JPH01283192A - 複合証明カード - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は複合証明カードに関し、更に詳しくはホログラ
ムシートを用いて偽造や改ざんを困難又は不能にしたパ
スポート等の如き複合証明カードに関する。

（従来の技術及びその問題点） 従来、パスポートをはじめ、学生証、社員証等の各種の
身分証明書が使用されており、これらの身分証明書は偽
造又は改ざんされて犯罪に使用される可能性があるため
、これらの身分証明書の偽造防止や改ざん防止のために
種々の提案がなされている。

しかしながら、例えば、印鑑、サイン或いは顔写真等の
如き最も重要な固有情報でさえ容易に偽造されたり改ざ
んされたりすることが多い。そのため、一般では入手困
難な材料や使用困難な印刷技術を用いる方法が使用され
ているが、これらの方法であってもそれらの外観を類似
させることが容易であるので、偽物であることを発見す
るには専門的知識や経験が要求され、十分な偽造改ざん
防止方法とは言えないのが実情である。

従って、従来以上に偽造及び改ざんが困難で一般の人で
も偽造物又は改ざん物であることを容易に発見できる技
術開発が要望されており、本発明はこれらの要望に応え
ることを目的とする。

（問題点を解決するための手段） 上記目的は以下の本発明によって達成される。

゛　　すなわち、本発明は、一般共通情報を記録した基
材シート表面に、透明型ホログラムシートを積層してな
る証明カードにおいて、文字、記号又は顔写真等の固有
情報を上記ホログラムシートの背面に形成したことを特
徴とする複合証明カードである。

（作　　用） 一般共通情報を記録した基材シート表面に、顔写真等の
固有情報を記録した透明型ホログラムシートを積層する
ことによって、偽造及び改ざんが困難或いは不能となる
。

（好ましい実施態様） 次に好ましい実施態様を挙げて本発明を更に具体的に説
明する。

本発明の適用対象となる証明カードとは、従来広く使用
されているパスポート、学生証、全果等の社員証、官公
庁の身分証明書、各種クラブ等の会員証、キャシュカー
ド等の如くそれを所持する者の国籍、住所、性年月日、
社名、官公庁名、職責、権利等を証明するカード類であ
り、従来公知の各種身分証明書等にはいずれも本発明を
適用することができ特に限定されない。

本発明の複合証明カードの一例を第１図に図解的に示す
。

第１図は証明カードの一部の断面図を図解的に示すもの
であり、図中１は証明カード本体の基材シートを示し、
この基材シート１は、例えば、パスポートの内側の各種
情報の記載部分の一部であり、この部分には発行国の国
名、記号、各国共通の注意事項等の一般共通情報が記述
されることが多い。

図中の２は接着層であり、例えば、感熱又は感圧接着剤
等の任意の接着剤から構成され、その厚みは接着機能を
奥する限り特に限定されない。

図中の３は画像層を示し、この画像層には該パスポート
所持者固有の証明事項、例えば、顔写真、国籍、生年月
日、性別、住所、所属団体名、血液型等が記録されてい
る。これらの固有情報の記録方法としては従来公知のい
ずれの記録方法も利用できるが、好適な方法は熱転写方
法である。

熱転写方法としては、熱によって移行する染料（いわゆ
る昇華性染料）を含む染料層を打する熱転写シートを利
用し、その背面からサーマルヘッドにより画像状に加熱
して、所望の画像を形成することができる方法であり、
３色又は４色或いはそれ以上の熱転写シートを使用する
ことによって、従来のカラー写真の如き優れた解像性の
画像が形成できるので、特に所持者の顔写真の形成に適
している。

このような昇華熱転写により画像を形成する場合には、
画像層３として例えばポリエステル樹脂等の如く昇華性
染料に対して染着性のある樹脂からなる受像層３をホロ
グラム層の少なくとも一部に形成しておくことが好まし
い。勿論これらの昇華熱転写方法によってその他の固有
情報、例えば、生年月日、所属団体名、住所等も記録可
能である。特に個人のサインに関しては個人のサインを
コンピューター処理して電気信号に変換して前記顔写真
と同時に記録することができ、殆ど偽造及び改ざんを不
可能とすることができる。

