JPH01221502A - ファッショナブルな外衣 - Google Patents

ファッショナブルな外衣

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JPH01221502A
JPH01221502A JP63041603A JP4160388A JPH01221502A JP H01221502 A JPH01221502 A JP H01221502A JP 63041603 A JP63041603 A JP 63041603A JP 4160388 A JP4160388 A JP 4160388A JP H01221502 A JPH01221502 A JP H01221502A
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JP
Japan
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scale
fabric
fashionable
outer garment
dimensional
Prior art date
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Pending
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JP63041603A
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English (en)
Inventor
Tamotsu Nakajima
保 中島
Naosuke Yoshida
修介 吉田
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、従来には類を見ない新規でフアショナブルな
外衣に関する。
[従来の技術] 従来から衣服は、機能面のほかにフ1ジョン性、審美性
にも高い割合で気を配られてきた。
例えば、外衣の場合、柔軟性、目付、着衣の保温性、通
気性、吸湿性、などの生理的な機能、運動的な機能もさ
ることながら、色、柄、表面の粗、滑、凹凸、意外性、
新規素材性などのファション的、審美的な要素も重要視
されていることは周知の通りである。
色、柄に変化を与える手段としては染色や刺繍などがあ
り、また表面に凹凸効果を与える手段としては縮み処理
やエンボス加工などによる賦型加工がある。ざらには表
面を均一な面とするためには布帛の表面を樹脂でコーテ
ィングするなどの手段が講じられている。
上記したように布帛の表面に・立体的な模様を創成して
審美的効果、ファション的効果を付与する手段は種々あ
り、これらはいずれも独特の特徴をもっていて、それぞ
れの商品分野を形成してき勾と言えるが、いずれも模様
の大きざが制限されたり、同一のパターンが単調に繰返
されて、面白み、意外性、新規素材性においては近年の
多様化要求にはマツチしないという事情があった。
すなわち、布帛の表面に凹凸状の立体的な模様を創成せ
んとする場合、布帛の表面を型押し、または転写ロール
による薬剤処理を施すという手段などが用いられるが、
これらの手段においては、いずれも型またはロールの一
周期毎に同じパターンが繰返し繰返しあられれるという
欠陥がある。
さらに、これらの手段によって得られる凹凸模様は押圧
や薬剤処理という加圧もしくは腐蝕という手段のために
そのパターンも人工的で自然感に乏しい布帛であり、衣
服、特に従来品には見られないファション的効果、審美
的効果を大きく発揮させる外衣とした場合にも、それな
りの効果しか奏し得ない。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、上記した従来技術によって形成された
布帛表面のもつ立体的な模様とは異なり、布帛表面に従
来には見られなかった新規な立体的な模様を有する布帛
からなり、新規素材性、意外性をもったファショナブル
な外衣を提供せんとするものである。
[課題を解決するための手段] 上記した目的を達成する本発明のファツショナブルな外
衣は、以下の構成からなるものである。
すなわち、本発明の71アシヨナブルな外衣は、多数本
の立毛先端部が集合されて実質的に一体的にs*xyz
xされた鱗片状構造を形成しており、該鱗片状構造が布
帛表面層を覆って多数存在してなる立体布帛が用いられ
てなることを特徴とするファツショナブルな外衣である
