JPH0127216Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (a) 技術分野 この考案は、天井等から吊下げられ装飾等に使
用される吊下照明器具に関し、特に透光性グロー
ブを有する複数の照明ユニツトによつて構成され
る装飾用吊下照明器具に関する。

(b) 従来技術とその欠点 天井等に吊下げられ装飾用として用いられる装
飾用吊下照明器具は、それぞれに電球を備えた照
明ユニツトを複数個連結して構成されている。こ
の装飾用吊下照明器具を設置する場合にはビス止
め等の作業で照明ユニツトを連結した後電気配線
作業を行わねばならず、多数の照明ユニツトを持
つ照明器具では作業が極めて煩雑で長時間を要す
るものであつた。更に、照明光イメージの変更を
目的としたグローブの装着を容易且つ確実に行う
ようにしたものがなかつた。

(c) 考案の目的 この考案の目的は上記従来の欠点に鑑み、設置
および変更作業に係る照明ユニツトの取付、取り
外しを容易に行うことができ、更に照明光を変更
するグローブを容易且つ確実に装着することがで
きる装飾用吊下照明器具を提供することにある。

(d) 考案の構成および効果 この考案に係る装飾用吊下照明器具は、両端部
に掛止部を有し導電体からなる２本の掛止部材
と、この掛止部材を互いに接触しないように保持
する絶縁体からなるスペーサと中央部にスペーサ
が貫通する孔部を設けた透光性素材のグローブ
と、スペーサの上面に接し電球を固定するととも
にグローブを保持し掛止部材が挿入される２条の
溝部を設けた固定板とから照明ユニツトを構成
し、スペーサの上面にグローブの孔部に接する２
つの凸部を直径方向に形成し、固定板に掛止部材
の挿入方向に平行な一直線上に凸部が貫通する２
つの孔部を設け、溝部に電球の電極線を接続した
端子を備えたことを特徴とする。

以上の構成によりこの考案によれば、１つの照
明ユニツトの上側の掛止部をその照明ユニツトの
上側に位置する照明ユニツトの下側の掛止部に掛
止する連結作業が電気配線作業を兼ね、照明器具
の設置作業および変更作業に係る照明ユニツトの
取付および取り外しを容易に行うことができる。
更に照明光イメージを変更するグローブを固定板
を介してスペーサ上に容易に装着することがで
き、しかもグローブの孔部にスペーサの凸部が接
してグローブの移動を規性することができ、また
固定板の孔部に凸部が貫通することにより固定板
の移動をも規制することができる。加えてグロー
ブを上方に持ち上げて固定板を照明ユニツトから
取り外した後、グローブの孔部にスペーサを貫通
させることによりこのグローブを容易に照明ユニ
ツトから取り出すことができる。このようにグロ
ーブの装着が容易且つ確実であるため光源の照明
光イメージを簡単にしかも安全に変更することが
できる。

(e) 実施例 第１図は、この考案の実施例である装飾用吊下
照明器具の１つの照明ユニツトの外観図である。

１つの照明ユニツトは２本の導電体からなる掛
止部材１および２、この掛止部材１，２を互いに
接触しないように保持するスペーサ３、電球を固
定する固定板５およびグローブ４から構成されて
いる。掛止部材１，２のそれぞれの両端部には上
側掛止部１ａ，２ａと下側掛止部１ｂ，２ｂが形
成されている。掛止部材１，２は上側掛止部１
ａ，２ａの近傍において絶縁性素材の固定部材７
により保持され、下側掛止部１ｂ，２ｂの近傍に
おいて同じく絶縁性素材のスペーサ３により互い
に接触しないように保持されている。このスペー
サ３は円形の断面形状を有し、その側面において
１つの直径方向に掛止部材１および２が位置して
いる。スペーサ３の上面において掛止部材１およ
び２が位置する直径に直交する方向に２つの凸部
３ａおよび３ｂが形成されている。２つの凸部３
ａ，３ｂはスペーサ３の外側面に接する位置に形
成されている。

スペーサ３の上面には固定板５の下面が接す
る。固定板５は絶縁性素材を略円板形状に形成し
たものである。その端部から掛止部材１，２が挿
入される２条の溝部８ａ，８ｂが中心位置まで形
成されている。更にスペーサ３の凸部３ａ，３ｂ
が貫通する貫通孔５ａ，５ｂが設けられている。
また２条の溝部８ａ，８ｂには電球６のそれぞれ
の電極線を固定した図外の端子が備えられ、電球
６と掛止部材１，２とを電気的に接続している。
固定板５を同図に示す位置から矢印Ａ方向に移動
し、凸部３ａ，３ｂを貫通孔５ａ，５ｂに挿入し
てスペーサ３の上面に固定する。

