JPH01277693A - 圧縮機あるいは真空ポンプにおけるスクロール部材およびその製造法 - Google Patents

圧縮機あるいは真空ポンプにおけるスクロール部材およびその製造法

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JPH01277693A
JPH01277693A JP63103994A JP10399488A JPH01277693A JP H01277693 A JPH01277693 A JP H01277693A JP 63103994 A JP63103994 A JP 63103994A JP 10399488 A JP10399488 A JP 10399488A JP H01277693 A JPH01277693 A JP H01277693A
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scroll
liquid crystal
thermotropic liquid
compressor
crystal polymer
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JP63103994A
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Toshiaki Hirota
俊明 廣田
Shuji Kanazawa
修治 金沢
Kazutoshi Okada
岡田 一利
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Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Petrochemicals Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/02Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
    • F04C18/0207Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
    • F04C18/0246Details concerning the involute wraps or their base, e.g. geometry
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C2230/00Manufacture
    • F04C2230/90Improving properties of machine parts
    • F04C2230/91Coating

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、圧縮機または真空ポンプにおける改良された
スクロール部材とその製造法に関するものである。
(従来の技術) 圧縮機または真空ポンプにおいて使用されるスクロール
部材の材質としては、従来より鋳鉄、アルミニウム等の
金属が用いられているが、これら金属製のスクロールに
おいては、固定スフ四−ルと可動スクロールの摺動面お
よびその他の部品との摺動面における低シール性、摩耗
、キズ、カジリ、加工精度を出すための機械加工工程の
繁雑さ等の問題がある。
従来の技術では、スクロールの表面加工技術の改良によ
り加工精度を向上させたり、スクロールブレード先端部
に形成した溝に樹脂等のシール部材を嵌入したり、樹脂
またはその分散液等をスクロール表面に静電粉体塗装、
ふきつけ塗装、はけ塗り等により被覆してシール性の改
良や加工工程の簡略化等を行ってきた。たとえば特開昭
60−101286号公報には設定寸法より小型とした
スクロール部材の中間素体(本発明のスクロール基材に
相当)の表面を研削することなくこの中間素体の表面に
、フッ素系樹脂被膜を設定寸法より大形となるごとく形
成し、然る後、該被膜を設定寸法となるよう表面仕上げ
を行う方法が開示されている。しかしこの方法では、樹
脂被膜の表面仕上げを必要としており加工工程の簡略化
は十分とはし・えない。
また特開昭59−218382号公報には、同様に粗く
機械加工したスクロールのラップ頭部を、弾性を有する
プラスチックで、またラップ部および鏡板部の表面を耐
熱性、耐摩耗性をもちかつ機械的強度にすぐれたエンジ
ニアリングプラスチックで2色射出成形機によφ被覆し
てなるスクロール部材が提案されている。しかしこの方
法ではプラスチックの被覆面の変形を抑えるためスクロ
ール表面にあらかじめV字形溝を形成しなければならな
い。また2色射出成形機を必要とすることから生産性、
経済性において一般の射出成形機を利用する方法にくら
べ不利である。
(発明が解決、しようとする課題) 本発明の目的は、上記従来技術の有している課題を解決
することにあ抄、特に加工精度がすぐれ、加工工程が簡
略化され、経済的に生産できるスクロール部材およびそ
の製造法を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するために本発明者らは鋭意検討した結
果、効果の顕著な本発明の完成に成功した。
即ち本発明は、一対のスクロール部材を相対的に運動さ
せ、気体の圧縮を行う圧縮機または真空ポンプにおいて
