JPH0128490Y2 - - Google Patents

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JPH0128490Y2
JPH0128490Y2 JP1983152759U JP15275983U JPH0128490Y2 JP H0128490 Y2 JPH0128490 Y2 JP H0128490Y2 JP 1983152759 U JP1983152759 U JP 1983152759U JP 15275983 U JP15275983 U JP 15275983U JP H0128490 Y2 JPH0128490 Y2 JP H0128490Y2
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JP
Japan
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lens
view
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aspherical
central portion
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JP1983152759U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、眼の調節力が不足し、要求されてい
る近い距離の作業が出来なくなつたとき、その不
足分の調節力を補うために用いられる近用眼鏡レ
ンズに関する。
〔従来の技術〕
従来の一般の近用眼鏡レンズでは、第5図で示
すように内外面1A,1B全体が球面状に形成さ
れている関係上、度数が強くなればなる程レンズ
外周部の厚みが大きく増加して重量化することは
免れず、その結果、眼鏡装着時の重みにより、皮
膚の接触部が圧迫されて痛みを生じたり、顔から
ずれ落ち易くなることがあつた。しかも、レンズ
のもつ収差によつて、レンズの外周近くほど入射
光の焦点位置が光軸方向で変位するため、有効視
野の外周付近を通して視る直線などが曲がつて見
え、このような歪曲は矯正視力を得ようとする人
にとつて非常に煩わしいものであつた。
このような一般のレンズのもつ問題点をある程
度改善する手段として、従来では次の〔〕及び
〔〕で記載の手段が考えられていた。
〔〕 第6図で示すように、レンズ内面1A側
の有効視野Vよりも外側の部分1Cを、光軸に
対して直交する方向でカツトする。
〔〕 第7図で示すように、レンズ内面1A側
の外周部分をカツトするとともに、その内側の
円ライン部分を面とりして、かつ、滑らかな曲
線で連続するように研磨する。
前者〔〕による場合は、眼鏡の軽量化を図る
ことができるものの、有効視野Vそのものが狭め
られてしまい、しかも、内側の円ライン部分1D
のぎらつきが視野に入るため、見苦しいばかりで
なく苦痛感を伴う欠点があり、また、後者〔〕
による場合は、前者の内側円ライン部分1Dのぎ
らつきをぼかすことはできても、より一層有効視
野Vが狭められてしまうという欠点があつた。
そこで、上述のような内外面の全体が各々球面
状に形成されているレンズの外周部分をカツトし
て軽量化を図るのではなく、レンズの入射面であ
る外面側の全体を非球面に形成して入射光の屈折
方向を工夫し、レンズの出射面である内面を球面
或いは非球面とすることで、広い有効視野を確保
しながらレンズ全体を薄肉化して軽量化を図り、
しかも有効視野外周付近での像の歪曲も極力少な
くした眼鏡レンズ(例えば特開昭55−59425号公
報参照)が提案されているが、一定の有効視野を
設定するにあたつて、レンズ内面に比べて径方向
に広い範囲に亘つて加工する必要のあるレンズ外
面の全体を非球面に形成するものである為、非球
面加工に手間がかかるとともに、レンズ全体を効
果的に軽量化できない欠点がある。
〔考案が解決しようとする問題点〕
本考案は上記実状に鑑みて為されたものであつ
て、レンズに非球面部分を形成して広い有効視野
を確保しながらレンズを薄肉化して軽量化を図
り、しかも有効視野外周付近での像の歪曲を極力
少なくするにあたつて、非球面部分の形成位置を
工夫することによつて、加工が容易でしかも一層
の軽量化を図り得る近用眼鏡レンズを提供するこ
とを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するための本考案による近用眼
鏡レンズの特徴構成は、レンズの入射面である外
面の全体の球面状に形成し、レンズの出射面であ
る内面側の中央部分を球面状に形成するととも
に、有効視野の範囲内で前記中央部分に連なる周
