JPH01284556A - ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物 - Google Patents

ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物

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JPH01284556A
JPH01284556A JP11556688A JP11556688A JPH01284556A JP H01284556 A JPH01284556 A JP H01284556A JP 11556688 A JP11556688 A JP 11556688A JP 11556688 A JP11556688 A JP 11556688A JP H01284556 A JPH01284556 A JP H01284556A
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JP
Japan
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polyphenylene sulfide
pps
sulfide resin
organic solvent
washed
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JP11556688A
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English (en)
Inventor
Norio Shimazaki
嶋崎 周夫
Akira Kadoi
門井 晶
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、耐衝撃性の改良されたポリフェニレンスルフ
ィド樹脂組成物に関するものであり、更に詳しくは、特
定のポリフェニレンスルフィド樹脂にα−オレフィン系
共重合体を含有せしめることによりポリフェニレンスル
フィド樹脂が木来有する耐熱性を損なうことなく耐衝撃
性の改良されたポリフェニレンスルフィド樹脂組成物に
関するものである。
く従来の技術〉 従来、ml撃性の改善されたポリフェニレンスルフィド
樹脂組成物としては、特開昭59−207921号公報
に、ポリフェニレンスルフィド樹脂に不飽和カルボン酸
またはその無水物、またはそれらの誘導体をグラフト共
重合したα−オレフィンおよびエポキシ樹脂を配合せし
めてなる組成物が開示されている。
また、特開昭62−169854号公報および特開昭6
2−172056号公報に酸または熱水で処理したポリ
フェニレンスルフィド樹脂に不飽和カルホン酸またはそ
の無水物をグラフト共重合したα−オレフィン共重合体
を配合した組成物が、特開昭62−172057号公報
には特定のポリフェニレンスルフィド樹脂に不飽和カル
ボン酸またはその無水物をグラフト共重合したα−オレ
フィン共重合体を配合してなる組成物が開示されている
〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、前記公報記載の組成物において、特定の
処理をしないポリフェニレンスルフィドを用いたものは
耐衝撃性の改善効果は不充分である。
更に詳述すると、従来知られているように通常のポリフ
ェニレンスルフィド樹脂の分子鎖は反応性に乏しいため
、前記公報記載の共重合体のような反応性に富んだゴム
成分、あるいは、同じく反応性に富んだエポキシ樹脂を
配合しても、ポリフェニレンスルフィドとの界面の付着
か不充分である  ゛ため、充分な耐衝撃性の改善効果
か得られていない。
一方、酸で処理したポリフェニレンスルフィドを使用し
た場合は、製造工程中で耐酸性の容器を用いねばならな
いなどの不利益があった。
そこで本発明者らは、ゴム成分の衝撃特性改善効果の顕
著で、耐熱性の良好なポリフェニレンスルフィド樹脂組
成物を得ることを課題とする。
く課題を解決するための手段〉 すなわち本発明は、有機溶媒で洗浄されたポリフェニレ
ンスルフィド樹脂に、必須成分として、不飽和カルボン
酸またはその無水物、またはそれらの誘導体0.05〜
10,0重量%を共重合したα−オレイン系共重合体を
含有せしめてなる樹脂組成物を提供するものである。
