JPH01278822A - 自動車用空調装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、自動車用空調装置に関するしのである。

（従来技術） 従来から良く知られている自動車用空調装置としては、
車室前方に配置した空調装置からの空調風を車室前部に
設けられた吹出口から吹き出して車室内の空調を行うよ
うにされているものが一般的である。しかしながら、車
室前部に設けられた吹出口からのみの空調風吹出では、
車室後部に位置する後部座席周辺に対する空調が不十分
となるところから、これを補うために、車室底部中央に
後席用吹出口を設け、該後席用吹出口と空調装置の吹出
ダクトとを連通せしめることによって、後席用吹出口か
らも空調風の吹出が可能なように構成したものが提案さ
れている（例えば、実開昭５７−４６００７号公報参照
）。

（発明が解決しようとする課題） 上記公知例における如く、後席用吹出口と空調装置の吹
出ダクトとを連通せしめるためには、両者を連結するた
めの連通ダクトが必要となり、該連通ダクトの配設のた
めのスペースが必要となる。

従って、後席用吹出装置が大型化せざるを得なくなると
ともに、それに伴って車室内スペースの余裕減少および
車室内配置部品（例えば、前部座席等）のレイアウト上
の制限等を招くおそれが生じることとなるという課題が
存していた。

（課題を解決するための手段） 本発明では、上記課題を解決するための手段として、空
調風を車室内の前方に吹き出すべく構成された前席用空
調装置の吹出ダクト内に一端が位置せしめられ、他端が
前記前席用空調装置の吹出口と離間した位置に設けられ
た後席用吹出口近傍に位置せしめられ、しかも車体前後
方向に延びるヒートパイプを、駆動手段によって回転作
動せしめられる如くして車体に枢支するとともに、前記
ヒートパイプの他端側に、伝熱機能を有するファンを固
着している。

（作　用） 本発明では、上記手段によって次のような作用が得られ
る。

即ち、前席用空調装置の吹出ダクトを流通する空調風に
よってヒートパイプの一端側が加熱あるいは冷却される
と、該ヒートパイプの一端側に与えられた温熱あるいは
冷熱は、該ヒートパイプを介してヒートパイプ他端側に
固着されたファンに熱伝導され、該ファンを加熱あるい
は冷却することとなるところから、前記ヒートパイプが
駆動手段によって回転作動されていることに起因して生
ぜしめられる風が、前記ファンに熱伝導された温熱ある
いは冷熱により加熱あるいは冷却されて空調風とされ、
かくして得られた空調風が後席用吹出口から後部座席方
向へ吹き出されることによって、後部座席周辺の空調が
行なわれることとなるのである。従って、従来例におけ
る如く連通ダクトを設ける必要がなくなり、後席用吹田
装置の小型化、ひいては車室内スペースの拡大が図れる
こととなるのである。

（実施例） 以下、添付の図面を参照して本発明の好適な実施例を説
明する。

本実施例の自動車用空調装置は、第１図図示の如く、空
調風Ｗ１を車室２内の前方に吹き出ずべく構成されｔ二
前席用空調装置Ｉと、該前席用空調装置ｌの吹出口９，
９・・・と離間した後方位置に設けられた後席用吹田口
３とを備えている。

前記前席用空調装置１は、外気取り入れ口４ａおよび内
気吸込口４ｂの近傍に配置されたブロア５と、該ブロア
５により吸い込まれた外気Ｗ。を冷却するためのクーラ
６と、前記外気Ｗ。を加熱するためのヒータ７とを備え
ており、内外気切換用ダンパー８ａおよび通路切換用ダ
ンパー８　ｂ、　８　ｃ。

８　ｄ、　８　ｅの切り換え作動によって空調風Ｗ、が
吹出口９．９・・・から車室２内へ吹き出されるように
構成されている。符号！０は前部座席、１１は後部座席
である。なお、図示の場合、冷房運転状態が示されてい
る。

前記後席用吹出口３は、車室２内の中央部（換言すれば
、前部座席１０．１０間）にあって車体前後方向に延び
るセンターコンソール１２の後端に設けられている。

しかして、第２図図示の如く、前記前席用空調装置１の
吹出ダクト１３内において空調風Ｗ、の流通路となる位
置に一端１４ａか位置せしめられ、他端＋４ｂが前記後
席用吹出口３の内方近傍に位置計しめられ、車体前後方
向に延びるヒートパイプ１４が、車体１５に対して軸受
ｔ６および駆動手段として作用するモータ１７を介して
回転自在に枢支されている。前記ヒートパイプ１４の一
端１４ａ側には、熱良導体からなるフィン１８．ｔ　８
・が固着される一方、ヒートパイプ１４の他端１４ｂ側
には、伝熱機能を有するファンＩ９が固着されている。

