JPH01278892A

JPH01278892A - 二輪車用懸架装置

Info

Publication number: JPH01278892A
Application number: JP10963188A
Authority: JP
Inventors: Tetsuya Yokoyama; 哲也横山
Original assignee: Kayaba Industry Co Ltd
Current assignee: KYB Corp
Priority date: 1988-05-02
Filing date: 1988-05-02
Publication date: 1989-11-09

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明はバネ荷重がストローク位置に依存して変化する
二輪車用の懸架装置に関する。

（従来の技術）一般の二輪車用懸架装置は、懸巣バネの特性が一定で、
これに対して要求されるバネ特性は、通常走行において
動きを柔らかクシ、圧縮スＦローク量が大きくなる大入
力時には強い反発力でボトミングを防止するように、ス
トローク位置に依存して変化する。

そこでこのような要求特性を満足させるために、バネ定
数の相異する複数の懸架バネを組み合わせることにより
、ストローク後半で強いバネ作用を発揮できるようにし
たものや、懸架装置に対してリンクを介して荷重を作用
させることで、バネ特性を位置依存型にした装置が提案
されている。

（発明が解決しようとする課題）しかしながら、複数のバネを用いるタイプは、初期の中
立ストローク付近での柔らかなバネ特性と、後半の高い
バネ特性とを共に満たすことは実用上はなかなか難しく
、しかもバネ定数が切替わる付近での特性変化が釆阜フ
ィーリングを者しく損なう、またリンクを用いるタイプ
は、リンクを含めて構造が複雑化し、単にコストアップ
につながるばかりか、使用に伴って発生するリンクのガ
夕等も問題となる。

本発明はこのような問題を解決することを目的とする。

（課題を解決するための手段）そこで本発明は、ダンパシリングに摺動自由に収装した
ピストンを介して上下の油室を隔成し、このピストンに
連結したピストンロッドとダンパシリングとの開に懸架
バネを介装した二輪車用懸架装置において、前記ピスト
ンロッドに筒状のピストン体を摺動自由に挿入して油溜
室を隔成し、この油溜室と前記油室と連通する通路をピ
ストンロッドを貫通して形成すると共に、前記ピストン
体を介して前記懸架バネの一端を支持する。

（作用）ピストンロッドの侵入ストローク分に相当する作動油は
、ダンパシリング内の油室からピストンロッドの通路を
経由して油溜室に押出される。これに伴いピストン体が
変位し、懸架バネを圧縮方向に移動させる。したがって
、グンバストロークが小さい範囲では懸架バネのイニシ
ャル撓みも小さく、柔らかなバネ特性が得られる一方、
ストローク後半ではイニシャル撓みが大きくなるため、
反発力を高めてボ）ミングを確実に防止する。

（実施例）第１図に示す実施例において、ダンパシリング１にはピ
ストンロッド２に連結するピストン３が摺動自由に挿入
され、ダンパシリング１の内部を上下の油室４　Ａ、４
　Ｂに隔成している。ピストン３には圧側と伸側でそれ
ぞれ減衰力を発生する圧側減音パルプ５Ａと伸側滅貨バ
ルブ５Ｂが設けられる。ダンパシリング１の底部には車
軸側への取付ブラケット６が、またピストンロッド２の
先端には単体側への取付ブラケット７がそれぞれ備えら
れる。ダンパシリング１とピストンロッド２の闇には懸
架バネ８が介装される。懸架バネ８の一端はダンパシリ
ング１の外周に螺合するネジ環９Ａに係止したバネ受９
に、その他端はピストンロッド２のバネ受１０に支持さ
れる。ピストンロッド２の先端の取付ブラケット７には
、環状のピストン体１１が、外側のシリング部１２との
開に摺動自由に挿入される。そして、このピストン体１
１の端部に前記バネ受１０が係止され、ピストン体１１
の変位によりバネ受１０が移動する。シリンダ部１２と
ピストン体１１との間には、油溜室１４が隔成され、こ
の油溜室１４はピストンロッド２を貫通して形成した通
路１５により、ダンパシリンダ１内の下部油室４Ｂと連
通する０図示するように、ピストンロッド２が最伸長位
置にあるときは、油溜室１４が最収縮してピストン体１
１はシリンダ部１２に当接して懸架バネ８のバネ長が最
大となる。なお、ピストン体１１の摺動面にはシールリ
ング１６Ａ、１６Ｂ、１６Ｃがそれぞれ介挿される０図
中１７は再圧縮時にダンパシリング１の上端に当るバン
ブラバーである。