他の記録方法としては、ワックスタイプの熱転写方法も
利用でき、この方法は特別の受像層を形成することなく
、各種固有情報を記録でき、特に文字、記号等の記録に
通している。更に他の方法としては、画像層３を写真感
光層としておき、写真技術によって必要な固有情報を記
録することができる。勿論上記画像層３には必要に応じ
て同様にして一般共通情報も記録することができる。

上記記録方法の中では装置の筒便性、操作の簡便性、画
像品質等を考慮すると、昇華熱転写方法或いはこれとワ
ックスタイプの熱転写方法の組合せが適している。これ
らの各種熱転写方式は本願出願人による熱転写方式の利
用に関する多数の先行出願明細書に詳述されている。

図中の４は透明ホログラム層であり、外側から観察した
ときに基材シート１及び画像層３に記録された各種−数
情報及び固有情報が明瞭に読める程度の透明性を有して
いる。

又、このホログラム層４は透明であると同時にホログラ
ム像が記録されており、このホログラム像は昼光又は照
明光等の白色光或いはレーザー光等の特定の再生光によ
って再生されるものであり、例えば、直角に見た場合に
は下地の各種情報が明瞭に読め、見る角度又は再生光の
角度を成る程度変えることによってホログラム像が観察
される。

特に昼光や照明光等の白色光によって像が再生されるホ
ログラムは通常の状態でもホログラム像が観察されるの
で装飾性にも優れており、一方、レーザー光によって像
が再生されるタイプのものは偽造又は改ざんの発見性に
優れている。

この様なホログラムシート４自体は公知であり、本願出
願人によるホログラムの製造及び利用に関する多数の先
行出願明細書或いは［印刷情報、１９８６年３月号１７
乃至２４頁］において背向によって詳細に解説されてい
る。

又、必要に応じてホログラム層４の表面には透明な保護
層７を形成することもできる。

前記条件を有する限りいずれの公知の体積型又はレリー
フ型の透明ホログラムシートも本発明において有用であ
るが、その−例を第２図に図解的に示す。

第２図示の例は、証明カードの基材シート１上に接着剤
層２を介して画像層３、ホログラム効果層５、ホログラ
ム形成層６及び保護層７が順次積層された構成を有して
いる。

この様なホログラムは１例えば、ポリエチレンテレフタ
レートフィルム等の透明フィルム７の表面に常温で固体
で熱形成性を有する樹脂層、例えば、常温で固体で且つ
熱可塑性の電離放射線硬化性樹脂層６（ホログラム形成
層）を形成し、この面にホログラムの干渉模様が凹凸形
状に形成されているホログラム原版（不図示）を加圧接
触させて凹凸形状８を樹脂層６に転写し、硬化させ、更
にその凹凸形状８の表面に十分な透明性と成る角度での
大きな反射性を兼ね備え、且つホログラム形成層６と屈
折率が異なるた材料からなる薄膜のホログラム効果層５
を形成し、更にその表面の前記画像層３を形成すること
によって得られる。この例ではホログラム効果層５が内
側となっているが、ホログラム効果層５を外側にする場
合にはその表面に保護層７を形成し、一方、ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム７は画像層３とすることがで
きる。これらの形成材料及び形成方法は航述の通り従来
公知の材料及び方法でよい。

以上の如き構成の本発明の複合証明カードは以下の如く
して製造することができる。

先ず、所望の証明占の基材シートを用意し、例えば、パ
スポートの場合にはその記事記入欄に一般的共通情報を
記録する。この記録は印刷等によって多数複製すること
ができる。

次にホログラムシートを用意する。このホログラムシー
トも従来公知の方法で多数複製することができる。又、
このホログラムシートに記録されたホログラム画像は任
意の画像でよい。