該ファン１９は、ヒートパイプ１４の外周に熱良導体か
らなる複数枚のブレード２０゜２０・・を固着すること
によって構成されている。

また、前記モータ１７とヒートパイプ１４との間には、
モータ１７の回転力をヒートパイプ１４に伝達するため
の歯車機構２１が介設されている。

該歯車機構２１は、モータ１７の回転軸１７ａに固着さ
れた第１歯車２１ａと、該第１歯車２１ａと噛合すべく
ヒートパイプ１４に固着された第２歯車２１ｂとからな
っている。符号２２は後席用吹出口３への空気を吸い込
むための吸気口、２３はヒートパイプＩ　＝１の外周を
被覆保護するとともに、断熱作用を奏するための断熱筒
、２４はモータ１７および歯車機４１２１を囲繞するた
めのケースである。

ついで、図示の自動車用空調装置の作用を説明する。

前席用空調装置ｌの吹出ダクト１３を通って吹出口９．
９・・・から車室２内へ吹き出される空調風Ｗ、（即ち
、温風あるいは冷風）によって、ヒートパイプ１４の一
端１４ａ側に固着されたフィン１８．１８・が加熱ある
いは冷却されると、該フィン１８．１８・に与えられた
温熱あるいは冷熱は、ヒートパイプ１４を介してその他
端１４ｂ側に固着されたファン１９に熱伝導され、該フ
ァン１９を加熱あるいは冷却することとなる。一方、前
記ヒートパイプ１４はモータ１７によって回転作動され
ており、該ヒートパイプＩ４の回転作動に伴って回転す
るファン１９により吸気口２２から吸い込まれ、後席用
吹田口３から吹き出される風が生ぜしめられる。この時
相ぜしめられる風は、前記ファン１９に熱伝導された温
熱あるいは冷熱により加熱あるいは冷却されて空調風Ｗ
１とされ、かくして得られた空調風Ｗ１が後席用吹出口
３から後部座席１１方向へ吹き出されることによって、
後部座席１１周辺の空調が行なわれることとなるのであ
る。従って、従来例における如く連通ダクトを設ける必
要がなくなり、後席用吹出装置の小型化、ひいては車室
内スペースの拡大が図れることとなるのである。

なお、本発明は、上記実施例の構成に限定されるもので
はなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計
変更可能なことは勿論である。

（発明の効果） 叙上の如く、本発明によれば、空調風を車室内の前方に
吹き出すべく構成された前席用空調装置の吹出ダクト内
に一端が位置せしめられ、他端が前記前席用空調装置の
吹出口と離間した位置に設けられた後席用吹出口の内方
近傍に位置せしめられ、しかも車体前後方向に延びるヒ
ートパイプを、駆動手段によって回転作動せしめられる
如くして車体に枢支するとともに、前記ヒートパイプの
他端側に伝熱機能を有するファンを固着して、前席用空
調装置の吹出ダクトを流通する空調風によってヒートパ
イブ一端側に与えられたを温熱あるいは冷熱を、ヒート
パイプ他端側に固着されたファンに熱伝導せしめ、該フ
ァンによって生起せしめられる風を、温風あるいは冷風
となして後席用吹出口から後部座席方向へ吹き出し得る
ようにしたので、従来例における如く連通ダクトを設け
ることなく、小型コンパクトな手段によって後席用の空
調装置が得られることとなり、後席用吹田装置の小型化
、ひいては車室内スペースの拡大を図ることができると
いう優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例にかがる自動車用空調装置の概
略を示す平面図、第２図は第１図図示の自動車用空調装
置の要部を示す縦断面図である。 １・・・・・・・前席用空調装置 ２・・・・・・・車室 ３・・・・・・・後席用吹出口 ９・・・・・・・吹出口 １３・・・・・・吹出ダクト １４・・・・・・ヒートパイプ １４ａ　・・・・・一端 ＋４ｂ　・・・・・他端 １５・・・・・・車体 １７・・・・・・駆動手段（モータ） １９・・・・・・ファン Ｗ、・・・・・・空調風

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １．　空調風を車室内の前方に吹き出すべく構成された
   前席用空調装置と、該前席用空調装置の吹出口と離間し
   た位置に設けられた後席用吹出口と、車体前後方向に延
   び、前記前席用空調装置の吹出ダクト内に一端が位置せ
   しめられ且つ他端が前記後席用吹出口近傍に位置せしめ
   られた状態で車体に対して回転自在に枢支されているヒ
   ートパイプと、該ヒートパイプを回転駆動させるための
   駆動手段と、前記ヒートパイプの他端側に固着された伝
   熱機能を有するファンとを備えていることを特徴とする
   自動車用空調装置。