[作用] 本発明を更に詳しく説明する。
本発明にいう外衣とは次のものをいう。
すなわち、オーバコート、レインコート、ケープ、肩掛
けなどの外套類、ジャケット、ブレザー、スーツ、背広
、ベストなどの上着類、スラックス、パンツなどのズボ
ン類、帽子類、あるいは手袋類などのものである。
第1図は、本発明にかかる外衣の一例を示すブレザの概
略図である。
第1図に示したブレザー1において、該ブレザーの表地
2は後述する立体布帛からなり、裏地3は通常のものが
用いられる。本発明のフ1ショナブルな外衣に用いられ
る立体布帛は、多数本の立状構造が布帛表面層を覆って
多数存在しているものである。
第2図は、かかる立体布帛の表面を部分的に模式的に示
した概略モデル平面図である。
第2図に示したように、立体布帛4の表面には、多数本
の立毛w4.Ii!先端が実質的に一体的に偏平状にな
されて面を形成してなる鱗片状構造5が亀裂6を介して
互いに隣接して多数配列されている。
第3図は、かかる立体布帛の断面構造例を示すものであ
り、第2図A−Aの断面を示す概略モデル断面図である
第3図に示したように立体布帛4は、3層構造を呈して
おり、その最も上層の第1層は、立毛繊維7の複数本の
先端部が、互いに樹脂などの接着剤もしくは該立毛繊維
を構成しているポリマーの熱溶融性により自己接着され
て偏平状にされて面8を形成してなる鱗片状構造5から
なるものであり、該鱗片状構造5は亀裂6を介して多数
が立体布帛の表層を覆うように配列されている。
互いに接する鱗片状構造5は亀裂6により表面外観上は
分離されているが、立毛繊維7、基布11、ざらに異な
る立毛繊維7を介して実際には布帛内部にてつながって
いる。すなわち、鱗片状構造5と基布11の間に存在す
る多数の立毛繊維7は通常立毛m維様の林立状態を保っ
て多数の立毛集合体9を形成して空隙率の高い中層たる
第2層である立毛繊維層10を形成している。最も下層
となる第3層は基布11であり、この基布11は立毛繊
維を保持して、立体布帛4のベースを形成している。
本発明の外衣に用いられる立体布帛4は、第2図、第3
図に示したような構成を有しているために個々の鱗片状
構造5はそれぞれ隣接している鱗片状構造5と基布11
を介してそれぞれ別の立毛繊維7によって連続されては
いるが、亀裂6により分離され、個々の鱗片状構造5は
それぞれ別の動きをすることも可能な鱗片状構造の集合
体を形成しており、これの構造から特異な立体模様、外
観を呈し得る特殊な形態をなしているものである。
このような特殊な形態をしているために、種々異なる方
向から見た場合、特に黒染品においてカラスの濡れ別色
になったり、また、ミノ虫、松の木などの樹皮様、爬虫
類の表皮様、または鉱物類すなわち、石炭や雲母のよう
な外観、光沢に見えるという従来には全く見られなかっ
た特異なファショナブルな外観をかもし得るものである
そして、かかる立体布帛は、表層の面状の鱗片状構造と
、内層の空隙率の高い立毛層の相乗効果により、保温性
に優れた外衣を構成し得るものであり、また、外観から
受ける印象のねりには目付も軽いスポーティな外衣を構
成し得るものである。
本発明のファツショナブルな外衣に用いられる立体布帛
は、目付は80〜900Q/m2の間の範囲内にあるの
が好ましく、また、中層の林立状の立毛層における立毛
部長さは1〜40mm程度の範囲内であるのが好ましい
本発明に用いられる立体布帛は、立毛布帛を元に製造さ
れ得るもので必って、該立毛布帛はベースとなる基布と
立毛繊維を主体としてなるものであり、例えば、単パイ
ルや複パイル等の二重ビロード酸、チンチラ織、シェニ
ール糸使いの8編物や立毛トリコット、その他の経編立
毛品、電気植毛、機械植毛品等を使用できるものである
が、必ずしもこれらに限定されるものではなく、立毛布
帛であれば何でもよい。本発明の外衣に用いられる立体
布帛は上記のような原料立毛布帛を用いて、立毛側に例
えばローラ加圧下で高温熱処理を施すことにより該立毛
層の表面において、立毛先端部を布帛全面域で一体的に
接着させた後、布帛に揉み加工を行ない、その全面での
一体的な接着構造を、細かな多数の鱗片状に分割させる
ことにより製造することができるものである。このよう
にして得られる立体布帛は、多数の鱗片状構造の該鱗片
形状が実質的に定形を持たない自然感と野趣に富んだフ
7ショナブルで審美性のある好ましいものである。
この原料立毛布帛における繊維の立毛長ざは、鱗片状構
造の形成性に影響を及ぼす。すなわち、立毛長さが長け
