ある。 1……光源、2……血球、3……透過光受光素
子、4……散乱光受光素子、5……ビームスリツ
タ、6……受光素子、7……光学系、8……血液
試料用セル、10……光学系、11……試料槽、
12……ポンプ、13……液槽、14……廃液
槽、15,16,17……増幅器、18……イン
ターフエース、20……マイクロコンピユータ、
21……割算回路、22……表示・記録装置、2
3……レンズ、24……透過光、25……散乱
光、26,27……ミラー。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 光源1の前方に、シースフローを形成して赤
血球1個ずつが通過する内径の血液試料用セル8
を設け、この血液試料用セルの前方に光学系10
を介して透過光および散乱光を検出する透過光受
光素子3および散乱光受光素子4を配設し、さら
にそれぞれの受光素子の信号を演算・記憶する演
算・記憶回路を設け、この演算・記憶回路に、赤
血球血色素量分布、赤血球粒度分布を表示・記録
する表示・記録装置22を接続したことを特徴と
する血液分析装置。 2 光源1の前方に、シースフローを形成して赤
血球1個ずつが通過する内径の血液試料用セル8
を設け、この血液試料用セルの前方に光学系10
を介して透過光および散乱光を検出する透過光受
光素子3および散乱光受光素子4を配設し、さら
にこれらの受光素子に割算回路21を介してそれ
ぞれの受光素子の信号を演算・記憶する演算・記
憶回路を設け、この演算・記憶回路に、赤血球血
色素濃度分布を表示・記録する表示・記録装置2
2を接続したことを特徴とする血液分析装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6755381A JPS57182167A (en) | 1981-05-02 | 1981-05-02 | Blood analyzer |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6755381A JPS57182167A (en) | 1981-05-02 | 1981-05-02 | Blood analyzer |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57182167A JPS57182167A (en) | 1982-11-09 |
JPH0128908B2 true JPH0128908B2 (ja) | 1989-06-06 |
Family
ID=13348263
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6755381A Granted JPS57182167A (en) | 1981-05-02 | 1981-05-02 | Blood analyzer |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS57182167A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2592273B2 (ja) * | 1987-12-19 | 1997-03-19 | 富士通株式会社 | 流体中に含まれるパーティクル検出装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3770349A (en) * | 1969-03-17 | 1973-11-06 | Sanchez G Legorreta | Method and apparatus for automatically classifying complex, microscopic particles such as human cells |
JPS53116193A (en) * | 1977-03-16 | 1978-10-11 | Instrumentation Labor Inc | Apparatus and method for analysis of blood by automation |
US4202625A (en) * | 1978-08-18 | 1980-05-13 | Ortho Diagnostics, Inc. | Method and apparatus for discriminating red blood cells from platelets |
-
1981
- 1981-05-02 JP JP6755381A patent/JPS57182167A/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3770349A (en) * | 1969-03-17 | 1973-11-06 | Sanchez G Legorreta | Method and apparatus for automatically classifying complex, microscopic particles such as human cells |
JPS53116193A (en) * | 1977-03-16 | 1978-10-11 | Instrumentation Labor Inc | Apparatus and method for analysis of blood by automation |
US4202625A (en) * | 1978-08-18 | 1980-05-13 | Ortho Diagnostics, Inc. | Method and apparatus for discriminating red blood cells from platelets |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57182167A (en) | 1982-11-09 |
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