透光性素材のグローブ４の中央部には孔部４ａ
が設けられている。この孔部４ａの内径はスペー
サ３の外径よりも若干大きくされている。したが
つてグローブ４の孔部４ａには固定板５を持たな
い照明ユニツトを貫通させることができる。

第２図および第３図は、上記装飾用吊下照明器
具の１つの照明ユニツトのそれぞれ平面図および
正面図である。

両図中に示すようにグローブ４の孔部４ａの径
はスペーサ３の外径に対して僅かに大きくされて
いる。したがつてスペーサ３の外周面に接するよ
うにして位置する掛止部材１，２と凸部３ａ，３
ｂのそれぞれは孔部４ａの内周面に略接してい
る。また固定板５はスペーサ３の外径よりも大き
い径の円板から形成されており、スペーサ３の上
面に接しない範囲の上面がグローブ４の内側面と
接する。これによつてグローブ４を照明ユニツト
内の電球６の高さに保持している。しかもこのと
き孔部４ａの内周面に掛止部材１，２が接するこ
とにより第２図中に示す矢印ＢまたはＣ方向のグ
ローブ４の移動を規制している。また同様に孔部
４ａの内周面に凸部３ａ，３ｂが接するため、グ
ローブ４が同図中に示す矢印ＤまたはＥ方向に移
動することを防止できる。

以上のようにグローブ４に孔部４ａを設け、そ
の内周面に掛止部材１，２および凸部３ａ，３ｂ
をそれぞれ直交する位置に配置することにより照
明ユニツトにおけるグローブ４の位置を確実に規
制できる。したがつて装飾用吊下照明器具を設置
後にスペーサ４が揺れ等によつて移動することが
ない。また、凸部３ａ，３ｂが固定板５の貫通孔
５ａ，５ｂを貫通していることから固定板５の移
動をも規制でき、掛止部材１，２と電球６との接
触状態を良好に保つことができる。

第４図は、上記装飾用吊下照明器具の設置状態
を示す正面図である。

天井に固定された照明配線器具９の下面には掛
止金具９ａ，９ｂが設けられている。この掛止金
具９ａ，９ｂには図外の電源ラインが接続されて
いる。掛止金具９ａ，９ｂに照明ユニツトＡの上
側掛止部１ａ，２ａが引つ掛けられている。これ
によつて電源は掛止部材１，２および前記固定板
５の溝部８ａ，８ｂに設けられた端子を介して電
球６に供給される。また照明ユニツトＡの下側掛
止部１ｂ，２ｂに上側掛止部１ａ，２ａを引つ掛
けて照明ユニツトＢが連結されている。これによ
つて電源は導電体により構成されたそれぞれの掛
止部材１，２を介して照明ユニツトＢに供給さ
れ、その電球６にも同様に電源が供給される。以
上のことは照明ユニツトＢの下側掛止部材１ｂ，
２ｂに上側掛止部材１ａ，２ａを引つ掛けて連結
した照明ユニツトＣについても同様である。

このように照明ユニツトを次々に連結して装飾
用吊下照明器具を形成する作業が同時に電気配線
作業を兼ねる。したがつて従来のように装飾用吊
下照明器具の設置後に配線作業を行う必要がなく
設置作業が極めて簡略になる。また照明ユニツト
の連結および取外しを極めて容易に行うことがで
きるため照明器具の清掃作業および電球の交換等
のメンテナンスが容易になる。

尚、１つの照明ユニツトに複数の電球を設ける
ようにしたものについてもスペーサ、固定板およ
びグローブを必要数備えることによりこの考案を
実施することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例である装飾用吊下照
明器具を構成する１つの照明ユニツトの一部切欠
き外観図、第２図および第３図は同照明ユニツト
のそれぞれ平面図および正面図、第４図は同照明
ユニツトを連結して構成された装飾用吊下照明器
具の設置状態を示す正面図である。 １，２……掛止部材、３……スペーサ、３ａ，
３ｂ……凸部、４……グローブ、４ａ……孔部、
５……固定板、５ａ，５ｂ……貫通孔、６……電
球、８ａ，８ｂ……溝部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 複数の照明ユニツトが連結して構成される装飾
   用吊下照明器具において、 両端部に掛止部を有し導電体からなる２本の掛
   止部材と、この掛止部材を互いに接触しないよう
   に保持する絶縁体のスペーサと、中央部に前記ス
   ペーサが貫通する孔部を設けた透光性素材のグロ
   ーブと、前記スペーサの上面に接し電球を固定す
   るとともに前記グローブを保持し前記掛止部材が
   挿入される二条の溝部を設けた固定板とから前記
   照明ユニツトを構成し、 前記スペーサの上面に前記グローブの孔部に接
   する２つの凸部を直径方向に形成し、前記固定板
   に前記掛止部材の挿入方向に平行な一直線上に前
   記凸部が貫通する２つの孔部を設け、前記溝部に
   電球の電極線を接続した端子を備えてなる装飾用
   吊下照明器具。