れば立毛繊維が腰の部分で折り曲げられ、基布の面にそ
ってほぼ平行状態を保つことができるから、接着剤や立
毛繊維の自己熱融着性により、良好な連続した平面が形
成され得、そして、この平面は後記する手段等によって
亀裂を発生せしめられて多数の鱗片状構造を形成し得る
のである。
立毛繊維の長さがあまり短いと、腰の部分での折り曲げ
が困難となり大きな面積をもつ鱗片状構造の形成が困難
となり、かかる点から立毛の長さは3mm以上とするの
が好ましく、より好ましくは5mm以上とするのが望ま
しい。
立毛Ili雑の単糸繊度は特に限定されないが、鱗片状
構造の形成性、耐久性、外観の審美性等を考慮した場合
、1デニール以下、より好ましくは0゜5デニール以下
の極細人造繊維使いであることが好ましい。すなわち、
立毛本数が多くなる極細繊維使いの方が複数本繊維を並
列に配列せしめ一体的に偏平状になす上で有利なのであ
る。
鱗片状構造の一鱗片構成単位の面積は、該鱗片状構造を
なす立毛anの本数などにより定まってくるが、その平
均値は、0.5x 10−”aA (0゜5mm平方)
〜1×102CI/l(10cm平方)程度であること
が好ましく、より好ましくは2X10ai〜1X10c
rAである。
例えば、非常に小柄な鱗片状構造の場合には、0、5X
 10−”cut〜6X10−2cmの範囲内が、中柄
な鱗片状構造の場合には、6X10−2ci〜1X10
Cfiの範囲内が、大柄な鱗片状構造の場合には、1X
10cd〜1X102cdの範囲内とするのが好ましい
なお、鱗片状構造の一構成単位の面積平均値V ゛は、
例えば、単位面積100cnにおける鱗片状構造の数を
計算して、次の(1)式によって求めることができる。
■=100CIi/l!i片状構造の数・・・・・・・
・・(1)本発明者らの知見によれば、上記した通りの
面積範囲のものが定形をもたずにかつ、適度にランダム
な大きざとランダムな形状で多数の鱗片状構造として混
在したものであれば、より自然感に溢れ、審美性、フ1
ジョン性にも優れた特異な外衣を構成し得るものである
すなわち、鱗片状構造の一構成単位の面積平均値が0.
5X10−2d未満になると鱗片状外観が小さくなり、
また、102 criを越えるとフラットな外観に近い
ものとなり、ペーパーライクな感じが強くなり、審美性
とファション性は乏しくなる。
一方、鱗片状構造を形成せしめる亀裂は、隣接する鱗片
の面を分離してはいるが、前述したように立毛繊維によ
って基布を介して隣接する鱗片どうしは連結されている
。したがって亀裂の大きさや存在の細かさにはさほど注
意を払う必要はないものである。
本発明のフアショナブルな外衣に用いられる立体布帛の
素材としては、天然繊維あるいは合成繊維のいずれでも
よく、これらが適宜混紡、混繊、混用されたものであっ
てもよい。ただし、立毛部を形成する繊維としては、熱
溶融性繊維であることが好ましく、特に合成繊維使いが
好ましい。合成繊維の素材例としては、ポリエチレンテ
レフタレート、あるいはその共重合体(例えば、5−ナ
トリウムスルホイソフタル酸のごとき共重合成分など)
、ポリブチレンテレフタレート、あるいはその共重合体
、ナイロン66、ナイロン6.12などのポリアミド系
ポリマ、ポリアクリロニトリル系ポリマなといずれもが
好ましく用いられる。また、これらポリマに、静電防止
、染色性向上、艶消し、防汚、難燃、防縮などを目的と
した改質剤や添加剤を配合したものも適宜好ましく用い
られる。
また、立体布帛は、撥水性付与加工、難燃性付与加工、
防汚性付与加工などを適宜施されていてもよいものであ
る。
多数本の立毛繊維集団を偏平状に連続した面を形成せし
めて一体化し、鱗片状構造を形成させる方法としては、
前)ホの熱溶融法が好ましく用いられ、ざらには樹脂で
固定化する方法が好ましく用いられる。具体的な方法と
しては、加圧状態で熱処理を施すことによる立毛繊維の
熱溶融性を利用する方法が鱗片状構造の耐久性、表面光
沢感、高級感、立体感、作業性などの点で最も好ましい
樹脂で固定化させる場合においても前記した熱溶融性を
利用した方法を予備処理として行なうのが好ましい。
この加圧状態で熱処理する代表的加工例とじては加熱状
態に保持されたカレンダーロールでの加圧処理がある。
かかるカレンダーロール処理法による加熱温度は、立毛
繊維の素材により適宜選定しなければならないが、−膜
内には120℃〜230℃の範囲、より好ましくは16
0℃〜210℃の範囲が好ましく、立毛繊維が半溶融状