本発明で使用するポリフェニレンスルフィドで示される
繰返し単位を耐熱性の点から通常、70モル%以上、よ
り好ましくは90モル%以上を・含む重合体である。
ppsは一般に、特公昭45−3368号公報で代表さ
れる製造法により得られる比較的分子量の小さい重合体
と、特公昭52−12.240号公報で代表される製造
法により得られる本質的に線状で比較的分子量の重合体
等があり、前記特公昭45−3368号公報記載の方法
で得られた重合体においては、重合後酸素雰囲気下にお
いて加熱することにより、あるいは過酸化物等の架橋剤
を添加して加熱することにより高重合度化して用いるこ
とも可能である。本発明においてはいかなる方法により
得られたPPSを用いることも可能であるが、本発明の
効果が顕著であること、□および、PPS自体の靭性が
すぐれるという一帥由て、前記特公昭52−1224’
0号公報で代表される製造法により得られる本質的゛に
線状で比較□的高タソ子量の重合体が、より好ましく用
いられ得る。
また、PPSはその繰返□し単位の30ギル%未満を下
記の構造式を有する繰返し単位等で構成することが可能
である。        □゛・   ・   山  
゛ =  4 − 本発明で用いられるPPSの溶融粘度は、成形品を得る
ことが可能であれば特に制限はないが、PPS自体の靭
性の面では100ポアズ以上のものが、成形性の面では
10.oOoポアズ以下のものがより好ましく用いられ
る。   ゛ □本発明の最も重要な点は、PPSを有
機溶媒で洗浄して用いることである。詳細な理由は不明
で゛ あるが、PPSを有機溶媒で洗浄しそオレフィン
、系共重合体を配合することにより衝撃特性力讐著しく
改善されるのである。
本発明でPPSの洗浄に用いる有機溶媒′ば、PPSを
分解する作用等を有しないものであれば特に制限はなく
、゛例えばN−メチルピロリド゛シ、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルホルムアミド、1゜3”−ジメチルイミ
ダゾリジノン、ヘキサメチルホスホラスアミド、ピペラ
ジノン類等の含窒素−性溶媒、°ジメ千゛□ルスルホ′
キシド、ジメチルスルホン、ズルホラン゛等のズルホキ
シド・スルホン系薄縁、アセトン、メチノ1鰐ルテトン
、ジエチルケトン、アセトフェノン等のゲトン系溶媒、
ジメ≠ルエーテルージプロとルエーテルーシオキサンー
テ1〜ラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、クロロポル
ム、塩化メチレン、1〜リクロロエチレン、2塩化エチ
レン、パークロルエチレン、モノクロルエタン、ジクロ
ルエタン、テl〜ラクロルエタン、パークロルエタン、
クロルベンゼン等のハロゲン系溶媒、メタノール、エタ
ノール、プロパツール、ブタノール、ペンタノール、エ
チレンクリコール、プロピレングリコール、フェノール
、クレゾール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ンクリコール等のアルコール・フェノール系溶媒、ベン
ゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒等
が挙Gすられる。これらの有機溶媒のうちても、N−メ
チルピ1フリトン、アセ1−ン、ジメチルホルムアミド
、クロロポルム等の使用か特に好ましい。また、これら
の有機溶媒は、1種類または2種類以上の混合て使用さ
れる。
有機溶媒による洗浄の方法としては、有機溶媒中にPP
Sを浸漬ぜしめる等の方法があり、必要により適宜撹拌
または加熱することも可能である。
また、有機溶媒による洗浄の時期についてはPPSの重
合後なら特に制限はなく、重合後、後処理/乾燥を終え
たPPSを有機溶媒洗浄に供することも可能であるし、
重合後の重合溶媒で浸潤状態のPPSあるいは水洗浄後
の水で浸潤状態のPPSをそのまま有機溶媒洗浄するこ
とも可能であり、さらにはPPS重合終了後の反応混合
物を洗浄用有機溶媒中に投入あるいは反応混合物中に洗
浄用有機溶媒を添加して洗浄することも可能である。
有機溶媒でPPSを洗浄する際の洗浄温度については特
に制限はなく、常温〜300℃程度の任意の温度が選択
できる。洗浄温度か高くなる稈洗浄効率が高くなる傾向
かあるが、通常は常温〜150℃の洗浄温度て十分効果
か得られる。
圧力容器中で、有機溶媒の沸点以上の温度で加圧下に洗