、金属よりなるスクロール基材の表面に、サーモトロピ
ック液晶ポリマーの被覆を設けたことを特徴とする圧縮
機または真空ポンプにおけるスクロール部材にあり、該
スクロール部材は、その表面を研削することなく、サー
モトロピック液晶ポリマーを該表面に射出成形により被
覆して製造され、本質上その後の仕上げ加工を必要とし
ないという特徴を有する。
スクロール部材をもつ圧縮機は、一対のスクロール部材
を互いにかみ合わせるごとく配置し、一方のスクロール
を固定し、他方を自転させることなく、一定の半径で公
転させ、両スクロール部材で囲まれた空間を中央部に移
動させながら縮小してゆき、気体と圧縮するものである
。すなわち両スクロール部材間の摺動部のシール性を良
好にすることがきわめて重要であり、したがってスクロ
ール部材の加工には、高い寸法精度が要求され、さらに
スクロール部材には良好な表面平滑性と摺動性も要求さ
れる。
またスクロール部材をもつ真空ポンプは、圧縮機と比較
して固定および可動の両スクロール間における相対的回
転が逆の関係にあるもので、要求される性質は圧縮機に
おけるとほとんど同じである。よって寸法精度、表面平
滑性および摺動性のいずれもが良好なものが求められる
本発明者らは、種々の検討を行った結果、これらの間層
点を解決するために、金属よりなるスクロール基材の表
面に射出成形により、サーモトロピック液晶ポリマーを
被覆する方法8得た。すなわち、スクロール基材にサー
モトロピック液晶ポリマーを被覆した際、所望の寸法を
得られろような射出成形用金型に、スクロール基材を組
み込み、該サーモトロピック液晶ポリマーを通常の射出
成形機により射出し、該スクロール基材を被覆する。得
られたスクロール部材は、被覆されたサーモトロピック
液晶ポリマーに由来するすぐれた性質を保持する。
サーモトロピック液晶ポリマーは溶融流動時に、すでに
結晶状態を示していることから金型内で冷却固化する際
に構造変化、比容の変化がきわめて少なく、その結果、
成形収縮率が小さく精密成形が容易に行える。
また、分子が高度に配向し、剛直な分子鎖を形成するこ
とから線膨張係数が小さく、広い温度範囲にわたって加
工精度も維持できる。さらに金型と接する面では、特に
分子鎖が高度に配向したスキン層を形成するため、耐摩
耗性にすぐれる。
さら(ζは圧縮機と真空ポンプの内部は、スクロールの
回転による摩擦熱または気体の圧縮による発熱により2
00℃前後まで温度が上昇するが、すぐれた耐熱性を示
すサーモトロピック液晶ポリマーにとってはこの温度は
何ら問題とならない。
またサーモトロピック液晶ポリマーはすぐれた耐溶剤性
を示し、圧縮機または真空ポンプに利用される種々のフ
ロンガス、潤滑油に対して、高温においても侵されるこ
とはない。
さらに加工性については、スクロール基材に使用される
金属の表面を特に加工する必要はなく、かつサーモトロ
ピック液晶ポリマーの被覆も一度の射出成形で行うこと
ができろため従来技術とくらべ加工工程の大幅な軽減が
達成される。
またサーモトロピック液晶ポリマーば、溶融時に男断力
を与えることにより剪断方向に分子鎖が配向してきわめ
て良好な流動性を示すことから薄肉成形が可能で、しか
もすぐれた機械的強度をもつ。
スクロール部材をもつ圧t!iJ!(又は真空ポンプ)
は容積式圧縮(又は膨張)機械であり、その効率は可動
・固定スクロールにより形成されろ圧縮(膨張)空間容
積に依存している。
該空間容積を増大させる方法としてはラップ部高さの増
加とラップ部長さの延長があるが、ラップ部厚さの減少
・薄肉化は特に有効な方法である。本発明によればサー
モトロピック液晶ポリマーの上記特性からスクロール基
材とともに薄肉化が可能となり圧縮機または真空ポンプ
の一層の効率の向上が可能となる。
本発明は、スクロール型圧縮機(又は真空ポンプ)のみ
ならず、スクリュー、ルーツ、ピストン、ベーン等信の
容積式圧縮機(又は真空ポンプ)にも適用できる。本発
明で言うサーモトロピック液晶ポリマーとは、溶融時に
光学的異方性を示す熱可塑性溶融可能なポリマーである
。このような溶融時に光学的異方性を示すポリマーは、
溶融状態でポリマー分子鎖が規則的な並行配列をとる性
質を有している。光学的異方性溶融相の性質は、直交偏
光子を利用した通常の偏光検査法により確認できる。
サーモトロピック液晶ポリマーは、一般に細長く、偏平
で、分子の長鎖に没って剛性が高く同軸または並行のい
ずれかの関係にある複数の連鎖伸長結合を有しているよ
うなモノマーから製造される。
上記のように光学的異方性溶融相を形成するポリマーの
構成成分としては (ム)芳香族ジカルボン酸、脂環族ジカルボン酸系化合
物の少なくとも1種、 (B)芳香族ヒドロキシカルボン酸系化合物の少なくと
も1覆、 fc)芳香族ジオール、指環族ジオール、脂肪族ジオー
ル系化合物の少なくとも1種、 (D)芳香族ジチオール、芳香族チオフェノール、芳香
族チオールカルボン酸系化合物の少なくとも1種、(E
)芳香族ヒドロキシアミン、芳香族ジアミン系化合物の
少なくとも1種 等があげられろ。これ等は単独で構成される場合もある
が、多くは(A)と(C)、(A)とCD)、(A) 
(B)と(C)、(A) (B)と(E)、あるいは(
A) (B) (C)と(E)等の様に組合せて構成さ
れる。
上記(A1)芳香族ジカルボン酸系化合物としては、テ
レフタル酸、4.4’−ジフェニルジカルボン酸、4.
