JPH0127989B2 - - Google Patents

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JPH0127989B2
JPH0127989B2 JP5510180A JP5510180A JPH0127989B2 JP H0127989 B2 JPH0127989 B2 JP H0127989B2 JP 5510180 A JP5510180 A JP 5510180A JP 5510180 A JP5510180 A JP 5510180A JP H0127989 B2 JPH0127989 B2 JP H0127989B2
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JP
Japan
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mortar
parts
weight
admixture
aqueous solution
Prior art date
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Expired
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JP5510180A
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English (en)
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JPS56155058A (en
Inventor
Kenji Tsuda
Yoshinori Kuroda
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Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明はモルタル混和剤に関し、詳しくは左官
モルタル、パーライトモルタル、タイル圧着用モ
ルタルなどのモルタルの性質を改良するためのモ
ルタル混和剤に関するものである。更に詳しくは
ヒドロキシエチルセルロースを主体とし、アニオ
ン活性剤及びナトリウムカルボキシメチルセルロ
ース、水に不溶性の粉末状滑剤を含むモルタル混
和剤に関するものである。 一般に左官モルタル、パーライトモルタル、タ
イル圧着用モルタルなどを施工する左官工事は主
としてコテ塗り施工であるが、モルタル自身は流
動性(こてのび)が悪いため大変な労力を要し、
さらにその仕上りは左官(屋)の熟練度によつて
出来不出来の差が著るしいものである。特に夏季
は下地への水引き速度が速いので迅速な作業が要
求される。 これらの欠点を補いモルタル作業を容易にする
ためにメチルセルロースを混和剤として使用する
ことが一般に行われている。メチルセルロースを
モルタルに添加するとモルタルの粘性、保水性が
増大し、コテさばき、のびが改良され、モルタル
の硬化時間、水引き時間が遅くなるので作業が顕
著に向上するほか亀裂の発生も抑制される効果が
ある。 しかしながら、メチルセルロースの添加はモル
タル自身の強度を低下させるのでその添加量に制
限がある。またメチルセルロースを添加したモル
タルは表面平滑仕上げが難しいという欠点があ
る。 モルタルの表面平滑仕上げは生乾きのモルタル
をコテ押えして骨材を沈ませセメントと水が表面
ににじみ出る現象を利用して行われる。 本発明者等はメチルセルロースよりもさらに保
水性の大きく、且つ同様の粘性効果を与えるヒド
ロキシエチルセルロースを主体とした組成物を本
用途に用いることにつき検討した結果、モルタル
混和剤として優れたものを得ることができた。 即ち本発明はヒドロキシエチルセルロースを主
体とし、これに対し、カルボキシメチルセルロー
スと、特定のアニオン界面活性剤と、水に不溶な
微粒子状滑剤とを配合してなるモルタル混和剤に
関するものである。 本発明に使用するヒドロキシエチルセルロース
はその1%水溶液粘度が25℃で200cps以上
7000cps以下、エーテル化度(グルコース単位当
りの酸化エチレンの付加モル数で表すMSと略
記)が1.7以上10以下のものが適当である。その
1%水溶液粘度が25℃で200cps以下のものはモル
タルへの空気連行性が強すぎて強度低下をもたら
し、一方7000cps以上のものは合成が困難である。
またMSが1.7以下のものはセメントの硬化速度遅
延効果が大きすぎ、MSが10以上のものはやはり
合成が困難である。 メチルセルロースのモルタル組成物における作
業性の向上はモルタルに空気連行性を賦与するこ
とによつて生じるものである。即ち、モルタル内
部に含まれる微細な気泡がモルタルの流動性を高
め、乾燥時の亀裂生成を防止する。一方メチルセ
ルロース添加によるモルタル強度の低下も気泡の
存在が影響しているものと考えられる。 本発明者等は連行空気量は同じでも気泡の大き
さを小さくし、微細な気泡を多くすることにより
強度低下が小さくなることを見出し、且つそのよ
うな気泡の大きさの制御が界面活性剤を少量添加
することによつて達成できることを見出した。 本発明に使用するアニオン界面活性剤は高級ア
ルコール硫酸エステル塩、アルキル硫酸エステル
塩及びアルキルスルホン酸塩から選ばれるもので
あり、実用上粉末で利用できるものが有利であ
る。また、それらの添加量はヒドロキシエチルセ
ルロース100重量部に対し0.5〜5重量部程度が適
当であり、過剰の使用はモルタルをベタつかせ、
作業性を低下させる。 さらに本発明者等はヒドロキシエチルセルロー
スを主成分としたモルタル混和剤において、ナト
リウムカルボキシメチルセルロースを配合すると
モルタルの接着強度が向上することを認めた。そ
の配合量はヒドロキシエチルセルロース100重量
部に対し1〜150重量部程度が適当であり、過剰
に使用しても効果は変らない。本発明に使用する
ナトリウムカルボキシメチルセルロースとしては
1%水溶液粘度が25℃で1〜1500cpsの範囲のも
のを用いることができる。そのエーテル化度(グ
ルコース単位当りの置換度DS)は0.6以上のもの
がよいが、これはDSの高いものほどエーテル結
合の耐アルカリ性が高いためである。 また、本発明に使用するヒドロキシエチルセル
ロース、界面活性剤及びナトリウムカルボキシメ
チルセルロースはいずれも粉末で混合し、モルタ