態に達する温度で行なうのが好ましいものである。処理
圧力は、本発明者らの知見によれば5Kg/c4以上が
適当であり、20に9/cd以上とするのがより好まし
く、通常は20〜100Kg/ ciの範囲で処理する
のが一般的である。
上述のような鱗片状構造の一構成単位の大小は熱プレス
加工前の布帛の立毛状態や毛並み処理方向を適宜なもの
とすることによって調節ができ、例えば、鱗片状構造の
一構成単位の面積平均値が0、5X 10”crA〜6
X10−”ci程度の小さめのものを得るには、ブラッ
シングやシリコーン等の仕上剤処理により立毛のざばけ
やこなれを予め良好な状態にし、やや低めの温度で、し
かも立毛方向が順手方向となるように加熱加圧処理を行
ない、その後、揉み加工を行なえばよい。
また、鱗片状構造の一構成単位の面積平均値が6×1O
−2cIi以上の中柄やさらには大柄な表面状態のもの
を得ようとする場合には、逆に立毛の捌けやこなれ状態
の悪いものを高温で、しかも立毛方向が逆毛方向で加熱
加圧処理を行ない、その後、揉み加工を行なえばよい。
また、−構成単位の面積が0.5X 10”cr/l〜
1 X 10 ” ci程度の範囲で小柄、中柄、大柄
の種々混在したものを得ようとする場合には、後者の条
件で処理して得られたものを後工程で揉み加工を行うこ
とで得ることができる。
なお、また、実質的に定形の鱗片状構造を多数持つ立体
布帛を得んとする場合には、例えばエツジのあるナイフ
等を用いて三角形、長方形、多角形、円形1.楕円形な
ど任意の単一あるいは混在した形状または/および任意
の大きさに全面一体的に接着されている表面層を割裂分
割させて得ることができる。
上述のようにして得られた鱗片状構造は、必要に応じて
、形態保持性、耐久性を高めるために、樹脂加工により
該鱗片状構造をざらに強固に固定化することができ、半
永久的な耐久性を付与することができるのである。
該樹脂としてはアクリル系、メラミン系、酢酸ビニル系
、エポキシ樹脂およびこれらの共重合樹脂、ブタジェン
共重合物、塩化ビニル共重合物やポリウレタンなどの高
分子弾性体などが用いられる。かかる樹脂付与の方法と
しては、樹脂含浸→絞り→乾燥→キユアリング加工法や
、直接転写、グラビア、スプレー法などによるコーテン
グ加工法などが好ましく用いられるが、これらに限定さ
れるものではない。
上記のようにして得られる本発明の外衣に用いられる立
体布帛は、概して、原料立毛布帛の立毛毛並み方向に応
じて実質的に一定方向の鱗片流れを有して多数の鱗片状
構造が存在してなるものとなる。そして、本発明の外衣
においては、該鱗片流れ方向と該外衣の上下流れ方向と
が実質的に一致するように該立体布帛が用いられること
が望ましいものである。
第4図は、本発明の外衣に用いられる立体布帛の断面を
拡大した顕微鏡写真である。
第5図および第6図は、本発明の外衣に用いられる立体
布帛表面における鱗片状構造の外観例を示す布帛表面の
顕微鏡写真である。特に、第5図は鱗片状構造が大柄と
小柄との混在して存在している例を示したものであり、
第6図は鱗片状構造が比較的小柄で存在している例を示
したものである。
第7図は、鱗片状構造の表面を拡大した顕微鏡写真であ
る。
第8図は、第7図の鱗片状構造の表面を更に拡大した顕
微鏡写真であり、複数本の繊維が集合され偏平状に配列
一体止されている状態を示したものである。
本発明の外衣に用いられる立体布帛は、鱗片状構造化す
る前工程もしくは後工程において、通常一般の立毛織編
物と同様に裏面のコーティング加工、構法き精練、熱セ
ツト加工、立毛素材等に極細化可能人造繊維を用いてい
る場合には極細化処理、染色、仕上剤付与、乾燥等の加
工が適宜行われてもよいことは言うまでもない。
本発明のフアショナプルな外衣は、上記のようにして得
られた立体布帛を表地として用い、これを裁断、縫製し
たものであり、該立毛布帛の持つ諸特性を備え、外衣と
して優れた特徴を示すものである。
[実施例] 次に実施例を示すが、これは本発明をより明確にするた
めであって、本発明はこれらによって限定されたり、制
限を受けるものではない。
実施例1 島成分がポリエチレンテレフタレート、海成分がポリス
チレンの海島型複合繊維(島数16、島対海比率80:
 20>よりなる75デニール、18フイラメント糸を
パイル経糸(密度46本/25.4mm>とし、同じく
、ポリエチレンテレフタレートの75デニール、36フ
イラメント糸を地経糸(密度91本/25.4m)とし