浄することも可能である。また、洗浄時間についても特
に制限はない。洗浄条件にもよるが、バッチ式洗浄の場
合、通常5分間以上洗浄することにより、十分な効果が
得られる。また連続−、−7− 式で洗浄することも可能である。
重合により生成したPPSを有機溶媒で洗浄するのみで
十分であるが、本発明の効果をさらに発揮させるために
、水洗浄または温水洗浄と組合わせるのが好ましい。ま
た、N−メチルピロリドン等の高沸点水溶性有機溶媒を
用いた場合は、有機溶媒洗浄後、水または温水で洗浄す
ることにより、残存有機溶媒の除去か容易に行なえて好
ましい。
これらの洗浄に用いる水は蒸溜水、脱イオン水であるこ
とが好ましい。
また、本発明で用いるPPSには、本発明の効果を損な
わない範囲て、酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、結晶核剤
、紫外線防止剤、着色剤などの通常の添加剤および少量
の多種ポリマを添加することができ、更に、PPSの架
橋度を制御する目的で、通常の過酸化剤および、特開昭
59−131650号公報に記載されているチオホスフ
ィン酸金属塩等の架橋促進剤または特開昭58−204
045号公報、特開昭58−204046号公報等に記
載されているジアルキル錫ジカルボキシレ一ト、アミノ
トリアゾール等の架橋剤を配合することも可能である。
本発明で用いるα−オレフィン系共重合体とはα−オレ
フィンと不飽和カルボン酸またはその無水物、またはそ
れらの誘導体との共重合体である。
ここでいうα−オレフィンとしては、エチレン、プロピ
レン、ブテン−1、イソブチン、ペンテン=1.4−メ
チルペンテン−1、ヘキセン−1等か挙げられる。これ
らは一種または二種以上の共重合体として使用される。
更にこれらα−オレフィンに共重合可能な他のモノマ、
例えは、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、アクリル酸
メチル、メタクリル酸メチル、アクリロニトリル、スヂ
レン、ビニルエーテルなどを共重合させることも可能で
ある。
このα−オレフィンと共重合する不飽和カルボン酸また
はその無水物としては、アクリル酸、メタクリル酸、マ
レイン酸、フマル酸、イタコン酸、クロトン酸、メチル
マレイン酸、メチルフマル酸、メザコン酸、シトラコン
酸、グルタコン酸、マレイン酸モノメチル、マレイン酸
(ノエチル、フマル酸モノメチル、フマル酸モノエチル
、イタコン酸メチル、無水マレイン酸、無水イタコン酸
、無水メチルマレイン酸、無水シトラコン酸、エンドビ
シクロ−[2,2,1]−5−へブテン−2゜3−ジカ
ルボン酸、エンドビシクロ−[2,2゜1コー5−へブ
テン−2,3−無水ジカルボン酸などが挙げられ、これ
らは一種または二種以上で使用される。また、これらの
誘導体も使用し得るか、中でも無水マレイン酸かより好
ましく用いられる。
これらの不飽和カルボン酸またはその無水物、またはそ
の誘導体の共重合量は、目的とする効果を十分得るため
、通常、0.05重量%以上、PPSとの溶融混練時の
ゲル化防止、得られる組成物の色調、外観等の点から3
0重量%以下、すなわち0.05〜.30.0重社%の
範囲が好ましく、特に0.1〜10重量%か好ましい。
本発明で用いるα−オレフィン系共重合体はランダム共
重合体、ブロック共重合体、グラフト共重合体などのい
ずれの共重合体ても使用し得るが、グラフト共重合体か
好ましく使用される。これらクラフト共重合体とは不飽
和カルボン酸またはその無水物、またはそれらの誘導体
をグラフト共重合したα−オレフィン系共重合体であり
、ここでいう幹成分のα−オレフィン系ポリマの例とし
ては上述のα−オレフィンの例の重合体あるいはこれら
の共重合体が挙げられ、さらに共重合可能な他のモノマ
を共重合せしめたものでもよい。この幹成分のα−オレ
フィン系ポリマにグラフト共重合する不飽和カルボン酸
またはその無水物の例としては、上述のα−オレフィン
と共重合する不飽和カルボン酸またはその無水物として
挙げたものが、一種または二種以上で使用される。また
、これらの誘導体も使用し得る。
ここでいうグラフト共重合とは、幹成分のα−オレフィ
ン系ポリマの一部または全部が不飽和カルボン酸または
その無水物、またはそれらの誘導体と化学的に結合する
ことを意味し、これらの反応は、溶液状態、懸濁状態、
