JPH01283597A - 薄膜を用いた騒音低減方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ○産業上の利用分野 本発明は、騒音対策として騒音低減方法に関するもので
ある。

○従来技術及びその問題点 騒音の防止方法としては、ボードや壁体、サツシなどに
より音の伝搬を遮断するいわゆる遮音と呼ぶものと、グ
ラスウールやロックウールなどの多孔質材により音を吸
収する吸音が一般的である。

遮音は、重量の重い物を用い音の透過を防ぐ方法であり
、吸音は、多孔質中で音のエネルギーを熱エネルギーに
変換して吸収する方法である。これらの方法以外には、
音波の干渉を利用したものがあり、最近では音波をセン
サーで捉え、それと逆位相の音波をスピーカーから放射
して音を打消すという方法も実用化され、アクティブコ
ントロールと呼ばれている。この方法は、最近のディジ
タル処理技術の進展により可能となったものであるが、
そのためハードウェアの構成に多大の費用がかかり、シ
ステムも極めて複雑なものとなっており、汎用的な騒音
対策としては現実的でない問題点がある。

Ｏ上記問題点を解決するための手段 本発明は張力を与え且つ面的に細かく分割した薄膜に、
音源よりの音波を透過させることにより、薄膜に振動を
生じさせて分割された薄膜の各部分より位相が異なる種
々の音波が放射され、音波の干渉を利用して騒音の低減
をはかる。

Ｏ実施例 以下、本発明の実施例について説明する。

第１図を参照して、１は？Ｊ膜で、実施例では市販の塩
ビフィルムで重さを１５３ｇ　／ｍ　２、厚さを０゜０
８５關　　とする極めて薄いものを用い、枠などに張力
を持たせて張りつけ、佳述する方法で面的に細かく分割
した。２は音源、３は受合点である。

１１１１１を面的に細かく分割する方よとして、第２図
および第３図の実ＩＭ例では、格子状木枠１１を枠１０
に取付けることにより枠１０に張りつけられた薄膜１を
格子状木枠１１で分割し、第４図に示す実施例では、付
加買置１２を所定間隔で取ｆ」け、付加質量１２の重み
による張力で区分された部分で振動を生じやすくするこ
とによりｆｆｊｌｌを面的ｔ；細かく分割した。

上述の薄膜１を、Ｕ音の到来するところに設置すると、
膜のｆｉｌｔが極めて小さいため遮音の効果が殆どなく
、到来した音は膜をそのまま透過してしまう、しかし同
時に、膜が極めて軽いために到来した音波の振動（すな
わち空気の振動）Ｉ：より膜が振動し、その振動により
膜から音が放射されることになる。この音は細かく分割
された各部分からいろいろな位相で放射されることにな
るため、この音と透過する音が干渉し、打消し合うこと
により、到来した音が低減されることになる。

本発明の特徴をまとめると、下記の通りである。

１）通常の考え方と異なり、音の透過を遮るのではなく
、薄く軽量な膜により音をそのまま透過させる。

２）音のエネルギーで振動して、透過する音と同程度の
音を放射するようなＦ！Ｊ膜を用いる。

３）適当な張力を膜に与えて振動しゃすくし、これを枠
や付加質量物を用いて細かく分ｖＪ振動させ、透過する
音との干渉を生じさせる。

つぎに、第５図乃至第７図を参照して本発明の詳細な説
明する。

音源２としてはスピーカー音′ＰＪ２Ａとし、受音点３
にマイクロフォン３Ａを配置した。

第４図に示す、付加質量形の分割薄膜について、付加質
ｆｉ１２は１ｍにつき約１０ｇとした。

第６図は、第２図および第３図の格子状木材の薄膜によ
る実験結果を示し、第７図は第４図の付加質量形の薄膜
による実験結果を示す。第７図の曲線ａ、ｂ、ｃは第４
図のａ、ｂ、ｃの実施態様にそれぞれ対応する。

上記の実Ｍ結果は、つぎのことを示している。

■細かく分割した膜では、木枠によるもの、付加＊ｍを
付けたものとも、約１０ｄＢ程度の騒音低減効果があり
、ある周波数帯域では２０ｄＢの効果も見られた。

■ｕ　ｆ　（７）　低減効果は、主＋：　３１．５ＨＺ
　〜３１５ＨＺ　　＜”らいまでの低い周波数で生じて
いる。

上述の実！ｌＩ例より本発明の大きなメリットは、低周
波数域（即ち低い音）で効果があることである。騒音防
止において、高周波数域の音（？ｔ＆い音）は吸音、遮
音で簡単に扱えるが、低周波数域の音の防止はなかなか
困難であり、かつ実際に問題となるのもこの帯域の音で
ある。例えば、床衝撃音にしても、６３ＨＺ帯域を確実
に１０ｄ　Ｂ以上減らそうとすれば、浮床にする必要が
生じるし、サツシで１２５ＨＺ　　の音を１０ｄＢ以上
下げるには２ｆ！サツシ程度にグレードアップする必要
がある。工場の騒音やポンプ、モータなどの機械騒音の
対策も低周波音が最終的に間開となってくる。

本発明は、シングルで軽量であるためいろいろな用途が
考えられる。騒音源の防音カバーや防音建具、床衝撃音
防止や工場騒音防止の天井材、あるいは壁材などである
。

Ｏ発明の効果 本発明は、面的に分割されたｉ膜に音波を透過させるこ
とにより簡単、軽量な導造で騒音対策を行い帰る効果を
有するものである。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の実施方法を示す略図。第２図は格子状
木枠を用いた薄膜の正面図。第３図は断面口である。第
４図は付加質量形のｆｆｊｌｌを示す正面図である。 第５図は、本発明の実験例を示す略図。第６図および第
７図は、第５図の実験例の実験結果を示すグラフであり
、第６図は格子状木枠の薄膜（第２．３図）、第７図は
質量付加形の薄膜（第４図）にそれぞれ対応する。 １　・・・薄膜 １０・・・枠 １１・・・格子状木枠 １２・・・付加Ｍ量 第５図　　　　　　第１図 第２図 第４図 第７図 ７３オククープバシド中・し用５ＩｉＩ牧（Ｈ２）第６
図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 張力を与え且つ面的に細かく分割した薄膜に、音源より
   の音波を透過させることにより、薄膜に振動を生じさせ
   て分割された薄膜の各部分より位相が異なる種々の音波
   が放射され、音波の干渉を利用して騒音の低減を行うこ
   とを特徴とする薄膜を用いた騒音低減方法。