JPH01282343A - ピッチの溶融紡糸方法 - Google Patents
ピッチの溶融紡糸方法Info
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- JPH01282343A JPH01282343A JP11403488A JP11403488A JPH01282343A JP H01282343 A JPH01282343 A JP H01282343A JP 11403488 A JP11403488 A JP 11403488A JP 11403488 A JP11403488 A JP 11403488A JP H01282343 A JPH01282343 A JP H01282343A
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- 238000007789 sealing Methods 0.000 claims abstract 2
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Landscapes
- Inorganic Fibers (AREA)
- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明はピッチの溶融紡糸方法に関する。さらに詳しく
は、ピッチ原料を安定して長時間溶融紡糸する方法に関
する。
は、ピッチ原料を安定して長時間溶融紡糸する方法に関
する。
(従来の技術)
ピッチ系炭素繊維は、素原料が安い、炭化収率が高い、
原料の物理、化学構造に起因して高弾性率糸が得やすい
などの特徴があり、注目を集めている。
原料の物理、化学構造に起因して高弾性率糸が得やすい
などの特徴があり、注目を集めている。
一般に高強度、高弾性率ピッチ系炭素繊維製造プロセス
は、溶融紡糸、不融化、炭化、黒鉛化という工程を経て
作られるが、溶融紡糸で吐出される糸の物性は、強度が
1〜5kg/mm2、伸度が0.2〜2.0%と極めて
弱く、脆いものであるため、溶融紡糸により吐出された
ピッチ糸は、後工程で通常用いられる延伸工程を取り得
ないために、直接必要な繊維径にする必要がある。
は、溶融紡糸、不融化、炭化、黒鉛化という工程を経て
作られるが、溶融紡糸で吐出される糸の物性は、強度が
1〜5kg/mm2、伸度が0.2〜2.0%と極めて
弱く、脆いものであるため、溶融紡糸により吐出された
ピッチ糸は、後工程で通常用いられる延伸工程を取り得
ないために、直接必要な繊維径にする必要がある。
゛さらに、ピッチは粘度の温度依存性が大きく、溶融紡
糸により吐出されたピッチ糸の適正細化距離が非常に短
い特徴を有している。このために口金上雰囲気の温度制
御、気流制御が重要である。
糸により吐出されたピッチ糸の適正細化距離が非常に短
い特徴を有している。このために口金上雰囲気の温度制
御、気流制御が重要である。
ピッチ原料からは、溶融紡糸時に口金から吐出された際
、低分子量物やタール分が糸から発生し口金面に付着す
るが、これらが熱と空気の存在下で酸化架橋が生じ、軟
化点の上昇、あるいは不融化状態となるため?8融紡糸
時の口金表面から空気を排除することが必要である。
、低分子量物やタール分が糸から発生し口金面に付着す
るが、これらが熱と空気の存在下で酸化架橋が生じ、軟
化点の上昇、あるいは不融化状態となるため?8融紡糸
時の口金表面から空気を排除することが必要である。
上記問題点を解決する手段として、例えば特開昭59−
157309号がある。この方法は、口金表面に紡糸温
度とほぼ同じ温度のウォッシュガスを吹付け、口金表面
の汚れを防止するものである。しかし、この方法では、
気体を口金面に吹付けるため、この気流によりピッチ糸
の細化が乱され、製糸が不安定になるという問題がある
。さらにつ4ツシユガスの温度、吹付は量を口金孔数、
吐出量、外気温度の変動に合せて修正するか、もしくは
それぞれの紡糸条件に合せて装置の製作が必要となり、
非常に高価なものとなる。また、口金孔数が多くなると
必要な随伴気流も増大するため、口金孔全部に均一なウ
ォッシュガスの吹付けが困難となる。
157309号がある。この方法は、口金表面に紡糸温
度とほぼ同じ温度のウォッシュガスを吹付け、口金表面
の汚れを防止するものである。しかし、この方法では、