スラリー状態あるいは溶融状態で通常公知の方−法で行
うことができる。
PPSとα−オレフィン系共重合体を配合する割合に特
に制限はないが、目的とする効果を十分得るため、通常
、α−オレイン系共重合体が1重量%以上、また、溶融
混練時のゲル化防止、押出安定性、成形性の点から、5
0重量%以下、すなわちPP350〜99重量%に対し
、α−オレフィン系共重合体50〜1重量%が好ましく
、強度、剛性か特に必要な用途に供する場合は、PP5
70〜98重量%に対し、α−オレフィン系共重合体3
0〜2重重量が選択される。
本発明において、繊維状および/または粒状の強化剤は
必須成分ではないが、必要に応じてPPSとα−オレフ
ィン系共重合体の合計100重量部に対して300重量
部を越えない範囲で配合することが可能であり、通常1
0〜300重量部の範囲で配合することにより強度、剛
性、耐熱性、寸法安定性等の向上を図ることが可能であ
る。
かかる繊維状強化剤としては、ガラス繊維、シラスガラ
ス繊維、アルミナ繊維、炭化珪素1m雌。
セラミック繊維、アスベスト繊維、石コウ繊維、金属繊
維等の無機繊維および炭素繊維等が挙げられる。
また粒状の強化剤としては、ワラステナイト、セリサイ
ト、カオリン、マイカ、クレー、ベントナイト、アスベ
スト、タルク、アルミナシリケートなどの珪酸塩、アル
ミナ、塩化珪素、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム
、酸化チタンなどの金属酸化物、炭酸カルシウム、炭酸
マグネシウム、ドロマイトなどの炭酸塩、硫酸カルシウ
ム、硫酸バリウムなどの硫酸塩、ガラス・ビーズ、窒化
ホウ素、炭化珪素、サロヤン、シリカなどが挙けられ、
これらは中空であってもよい、これら強化剤は2種以上
を併用することが可能であり、必要によりシラン系およ
びチタン系などのカップリング剤で予備処理して使用す
ることができる。
本発明の組成物の調製手段は特に制限はないが、PPS
とα−オレフィン系共重合体と強化剤とをPPSの融点
以上の温度で、押・出機内で溶融混練後−ペレタイズす
る方法か代表的である。
なお、溶融混練温度は280〜340℃が好ましく、2
80°C未満ではPPSの溶融か不充分になることかあ
り、340°Cを越えるとα−オレフィン系共重合体の
熱劣化およびゲル化することがあるので注意を要する。
また、本発明のPPS樹脂組成物にさらに他のポリマ類
を、本発明の効果を損なわない範囲で配合することは可
能であり、本発明の範囲に含まれる。
〈実施例〉 以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳述する。
参考例1  (PPSの重合) オートクレーブに硫化ナトリウム3.26kg(25モ
ル、結晶水40%を含む)、水酸化ナトリウム4cc、
酢酸すトリウム三水和物1.36hg(約10モル)お
よびN−メチル−2−ピロリドン(以下NMPと略称す
る)7.9kgを仕込み、撹拌しながら徐々に205°
Cまで昇温し、水1゜36kgを含む留出水約1.51
を除去しな。残留混合物に1,4−ジクロルベンゼン3
.75kg(25,5モル)およびN M P 2 k
gを加え、265°Cで4時間加熱した。反応生成物を
70°Cの温水で5回洗浄し、80°Cで24時間減圧
乾燥して、溶融粘度的2,500ポアズ(320℃、剪
断速度i、ooo秒−1)の粉末状PPS約2 kgを
得た。
同様の操作を繰返し、以下に記載の実施例に供した。
参考例2 (α−オレイン系共重合体の調製)90モル
%のエチレンと10モル%のブテン−1からなるエチレ
ン・ブテン−1共重合体100重量部に対し、少量のア
セトンに溶解したジーを一ブヂルパーオキサイド0.1
重量部および無水マレイン酸1.5重量部を添加したの
ち、200℃に設定したスクリュー押出機に供給し、混
練し、ペレット化した。
このペレットを粉砕後、アセトンにより未反応の無水マ
レイン酸を抽出し、次いでプレス・シー−1,5− トの赤外吸収スペクトルでクラフト重合した無水マレイ
ン酸を定量したところ0.88重量%の無水マレイン酸
を含有していることかわかった。
参考例3 (α−オレイン系共重合体の調製)参考例2
てエチレン・ブテン−1共重合体を用いた代りに、80
/20モル比のエチレン−プロピレン共重合体を用いた
ことの他は参考例2と全く同様の方法でペレットを得た
参考例2と全く同様の方法でクラフト重合した無水マレ
