JPH0127213Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (a) 技術分野 この考案は、装飾等に使用される吊下照明器具
に関し、特に複数の照明ユニツトにより構成され
る装飾用吊下照明器具に関する。

(b) 従来技術とその欠点 天井等から吊下げられ、複数の照明ユニツトが
連結して構成される装飾用吊下照明器具が多数商
品化されている。従来上記装飾用吊下照明器具で
は、その設置に際し、掛止器具等により上記照明
ユニツトを連結或いは支持し、次いで電気配線を
行う二重の作業を行つていた。更にその作業もビ
ス止め等煩雑で、特に多数の照明ユニツトにより
構成される照明器具において、非常に手間を要す
る作業であつた。また同様で理由により上記照明
ユニツトの組合せの変更或いは照明器具の清掃作
業も煩雑で長時間を必要とする不都合があつた。
更に、照明光を変更し照明イメージを向上する目
的でそれぞれの照明ユニツトの外部を覆う透光性
のグローブが準備されていたが、従来のグローブ
では光源位置の近傍とその周囲との輝度が明らか
に異なり、ランプイメージを消すことができず。
照明イメージの向上にさほどの効果を得ることが
できない欠点があつた。加えて上記グローブの配
設作業は、照明器具の設置前に各照明ユニツトご
とに取り付ける必要がある。このため設置時にグ
ローブを破損したり、作業が更に煩雑になる欠点
があつた。

(c) 考案の目的 この考案の目的は上記従来の欠点に鑑み、照明
ユニツトの連結作業が電気配線作業を兼ね、且つ
その作業が非常に容易であり、加えて連結後の組
合せの変更或いは清掃等の作業も容易に行え、更
に光源のランプイメージを解消することにより照
明イメージを向上することが容易にできる装飾用
吊下照明器具を提供することである。

(d) 考案の構成および効果 この考案は、両端に掛止部を有する導電体で構
成された２本の掛止部材と、この掛止部材のそれ
ぞれに電極線を接続した電球と、透光性ガラス体
を素材として二分割に構成され内部に上記電球を
収納する凹部を形成したグローブと、から１つの
照明ユニツトを構成し、１つの照明ユニツトの上
側の掛止部をその照明ユニツトの上側に位置する
他の照明ユニツトの下側の掛止部に掛止すること
を特徴とする。

上記の構成により、照明ユニツトに配設された
掛止部材が電気配線部材を兼ねるため、照明器具
を構成する照明ユニツトの連結作業が電気配線作
業を兼ね、且つその配設、組合せの変更および清
掃等の作業を容易に行うことができる。更に、二
分割に構成した透光性ガラス体のグローブにより
電球を被覆することによりランプイメージを解消
し、照明イメージの向上を容易に実現することが
できる。

(e) 実施例 第１図は、この考案の実施例である装飾用吊下
照明器具を構成する１つの照明ユニツトの一部切
欠き外観斜視図である。

１つの照明ユニツトは２本の導電性線材の掛止
部材１および２を備えている。上記掛止部材１お
よび２の両端部にはそれぞれ上側掛止部１ａ，２
ａと下側掛止部１ｂ，２ｂが形成されている。２
本の掛止部材は絶縁性素材により形成された固定
部材４により互いに非接触にして保持されてい
る。固定部材４の内部には電球６の２本の電極線
が挿入されており、それぞれ掛止部材１および２
に接触しているとともに、電球６は固定部材４に
より保持されている。照明ユニツトの略中央部に
は透光性ガラス体を素材として形成されたグロー
ブ３が装着されている。上記グローブ３は略半円
柱形状を呈し、中心部近傍に凹部３ａを形成した
ものである。２個のグローブ３を照明ユニツトの
両側から上記凹部３ａに電球６および固定部材４
が係合するよう装着し、リング状のスプリング５
をグローブ３の外周部に係合して固定する。

第２図は、上記装飾用吊下照明器具を構成する
照明ユニツトの主要部の構造を示す側面断面図で
ある。

透光性ガラス体により構成されたグローブ３の
略中央部に形成された凹部３ａに電球６および固
定部材４が位置している。グローブ３の内部にお
いて掛止部材１と当接する部分には図示しない溝
部が形成されており、２個のグローブ３はそれぞ
れ内面を当接して照明ユニツトに装着することが
できる。グローブ３の外周面上に形成された溝部
３ｂにリング状に形成されたスプリング５が係合
しており、上記スプリング５の弾性力により２個
のグローブが固定されている。

第３図は、上記装飾用吊下照明器具の使用状態
を示す正面図である。

天井面に固定された取付け器具１０の金具１
１，１２には図示しない電源ラインにより電源電
圧が供給されている。上記金具１１および１２の
それぞれに照明ユニツトＡ、ＢおよびＣが連結し
て掛止されている。即ち、上記金具１１および１
２のそれぞれに照明ユニツトＡの上側掛止部１ａ
および２ａが掛止し、両者の接続により電源電圧
が照明ユニツトＡの掛止部材に供給される。グロ
ーブ３の内部において掛止部材に電極線を接続し
た電球に電源電圧が供給され点灯する。更に、照
明ユニツトＡの下側掛止部１ｂおよび２ｂのそれ
ぞれに上側掛止部１ａおよび２ａにより掛止した
照明ユニツトＢの掛止部材にも電源電圧が供給さ
れる。したがつて照明ユニツトＢの電球も上記照
明ユニツトＡと同様に点灯する。照明ユニツトＢ
の下側掛止部１ｂおよび２ｂと上側掛止部１ａ，
２ａにより掛止した照明ユニツトＣについても同
様である。

上記のようにそれぞれの照明ユニツトの掛止部
材の両端部に形成された掛止部を次々に連結する
ことにより装飾用吊下照明器具の配設作業とその
配線作業とを同時に行うことができる。したがつ
て装飾用吊下照明器具の配設作業を簡略化するこ
とができ、連結後の組合せの変更或いは清掃等の
作業も容易に行うことができる。更に、それぞれ
の照明ユニツトに配設された電球を透明性ガラス
体のグローブにより被覆することによりランプイ
メージを解消し、照明光イメージを向上すること
ができる。また、上記グローブをスプリングによ
り固定することにより清掃作業または電球の交換
作業時に照明ユニツトからグローブを着脱する作
業を容易に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例である装飾用吊下照
明器具を構成する１つの照明ユニツトの一部切欠
き外観斜視図、第２図は上記照明ユニツトの構造
を示す主要部の側面断面図、第３図は上記装飾用
吊下照明器具の使用状態を示す正面図である。 １，２……掛止部材、１ａ，２ａ……上側掛止
部、１ｂ，２ｂ……下側掛止部、３……グロー
ブ、３ａ……凹部、４……固定部材、５……スプ
リング、６……電球。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 天井等から吊下げられ複数の照明ユニツトを
   連結して構成される装飾用吊下照明器具におい
   て、 両端に掛止部を有する導電体で構成された２
   本の掛止部材と、この掛止部材のそれぞれに電
   極線を接続した電球と、透光性ガラス体を素材
   として二分割に構成され内部に上記電球を収納
   する凹部を形成したグローブとから１つの照明
   ユニツトを構成し、１つの照明ユニツトの上側
   の掛止部をその照明ユニツトの上側に位置する
   他の照明ユニツトの下側の掛止部に掛止するこ
   とを特徴とする装飾用吊下照明ユニツト。 (2) 前記グローブが、外周部に係合するリング状
   のスプリングにより一体にされる実用新案登録
   請求の範囲第１項記載の装飾用吊下照明器具。