4’−)ジフェニルジカルボン酸、2,6−ナフタレン
ジカルボン酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、2,
7−ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルエーテル−4
,4′−ジカルボン酸、ジフェノキシエタン−4゜4′
−ジカルボン酸、ジフェノキシブタン−4,4′−ジカ
ルボン酸、ジフェニルエタン−4,4′−ジカルボン酸
、イソフタル酸、ジフェニルエーテル−3,3′−ジカ
ルボン酸、ジフェノキシエタン−3,3′−ジカルボン
酸、ジフェニルエタン−3,3′−ジカルボン酸、1,
6−ナフタレンジカルボン酸のごとき芳香族ジカルボン
酸またはクロロテレフタル酸、ジクロロテレフタル酸、
ブロモテレフタル酸、メチルテレフタル酸、ジメチルテ
レフタル酸、エチルテレフタル酸、メI−キシテレフタ
ル酸、エトキシテレフタル酸等、上記芳香族ジカルボン
酸のアルキル、アルコキシまたはハロゲン置換体が挙げ
られる。
(人2)脂環族ジカルボン酸としてtよ、トランス−1
,4−シクロヘキサンジカルボン酸、シス−1,4−シ
クロヘキサンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジ
カルボン酸等の脂環族ジカルボン酸またはトランス−1
,4−(2−メチル)シクロヘキサンジカルボン酸、ト
ランス−1,4−(2−クロル)シクロヘキサンジカル
ボン酸等、上記Mlfflff用ボン酸のアルキル、ア
ルコキシまたはハロゲン置換体が挙げられろ。
(R)芳香族ヒドロキシカルボン酸系化合物としては、
4−ヒドロキシ安息香酸、3−ヒドロキシ安息香酸、6
−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、6−ヒドロキシ−1−
ナフトエ酸等の芳香族ヒドロキシカルボン酸または3−
メチル−4−gドロキシ安息香酸、3,5−ジメチル−
4−ヒドロキシ安息香酸、2,6−シメチルー4−ヒド
ロキシ安息香酸、3−メトキシ−4−ヒドロキシ安息香
酸、3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシ安息香酸、6
−ヒドロキシ−5−メチル−2−ナフトエ酸、6−ヒド
ロキシ−5−メトキシ−2−ナフトエ酸、2−クロロ−
4−ヒドロキシ安息香!、3−クロロ−4−ヒドロキシ
安息香酸、2,3−ジクロロ−4−ヒドロキシ安息香1
1.3.5−ジクロロ−4−ヒドロキシ安息香酸、2゜
5−ジクロロ−4−ヒドロキシ安息香酸、3−ブロモ−
4−ヒドロキシ安息香酸、6−ヒドロキシ−5−クロロ
−2−ナフトエ酸、6−ヒトロキレーフ=クロロー2−
ナフトエ酸、6−ヒドロキシ−5゜7−ジクロロ−2−
ナフトエ酸等の芳香族ヒドロキシカルボン酸のアルキル
、アルコキシまたはハロゲン置換体が挙げられる。
(C1ll族ジオールとしては、4.4’−ジヒドロキ
シジフエニル、3.3’−ジヒドロキシジフェニル、4
.4’−ジヒドロキシジフェニル、ハイドロキノン、レ
ゾルシン、2,6−ナフタレンジオール、4.4’−ジ
ヒドロキシジフェニルエーテル、ビス(4−ヒドロキシ
フェノキシ)エタン、393’−ジヒドロキシジフェニ
ルエーテル、1.トナフタレンジオール、2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)メタン等の芳香族ジオールまたはクロ
ロハイドロキノン、メチルハイドロキノン、t−ブチル
ハ、イドロキノン、フェニルハイドロキノン、メトキシ
ハイドロキノン、フェノキシハイドロキノン、4−クロ
ロレゾルシン、4−メチルレゾルシン等の芳香族ジオー
ルのアルキル、アルコキシまたはハロゲン置換体が挙げ
られる。
(C2)脂環族ジオールとしては、トランス−1,4−