次にホログラムシートの表面に受像層を形成する。この
受像層は固有情報の記録に昇華熱転互方法を使用する場
合に必要であり、他の記録方法の場合には不要であった
り、それらの記録方法に適した受像層を形成すればよい
。

次に受像層面に熱転写プリンターにより顔写真やサイン
等の固有情報及び必要事項を常法に従って記録する。こ
の様にして得られたホログラムシートを適当な接着手段
により一般共通情報か記録された基材シートの面に貼り
合せることによって本発明の目的物が得られる。この際
、上記で記録した固有情報、特に顔写真等を見易くする
ために、その背面に白色の印刷層を設けたり、或いは接
着層の一部に白色顔料を含む接着層を形成することも好
ましい。

又、別の方法としては、パスポートの中に前記受像層を
形成したホログラムシートを丁合しておき、小型の熱転
写プリンタを用いてその状態で固有情報を記録し、一方
、基材シートの面に例えば透明な感熱接着剤層を形成し
ておき、この接り剤層を利用して固有情報の記録された
ホログラムシートと共通情報が記録された基材シートを
貼り合せて形成することもできる。

以上本発明を好ましい実施態様に基すいて説明したが、
本発明はこの様な特定の実施態様に限定されない。

（効　　果） 以上の如き本発明によれば、一般共通情報を記録した基
材シート表面に、顔写真等の固有情報を記録した透明型
ホログラムシートを積層することによって偽造及び改ざ
んが困難となる。

すなわち、パスポート等の記事記入欄の表面にホログラ
ムシートを貼り合せることにより、これらのホログラム
は小規模の個人や団体では′６Ｌ製不能であるので、秘
密に偽造及び改ざんすることは不可能に近い。

又、ホログラムの背面には好ましくは昇華型熱転写方法
により顔写真や個人のサインが記録され、これらの顔写
真等を改ざんするためにホログラムシートを剥離しても
顔写真等を交換することは不可能であるので偽造及び改
ざんは不可能である。

（実施例） 次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する 実施例１ 大日本印刷株式会社製の透明型レインボーホログラムシ
ート（Ａ３版サイズ、厚み５０μｍ）の全面にポリエス
テル樹脂（Ｖｙｌｏｎ２００、東洋紡製）溶液を乾燥時
厚さ１０μｍになる様に塗布及び乾燥して受像層を形成
した。

この受像層にイエロー、シアン及びマゼンタの昇華型熱
転写シートを用いる熱転写プリンタを用いて６人分の顔
写真、サイン、生年月日、住所、所属団体名及び国名等
を記録した。更に画像面に感熱接着剤を約５μｍの厚み
に形成した後６分割した。

次に一般共通情報が印刷されているパスポート用紙を用
意し、その記事面に上記のホログラムシートを熱により
貼り合せて本発明の６人分の複合証明カードを作成した
。

上記証明カードは正面から見るとホログラム像は観察さ
れず、記事面の一般共通情報及び固有情報が鮮明に見ら
れる。これを約４５度の角度で観察すると鮮明なホログ
ラム立体像が観察された。

次にホログラムシートを強−１的に剥離したところ、固
有情報の記録された受像層が部分的に＠壊され、一部は
基材シートの方に、残りはホログラムシートの方に残り
、顔写真等の改ざんは事実上不可能な状態であった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の証明カードの要部の一部の断面を図解
的に示す図であり、第２図は透明ホログラムシートの一
例の断面を図解的に示す図である。 １：基材シート　　　２：接着層 ３：画像層　　　　　４：ホログラム層５：ホログラム
効果層 ６：ホログラム形成層 ７：保護層　　　　　８：凹凸形状 第１図 第２図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）一般共通情報を記録した基材シート表面に、透明
   型ホログラムシートを積層してなる証明カードにおいて
   、文字、記号又は顔写真等の固有情報を上記ホログラム
   シートの背面に形成したことを特徴とする複合証明カー
   ド。
2. （２）固有情報が熱転写方式によって記録されている請
   求項１に記載の複合証明カード。（３）熱転写方式が昇
   華型方式である請求項２に記載の複合証明カード。