以上のように構成され、次に作用について説明する。

懸架装置が圧側に作動するときは、懸架バネ８を圧縮し
ながらピストンロッド２が移動し、これに伴うピストン
３の下方への移動により、収縮する下部油室４Ｂの作動
油は圧側減衰パルプ５Ａを経由して拡大する上部油室４
Ａに流入し、このとき圧側減衰パルプ５Ａにより所定の
減衰力を発生する。また伸側に作動するときは、縮小す
る上部油室４Ａの作動油が伸側減衰パルプ５Ｂを経由し
て下部油室４Ｂに流入し、このとき所定の減衰力を発生
する。

このようにして上下の油室間で作動油の移動を什いつつ
ピストン３が作動するのであるが、同時にピストンロッ
ド２の侵入体積分に相当する作動油が、ピストンロッド
２に形成した通路１５を通ってピストンロッド２の先端
の油溜室１４に押し込まれる。ピストンロッド２の作動
ストロークが比較的小さいときは、油溜室１４に押し込
まれろ作動油量は少なく、これに対してス）Ｏ−りが大
きくなったときは、油溜室１４に押し込まれる作動油量
も多くなる。油溜室１４のピストン体１１はこの作動油
量に応じて押出され、これに伴いバネ受１０が懸架バネ
８を圧縮する方向に変位する。

したがって、ピストンロッド２の侵入ストロークに応じ
て変位するピストン体１１により、恩架バネ８のイニシ
ャル撓みは変化し、ストローク量が大きくなるほどイニ
シャル撓みも増加する。

これらの結果、１２図にも示すように、懸架ノずネ８の
バネ特性としては、ストローク量に応じて荷重が線形（
直線的）に変化するのではなく、ストローク量が増加す
るのに伴い非線形に上昇する荷重特性となる。つまり、
初期ストローク位置ではバネ定数の小さい、柔らかなバ
ネ特性を６つが、ストローク後半ではバネ定数が次第に
大さくなり、強い反発力を発揮するようになる。このた
め、ストローク初期では柔らかな乗り心地が得られ、ス
トローク後半では反発力を高めてボトミングを確実に防
止することができる。しかも、このようなバネ特性の変
化は、ピストン体１１がピストンロッド２のストローク
量に比例して変化するので、連続的に滑らかに行われる
。

次に第３図の実施例を説明すると、これはピストンロッ
ド２の先端のブラケット７に形成する油溜室１４を、バ
ネ受を兼ね備える筒状のピストン体１１の内側に隔成し
たもので、このようにすると構造が簡単となる。

（発明の効果）以上のように本発明によれば、グンパストローク位置に
応じて変位するピストン体により懸架バネを支持し、ス
トローク前半にはイニシャル撓みを少なくストローク後
半ではイニシャル撓みを大き（して、ストロークに応じ
て連続的に変化する非線形なバネ特性を付与し、通常走
行時には柔らかな動きを確保し、大荷重の入力時にはボ
トミングを確実に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例を示す断面図、第２図は
本発明の懸架バネ特性を示す特性図、第３図は第２の実
施例を示す要部断面図である。１・・・ダンパシリンダ、２・・・ピストンロッド、３
・・・ピストン、４Ａ、４Ｂ・・・油室、５　Ａ、５　
Ｂ・・・減衰パルプ、８・・・懸架バネ、１１・・・ピ
ストン体、１４・・・油溜室、１５・・・通路。第２図第３図

Claims

【特許請求の範囲】

ダンパシリンダに摺動自由に収装したピストンを介して
上下の油室を隔成し、このピストンに連結したピストン
ロッドとダンパシリンダとの間に懸架バネを介装した二
輪車用懸架装置において、前記ピストンロッドに筒状の
ピストン体を摺動自由に挿入して油溜室を隔成し、この
油溜室と前記油室と連通する通路をピストンロッドを貫
通して形成すると共に、前記ピストン体を介して前記懸
架バネの一端を支持することを特徴とする二輪車用懸架
装置。