JPH01280086A - ファッショナブルなインテリヤ材 - Google Patents

ファッショナブルなインテリヤ材

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Publication number
JPH01280086A
JPH01280086A JP10852388A JP10852388A JPH01280086A JP H01280086 A JPH01280086 A JP H01280086A JP 10852388 A JP10852388 A JP 10852388A JP 10852388 A JP10852388 A JP 10852388A JP H01280086 A JPH01280086 A JP H01280086A
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JP
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fabric
scale
fashionable
interior material
interior
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JP10852388A
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Inventor
Tamotsu Nakajima
保 中島
Naosuke Yoshida
修介 吉田
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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  • Decoration Of Textiles (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、従来には類を見ない新規でファショナブルな
インテリヤ材に関する。
[従来の技術] 従来からインテリヤ材の選定にあたっては、機能面は当
然のこと、ファツション性、審美性にも高い割合で気を
配られてきたものである。
例えば、カーペットの場合、訓電性、防汚性、弾力性、
溌水性、難燃性、などの生理的な機能、運動的なは能も
さることながら、色・柄、表面の粗・滑、凹凸、意外性
、新規素材性などのファッション的、審美的な要素も重
要視されている。
例えば、繊維性のものにおいては、色、柄に変化を与え
る手段としては染色や刺繍などがあり、また表面に凹凸
効果を与える手段としては縮み処理やエンボス加工など
による賦型加工がある。さらには表面を均一な面とする
ためには布帛の表面を樹脂でコーティングするなどの手
段が講じられている。
上記したように布帛の表面に立体的な模様を創成して審
美的効果、ファション的効果を付与する手段は種々あり
、これらはいずれも独特の特徴をもっていて、それぞれ
の商品分野を形成してぎたと言えるが、いずれも模様の
大きさが制限されたり、同一のパターンが単調に繰返さ
れて、面白み、意外性、新規素材性においては近年の多
様化要求にはマツチしないという事情があった。
すなわち、布帛の表面に凹凸状の立体的な模様を創成せ
んとする場合、布帛の表面を型押し、または転写ロール
による薬剤処理を施すという手段などが用いられるが、
これらの手段においては、いずれも型またはロールの一
周期毎に同じパターンが繰返し繰返しあられれるという
欠陥がある。
ざらに、これらの手段によって得られる凹凸模様は押圧
や薬剤処理という加圧もしくは腐蝕という手段のために
そのパターンも人工的で自然感に乏しい布帛であり、特
に従来品には見られないファション的効果、審美的効果
を大きく発揮させるインテリヤ材とした場合にもそれな
