JPH0128533Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は小学生などが漢字を覚えるのに好適な
漢字学習書に関する。

（従来の技術） 一般に小学校の児童が漢字を覚えるには、単に
漢字の意味、読み方、使い方などを50音順或いは
画数の少ない順から並べた辞典や学習書等を用い
て行つている。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、このような学習書による学習は
学習作業が単調で、児童にとつてもそれほど興味
をひきつけるものではなく、また一旦覚えても印
象が薄いためすぐに忘れてしまう。またカード方
式によつて漢字を覚えるようにしたものもある
が、携帯には便利であるが紛失の機会も多い上、
興味をひきつける要素が乏しい。

そこで本考案は学習自体に面白味があり、児童
等が自から積極的に学習するようになり、しかも
個々の漢字を印象深く覚えることができるような
漢字学習書を提供するにある。

（問題点を解決するための手段） 上記問題点を解決するため本考案は、学習書を
構成する一部の頁紙面１に、学習すべき漢字３，
…を各漢字が表示された紙面頁数５，…とともに
画数順に配列し、一方、その頁数５，…に対応す
る紙面１０には学習すべき漢字３，…とその読み
方２１，２２意味２０、及びその漢字を用いた熟
語２３，…とその意味２４，…を表示した漢字解
説欄１１，…と、前記学習すべき漢字３，…を漫
画の吹出し１６０に表示した漫画欄１６を設けて
なる。

（実施例） 以下に本考案の実施例を添付図面に基づいて説
明する。本実施例は小学３年生を対象にした漢字
学習書である。

第１図は本学習書の学習すべき漢字を配列した
頁紙面を示す。この紙面１中央部２には小学３年
生で学習すべき漢字３，…が右より画数毎に画数
の小さいものから順次配列される。

即ち符号４，…は漢字の画数を表わし、右端よ
り画数の小さいものから（二画より）大きいもの
へと順次左方向に一列に配列される。そして各画
数４，…の下方には、その画数からなる漢字３，
…が本学習書に表示される順（表示される紙面頁
数の小さいものから順に、又同頁に表示されるも
のは紙面上部に表示されるものから順）に縦方向
に配列される。

又、このように配列された各漢字３，…の直ぐ
下方にはそれらの漢字３，…が表示された紙面頁
を示す頁数５，…が付設される。

尚、この頁紙面１上部には本学習書で学習する
漢字をこの頁紙面１にもれなく載せたことを示す
ための見出し「習うかん字」６が記されるととも
に、その下方には本頁紙面１に配列された漢字
３，…が画数の小さい順に配列され、又各漢字
３，…の直ぐ下方に記した数値５，…は各漢字が
掲載された紙面頁数を表わすことを示す説明文７
が記されている。

第２図は本学習書の学習すべき漢字を表示した
頁紙面の一部を示すもので、ここでは例えば第１
図に示した画数「四画」の下方３番目に示された
漢字「内」について学習するために開いた69頁紙
面を示す。

この69頁紙面１０にはこの頁紙面で学習すべき
漢字、「内」「化」「反」「世」（このうち「内」及
び「化」の一部のみを図示）の４個の漢字学習欄
１１，…が上下に枠１１ａ，…で区画して設けら
れ、このうち漢字「内」１３は最上部の漢字学習
欄１１ａに示される。

各漢字学習欄１１，…は、左右に設けられた漢
字解説欄１４，１５と、中央部に設けられた漫画
欄１６とからなり、右側の漢字解説欄１４には第
１頁で示した学習すべき漢字３ａが大きく表示さ
れ、この漢字３ａの周囲を枠１７にて囲むととも
に、この枠１７の左下部にはこの漢字の画数１８
及び部首１９が記されている。そして枠１７の下
方には該漢字３ａの意味２０が表示され、また同
枠１７左方には該漢字３ａの音２１及び訓２２の
読み方が表示される。

一方左側の漢字解説欄１５には当該漢字３ａを
使用した代表的な熟語２３，…とそれら熟語の意
味２４，…が表示され、その左側には該漢字３ａ
からなるその他の熟語２５，…が記されている。

また漢字学習欄１１の中央部に設けられた漫画
欄１６にはその吹出し１６０に前記漢字解説欄１
５に表示した熟語を使用してストーリをおもしろ
おかしく構成している。

第３図はこの漫画欄１６ａの１コマを拡大して
示したものであり、該漢字３ａを使用した熟語、
例えば「年内」２３ａは他の文字よりも太く描か
れて強調され、その右側には読みがな２６が記さ
れている。

そしてこれら漢字学習欄１１，…左方この頁紙
面１０の左側部には、この頁紙面１０に載せられ
た学習すべき漢字３０ａ，３０ｂ，３０ｃ及びそ
れらの画数１８０，１８１と該漢字を対象に学習
する小学生の学年２６が表示されている。

尚、以上は本考案の実施例の一例を示したもの
であり、本考案は上記のものに限定されない。例
えば漫画欄１６の吹出し１６０ａにあつては熟語
２３，…を太く表示して強調したが、太くする代
りに熟語自体を別色で着色することにより強調し
てもよく、或いはそれらの熟語２３ａ，…を枠体
で囲むことにより強調してもよい。

（考案の効果） 以上の説明で明らかなように本考案に係る漢字
学習書によれば、学習書を構成する一部の頁に本
学習書で学習すべき漢字を各漢字が表示された本
誌頁数とともに画数順に配列したため、学習した
い漢字が学習書の何処に表示されているかを一目
で知ることができ、又、漢字学習欄は解説欄と漫
画欄の双方から構成するようにしたため、漢字の
学習を楽しみながら行うことができるとともに、
漢字を印象深く覚えることができ、漢字の学習効
果を飛躍的に向上せしめることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本学習書の学習すべき漢字を配列した
頁紙面の一部を示す平面図、第２図は本学習書の
学習すべき漢字を表示した頁紙面の一部を示す平
面図、第３図は同頁紙面に表示された漫画欄の１
コマを拡大した詳細図である。 そして図面中１は学習書を構成する一部の頁
（第１頁紙面）、３，…は学習すべき漢字、５，…
は紙面頁数、１４，１５は漢字解説欄、１６は漫
画欄、１６０は漫画の吹出しである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 学習書を構成する一部の頁紙面に、学習すべき
   漢字を各漢字が表示された紙面頁数とともに画数
   順に配列し、一方、その頁数に対応する紙面には
   学習すべき漢字とその読み方、意味、及びその漢
   字を用いた熟語とその意味を表示した漢字解説欄
   と、前記学習すべき漢字を漫画の吹出しに表示し
   た漫画欄を設けたことを特徴とする漢字学習書。