JPH0127892Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、塗装装置における各種異常状態を
夫々音声言語によつて知らせるようにした警告装
置に関する。

静電塗装装置の使用中に発生する異常状態とし
ては、スプレイガンのノズルの目詰まり、高電圧
発生装置のアース不良、過電流の発生などがあ
り、従来、これらの異常状態を警告するために
夫々の検出装置を設け、これらの検出信号により
警告ブザー等を鳴らすようにしていたが、いずれ
の異常状態の発生においても同じブザー音で警告
されるため、ブザーが鳴つてもいずれの異常状態
が発生したのか判別することが困難な欠点があつ
た。

本考案は、このような欠点を除去し、警告内容
を即座に知ることができる塗装装置の警告装置を
提供することを目的とするものである。

以下、本考案の一実施例を添付図面に基づいて
説明する。

図において、１は静電塗装装置を示し、スプレ
イガン２には塗料ポンプ３の塗料圧送ホース５
と、アースケーブル６により接地された高電圧発
生装置７の出力ケーブル８とが接続され、スプレ
イガン２の前方において接地された被塗装物１０
とスプレイガン２の間に高電圧を印加して静電界
を構成することにより、スプレイガン２から噴出
した塗料を被塗装物１０に効率良く吸着させるよ
うになつている。

スプレイガン２のノズル１２の近傍にはそのノ
ズル１２から塗料が噴出する際に発生する音波の
うち特定周波数帯域の音波のみを電気信号に変換
して送出するマイクロホン１５が配置されて、そ
の信号レベルを検知信号発生器１６において予め
入力された基準値と比較し、これを下回つたと
き、検知信号発生器１６が目詰まり検知信号を発
するようになつており、また、高電圧発生装置７
の出力ケーブル８の接続ターミナル部には、そこ
を流れる電流量に比例する電気信号を送出する電
流検出器１７が設けられて、その信号レベルを検
知信号発生器１８において予め入力された基準値
と比較し、これを上回つたとき、検知信号発生器
１８が過剰電流検知信号を発するようになつてお
り、さらに、高電圧発生装置７のアースケーブル
６の接続ターミナル部には、アース不良を生じた
ときに出力電圧が低下するように作動するアース
不良検出器２０が設けられており、その出力電圧
を検知信号発生器２１において予め入力された基
準値と比較し、これを下回つたとき、検知信号発
生器２１がアース不良検知信号を発するようにな
つており、上記各検知信号発生器１６，１８，２
１の検知信号出力線が音声信号発生装置２３に接
続されている。この音声信号発生装置２３には、
上記各検知内容を表現するための３種類の音声信
号が出力されるようプログラムされた音声合成
LSIが組み込まれており、検知信号発生装置２３
に入力された前記検知信号により１つの音声信号
が選択されて出力されるようになつており、この
音声信号は次段の増幅器２５により増幅され、ス
ピーカ２６によつて音声変換され、スピーカ２６
から発せられる音声言語によつて発生した異常状
態の内容が作業者に直接伝達される。

上記実施例によつて具体的に説明したように、
本考案の塗装装置の警告装置は、塗装装置におけ
る各種異常状態を検出する各検出装置と、前記各
異常状態に対応した各音声信号を選択して出力す
る音声信号発生装置と、その音声信号を音声に変
換する変換装置とからなり、前記各異常状態を
夫々に対応した音声言語によつて警告する構成と
したから、異常状態の内容を知ることができ、採
るべき対応策が迅速に判別されることにより、異
常状態解消までの時間が短縮されて塗装装置の稼
動率が向上する効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示す概略図である。 １……静電塗装装置、１５……マイクロホン、
１６，１８，２１……検知信号発生器、１７……
電流検出器、２０……アース不良検出器、２３…
…音声信号発生装置、２５……増幅器、２６……
スピーカ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 塗装装置における各種異常状態を検出する各検
   出装置と、前記各異常状態に対応した各音声信号
   を選択して出力する音声信号発生装置と、その音
   声信号を音声に変換する変換装置とからなり、前
   記各種異常状態を夫々に対応した音声言語によつ
   て警告する構成としたことを特徴とする塗装装置
   の警告装置。