シクロヘキサンジオール、シス−1,4〜シクロヘキサ
ンジオール、トランス−1,4−シクロヘキサンジメタ
ツール、シス−1,4−シクロヘキサンジメタツール、
トランス−1,3−シクロヘキサンジオール、シス−1
,2−シクロヘキサンジオール、トランス−1,3−シ
クロヘキサンジメタツールのような脂環族ジオールまた
はト″ランス−1,4−(2−メチル)シクロヘキサン
ジオール、トランス−1,4〜(2−クロロ)シクロヘ
キサンジオールのような脂環族ジオールのアルキル、ア
ルコキシまたはハロゲンWp 体が挙げられる。
(C3)脂肪族ジオールとしては、エチI/ングリコー
ル、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール等の直irt状または分岐
状脂肪族04−ルが挙げられる。
(Dl)芳香族ジチオールとしては、ベンゼン−1,4
−ジチオール、ベンゼン−1,3−ジチオール、2,6
−ナフタレン−ジチオール、2p7−ナフタレンジオー
ル等が挙げられる。
(D2)芳香族メルカプトカルボン酸としては、4−メ
ルカプト安息香酸、3−メルカプ1−安息香酸、6−メ
ルカブトー2−ナフトエ酸、7−メルカブトー2−ナフ
トエ酸等が挙げられろ。
(D3)芳香族メルカプトフェノールどしては、4−メ
ルカプトフェノール、3−メルカプトフェノール、6−
メルカプトフェノール等が挙げられる。
(E)芳香族ヒドロキシアミン、芳香族ジアミン系化合
物としては、4−アミノフェノール、N−メチル−4〜
ブミノフエノール、1,4−フェニレンジアミン、N−
メチル−1,4−フェニレンジアミン、N、 N’−ジ
メチル−1,4−フェニレンジアミン、3−アミノフェ
ノール、3−メチル−4−アミノフェノール、2−クロ
ロ−4−アミノフェノール、4−アミノ−1−ナフトー
ル、4−アミノ−4′−ヒドロキシジフェニル、4−ア
ミノ−42−ヒト四キシジフェニルエーテル、4−アミ
ノ−4′−ヒドロキシジフェニルメタン、4−アミノ−
4′−ヒドロキシジフェニルスルフィド、4.4’−ジ
アミノフェニルスルフィド(チオジアニリン)、4.4
′−ジアミノフェニルスルホン、2,5−ジアミノトル
エン、4.4′−エチレンジアニリン、4.4’−ジア
ミノジフェノキシエタン、4.4’−ジアミノジフェニ
ルメタン(メチレンジアニリンL 4.4’−ジアミノ
ジフェニルエーテル(オキシジアニリン)等が挙げられ
る。
本発明で用いるサーモトロピック液晶ポリマーは、上記
化合物を溶融アシドリシス法やスラリー重合法等の多様
なエステル形成法により製造することが出来る。
本発明で用いるサーモトロピック液晶ポリマーには、一
つの高分子鎖の一部が異方性溶融相を形成するポリマー
のセグメントで構成され、残りの部分が異方性溶融相を
形成しない熱可塑性樹脂のセグメントから構成されるポ
リマーも含まれろ。また、複数のサーモトロピック液晶
ポリマーを複合したものも含まれる。
これらのサーモトロピック液晶ポリマーの中、好ま(7
くは、少なくとも一般式 で表わされるモ、ツマー単位を含む(共)重合体であっ
て、具体的には 等がある。
本発明で用いるづ−モトロピック液晶ポリマーはその圭
ま単独て使用してもよく、またその中に種々の添加物を
配合することもできろ。これには、無機充填剤、有機充
填剤、安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料、染料
、改質剤等があげられる。このうち特に無機充填剤が重
要で加工性、物性等の改良のためにしばしば用いられろ
。無機充填剤としては、二硫化モリブデン、ブロンズ、
タルク、マイカ、クレー、セリづイト、炭酸カルシウム
、珪酸カルシウム、シリカ、アルミナ、水酸化アルミニ
ウム、水酸化カルシウム、黒鉛、チタン酸カリ、ガラス
繊維、炭素繊維、各種ウィスカー等がある。
これらの中でも、二硫化モリブデン、ブロンズ、黒鉛、