りの効果しか奏し1弾ない。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、上記した従来技術によって形成された
布帛表面のもつ立体的な模様とは異なり、イ[帛表面に
従来には見られなかった新規な立体的な模様を有する布
帛からなり、新規素材性、意外性をもった)7シヨナブ
ルなインテリヤ材を提供せんとするものである。
[課題を解決するための手段] 上記した目的を達成する本発明のファツショナブルなイ
ンテリヤ材は、以下の構成からなるものである。
すなわち、本発明のファツショナブルなインテリヤ材は
、多数本の立毛先端部が集合されて実質的に一体的にさ
れた鱗片状構造を形成しており、該鱗片状構造が布帛表
面層を覆って多数存在してなる立体布帛が用いられてな
ることを特徴とするファツショナブルなインテリヤ材で
ある。
[作用] 本発明を更に詳しく説明する。
本発明にいうインテリヤ材とは次のようなものをいう。
すなわち、カーテン類、商店などの日よけ用・デイスプ
レィ用等のテント類、フロア−クロス類、カーペット類
、椅子張り地類、宝石箱、時計箱、ライター箱、ショー
ウィンドウなどの内外美装柑類などのものを言うもので
ある。
第1図は、本発明にかかるインテリヤ材の一例を示す応
接用椅子の概略図である。
第1図に示した椅子1において、該椅子の外装材2は後
述する立体布帛からなり、腰かけ部3は通常のものが用
いられる。本発明のファツショナブルなインテリヤ材に
用いられる立体布帛は、多数本の立毛先端部が集合され
て実質的に一体的にされて偏平状になった鱗片状構造を
形成せしめており、該鱗片状構造が布帛表面層を覆って
多数存在しているものである。
第2図は、かかる立体布帛の表面を部分的に模式的に示
した概略モデル平面図である。
第2図に示したように、立体布帛4の表面には、多数本
の立毛繊維先端が実質的に一体的に偏平状になされて面
を形成してなる鱗片状構造5が亀裂6を介して互いに隣
接して多数配列されている。
第3図は、かかる立体布帛の断面構造例を示すものであ
り、第2図A−Aの断面を示す概略モデル断面図である
第3図に示したように立体布帛4は、3層構造を呈して
おり、その最も上層の第1層は、立毛繊維7の複数本の
先端部が、互いに樹脂などの接着剤もしくは該立毛繊維
を構成しているポリマーの熱溶融性により自己接着され
て偏平状にされて面8を形成してなる鱗片状構造5から
なるものであり、該鱗片状ii4造5は亀裂6を介して
多数が立体布帛の表層を覆うように配列されている。
互いに接する鱗片状構造5は亀裂6により表面外観上は
分離されているが、立毛繊維7、基イ511、ざらに異
なる立毛繊維7を介して実際には布帛内部にてつながっ
ている。すなわち、鱗片状構造5と基@11の間に存在
する多数の立毛繊維7は通常立毛繊維様の林立状態を保
って多数の立毛集合体9を形成して空隙率の高い中層た
る第2層である立毛繊維層10を形成している。最も下
層となる第3層は基イ511であり、この基布11は立
毛繊維を保持して、立体布帛4のベースを形成している
本発明のインテリヤ材に用いられる立体布帛4は、第2
図、第3図に示したような構成を有しているために個々
の鱗片状構造5はそれぞれ隣接している鱗片状構造5と
基布11を介してそれぞれ別の立毛繊維7によって連続
されてはいるが、亀裂6により分離され、個々の鱗片状
構造5はそれぞれ別の動きをすることも可能な鱗片状構
造の集合体を形成しており、これの構造から特異な立体
模様、外観を呈し得る特殊な形態をなしているものであ
る。このような特殊な形態をしているために、種々穴な
る方向から見た場合、特に黒染品においてカラスの濡れ
別色になったり、また、ミノ虫、松の木などの樹皮様、
爬虫類の表皮様、または鉱物類すなわち、石炭や雲母の
ような外観、光沢に見えるという従来には全く見られな
かった特異なフアショナブルな外観をかもし1qるもの
