JPH01287009A - 化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は創傷治ゆ作用を有する美肌成分を含にし、かつ
良好な使用感と安定性とを有する美肌化粧料に関するも
のである。更に詳しく８λば、本発明は、化粧料基剤に
対し、有効成分と１２でア［１エニン及び（または）ア
ロエニン塩をその配合割合が化粧料金値に対し０．００
５〜５申最％の量で配合してなることを特徴とする美肌
化釈：料を掟供づ゛るものである。

古来、基礎化粧料は整肌、美肌、美白等の目的で多くの
ものが促案されており、それなりの効果が得られるもの
であった。本発明は、創傷冶ゆ作用や細胞賦活作用の観
点より人然信効成分について鋭意研究探索の結果、アロ
］二ン及び（または）その塩は肌にとって好ましい作用
すなわち美肌整肌の効果があることを発見し、本発明を
完成するに至った。サーなわら、本発明は、化粧料基剤
に有効成分と（、）てアロ１ニン及び（または）その塩
を配合することを特徴とづ−る美肌化粧料に関舊るもの
である。アロエニンは上式（１） で表わされる物質であって、天然界では、主としてユリ
科アロエ属に存在する。例えば、キダチアロエ、アロエ
アフリカーナ、アロエベラ、アロエフェロツクス、シャ
ボンアロエ等に含まれている。

アロエニンは、これらの植物から各種の分離方法により
取り出すことが出来る。

次にアロエニンの製造方法について述べると、製造に用
いる植物はユリ科アロエ属植物であればほとんど利用可
能であるが、実際面の活用を考える場合にはキダチアロ
エを用いるのが有利である。

まずキダチアロエの乾燥葉を粗粉砕し、水または水とど
んな割合でも混じり合う有機溶媒を用いて第一段階の抽
出操作を行なう。上記溶剤で抽出した抽出物から有機溶
剤を留去した後、適当量の水を加え、クロロホルム、ク
ロルメチレン等のハロゲン化溶剤、エチルエーテル等の
比較的極性の低い溶剤を用いて水層を洗浄するという第
二段階の操作を行なう。次に洗浄した水層を無機酸また
は有ＶｓＷ＆を用いてｐＨ３附近に調整する。このｐＨ
３附近に調整した水層を酢酸エチル、ノルマルブタノー
ル等の比較的極性の高い有機溶剤を用いて第三段階の抽
出操作を行なう。このようにしてアロエニンを１５〜２
５％含むエキスを得る。溶媒の選定操作が適切ならば、
上記三段階の工程を実行すればアロエニンの濃度は２０
％以上となる。次にこのアロエニンを高濃度に含む抽出
物を樹脂カラムを用いて水−メタノール系の溶媒を使用
して精製すれば純度９５〜９９％のアロエニンを得るこ
とが出来る。

従来、このようにして製造したアロエニン及び（または
）その塩を実用的に化粧料に用いた例はなく、またこの
物質が創傷治ゆ促進効果に基づく美肌、整肌作用がある
ことについても全く知られていなかった。

過去、ユリ科アロエ属植物例えばアロエニンを多く含む
と言われるキダチアロエの水、アルコール抽出エキスを
化粧料に配合することは旧来より知られているが、上記
エキス中におけるアロエニンの含有量は０．５〜１％で
あるにすぎないため、シソ科植物の上記溶媒抽出エキス
を配合した化粧料であってもその含有率は極めて微量で
あって実際的な創傷治ゆ効果は得られず、十分な美肌、
整肌作用は得られないものであった。