イン酸を定置したところ0,92重1%の無水マレイン
酸を含有していた。
参考例4 (α−オレイン系共重合体の調V)参考例2
で用いたエチレン・ブテン−1共重合体100重量部を
トルエン500重量部に90℃にて加熱撹拌して溶解後
、無水マレイン酸4部を添加し溶解した。次に、溶液を
105°Cまで昇温し、1ヘル工ン30重量部にジ−t
−ブチルパーオキサイド0.1重量部を溶解した溶液を
30分間かけて滴下した後、105°Cで5時間保持し
重合を行った。得られたクラフト共重合体溶液にトルエ
ン500重量部を加え希釈した葎1等景の50°Cのメ
タノール中に少量ずつ滴下し、グラフト重合されたα−
オレフィン系共重合体を析出させ、洗浄、乾燥した。こ
のα−オレフィン系共重合体について、参考例2と全く
同様の方法で評価した無水マレイン酸含有量は2.57
重量%であった。
実施例1 参考例1で得られたPPS粉末約2 kgを、100℃
に加熱したNMP2Oj中に投入し、約30分間撹拌し
た後、濾過し、続いて約90°Cのイオン交換水で洗浄
し、120°Cで24時間真空乾燥して粉末状生成物を
得た。
この粉末と、参考例2で得られたα−オレフィン系共重
合体とを80対20の重量比でトライブレンドし、29
0〜310°Cに設定したスクリュー押出機により溶融
混合し、ペレタイズした。次にペレットを290〜30
0℃に設定したスクリューインライン型射出成形機に供
給し、金型温度150°Cの条件で機械特性評価用試験
片を成形した。
得られた試験片について測定したアイゾツト衝撃強度(
ASTM  D−’256)、引張伸度(ASTM D
−638)および熱変形温度(ASTM  D−648
)は第1表に記載の通りであり、衝撃強度か極めて大き
く、靭性が付与されており、かつ、α−オレフィン系共
重合体を配合しないものに比べ熱変形温度の低下は小さ
かった。
比較例1〜2 参考例1で得られたPPS粉末をそのまま(比較例1)
および、実施例2と同様の方法でNMP洗浄/水洗/乾
燥したもの(比較例2)を用い、α−オレフィン系共重
合体を配合することなく、押出/ベレ多イス、射出成形
を行った試験片についてアイゾツト衝撃強度および熱変
形温度の評価を行なったところ第1表記載の結果か得ら
れた。
このように本発明の実施例1と比べて、α−オレフィン
系共重合体を配合しないものはアイゾツト衝撃強度が大
幅に低いものである。
比較例3 実施例1において参考例1で得られたPPS粉末をNM
P洗浄して用いた代りに、参考例1で得られたPPS粉
末をそのまま用いたことのほかは実施例1と全く同様に
、α−オレフィン系共重合体を配合して溶融混合、ペレ
タイズ、射出成形を行って試験片を得た。これらの試験
片について実施例1と同様にアイゾツト衝撃強度および
熱変形温度を測定したところ第1表記載の結果が得られ
た。
このように有機溶媒で洗浄したPPSを使用する本発明
の実施例1と比べて、木比教例のアイゾツト衝撃強度は
大幅に劣るものであり、α−オレフィン系共重合体を配
合したことによる衝撃強度の向上も極くわずかである。
実施例2 実施例1で、参考例1で得られたPPS粉末の有機溶媒
洗浄に100℃のNMPを使用した代りに常温のアセ1
〜ンを用いたことのほかは、実施例1と全く同様の操作
を行い試験片を得た。
得られた試験片についてアイゾツト衝撃強度および熱変
形温度を評価し゛た結果は第1表記載の通りであった。
実施例3 実施例1と全く同様に重合操作を行ない、反応混合物を
得た。この反応混合物か人生成PPSを単離し、70℃
の温水で4回洗浄した後、100℃に加熱したN、N−
ジメチルホルムアルデヒド(以後I)MPと略称する)
20.Il中に投入し、約30分間撹拌し、濾過する操
作を2回繰返し、続いて約90℃のイオン交換水で洗浄
し、120℃で24時間真空乾燥して粉末状PPS約2
kgを得た。
このようにして得られたPPS粉末を実施例1のPPS
粉末の代わりに用いることおよびα−オレフィン系共重
合体を用いた代わりにそれぞれ参考例3、参考例4で得
られたα−オレフィン系共重合体を用いたことのほかは
実施例1と全く同様に溶融混合ペレタイズ、射出成形を
行なって試験片を得た。得られた試験片について実施例
1と同一  20 − 様にアイゾツト衝撃強度および熱変形温度を測定したと
ころ第1表記載の通りであった。
実施例4 参考例1と全く同様に重合操作を行ない、反応混合物を