である。
そして、かかる立体布帛は、表層の面状の鱗片状構造と
、内層の空隙率の高い立毛層の相乗効果により、保温性
且つクツション性に優れたインテリヤ材を構成し得るも
のであり、また、外観から受ける印象のねりには目付も
軽い取り扱い易いインテリヤ材を構成し得るものである
本発明のファツショナブルなインテリヤ材に用いられる
立体イF帛は、目付は80〜9(10g/Tr12の間
の範囲内にあるのが好ましく、また、中法の林立状の立
毛層における立毛部長さは1〜40mm程度の範囲内で
あるのが好ましい。
本発明に用いられる立体イ1帛は、立毛布帛を元に製造
され得るものであって、該立毛布帛はベースとなる基布
と立毛繊維を主体としてなるものであり、例えば、単パ
イルや複パイル等の二重ビロード織、チンチラ織、シェ
ニール糸使いのvA編物や立毛トリコット、その他の経
編立毛品、電気植毛、機械植毛品等を使用できるもので
あるが、必ずしもこれらに限定されるものではなく、立
毛布帛であれば何でもよい。本発明のインテリヤ材に用
いられる立体布帛は上記のような原料立毛イ「帛を用い
て、立毛側に例えばローラ加圧下で高温熱処理を施すこ
とにより該立毛層の表面において、立毛先端部を布帛全
面域で一体的に接着させた後、布帛に揉み加工を行ない
、その全面での一体的な接着構造を、細かな多数の鱗片
状に分!7Iさせることにより製造することができるも
のである。このようにして得られる立体布帛は、多数の
鱗片状構造の該鱗片形状が実質的に定形を持たない自然
感と野趣に富んだファショナブルで審美性のある好まし
いものである。
この原料立毛布帛にあける繊維の立毛長さは、鱗片状構
造の形成性に影響を及ぼす。すなわち、立毛長ざが長け
れば立毛ya維が腰の部分で折り曲げられ、基布の面に
そってほぼ平行状態を保つことができるから、接着剤や
立毛i維の自己熱融着性により、良好な連続した平面が
形成され1q、そして、この平面は後記する手段等によ
って亀裂を発生せしめられて多数の鱗片状構造を形成し
得るのである。
立毛繊維の長さが必まり短いと、腰の部分での折り曲げ
が困難となり大きな面積をもつ鱗片状構造の形成が困難
となり、かかる点から立毛の長さは3mm以上とするの
が好ましく、より好ましくは5mm以上とするのが望ま
しい。
立毛JJIi雑の単糸繊度は特に限定されないが、鱗片
状構造の形成性、耐久性、外観の審美性等を考慮した場
合、1デニール以下、より好ましくは0゜5デニール以
下の極細人造繊維使いであることが好ましい。すなわち
、立毛本数が多くなる極細繊維使いの方が複数本繊維を
並列に配列せしめ一体的に偏平状になす上で有利なので
ある。
鱗片状構造の一晴片構成単位の面積は、該鱗片状HA造
をなす立毛繊維の本数などにより定まってくるが、その
平均値は、0.5x 10−2ci (0゜51Tlf
f1平方)〜1×10102CI7i(10平方)程度
であることが好ましく、より好ましくは2X10cm〜
1X10CIAである。
例えば、非常に小柄な鱗片状構造の場合には、0、5x
 10−2crA〜6X10−2cmの範囲内が、中柄
な鱗片状構造の場合には、6X10−2cm〜1X’1
0ctrtの範囲内が、大柄な鱗片状構造の場合には、
1X10CrA〜1 X 102ciの範囲内とするの
が好ましい。
なお、鱗片状構造の一構成単位の面積平均値Vは、例え
ば、単位面積1(10C1iにおける鱗片状構造の数を
計算して、次の(1)式によって求めることができる。
■=1(10CIIt/鱗片状構造の数・・・・・・・
・・(1)本発明者らの知見によれば、上記した通りの
面積範囲のものが定形をもたずにかつ、適度にランダム
な大きさとランダムな形状で多数の鱗片状構造として混
在したものであれば、より自然感に溢れ、審美性、フ1
ジョン性にも優れた特異なインテリヤ材を構成し得るも
のである。
すなわち、鱗片状構造の一構成単位の面積平均値が0.