、同じく、ポリエチレンテレフタレートの150デニー
ル、48フイラメント糸を地緯糸(密度92本/25゜
4 m >として用い、二重ベルヘット織機により、パ
イル長さ10mの経パイル織物を得た。
該織物を180℃、2分間乾熱セット後、トリクロール
エチレンで処理し、立毛パイル繊維の海成分を除去し、
単繊維繊度0.2デニールの極細立毛パイル織物を得て
後、液流染色機で精練、染色加工を行なった。
加工条件は、次の通りである。
(1)精練  (処理時間: 80’CX 30分)サ
ンデッドG−29(三洋化成製)   0.5g/lソ
ーダー灰           0.50/1(2)染
色  (処理時間: 120 ’Cx60分)にaya
lon Po1yester Liqht Red 8
3 0.5%owfReSO1ine ague 8B
13       3.0%owfSamalon B
lack 881 Liq 150   20.O%o
wfLAP−500,5o/1 PH−5000,5o/ 1 (3) ’1fAyrJ、e (処理時間: 80’C
X20分)NaOH(30%)           
     3g/lハイドロサルファイド      
 3g/lサンデッド G−293Q/ 1 染色後、遠心脱水機で脱水し、タンブルドライヤーにて
乾燥した。
次に、油圧式3本ロールプラストカレンダー装置にて、
下記(A)、(B) 2条件のカレンダー加工を行なっ
た。
第1表 なお、加工に際してはカレンダーロールの加熱されたシ
リンダーロールに布帛の立毛部が接触するようにし、条
件(A)で加工した布帛はタンブル乾燥後、ブラッシン
グを行い立毛の解繊性、捌は状態を良好にしたものを投
入した。
加工後、若干の手揉み作用を加え、さらに形態の耐久性
を付与するために、次の条件で樹脂加工を行なった。
樹脂加工:樹脂含浸(pick up  57%)乾燥
(100℃×5分) ’Fニアー (1ao’cx1分) 樹脂組成物: Sumitex Re5in H−3(
住友化学工業製>   20g/I CB−01(コスモ化学製>2g/l 過硫酸アンモニウム  2g/l 樹脂付着率二0.9% ざらに、該布帛をウィンスにて浸漬処理を行った。浸漬
処理条件は次の通りである。
WAX時fia:80″CX20分 処理剤:ソーダ灰、サンデッドG−29各0.5g/l 処理後、マングルにて脱水し乾燥処理を行なった。
かくして得られた加工布帛は、(A)(B)両水準とも
立毛先端の集団と樹脂が実質的に偏平状に一体化されて
いて、多数の鱗片状構造を有する立体布帛であった。
該鱗片状構造の一構成単位の面積は、(A>水準が平均
値20X 10−”ciテ3X 10−2cm〜36X
10−2cnの範囲の小面積で比較的面積も形も揃って
いる鱗形状を有しており、一方、(B)水準は面積平均
値1 、5−2x 10cMで25X10〜0゜8×1
02CIi1の大小さまざまな形状、面積を有するもの
となった。
そして(A)水準のものはおとなしい感じがのするもの
であり、(B)水準のものはラフな野趣に富んだ感じの
強いものであったが、いずれの立体布帛も、その外観は
従来品には見られないミノ虫または石炭、松の木の表皮
状の自然感に富んだ、光沢特性とおよび新素材感、立体
感を有するものであり、また、鱗片状構造の耐久性にも
優れたファション性、審美性、高級感、意外感に富んだ
布帛であった。
この立毛布帛を表地に用いて鱗片流れ方向とブレザーの
上から下への方向とが一致するようにして用いて、第1
図に示したブレザーを縫製したところ、従来のブレザー
には見られなかったファツション性と審美性に富んだ外
観のものが得られた。
また、着用感もよく、着用上の問題は何らなかつだ。
[発明の効果] 本発明のフアショナプルな外衣は、前記した構成とする
ことにより、次のような優れた作用、効果を奏するもの
である。
(1)  外衣表面の外観が鱗片状、鉱物状、松の木の
表皮状、ミノ虫状等のごとき非常に自然感にあふれた様
相を呈する。
(2)  独特な光沢感に富んでいる。黒などの濃色系
において特に顕著である。
(3)  −見粗硬に見える表面外観とは裏腹に柔軟性
に富んだものである。
(4)立体布帛から構成されていて、種々の面積の鱗片
状構造を形成しているため、全体外観が立体感に富んで
いる。
個々の鱗片は、別個の立毛の先端部から構成されている
ため、別個の動きをすることが可能であり、このため着
用者の動きに応じた特異な光沢変化、外観変化、を着用
中に与え得るものである。
