JPH01270494A - 耐熱性スピーカ用振動板の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はスピーカ用振動板の製造方法に関する。

（従来の技術） 従来、スピーカ用振動板の材料として、いわゆる液晶ポ
リマーと称される物質を用いたものが捷供されているが
、この場合、射出成形法により製造されていた。

（発明が解決しようとする課題） ところが、射出成形法によると射出成形機が大型化する
ばかりでなく、金型に穿設された小径孔の目詰りを排除
するため、度々洗浄しなければなら均問題があった。ま
た、材料損失も大きいなどの問題もあった。

本発明はかかる問題に層みなされたもので、その目的は
、射出成形機を使用しないで、しかも耐熱性を向上した
スピーカ用振動板の製造方法を捷供することにある。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために本発明に係る耐熱性スピーカ
用振動板は、超高耐熱、超高強度、超高弾性率を有する
無機繊維及び有機繊維の各々単独、またはこれらの混紡
、及び交織したる織布、不織布（紙状繊維マトリックス
含む）等に、メラミン樹脂、フェノール樹脂またばエポ
キシ樹脂の如き熱硬化性樹脂を含浸し、かつ振動板形状
に加熱成形し、これに熱可塑性液晶高分子である全芳香
族ポリエステル樹脂及び強化全芳香族ポリエステル樹脂
のシートを融着または溶融圧着して製造することを要旨
としている。

（作用） 本発明にかかる耐熱性スピーカ用振動板は軟土のように
、超高耐熱、超高強度および超高弾性率を有する基材に
、熱可塑性液晶高分子のシートを溶融圧着してなり、射
出成形法を使用する必要がないため、製造が容易で、コ
ストも安くなり、しかも剛性等の機械的性質が向上する
とともに、耐熱性等も向上している。

（実施例） 第１図は（ａ）、　（ｔ））は本発明にかかる耐熱性振
動板を、製造する場合の一実施例であり、本発明では振
動板を複合シート１によって製造するこうとに特徴を存
している。

すなわち、第１図に示す複合シートｌは詳しくは後述す
る基材２の両面に、射出成形法（シートマシン）のＴ−
ダイスより押し出した熱可塑性液晶高分子３を融着させ
たもの、あるいは基材１の両面に液晶高分子のシートを
加熱板（図示せず）にて溶融圧着して形成されている。

第２図（ａ）、　（ｂ）では基材の１の何れか一方の片
面に同様にして液晶高分子３を融着または溶融圧着して
なる複合シートＩＡである。この場合、基材ｌとしては
、超高強度、超高弾性率を有する無機繊維及び有機繊維
の各々単独、またはこれらの混紡及び交織したる不繊布
（紙状繊維マトリックスを含む）、織物等からなってい
る。

超高耐熱、超高強度、超高弾性率無機繊維としては、例
えば下記のものを用いると好適である。

（１）ガラス繊維 （２）アルミナ繊維　　　　　Ａ１２ｏｚ９９％以上（
３）　　セラミック繊維　　　　　Ａ　ｌ　ｚｏｚＩＳ
ＩＯｔ系（４）炭素繊維 （５）　　シリカ繊維　　　　　　　５ｉｏｔ　９９％
以上（６）金属繊維 （７）　　チタン酸カリウム繊維 （８）　　ジルコニア繊維 また、超高耐熱、超高強度、超高弾性系有機繊維として
は、 （１）芳香族アラミツド繊維 例えば １、ポリパラフェニレンテレフタラミド系繊維。