5x 10”crA未満になると鱗片状外観が小さくな
り、また、102 cytを越えるとフラットな外観に
近いものとなり、ペーパーライクな感じが強くなり、審
美性とファション性は乏しくなる。
一方、鱗片状構造を形成せしめる亀裂は、隣接する鱗片
の面を分離してはいるが、前述したように立毛lIi雑
によって基布を介して隣接する鱗片どうしは連結されて
いる。したがって亀裂の大きさや存在の細かさにはさほ
ど注意を払う必要はないものである。
本発明のファショナブルなインテリヤ材に用いられる立
体布帛の素材としては、天然繊維あるいは合成繊維のい
ずれでもよく、これらが適宜混紡、混繊、混用されたも
のであってもよい。ただし、立毛部を形成する繊維とし
ては、熱溶融性tiJAMであることが好ましく、特に
合成繊維使いが好ましい。合成giIffの素材例とし
ては、ポリエチレンテレフタレート、あるいはその共重
合体く例えば、5−ナトリウムスルホイソフタル酸のご
とき共m金成分など)、ポリブチレンテレフタレート、
あるいはその共重合体、ナイロン66、ナイロン6.1
2などのポリアミド系ポリマ、ポリアクリロニトリル系
ポリマなといずれもが好ましく用いられる。
また、これらポリマに、静電防止、染色性向上、艶消し
、防汚、難燃、防縮などを目的とした改質剤や添加剤を
配合したものも適宜好ましく用いられる。
また、立体布帛は、溌水性付与加工、難燃性イ」与加工
、防汚性付与加工などを適宜施されていてもよいもので
ある。
多数本の立毛繊維集団を偏平状に連続した面を形成せし
めて一体化し、鱗片状i造を形成させる方法としては、
前述の熱溶融法が好ましく用いられ、さらには樹脂で固
定化する方法が好ましく用いられる。具体的な方法とし
ては、加圧状態で熱処理を施すことによる立毛繊維の熱
溶融性を利用する方法が鱗片状構造の耐久性、表面光沢
感、高級感、立体感、作業性などの点で最も好ましい。
樹脂で固定化させる場合においても前記した熱溶融性を
利用した方法を予備処理として行なうのが好ましい。
この加圧状態で熱処理する代表的加工例としては加熱状
態に保持されたカレンダーロールでの加圧処理がある。
かかるカレンダーロール処理法による加熱温度は、立毛
繊維の素材により適宜選定しなければならないが、−殻
内には120℃〜230℃の範囲、より好ましくは16
0℃〜210°Cの範囲が好ましく、立毛繊維が半溶融
状態に達する温度で行なうのが好ましいものである。処
理圧力は、本発明者らの知見によれば5に!j/crA
以上が適当であり、20Ky/ci以上とするのがより
好ましく、通常は20〜’1(10Kg/ctiの範囲
で処理するのが一般的である。
上述のような鱗片状構造の一構成単位の大小は熱プレス
加工前の布帛の立毛状態や毛並み処理方向を適宜なもの
とすることによって調節ができ、例えば、鱗片状構造の
一構成単位の面積平均値が0.5×1O−2aA〜6×
1O−2cd程度の小さめのものを得るには、ブラッシ
ングやシリコーン等の仕上剤処理により立毛のさばけや
こなれを予め良好な状態にし、やや低めの温度で、しか
も立毛方向が順毛方向となるように加熱加圧処理を行な
い、その後、揉み加工を行なえばよい。
また、鱗片状構造の一構成単位の面積平均値が6X10
−2cn以上の中柄やざらには大柄な表面状態のものを
得ようとする場合には、逆に立毛の捌けやこなれ状態の
悪いものを高温で、しかも立毛方向が逆毛方向で加熱加
圧処理を行ない、その後、揉み加工を行なえばよい。
また、−構成単位の面積が0.5x 10’−2ci〜
1 X 102ci程度の範囲で小柄、中柄、大柄の種
々混在したものを得ようとする場合には、後者の条件で
処理して得られたものを復工程で揉み加工を行うことで
得ることができる。
なお、また、実質的に定形の鱗片状構造を多数持つ立体
布帛を得んとする場合には、例えばエツジのあるナイフ
等を用いて三角形、長方形、多角形、円形、楕円形など
任意の単一おるいは混在した形状または/および任意の
大きざに全面一体内に接着されている表面層を割裂分割