ガラス繊維、炭素繊維を一種類または二種類以上を配合
することが圧縮機または真空ポンプの効率向上のうえで
好ましい。
スクロール基材として用いられる金属としては、特に制
限はなく、機械加工・鋳物・粉末冶金の加工ができる金
属(金合金)なら何でもよく、例えば5S(−殻構造用
圧延鋼材)、SC(炭素鋼鋳鋼品) 、FC(ネズミ鋳
鉄品)、AC(アルミニウム合金鋳物)等があげられる
また、金属よりなるスクロール基材の表面は、特に加工
する必要はないが、必要に応じてサンドブラスト、金属
溶射等の物理的処理、メツキ、エツチング等の化学的処
理、スパッタリング等の電気的処理を行ってもよい。
さらにスクロール基材とサーモトロピック液晶ポリマー
は。
スクロール部材として充分使用に耐え得ろ密着性を有し
でいるが、さらに強固な密着性を得るためにスクロール
基材表面に接着剤を塗布した後、サーモトロピック液晶
ポリマーを射出成形してもよい。使用される接着剤とし
ては、通常使用されるエポキシ系、シアノアクリレート
系、ポリアミドイミド系、フェノール系、ポリエステル
系、ニトリル系、ユリア系、クロロプレン系等が挙げら
れる。好ましくはエポキシ系、シアノアクリレート系が
用いられる。また、相手スクロール部材とのシール性に
関してもサーモ1へ四ビック液晶ポリマーは、すぐれた
性質を示すが、必要に応じてラップ頭部に溝を形成する
ような金型を用いて射出成形を行い、後にこの溝にダイ
ナミックシール(チップシール等)をはめ込み使用に供
することも可能である。
(発明の効果) 本発明によ抄、サーモトロピック液晶ポリマーを表面に
被覆したスクロール部材は、以下のような特有な効果が
ある。
すなわち、 (1)本発明によるスクロール部材は、摩擦、摩耗に対
して強く、かつフロン、各種オイル等に対しての耐溶媒
・耐溶剤性に優れている。
(2)耐熱性・シール特性とも良い結果を示し、潤滑油
等の有無にかかわらず使用できる。
(3)本発明は、従来法に必要なスクロール部材の製造
において樹脂被膜の表面仕上げ等の製造工程の省略・短
縮することが出来る。
このため本発明によれば従来法に比して低価格のスクロ
ール部材を供給することができる。
(4)薄肉成形が可能となり、圧縮機あるいは真空ポン
プの効率が向上する。
(実施例) 本発明を実施例により、さらに詳細に説明する。
実施例−1 テレフタル酸、4−ヒドロキシ安息香酸、及び4,4′
−ジヒドロキシジフェニルよりなるサーモトロピック液
晶ポリマーであるザイダー (日本石油化学■)の商品
名)を用いて、金属(アルミニウム合金鋳物)製スクロ
ール基材を研削することなく表面を射出温度390℃、
射出圧力1000kg/c/て射出成形により被覆して
、第6図のようなラップ部をもったスクロール部材を作
製した。このスクロール部材の表面外観はきオ)めで平
滑てあり、ザイダーの被覆厚さを測定しt二結果、約1
00μmであった。このスクロール部材を、後の仕上げ
なしスクロール圧縮機(あるいは真空ポンプ)としての
各種性能を調べた。この結果を表1に示す。
比較例−1 スクロール部材として金属(アルミニウム合金鋳物)製
のスクロール基材の表面を研削したものを用いて、実施
例−1と同様に各種性能を調べた。この結果を表1に示
す。
比較例−2 スクロール部材として金属に粉体塗装をほどこしたもの
を用いた。まず、金属(アルミニウム合金鋳物)fMの
スクロール基材をサンドブラストにより表面処理したの
ち静電粉体塗装(粉体:フッ素樹脂PFA)を4回繰り
返した。このとき膜厚は約320μmであった。このも
のをさらに400℃で1時間加熱処理したのち機械加工
により100μmまで削り込んだ。このスクロール部材
について実施例−1と同様に各種性能を調べた。この結
果を表1に示す。
比較例−3 スクロール部材として金属にメツキをしたものを用いた
金属(アルミニウム合金鋳物)製のスフミール基材の表