ルに添加するのを標準的な使用法とするが、その
際に水に不溶で粒子径が10μ以下程度の微粉末状
滑剤、例えばステアリン酸カルシウム、ステアリ
ン酸鉛、ステアリン酸バリウム、無水硅酸などを
ヒドロキシエチルセルロース100重量部に対し、
1〜100重量部添加してからモルタルに混合する
とヒドロキシエチルセルロース、ナトリウムカル
ボキシメチルセルロースの分散が促進され好都合
である。さらに微粒子状滑剤はモルタルの塗布作
業性自体をも改善する傾向があるので多少多めに
添加しても格別の問題はない。 以下に実施例をあげて本発明を説明する。 特に記載しない限り、%、部はそれぞれ重量
%、重量部を示す。 実施例1〜6及び比較例1 ヒドロキシエチルセルロース(MS=2.0、1%
水溶液粘度25℃で5000cps)97%、ラウリル硫酸
ナトリウム1%、ステアリン酸カルシウム2%よ
り成る混和剤(A成分)を準備した。一方この混
和剤(A成分)0.08部にナトリウムカルボキシメ
チルセルロース(B成分)を0.005〜0.08部混合
した混和剤も準備した。これら混和剤についてセ
メント100部、川砂300部、適当量の水に添加した
場合のコテ塗り作業性と接着強度につき検討し
た。(実施例1〜6)。下地は通常のコンクリート
壁で充分に水打ちを行つた直後のものにモルタル
塗装を行い、作業性の評価方法は官能試験とし
た。但し、ナトリウムカルボキシメチルセルロー
スは次のものを用いた。 CMC―1 DS=1.5 1%水溶液粘度25℃で20cps CMC―2 DS=0.7 1%水溶液粘度25℃で30cps CMC―3 DS=0.7 1%水溶液粘度25℃で1200cps さらに比較対照としてモルタル混和剤を添加し
ないもの(比較例1)及びメチルセルロース(モ
ルタル混和剤市販品)0.1部を添加したもの(比
較例2)につき同様の試験を行つた。それらの結
果を表1に示す。
【表】 作業性の評価基準:優秀◎、良○、少し不良△、不
良×
実施例7〜10及び比較例1,2 MS及び1%水溶液粘度の異なるヒドロキシエ
チルセルロースを用いたモルタル混和剤0.1部を
セメント100部、川砂300部、適当量の水に添加し
た場合のこて塗り作業性について検討した(実施
例7〜10)。試験の方法は実施例1〜6の場合と
同様に行つた。モルタル混和剤の組成は下記の通
りである。 ヒドロキシエチルセルロース(以下HECと略
記する場合もある。このHECの性状は表2に
示す) 90% ナトリウムカルボキシメチルセルロース(DS
=1.5,1%水溶液粘度25℃で20cps) 7% ラウリル硫酸ナトリウム 1% ステアリン酸カルシウム 2% それらの塗装試験の結果を表2に示す。 また同じモルタル組成物を用いて日本住宅公団
モルタル混和剤性能判定試験方法に準じてモルタ
ルの性能を試験した。更に比較対照としてモルタ
ル混和剤を添加しないもの(比較例1)及びメチ
ルセルロース0.1部を添加したもの(比較例2)
につき同様の試験を行つた。但し、水量はフロー
値が165mm以上で貫入深さが75mm付近になるよう
調整して行つた。その結果を表3に示す。
【表】
【表】 とは異る。
実施例11及び比較例3 MSが2.0で1%水溶液粘度が4400cps(25℃)の
ヒドロキシエチルセルロース90%、DSが1.5で1
%水溶液粘度が20cpsのナトリウムカルボキシメ
チルセルロース7%、ラウリル硫酸ナトリウム1
%及びステアリン酸カルシウム2%から成る混和
剤をその添加量を変えて1/3モルタル(セメン
ト:砂=1:3のモルタル)に配合し、その保水
率を測定した(実施例11)。 保水率は日本住宅公団モルタル混和剤性能判定
試験方法に準じて試験した。なお、メチルセルロ
ース(モルタル混和剤市販品)についても同様の
試験を行つた(比較例3)。 それらの保水率試験結果を第1図に示した。
【図面の簡単な説明】
第1図はモルタル混和剤の添加量と保水率との
関係を示すグラフである。 第1図中の線A2及びA10は実施例11に於ける
夫々2分後及び10分後の上記添加量と保水率との
関係を示し、又線B2及びB10は比較例3に於ける
夫々2分後及び10分後の同様の関係を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 1%水溶液粘度が25℃で200〜7000cps、エー
    テル化度が1.7〜10のヒドロキシエチルセルロー
    ス100重量部に対し、1%水溶液粘度が25℃で1
    〜1500cps、エーテル化度が0.6以上のナトリウム
    カルボキシメチルセルロース1〜150重量部と、
    高級アルコール硫酸エステル塩、アルキル硫酸エ
    ステル塩及びアルキルスルホン酸塩から選ばれた
    アニオン界面活性剤0.5〜5重量部と水に不溶な
    微粒子状滑剤1〜100重量部を添加してなること
    を特徴とするモルタル混和剤。 2 水に不溶な微粒子状滑剤がステアリン酸カル
    シウム、ステアリン酸鉛、ステアリン酸バリウム
    又は無水珪酸である特許請求の範囲第1項記載の
    モルタル混和剤。
JP5510180A 1980-04-25 1980-04-25 Mortar admixing agent Granted JPS56155058A (en)

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JPS56155058A JPS56155058A (en) 1981-12-01
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US5391359A (en) * 1993-01-29 1995-02-21 Phillips Petroleum Company Water dispersible thickeners comprising hydrophilic polymers coated with particulate fatty acids or the salts thereof
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JP2003261369A (ja) 2002-03-11 2003-09-16 Shin Etsu Chem Co Ltd 混和剤及び押出成形用水硬性組成物
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