させて得ることができる。
上述のようにして得られた鱗片状構造は、必要に応じて
、形態保持性、耐久性を高めるために、樹脂加工により
該鱗片状構造をさらに強固に固定化することができ、半
永久的な耐久性を付与することができるのである。
該樹脂としてはアクリル系、メラミン系、酢酸ビニル系
、エポキシ樹脂およびこれらの共重合樹脂、ブタジェン
共重合物、塩化ビニル共重合物やポリウレタンなどの高
分子弾性体などが用いられる。かかる樹脂付与の方法と
しては、樹脂含浸→絞り→乾燥→キユアリング加工法や
、直接転写、グラビア、スプレー法などによるコーテン
グ加工法などが好ましく用いられるが、これらに限定さ
れるものではない。
上記のようにして得られる本発明のインテリヤ材に用い
られる立体イTi帛は、概して、原料立毛イf帛の立毛
毛並み方向に応じて実質的に一定方向の隣片流れを有し
て多数の鱗片状構造が存在してなるものとなる。そして
、本発明のインテリヤ材においては、該鱗片流れ方向と
該外衣の上下流れ方向とが実質的に一致するように該立
体布帛が用いられることが望ましいものである。
第4図は、本発明のインテリヤ材に用いられる立体布帛
の断面を拡大した顕微鏡写真である。
第5図および第6図は、本発明のインテリヤ材に用いら
れる立体布帛表面における鱗片状構造の外観例を示す布
帛表面の顕微鏡写真である。特に、第5図は鱗片状構造
が大柄と小柄との混在して存在している例を示したもの
であり、第6図は鱗片状構造が比較的小柄で存在してい
る例を示したものである。
第7図は、鱗片状構造の表面を拡大した顕微鏡写真であ
る。
第8図は、第7図の鱗片状構造の表面を更に拡大した顕
微鏡写真であり、複数本の繊維が集合され偏平状に配列
−休止されている状態を示したものである。
本発明のインテリヤ材に用いられる立体布帛は、鱗片状
構造化する前工程もしくは後工程において、通常一般の
立毛織編物と同様に裏面のコーティング加工、糊扱き精
練、熱セツト加工、立毛素材等に極細化可能人造!aM
を用いている場合には極細化処理、染色、仕上剤付与、
乾燥等の加工が適宜性なわれてもよいことは言うまでも
ない。
本発明のファショナブルなインテリヤ材は、上記のよう
にして得られた立体布帛を表地として用い、これを裁断
、縫製したものであり、該立毛布帛の持つ諸特性を備え
、インテリヤ材として優れた特徴を示すものである。
[実施例] 次に実施例を示すが、これは本発明をより明確にするた
めであって、本発明はこれらによって限定されたり、制
限を受けるものではない。
実施例1 島成分がポリエチレンテレフタレート、海成分がポリス
チレンの海鳥型複合繊維(席数16、島対海比率80 
: 20)よりなる75デニール、18フイラメント糸
をパイル経糸(密度46本/25.4#2ffi)とし
、同じく、ポリエチレンテレフタレートの75デニール
、36フイラメント糸を地経糸(密度91本/25.4
m>とし、同じく、ポリエチレンテレフタレートの15
0デニール、48フイラメント糸を地緯糸(密度92本
/25゜4 am )として用い、二重ベルベット織機
により、パイル長さ10mの経パイル織物を1qだ。
該織物を180℃、2分間乾熱セット後、トリクロール
エチレンで処理し、立毛パイル繊維の海成分を除去し、
単繊維繊度0.2デニールの極細立毛パイル織物を得て
後、液流染色機で精練、染色加工を行なった。
加工条件は、次の通りである。
(1)精練  (処理時間: 80’Cx 30分)サ
ンデッドG−29(三洋化成製)   0.5q/1ソ
ーダー灰           0.5o/ 1(2)
染色  (処理時間:120℃x60分)Kayalo
n Po1yester Light Red BS 
 0.5%owfReSO1ine Blue BBL
S        3.0%owfSamalon B
lack BBL Liq 150   20.0%o
wfLAP−5(10,5(]/I PH−5(100,5g/+ (3)還元洗浄(処理時間: 80’CX 20分)N
aOH(30%)              3a/