面を研削した後に、クロームメツキした。このメツキ厚
さは25μmであった。このものを用いて実施例−1と
同様に各種性能を調べた。この結果を表1に示す。
注) 評価方法はシール性、耐カジリ性、耐腐食性、耐
摩耗性については、僅−良一可一不可の4段階で表わし
、優れているものは漫、良好なものは良、難はあるもの
の実用可能なものは可、実用に耐えられないものを不可
とした。
また表面加工工数は多いか少ないか、金属表面精度は精
または粗で、被膜仕上加工は必要なら要、不要なら不要
で表わした。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるスクロール圧縮機の断面図、第2
図は本発明によるスクロール圧縮機の要部断面図、第3
図〜第5図はチップシールを嵌入する場合のラップ部の
部分断面図、第6図はチップシールを要しない場合のラ
ップ部の部分断面図である。 1・・・・・・スクロール、  2・・・・・・被覆さ
れたサーモトロピック液晶ポリマ〜、  3・・・・・
・ラップ、 4・・・・・・チップシール嵌入用の溝、
  5・・・・・・固定スクロール、  6・・・・可
動スクロール、7・・・・・摺動部、 8・・・・・圧
縮室。 特許出願人  日本石油化学株式会社 代理人 弁理士 斉藤武彦ミ′、′12、ミノ同   
 弁理士  川 瀬 良 治、−1″゛\ (i“、・::/:・ 手続補正書 平成1年3月6日 特許庁長官 吉 1)文 毅 殿 1事件の表示 昭和63年特許願第103994号 2発明の名称 3補正をする者 事件との関係   特許出願人 名称 日本石油化学株式会社 4代理人 品名、米国アモコパーフォーマンスプロダクッ社製」と
補正する。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) 一対のスクロール部材を相対的に運動させ、気
    体の圧縮を行う圧縮機または真空ポンプにおいて、金属
    よりなるスクロール基材の表面に、サーモトロピック液
    晶ポリマーの被覆を設けたことを特徴とする圧縮機また
    は真空ポンプにおけるスクロール部材。
  2. (2) サーモトロピック液晶ポリマーが少なくとも下
    記一般式で表わされるモノマー単位を含む(共)重合体
    である請求項(1)に記載の圧縮機または真空ポンプに
    おけるスクロール部材。 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼
  3. (3) サーモトロピック液晶ポリマーが全芳香族ポリ
    エステルである請求項(1)〜(2)のいずれか1項に
    記載の圧縮機または真空ポンプにおけるスクロール部材
  4. (4) 一対のスクロール部材を相対的に運動させ、気
    体の圧縮を行う圧縮機または真空ポンプにおいて、金属
    よりなるスクロール基材の表面に、サーモトロピック液
    晶ポリマーを射出成形により被覆することを特徴とする
    圧縮機または真空ポンプにおけるスクロール部材の製造
    法。
  5. (5) 金属よりなるスクロール基材の表面を研削する
    ことなく、その表面にサーモトロピック液晶ポリマーの
    被覆を射出成形で行い、さらにその後の仕上げ加工を行
    わないことを特徴とする請求項(4)に記載の圧縮機ま
    たは真空ポンプにおけるスクロール部材の製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8262377B2 (en) * 2007-04-04 2012-09-11 Emerson Climate Technologies, Inc. Injection molded scroll form

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