得た。この反応混合物をアセトン20.Q中に投入し、
約30分間撹拌後、沢過し、生成PPSを単離した。次
に単gppsを70℃の温水で5回洗浄し、120℃で
24時間真空乾燥して粉末状pps約2kgを得た。
このようにして得られた粉末と、α−オレフィン系共重
合体を90対10の比でトライブレンドし、実施例1と
同様に溶融混合ペレタイズ、射出成形をを行なって試験
片を得た。これらの試験片について実施例1と同様にア
イゾツト衝撃強度および熱変形温度を測定したところ第
1表記載の結果が得られた。
実施例5 アセトン20.liの代わりにNMP2ONを使用する
以外は実論例4と全く同様に重合操作、後処理操作およ
び溶融混合ペレタイズ、射出成形を行なって試験片を得
な。これらの試験片についてアイゾツト衝撃強度および
熱変形温度を測定したところ第1表記載の結果が得られ
た。
実施例6.7 実施例1と同様の方法てN−メチルピロリドン洗浄を行
なったPPS粉末、α−オレフィン系共重合体およびカ
ラス繊維と第1表記載の割合で実施例1と同様の方法で
溶融混合ペレタイズ、射出成形を行ない試験片を得た。
得られた試験片について物性を評価した結果を第1表に
示した。いずれもすぐれた衝撃強度を示し、α−オレフ
ィン系共重合体を配合したことによる熱変形温度の低下
はわずかである6 比較例4.5 参考例1で得られたPPSおよびカラス繊維(比較例1
)、参考例1で得られたPPS、オレフィン系共重合体
およびカラス繊維(比較例5)とを第1表記載の割合で
実施例1と同様の方法で溶融混合ペレタイズ、射出成形
を行ない試験片を得な。得られた試験片について物性を
評価した結果を第1表に示した8本発明の寓施例6と比
べて。
有機溶媒洗浄を行なっていないPPSを使用した場合(
比較例5)、さらにオレフィン系共重合体を配合しない
場合(比較例4)ともに大幅に劣った衝撃強度である。
実施例8 実施例1と同様の方法でNMP洗浄を行なったPPS粉
末、参考例2で得られたα−オレフィン系共重合体とポ
リエチレンとを80対10対10の重量比でトライブレ
ンドし、以下、実施例1と全く同様の方法で溶融混合、
ペレタイズ、射出成形を行ない試験片を得た。得られた
試験片について評価したカット・ノツチ付アイゾッ1〜
衝撃強度はl1kg−■/cmであり、熱変形温度(高
荷重)は102℃であった。
実施例9 実施例1と同様の方法でNMP洗浄を行なったPPS粉
末、参考例3で得られたα−オレフィン系共重合体を6
0対40の重量比でトライブレンドし、以下、実施例1
と全く同様の方法で溶融混合、ペレタイズ、射出成形を
行ない、試験片を得た。得られた試験片について評価し
たカットノッチイ(1アイゾッl−Vk撃強度は62 
kg−CIll / tsであり、熱変形温度(高荷重
)は98℃であった。
〈発明の効果〉 −26= 本発明のポリフェニレンスルフィド樹脂組成物はPPS
が本来有する耐熱性をほとんど損なうことなく、耐衝撃
性が顕著に改良されたものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 有機溶媒で洗浄されたポリフェニレンスルフィド樹脂に
    、必須成分として、不飽和カルボン酸またはその無水物
    、またはそれらの誘導体0.05〜10.0重量%を共
    重合したα−オレイン系共重合体を含有せしめてなるポ
    リフェニレンスルフィド樹脂組成物。
JP11556688A 1988-05-12 1988-05-12 ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物 Pending JPH01284556A (ja)

Priority Applications (1)

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JP11556688A JPH01284556A (ja) 1988-05-12 1988-05-12 ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010001340A (ja) * 2008-06-19 2010-01-07 Tosoh Corp ポリアリーレンスルフィド組成物

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