 Iハイドロサルファイド       3Q/1サン
デツド G−293g/l 染色後、遠心脱水機で脱水し、タンブルドライヤーにて
乾燥した。
次に、油圧式3本ロールプラストカレンダー装置にて、
下記(A)、(B) 2条件のカレンダー加工を行なっ
た。
第1表 なお、加工に際してはカレンダーロールの加熱されたシ
リンダーロールに布帛の立毛部が接触するようにし、条
件(A)で加工した布帛はタンブル乾燥後、ブラッシン
グを行い立毛の解繊性、捌は状態を良好にしたものを投
入した。
加工後、若干の手揉み作用を加え、さらに形態の耐久性
を付与するために、次の条件で樹脂加工を行なった。
樹脂加工:樹脂含浸(1)ick up  57%)乾
燥(1(10’CX5分) キュアー(180’CXi分) 樹脂組成物: Sumitex Re5in H−3(
住友化学工業製)   20g/I CB−01(コスモ化学製>2g/I 過硫酸アンモニウム  2g/l 樹脂付着率二〇、9% さらに、該イ[帛をウィンスにて浸漬処理を行った。浸
漬処理条件は次の通りである。
温度X時間:80’CX20分 処理剤:ソーダ灰、サンデッlへG −29各0.5g
/l 処理後、マングルにて脱水し乾燥処理を行なった。
かくして1qられた加工布帛は、(A)(B)両水準と
も立毛先端の集団と樹脂が実質的に偏平状に一体化され
ていて、多数の鱗片状構造を有する立体布帛であった。
該鱗片状構造の一溝成単位の面積は、(A>水準が平均
値20X10−27で3X 10−2car−36X1
0−”rfflの範囲の小面積で比較的面積も形も揃。
っている鱗形状を有してあり、一方、(B)水準は面積
平均値1.5−2×107で25X10−0゜8X10
2cfflの大小ざまざまな形状、面積を有するものと
なった。
そして(A)水準のものはおとなしい感じがのするもの
であり、(B)水準のものはラフな野趣に富んだ感じの
強いものであったが、いずれの立体布帛も、その外観は
従来品には見られないミノ虫または石炭、松の木の表皮
状の自然感に富んだ、光沢特性とおよび新素材感、立体
感を有するものであり、また、鱗片状構造の耐久性にも
優れたファション性、審美性、高級感、意外感に富んだ
布帛であった。
この立毛布帛を表地に用いて鱗片流れ方向と椅子の上か
ら下への方向とが一致するようにして用いて、第1図に
示した応接室用の椅子張り地を縫製したところ、従来の
椅子張り地には見られなかったファツション性と審美性
に富んだ外観のものが得られた。
また、すわりどこち感もよく、使用上の問題は何らなか
った。
[発明の効果] 本発明のファショナブルなインテリヤ材は、前記した構
成とすることにより、次のような優れた作用、効果を奏
するものである。
(1)インテリヤ材表面の外観が鱗片状、鉱物状、松の
木の表皮状、ミノ虫状等のごとき非常に自然感にあふれ
た様相を呈する。
(2)  独特な光沢窓に富んでいる。黒などの濃色系
において特に顕箸である。
(3)−見粗硬に見える表面外観とは裏腹に柔軟性に富
んだものである。
(4)  立体布帛から構成されていて、種々の面積の
鱗片状構造を形成しているため、全体外観が立体感に富
んでいる。
個々の鱗片は、別個の立毛の先端部から構成されている
ため、別個の動きをすることが可能であり、このため観
察者の動きに応じた特異な光沢変化、外観変化を観察者
に与え得るものである。
(5)  立体イ[帛の中間層部(断面における第2層
)は、林立状の立毛繊維で構成されているので空隙率が
高く、優れた保温性とクツション性を示す。
(6)  立体布帛表面の実質的に全面に存在している
鱗片状構造により、良好な防風性と撥水性を兼ね備えて
いる。
(7)  野趣な感じと高級新素材感の2面特性を合せ
持っている。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明にかかるインテリヤ材の一例を示す椅
子の概略図である。 第2図は、本発明のインテリヤ材に用いられる立体布帛