また一般に、ユリ科アロエ属植物の水、アルコールエキ
スは非常に濃い黄褐色乃至緑褐色であり、水性エキスは
糖やアミノ酸類を多く含むため腐敗しやすく、かつ、味
は非常に苦い。このような状態のエキスを高濃度に化粧
料に配合すると配合量や剤型が著しく制約され、これは
配合剤として致命的な欠点というべきものである。無理
に配合すれば、官能的あるいは感触的な機能が著しく低
下したものとなる。特にこの傾向は配合量の増加に伴い
ますます顕著化することから、従来は実用的配合量とし
ては掻く少量を添加するに留まっていた。本発明の美肌
、整肌化粧料に於て用いられるアロエニン及び（または
）その塩は、白色、無臭の粉末であり、取扱いが容易で
あって、かつ、他の化粧料成分との混合性、溶解性にお
いても優れ、すべての剤型に適用し得るものである。

本発明の美肌化粧料においては、前記のように、アロエ
ニンはその塩として用いてもよい。塩として用いること
により水への溶解性も高まり、特に化粧水に対する使用
において好ましいものとなる。

アロエニンを塩として使用する場合、その塩形成の塩基
物質としては、水酸化ナトリウム、水酸化マグネシウム
等の無機塩基、アルギニン、ヒスチジン等の塩基性アミ
ノ酸、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン等
の有機塩基が用いられる。

上記の塩は、予め調製しておいてそれを添加して用いて
も良いし、塩形成成分を別々に添加して処方系中で反応
させて塩を形成させても良い。

本発明の美肌化粧料においては、前記アロエニン及び（
または）その塩からなる群から任意の一種または二種以
上を選択して用いることが出来る。

その配合割合は、化粧料全量に対し０．００５〜５重量
％好ましくは０．１〜３重量％の範囲でよく、配合割合
として５重置％を超える必要はない。

また前記アロエニン及び（または）その塩に加えて水溶
性高分子物質を含有せしめた化粧料は、更に好ましい美
肌、整肌作用を有するものである。

こ杓、は恐らく、皮膚上１４：於（水溶竹高分１′二物
：１１　／’、ｌＥベヒクルとなり、有効成分であるア
目］−二−ンを効果的軒：角質層へ移１１１μｍノめ、
絆皮吸収を増ノい一３１貴ワることｋよるものと思われ
る。この様な水溶性高分子物質としては分子ｆｆｌ：　
２，０００以」−のものヌ、、δりり、例えば、ポリペ
プチド、可溶性」ンーゲン、ムー２ｌ多糖類、ヒフルロ
ン酸、ガム質、カゼイン、デ１ニス１−リン、ゼラブン
、ベクブン等が挙げられ、〈これらのうら一種または二
挿具Ｉ７が使用される。、１７Ｎ発明の美肌化粧料１．
−おい−７用いら４′）るイ１′、粧料星剤としτ）ま
、美肌化粧料（。−通常使用号るり剤”？１あればいず
れでもよく、’ｆｊ　ｌ＝：限定さ庸１バにい。具体的
な剤型としては、クリーム、軟こ・′）、乳液、化わ１
水、バック等が挙げら１）、る、３例え＋ｆクリ〜・へ
基剤としては、ミツ［］つ、］ステア′リル７Ｊレニ１
−ルスゲ”アリン酸、グリセリン、ブｌＸ１ｉピ［ノン
グリ−］−ル、［ｆ目ピレングリ−ｊ・−ルＬノスｊ−
）７１ノー［−、ポリオ−１−シｊ−ヂレンセチル１．
−ｊル、スクワラン等、バック培剤としては酢酸ビニル
樹脂■マルジ３１ン、ポリビーニルアルニ− 水１３剤−ｔ７　ｒ　ｇｅｔ　、　Ｊレイルツノルー］
−・・ル、Ｔタノ〜ル、ｆ　Ｄピレングリ］・−ル、グ
リセリン、ラウリＪしに−　ｊ−　／し、ソＪし１，で
タンモノラウリン酸王ス？／し等が挙げられる。本発明
の化粧料はこれらの原料を適宜使用１ノ、常法じよりク
リーム、バック、化粧水等、適当な形態の化粧料と１，
て調製ざ４］，る。