気体を口金面に吹付けるため、この気流によりピッチ糸
の細化が乱され、製糸が不安定になるという問題がある
。さらにつ4ツシユガスの温度、吹付は量を口金孔数、
吐出量、外気温度の変動に合せて修正するか、もしくは
それぞれの紡糸条件に合せて装置の製作が必要となり、
非常に高価なものとなる。また、口金孔数が多くなると
必要な随伴気流も増大するため、口金孔全部に均一なウ
ォッシュガスの吹付けが困難となる。
上述のように現段階では、ピッチ原料を多ホールロ金で
安定して溶融紡糸するための技術は確立していないのが
実状である。
安定して溶融紡糸するための技術は確立していないのが
実状である。
したがって、ピッチ原料を溶融紡糸により、目標とする
繊維径、フィラメント数を満足して長時間安定に製糸で
きる技術が要望されている。
繊維径、フィラメント数を満足して長時間安定に製糸で
きる技術が要望されている。
(発明が解決しようとする課題)
本発明の目的は、ピッチ系炭素繊維の溶融紡糸を安定し
て、かつ長時間の製糸を可能とするための方法を提供す
ることを目的とする。
て、かつ長時間の製糸を可能とするための方法を提供す
ることを目的とする。
(課題を解決するための手段)
上記目的を達成するために、本発明は次の構成を有する
。
。
すなわち本発明は、ピッチを溶融紡糸するに際し、ピッ
チ糸の随伴気流により生ずる負圧空間に非酸化性気体を
供給することにより口金面をシールすることを特徴とす
るピッチの溶融紡糸方法に関するものでおる。
チ糸の随伴気流により生ずる負圧空間に非酸化性気体を
供給することにより口金面をシールすることを特徴とす
るピッチの溶融紡糸方法に関するものでおる。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明でいうピッチとは、石炭系、石油系、ざらにはナ
フタレンやポリ塩化ビニルからの合成ピッチ系でおって
も良く、等方性、光学異方性ピッチ、およびこれらの混
合物や、高分子化合物などの添加物を添加したピッチな
どでおる。
フタレンやポリ塩化ビニルからの合成ピッチ系でおって
も良く、等方性、光学異方性ピッチ、およびこれらの混
合物や、高分子化合物などの添加物を添加したピッチな
どでおる。
本発明でいうピッチ系炭素繊維は、上記ピッチ原料を溶
融紡糸により繊維化して目的とする繊維径とした後、不
融化、炭化、黒鉛化処理することにより得られる。
融紡糸により繊維化して目的とする繊維径とした後、不
融化、炭化、黒鉛化処理することにより得られる。
本発明における最大の特徴は、ピッチ原料を溶融紡糸に
より口金から吐出させた後、口金上雰囲気の気流制御を
実施して、随伴気流により排出される負圧空間に必要な
量の気体を供給し、かつ使用する気体として、非酸化性
ガスを用いることにある。非酸化性ガスとしては、窒素
、アルゴン、水蒸気等が好ましい。
より口金から吐出させた後、口金上雰囲気の気流制御を
実施して、随伴気流により排出される負圧空間に必要な
量の気体を供給し、かつ使用する気体として、非酸化性
ガスを用いることにある。非酸化性ガスとしては、窒素
、アルゴン、水蒸気等が好ましい。
口金上雰囲気の気流制御としては、不活性ガスを口金面
に吹付けるのではなく、口金下の負圧空間に向って吸収
させる様に供給することが重要でおり、糸ゆれを生じる
ような量は必要なく、口金面を空気より遮断すれば目的
を達する。しかし、口金付近での狭い範囲での気流制御
では上記目的を達することが困難であり口金上雰囲気を
広範囲に制御することが必要である。これは製糸時の随
伴気流により生ずる負圧空間に口金付近でのみ気流を供
給すると、供給気体の流速が大きくなり吐出糸の安定走
行を阻げるためでおる。気流制御の範囲としては、0.
05m3以上が好ましく、0゜1m3以上がより好まし
い。
に吹付けるのではなく、口金下の負圧空間に向って吸収
させる様に供給することが重要でおり、糸ゆれを生じる
ような量は必要なく、口金面を空気より遮断すれば目的
を達する。しかし、口金付近での狭い範囲での気流制御
では上記目的を達することが困難であり口金上雰囲気を
広範囲に制御することが必要である。これは製糸時の随
伴気流により生ずる負圧空間に口金付近でのみ気流を供
給すると、供給気体の流速が大きくなり吐出糸の安定走
行を阻げるためでおる。気流制御の範囲としては、0.