辺部分を、前記中央部分よりも曲率が小で、か
つ、レンズ内面側で凹となる放物線の回転二次曲
面などで構成される非球面に形成し、前記周部分
の径方向外方に連なる外縁部分を、前記中央部分
の彎曲方向とは逆方向に彎曲して滑らかな連続面
を構成する非球面状に形成してある点にあり、か
かる構成から次の作用並びに効果を奏する。
〔作用〕
(i) 一定の有効視野を設定する上でレンズ内面に
比べて径方向に広い範囲に亘つて加工する必要
のあるレンズ外面の全体を球面状に形成したか
ら加工が容易になる。
(ii) 一定の有効視野を設定する上でレンズ外面側
に比べて加工範囲が狭くて済むレンズ内面側の
有効視野の範囲内でレンズ中央部分に連なる周
辺部分を、レンズ中央部分よりも曲率が小で、
かつ、レンズ内面側で凹となる放物線の回転二
次曲面などの構成される非球面に形成したこと
により、非球面加工が容易に行える。
(iii) レンズ外面側ではなく、レンズ外面側に比べ
て加工範囲が狭いレンズ内面側を上記のように
非球面に形成してレンズ全体の薄肉化を図るの
で、有効視野外周付近でのレンズ内面の凹曲面
に沿うレンズ肉厚方向への突出量を効果的に減
少し、顕著に有効視野外周付近でのレンズ肉厚
を小にできる。
(iv) また、上記のように非球面としたことで、球
面のみのレンズでは避けることのできない有効
視野外周付近に入射した光の焦点位置の光軸方
向でのずれを抑制することが可能となり、広い
有効視野を確保しながら歪曲を可及的に小さく
することができる。
(v) 有効視野内の周辺部分の径方向外方に連なる
外縁部分を、有効視野内の中央部分の彎曲方向
と逆方向の非球面に形成したから、レンズ外縁
部分の肉厚を薄くできることは勿論、この部位
を単一曲率の球面で構成する場合に比べて、有
効視野内の非球面部分との境界に円ラインを生
じることなく、滑らかな連続面を形成できる。
〔考案の効果〕
上記(iv)のように、非球面を、有効視野の拡大
と、外周付近での収差の補正との双方にうまく作
用させ、前記(iii),(v)のようにレンズ全体の薄肉化
を図るので、広い有効視野を確保しながらレンズ
全体の薄肉化を効果的に促進して一層の軽量化を
図ることができるとともに、前記(i),(ii)によつて
容易に加工できる近用眼鏡レンズを提供できる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図、第2図で示す近用眼鏡レンズ1は、合
成樹脂製であり、このレンズ1の有効視野Vを形
成するにあたつて、レンズの出射面である内面側
の有効視野V内の中央部分1aを球面状に、か
つ、その有効視野Vの範囲内で前記周辺部分1b
を、前記中央部分1aよりも曲率が小で、かつ、
レンズ内面側で凹となる放物線の回転二次曲面な
どで構成される非球面に形成するとともに、前記
有効視野Vの範囲外で、前記周辺部分1bに連な
る外縁部分1cを前記球面状中央部分1aの彎曲
方向と逆方向の非球面状に形成し、更に、レンズ
1の入射面である外面1d全体を球面状に形成し
てある。
第8図は、本考案の近用眼鏡レンズ(図中、実
線で示す)と、前記第5,6図に示すレンズ(図
中、二点鎖線で示す)と、第7図に示すレンズ
(図中、破線で示す)との比較対応図であり、本
考案の近用眼鏡レンズの有効視野Vに比較して、
第6図に示すレンズの有効視野V1および第7図
に示すレンズの有効視野V2はそれぞれ図示のよ
うに狭くなつている。そして、第5図のレンズで
は、その有効視野を本考案と同程度にしようとし
た場合、その周縁部の厚さtが本考案のものの厚
さTに比べて極端に大きく、実用性を考慮して本
考案のものと同程度の厚さt1にして軽量化を図れ
ば、結局第6図のレンズのように有効視野V1
狭くならざるを得ない。
尚、本考案の近用眼鏡レンズ1は、第3図で示
すように、このレンズ1の外面及び周面と等しい
形状の成形面2aを有する雌成形型2と前記レン
ズ1の内面と等しい形状の成形面3aを有する雄
成形型3との間に溶融合成樹脂を注入することに
より製造される。
次に、前記雄成形型3の製造方法の一例を説明
する。
第4図で示すように、ステンレス鋼やセラミツ
ク等の耐熱材料製の成形台4上に、上面が球面状
に研磨加工された光学ガラス等の透明熱可塑性材
料(雄成形型となるもので同一番号を付す。)3
を載置する。次に、この組立物を炉内に入れ、透
明熱可塑性材料3の軟化温度よりも少し高い温度
(例えば、100℃以上の高い温度)に至るまで緩や
かに加熱し、透明熱可塑性材料3が垂下して成形
台4の成形凸面4aと接触するまでこの温度を保
持したのち、組立物を緩やかに室温まで冷却す
る。
尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対