(5)  立体布帛の中間層部(断面における第2層)
は、林立状の立毛繊維で構成されているので空隙率が高
く、優れた保温性を示す。
(6)  立体布帛表面の実質的に全面に存在している
鱗片状構造により、良好な防風性と撥水性を兼ね備えて
いる。
(7)  野趣な感じと高級新素材感の2面特性を合せ
持っている。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明にかかる外衣の一例を示すプレサーの
概略図である。 第2図は、本発明の外衣に用いられる立体布帛の表面を
部分的に模式的に示した概略モデル平面図である。 第3図は、本発明の外衣に用いられる立体布帛の断面を
模式的に示した概略モデル側面図である。 第4図は、本発明の外衣に用いられる立体布帛の断面を
拡大した顕微鏡写真である。 第5図および第6図は、本発明の外衣に用いられる立体
布帛表面における鱗片状構造の外観例を示す布帛表面の
顕微鏡写真である。特に、第5図は鱗片状構造が大きな
柄と小さな柄の混在して存在している例を示したもので
あり、第6図は鱗片状構造が比較的小柄で存在している
例を示したものでおる。 第7図は、鱗片状構造の表面を拡大した顕微鏡写真であ
る。 第8図は、第7図の鱗片状構造の表面を更に拡大した顕
微鏡写真であ 1ニブレザー      2二表地 3:裏地        4:立体布帛5:鱗片状構造
     6:亀裂 7:立毛繊維      8:面 9:立毛の集合体   10:立毛繊維層11:基布

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)多数本の立毛先端部が集合されて実質的に一体的
    にされた鱗片状構造を形成して おり、該鱗片状構造が布帛表面層を覆つて多数存在して
    なる立体布帛が用いられてなることを特徴とするファッ
    ショナブルな外衣。
  2. (2)鱗片状構造の、該鱗片形状が実質的に定形を持た
    ないものであることを特徴とする特許請求の範囲第(1
    )項記載のフアツシヨナブルな外衣。
  3. (3)鱗片状構造の、一鱗片構成単位の平均面積が0.
    5×10^−^2〜1×10^2cm^2であることを
    特徴とする特許請求の範囲第(1)項または第(2)項
    記載のフアッシヨナブルな外衣。
  4. (4)多数本の立毛先端部が、樹脂とともに実質的に一
    体的に偏平状になされて鱗片状構造を形成してなるもの
    であることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項、第
    (2)項または第(3)項記載のフアツシヨナブルな外
    衣。
  5. (5)布帛表面層を覆つて多数存在してなる鱗片状構造
    が、実質的に一定方向の鱗片流れ方向を有して存在して
    いて、かつ該鱗片流れ方向と外衣の上下流れ方向とが実
    質的に一致するように立体布帛が用いられてなることを
    特徴とする特許請求の範囲第(1)項、第(2)項、第
    (3)項または第(4)項記載のフアッシヨナブルな外
    衣。
  6. (6)オーバーコート、レインコート、ケープ、肩かけ
    などの外套類であることを特徴とする特許請求の範囲第
    (1)項、第(2)項、第(3)項、第(4)項または
    第(5)項記載のフアッシヨナブルな外衣。
  7. (7)ジャケット、スーツ、背広などの上衣類であるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第(1)項、第(2)項
    、第(3)項、第(4)項または第(5)項記載のフア
    ッシヨナブルな外衣。
  8. (8)スラックス、パンツなどのズボン類であることを
    特徴とする特許請求の範囲第(1)項、第(2)項、第
    (3)項、第(4)項または第(5)項記載のフアッシ
    ョナブルな外衣。
  9. (9)帽子類であることを特徴とする特許請求の範囲第
    (1)項、第(2)項、第(3)項、第(4)項または
    第(5)項記載のフアッシヨナブルな外衣。
  10. (10)手袋類であることを特徴とする特許請求の範囲
    第(1)項、第(2)項、第(3)項、第(4)項また
    は第(5)項記載のフアッシヨナブルな外衣。
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