の表面を部分的に模式的に示した概略モデル平面図であ
る。 第3図は、本発明のインテリヤ材に用いられる立体布帛
の断面を模式的に示した概略モデル側面図である。 第4図は、本発明のインテリヤ材に用いられる立体布帛
の断面を拡大した顕微鏡写真である。 第5図および第6図は、本発明のインテリA7材に用い
られる立体イa帛表面における鱗片状構造の外観例を示
す布帛表面の顕微鏡写真である。特に、第5図は鱗片状
構造が大きな柄と小さな柄の混在して存在している例を
示したものであり、第6図は鱗片状構造が比較的小柄で
存在している例を示したものである。 第7図は、鱗片状構造の表面を拡大した顕微鏡写真であ
る。 第8図は、第7図の鱗片状構造の表面を更に拡大した顕
微鏡写真である。 1:椅子        2:表地 3:腰か【プ部      4:立体布帛5:鱗片状構
造     6:亀裂 7:立毛繊維      8:而 9:立毛の集合体   10:立毛繊維層11:基布

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)多数本の立毛先端部が集合されて実質的に一体的
    にされた鱗片状構造を形成しており、該鱗片状構造が布
    帛表面層を覆って多数存在してなる立体布帛が用いられ
    てなることを特徴とするファッショナブルなインテリヤ
    材。
  2. (2)鱗片状構造の、該鱗片形状が実質的に定形を持た
    ないものであることを特徴とする特許請求の範囲第(1
    )項記載のファッショナブルなインテリヤ材。
  3. (3)鱗片状構造の、一鱗片構成単位の平均面積が0.
    5×10^−^2〜1×10^2cm^2であることを
    特徴とする特許請求の範囲第(1)項または第(2)項
    記載のファッショナブルなインテリヤ材。
  4. (4)多数本の立毛先端部が、樹脂とともに実質的に一
    体的に偏平状になされて鱗片状構造を形成してなるもの
    であることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項、第
    (2)項または第(3)項記載のファッショナブルなイ
    ンテリヤ材。
  5. (5)布帛表面層を覆って多数存在してなる鱗片状構造
    が、実質的に一定方向の鱗片流れ方向を有して存在して
    いて、かつ該鱗片流れ方向と外衣の上下流れ方向とが実
    質的に一致するように立体布帛が用いられてなることを
    特徴とする特許請求の範囲第(1)項、第(2)項、第
    (3)項または第(4)項記載のファッショナブルなイ
    ンテリヤ材。
  6. (6)カーペット、フロアークロスなどの床材類である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第(1)項、第(2)
    項、第(3)項、第(4)項または第(5)項記載のフ
    ァッショナブルなインテリヤ材。
  7. (7)宝石箱、時計箱、ライター箱、ショーウィンドウ
    などの内・外美装材類であることを特徴とする特許請求
    の範囲第(1)項、第(2)項、第(3)項、第(4)
    項または第(5)項記載のファッショナブルなインテリ
    ヤ材。
  8. (8)カーテン類であることを特徴とする特許請求の範
    囲第(1)項、第(2)項、第(3)項、第(4)項ま
    たは第(5)項記載のファッショナブルなインテリヤ材
  9. (9)テント類であることを特徴とする特許請求の範囲
    第(1)項、第(2)項、第(3)項、第(4)項また
    は第(5)項記載のファッショナブルなインテリヤ材。
  10. (10)椅子張り地であることを特徴とする特許請求の
    範囲第(1)項、第(2)項、第(3)項、第(4)項
    または第(5)項記載のファッショナブルなインテリヤ
    材。
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