05m3以上が好ましく、0゜1m3以上がより好まし
い。
制御気流の流速としては、毎秒0.1メ一1ヘル程度が
好ましく、温度は吹出し面で110’C前後が好ましい
。
好ましく、温度は吹出し面で110’C前後が好ましい
。
さらに好ましくは、口金下から排出される大蚤の随伴気
流を補充するために、口金下に供給する非酸化性ガス領
域の下に1m3程度の温度制御された空気から成る空間
を設けることにより、ピッチ原料の製糸性が向上する。
流を補充するために、口金下に供給する非酸化性ガス領
域の下に1m3程度の温度制御された空気から成る空間
を設けることにより、ピッチ原料の製糸性が向上する。
この場合の温度は50′C程度が好ましい。
以下、本発明を実施例を用いてさらに詳細に説明する。
(実施例)
実施例1
ピッチ原料としては、石炭系メソフェーズピッチを使用
した。このピッチは軟化点が235°C1キノリンネ溶
分が33%、ベンゼン不溶分が89%、光学異方性量が
85%のものであった。
した。このピッチは軟化点が235°C1キノリンネ溶
分が33%、ベンゼン不溶分が89%、光学異方性量が
85%のものであった。
上記ピッチを、ベントエクストルウダーを用いて305
°C,60mm)1gで溶融、脱カスts連接、直径0
.2mm、孔長Q、3mmの100H口金から吐出させ
た。口金の外形は3gmmφの円形である。口金下の構
造は、口金面に合せて鉄板が設りられ、その鉄板に内径
60cm、長さ30Cmの負圧空間を有する不活性ガス
吹出し用装置が設置されている。この装置は、吹出し面
に100メツシユの金網が取付けられ、この金網より1
10℃に制御された窒素が0.3m/secの速度で口
金面に平行に吹出されているものである。
°C,60mm)1gで溶融、脱カスts連接、直径0
.2mm、孔長Q、3mmの100H口金から吐出させ
た。口金の外形は3gmmφの円形である。口金下の構
造は、口金面に合せて鉄板が設りられ、その鉄板に内径
60cm、長さ30Cmの負圧空間を有する不活性ガス
吹出し用装置が設置されている。この装置は、吹出し面
に100メツシユの金網が取付けられ、この金網より1
10℃に制御された窒素が0.3m/secの速度で口
金面に平行に吹出されているものである。
ざらに、この装置をつつみこむ形で、直径65cm、長
ざ3Qcmの筒が設けられ、筒内表面が55°Cに、温
度制御されているものである。
ざ3Qcmの筒が設けられ、筒内表面が55°Cに、温
度制御されているものである。
上記装置を使用して、450m/minの速度で直接巻
取り、10μのピッチ繊維を得ることを試みた。
取り、10μのピッチ繊維を得ることを試みた。
なお、口金下雰囲気を無制御の状態を比較例1とし、口
金下に負圧空間を有する不活性ガス吹出し用装置を使用
せず口金面より20mm下方から、直接口金吐出面に向
けて110’Cの窒素を、5m3/minの条件で吹出
したものを比較例2とした。
金下に負圧空間を有する不活性ガス吹出し用装置を使用
せず口金面より20mm下方から、直接口金吐出面に向
けて110’Cの窒素を、5m3/minの条件で吹出
したものを比較例2とした。
なお、外気温度は33°Cであった。
結果は以下の通りであった。
安定製糸時間
(単糸切れなし)
本発明例 156時間
比較例1 2時間
比較例2 26時間
実施例2
使用口金以外は、全て実施例1と同じ条件で実施した。
使用口金は、直径Q、 2mm、孔長0゜3mmの25
0H口金を用いた。口金の外径は14Qmmφであった
。
0H口金を用いた。口金の外径は14Qmmφであった
。
なお、外気温度は33°Cであった。
結果は次の通りであった。
安定製糸時間
(単糸切れなし)
本発明例 128時間
比較例1 0.5時間
比較例2 12時間
(発明の効果)
本発明は、口金下雰囲気の負圧空間に非酸化性気体を供
給するするので、ピッチ系炭素繊維を長期間安定に)8
融紡糸することができる。
給するするので、ピッチ系炭素繊維を長期間安定に)8
融紡糸することができる。
Claims (1)
- (1)ピッチを溶融紡糸するに際し、ピッチ糸の随伴気
流により生ずる負圧空間に非酸化性気体を供給すること
により口金面をシールすることを特徴とするピッチの溶
融紡糸方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11403488A JPH01282343A (ja) | 1988-05-10 | 1988-05-10 | ピッチの溶融紡糸方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11403488A JPH01282343A (ja) | 1988-05-10 | 1988-05-10 | ピッチの溶融紡糸方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01282343A true JPH01282343A (ja) | 1989-11-14 |
Family
ID=14627376
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11403488A Pending JPH01282343A (ja) | 1988-05-10 | 1988-05-10 | ピッチの溶融紡糸方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01282343A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100402711C (zh) * | 2003-03-14 | 2008-07-16 | 赖芬豪泽机械工厂股份有限公司 | 纺丝装置的清洁方法 |
WO2018090369A1 (zh) * | 2016-11-15 | 2018-05-24 | 东华大学 | 一种聚合物纤维负压熔融纺丝成形方法 |
-
1988
- 1988-05-10 JP JP11403488A patent/JPH01282343A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100402711C (zh) * | 2003-03-14 | 2008-07-16 | 赖芬豪泽机械工厂股份有限公司 | 纺丝装置的清洁方法 |
WO2018090369A1 (zh) * | 2016-11-15 | 2018-05-24 | 东华大学 | 一种聚合物纤维负压熔融纺丝成形方法 |
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