JPH0127790Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （利用する産業分野） 本考案はプラスチツクスよりなる輸液用ボトル
に関し、特に簡単な操作により自立性を賦与する
ことができる輸液用ボトルに関する。

（従来の技術及び解決すべき問題点） 従来、輸液用ボトルとして使用されている容器
はバイアル瓶であるが、ガラス製であるために重
く、破損しやすく、また廃棄処理しにしくゝ更に
殺菌効率が悪い等の問題があつた。一方、最近輸
液用ボトルとしてプラスチツクボトルが市販され
ており、上記ガラス製による欠点は解決されたが
自立性がないためその取扱いに不便を来たしてい
る。

そこで、本考案者らは輸液用プラスチツクボト
ルに自立性を賦与すべく種々検討した結果、本考
案を完成するに至つたのである。

（問題点を解決するための手段） 本考案は底面に吊り下げ用把手を有する合成樹
脂製容器本体の底部付近の外周縁に沿つて突条を
突設し、該突条より下部の底部を容器本体の内方
に没入しうるようにして形成したことを特徴とす
る輸液用プラスチツクボトルである。

図面について説明すると第１図は本考案に係る
輸液用プラスチツクボトル１であつて、その底面
２に吊り下げ用把手３を設け、ボトルの大きさに
よつて異なるがその場所より約0.5cm〜5.0cmぐら
い上部にボトルの外周縁に沿つて突条４を突設し
たものであつて、ボトルを保存する際には第２図
のように該突条より下方部分をボトル内方に押し
込んで没入させることにより自立させるものであ
つて、これを使用する際には没入部分を引き出し
逆さにして吊り下げ把手を支持体にかけ栓に注射
針を挿入して輸液を行うものである。しかして本
考案において使用するプラスチツクボトルの材質
としては例えば0.1〜1.0mm程度のポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等からなる単層
の合成樹脂又は必要に応じ防気性防湿性を有する
ナイロン、ポリエチレン、ビニルアルコール共重
合体等の合成樹脂層を適宜の接着層を用いて前記
の合成樹脂層に積層した熱可塑性樹脂で、柔軟性
に富み高温殺菌処理などの操作に耐える耐熱性を
有するものであればいづれでもよく、また突条は
ボトル製造時に一体成形すればよいものである。

（効果） 本考案の輸液用プラスチツクボトルは市販のプ
ラスチツクボトルと同様に柔軟性及び吊り下げ機
能を有すると共に突条を突設したことにより底部
を内側に押し込んで没入させて自立することがで
き、したがつてこれにより取り扱いが極めて容易
になる等の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るボトルの説明図であり、
第２図は該ボトルを自立するときの状態を表した
説明図である。 １……ボトル、２……底面、３……把手、４…
…突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 底面に吊り下げ用把手を有する合成樹脂製容器
   本体の底部付近の外周縁に沿つて突条を突設し、
   該突条より下方の底部を容器本体の内方に没入し
   うるように形成したことを特徴とする輸液用プラ
   スチツクボトル。