次に本発明の７１」エコンの製造プｊ法につい１：ぞの
例を示す。

製造例−・１ 一ユリ科７　Ｄ　Ｘ　ｆｉ　植１勿’Ｆ　９ｒ　ｆ　７
　ｏ　Ｊ二ノ乾１Ｍ５Ｎｇを粉砕機１°より粗粉砕し、
これに７ゼト〕／と水を容積で９：１（−混合した溶媒
３０．ｆ！を加え、撹拌しなから温浸抽出約３Ｏ分間後
、、ろ過した。ごの操作を２回繰返し、ろ液を集めＣ減
■、、濃縮し。、・、抽出下１”スが約３，９になっー
ζ゛からこのエコキスをエチル丁ーテル２ｐを用いで洗
浄した。この操ｆＩを２回繰返１゛とエキスは褐色送用
状態となった。洗浄したＴプル］−−フールエキス部分
り一′は７ａエニンはほとんど検出されなかー）た、　
−１−記の透明な溶液を塩酸を用いてＬ）　Ｈ　３　Ｍ
調製１、、・た後、この溶液を酢酸エヂル３．ａを用い
（抽出］，，た．、この操作を：３回總返し、抽出液を
集めて減圧、濃縮、乾固し、淡蹟褐色の粉末エキス７０
ｇを冑Ｉ，−：。次１この粉末−１１１キス１０ｇを取
り、ト・−］−ババールミー　Ｗ〜＝４０（東洋曽達丁
−業）３ｇ８用いて溶媒と１，？、メタン・−ル／水＝
１／１を使用しく精製１、ノ、純度９６％のシ゛７［１
エコン１．２５％を得た（原料からの収率０．２５％）
。

製造例−２ ７−り科ｊ′ロ丁ニ属植物シャ・ボン７７０上の乾燥葉
１ＧＫ３を裁断はｒよ・）て幅５馴位の小片とし、これ
１，゛メタノー・ル／水−＝７／３のｎ合）８媒ｉｏｏ
．ｏを加え室温にて３日間温浸を行４〆）だ後、ろ過し
た．ｊこの操作を２回繰返し、・う液を隼めＣ減圧、濃
縮１・、抽出Ｌキスが約１０．［）　ｆ：なったら濃縮
を中Ｉｎ　シ１−，　、、次に、この濃縮コン亀スを１
ｎ化メブ−１ノン２１４・用いて洗浄した。この操作を
２回繰）！ｊ．葎し、透明な茶褐色エキスを１７だ。洗
浄し！．′塩化メ・ｆレン部分）、′″礼よア［１エコ
ンはほとんど検出さ１′１，なかー，＞た。土−記Ｇ・
）茶褐色）、１明な）ｄ液４゛・リン酸を用いでｐ　ｌ
−１　３附近１、−調製【ノ六：俊、この溶液を１゛）
−ブタノール５．ｃ４−用いて抽出１ノだ。この操作べ
３回繰肘し、抽出液４−集めて減圧、濃縮、乾固し２、
褐色の粘諜１ｍ　、％ス１４０７を得た．、４：の粘調
］−゛Ｖス１０ｇを取り、セファデックス１．−　Ｈ〜
２０（フッ・ルマシア・ジャパン株式会ン１）３９を用
いて）８媒どじでメタノール／水−・１／３を使用しノ
て精製を行ない、純度９５９６のア［１エニン２、１ｇ
を１ワだ（原料からの収率０．２１％）。

次に本発明の美肌化粧料のｂ相性について史に説明−す
るため、アｌ］コー：ブ′ノの創信治ゆ作用（：つきテ
ストを行ない、結果を・表＝２にホした，、試験方法は
下記の通りである。