照を便利にする為に符号を記すが、該記入により
本考案は添付図面の構造に限定されるものではな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は本考案に係る近用眼鏡レン
ズの実施例を示し、第1図は縦断面図、第2図は
平面図、第3図は成形型の縦断面図、第4図は雄
成形型の製造状態を示す縦断面図である。第5図
乃至第7図は夫々従来の近用眼鏡レンズを示す縦
断面図である。第8図は本考案の近用眼鏡レンズ
と従来の近用眼鏡レンズとの対比説明図である。 1a……内面側中央部分、1b……周辺部分、
1c……外縁部分、1d……外面。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 レンズの入射面である外面1dの全体を球面
    状に形成し、レンズの出射面である内面側の中
    央部分1aを球面状に形成するとともに、有効
    視野Vの範囲内で前記中央部分1aに連なる周
    辺部分1bを、前記中央部分1aよりも曲率が
    小で、かつ、レンズ内面側で凹となる放物線の
    回転二次曲面などで構成される非球面に形成
    し、前記周部分1bの径方向外方に連なる外縁
    部分1cを、前記中央部分1aの彎曲方向とは
    逆方向に彎曲して滑らかな連続面を構成する非
    球面状に形成してある近用眼鏡レンズ。 2 対象レンズが合成樹脂製である実用新案登録
    請求の範囲第1項に記載の近用眼鏡レンズ。
JP15275983U 1983-09-30 1983-09-30 近用眼鏡レンズ Granted JPS6060724U (ja)

Priority Applications (1)

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JP15275983U JPS6060724U (ja) 1983-09-30 1983-09-30 近用眼鏡レンズ

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JP15275983U JPS6060724U (ja) 1983-09-30 1983-09-30 近用眼鏡レンズ

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Publication Number Publication Date
JPS6060724U JPS6060724U (ja) 1985-04-27
JPH0128490Y2 true JPH0128490Y2 (ja) 1989-08-30

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ID=30338159

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JP15275983U Granted JPS6060724U (ja) 1983-09-30 1983-09-30 近用眼鏡レンズ

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5541474A (en) * 1978-09-19 1980-03-24 Seiko Epson Corp Thin type spectacle lens
JPS5559425A (en) * 1978-10-24 1980-05-02 Essilor Int Eyeglasses lenses

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5376944U (ja) * 1976-11-30 1978-06-27
JPS579777Y2 (ja) * 1979-12-05 1982-02-25

Patent Citations (2)

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JPS5541474A (en) * 1978-09-19 1980-03-24 Seiko Epson Corp Thin type spectacle lens
JPS5559425A (en) * 1978-10-24 1980-05-02 Essilor Int Eyeglasses lenses

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JPS6060724U (ja) 1985-04-27

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