く試料〉 水中浦望りリー＝ムと］、？、７　Ｄ　、１−ニンを、
含まないもの（比較例−１）、０．２％含イｉｆＪるも
の（実施例−１＞、２％含合するもの（実施例−２）、
以Ｊ−．３検休宛・後記表−　１の通り調製した。創傷
治ゆテスト 実験動物としで，゛、！′ｌ）側合の５１−）糸゛シラ
ｊ−を購入）艷７「１間予両射台しｌごｆうの４０１７
Ｔ弓．−、丁−・〜・ＩＶ轟Ｙまで各１０匹づつに分け
て用いた，、まｆ８群のラッｉ−背部を電気バリカンを
用いて除毛し、水／エタノール−３／フ消毒液を脱脂綿
に含浸せしめたもので清浄後、円形のたがね（φ１１履
）を用いて正中線に沿って左右対称の皮膚欠損傷を４ケ
所作成した。

次に、１群を無処理群とし、■群は毎日１回観察終了後
に比較例−１のクリームを塗布し、■及びＩＶ群は同様
にそれぞれ実施例−１のクリーム、実施例−２のクリー
ムを塗布した。検体の塗布は全て１日１回各損傷部位当
り０．１ｇとした。また、観察は１日１回創傷面積の測
定と肉眼観察について行なった。尚、各群の創傷面積（
ＴｒＬＴＩｔ）は１０匹の平均値（小数第２位を四捨五
入）であり、治ゆ率は次式により求めた。

Ｏ８目の創傷面積 ｘｌｏｏ（％） （以下余白） 表−１ 表−２ （以下余白） 以上表−２の如く、アロエニンを含有せしめた化粧料は
、優れた創傷治ゆ効果を有しており傷の回復が早く、ま
た、完治後（２０日１）の皮膚の状態も無処理群や比較
例−１群に比べて美しいものであった。

次に、本発明に適用される化粧料について２０日間連用
による臨床テスト後、官能評価を行ない、結果を表−３
に示した。このとき本発明品として慢記実施例−３のエ
モリエントクリームを用い、対照品としては実施例−３
のエモリエントクリームよりアロエニンを除いたものを
用いた。

試験方法は下記の通りである。

臨床テスト： 女子１０名をパネラ−とし、左上腕外側部に対照品を右
上腕外側部に本発明品をそれぞれ１日２回通常の使用状
態と同様に塗布し、これを２０日間続けた後、官能評価
項目としての肌のはり、つや、なめらかさ、みずみずし
さの４項目について下記のような基準において評価し、
１０名の平均値（小数第２位を四捨五入）を評価点とし
た。

肌の 非　　ハ１　　少　　言と　　少　　割　　非常　　合
　　し　　えち　　し　　合　　常に　　　　　なら　
　　　　に いと も 表−３ 数値は官能評価点 以上の如く、本発明に適用される化粧料１は皮膚に連用
すること（より、ｎｎのはり、つや、なめらかさ、みず
みずしさなどに好ましい効宋を発揮（〕た。

［実施例Ｊ 次１、本発明の実施例を示す。実施例１−２については
、前記表−１に示１．）た通りである。以下、配合萌は
重量部である。

実施例−３Ｉｔリコニントク１ノー・−ムＣ＠　　　　
　　　料　　　　　　　　　　　　　　　　　適量Ｉ−
記処方物Ａを混合加熱して８０℃どした。ｌこれに上記
処り物Ｂを同様に混合加熱１ノで８０℃としたものを加
え、ホモミキサーで均〜に乳化し、１゛記Ｃを加えて冷
却し、製品とした。

実施例〜・４　　乳　液 し乎　　　　　　料　　　　　　　　　　　　　　適栖
上記処方物Ｂを置台７７０熱ｔｙ（’７０℃と（〕た。

これ１、：上記処方物Ａを同様に）Ｍ合加熱Ｅノで７０
　℃としたものを加え、ボモミキ（）・−で均一・に乳
化し、冷却して製品どした。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）アロエニン及び（または）その塩を配合すること
   を特徴とする化粧料。
2. （２）アロエニンがユリ科（Ｌｉｌｉａｃｅａｅ）アロ
   エ属より抽出して得られるものである特許請求の範囲第
   （１）項記載の化粧料。
3. （３）該化粧料中に水溶性高分子物質を含有する特許請
   求の範囲第（１）項記載の化粧料。