ＴＡ ２ポリメタフエニレンテレフタラミド系繊維。

Ｐ　ＩＡ ３、ポリベンズイミダゾール系繊維。

ＢＩＭ ４、ポリエーテルイミド系繊維。

ＥＩ ５、ポリバラフェニレン３．４ジフエニルエーテルテレ
フタラミド系繊維。

ＭＰＥＡ ６、ポリパラフニエレンベンズビスチアゾール系繊維。

ＢＴ （２）芳香族ポリエステル繊維 例えば、 １、ボリアリレート系繊維。

ＡＲ ２、全芳香族ポリエステル系液晶高分子系。

３、ポリエーテルエーテルケトン液晶高分子。

ＥＥＫ （３）含硫黄有機繊維 例えば、 １９ポリフェニレンサルファイド系繊維ＰＳ ２、ポリサルフオン系繊維 Ｓ 等が用いられる。

なお、液晶高分子はマトリンクス樹脂としての役割をな
すもので、全芳香族ポリエステル樹脂を用いると好適で
ある。全芳香族ポリエステル樹脂とは下記のものである
。

ＯＯｎ Ｏｎ Ａ＋Ｂ＋Ｃ＋Ｄ＋Ｅ＋Ｆ＋Ｇ−１００％Ａ−Ｂ＝Ｃ＝Ｄ
＝Ｅ＝Ｆ−Ｇ−０〜１００％の組成を持つポリエステル
樹脂である。

また、マトリックス樹脂として強化全芳香族ポリエステ
ル樹脂が用いられる。

すなわち、強化全芳香族ポリエステル樹脂とは、樹脂に
対して強化剤をして１〜５０％添加したものである０強
化剤としては繊維状と無機化合物とがある。

０）繊維状強化剤としては、 前記無機繊維及び有機繊維の繊維長０．１〜５′へのも
のを熱可塑性液晶高分子である全芳香ポリエステル樹脂
に対して１〜５０％添７すしたものである。

（に）無機化合物強化剤としては、 石英　　　　　　マイカ 黒鉛　　　　　　　チタン酸カリウムウィスカー石コウ タルク ガラス（粉末、フレーク） 石綿 等を全芳香ポリエステル樹脂に対して１〜５０％添加し
たものである。

しかして、この複合シート１またはＩＡを第３図に示す
ように、振動板形状をなす金型４にて成形してスピーカ
用振動板５を得ている。

すなわち、金型４は上型４ａと、下型４ｂとからなりこ
の間に複合シート１またはＩＡを配し、上型４ａを下動
せしめて、成形後、上型を上動させればスピーカ用振動
板５を製造することができる。

このようにして製造された振動板５は、マトリックス樹
脂を単にエポキシ樹脂としたものと比較して下記の点で
性能が優れている。

（１）曲げ強度　曲げ弾性率の向上 （２）引張り強度　引張り弾性率の向上（３）タフネス
の向上 （４）クリープ性の向上 繊維強化により熱クリープ特性は増加する。

、（５）耐湿強度の向上 （４）内部損失の向上 液晶高分子中の結晶量摩擦の増加による向上（５）熱変
形温度　ＨＤＴ １５０　”Ｃ以上　　　ＡＳＴＭ　　Ｄ−６４８（６）
Ｈ燃性 ＵＬ−９４、Ｖ−１以上 （７）５ｔハンダ特性良好　２６０〜２８０°Ｃ−１０
秒（８）耐絶縁性が良好 ■表面抵抗率（ＡＳＴＭＤ２５７） ＩＸ１６”Ω ■絶縁破壊強さ（ＡＳＴＭＤ１４） ２１　ＫＶ／ａｓ以上 （カーボン、金属繊維、黒鉛を除く） 特に本発明では耐熱性、難燃性が向上し、かつ高強度、
高弾性率（引張、圧縮）、タフネス、耐ハンダ付は性に
優れている。

（発明の効果） 以上のようにして構成された本発明によれば、液晶高分
子は端にシート状に形成するだけなので、その製造に用
いる射出成形法も簡易構成で足り、複合シートを振動板
形状に成形するようにしているため、 （ア）金型化が安価である。

（イ）大型形成機が必要ではない。

（つ）材料効率が良く、射出成形に比較して材料損失が
少ない。

（１）成形装置は従来のコーン製造袋１で使用できる。

（オ）加えて、耐熱性が著しく向上する。

等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）は本発明に適用される複合シートの一例、
（ｂｌは要部拡大説明図、第２図（ａ）は複合シートの
他の例、■）は要部拡大図、第３図は本発明の製造方法
をしめす。 １、ＩＡ・　・・複合シート、２・・・基材３・・・液
晶高分子、４・・・金型 ５・・・スピーカ用振動板 第　］　図 第２図 第３図 導 手続、？１ｎ正書く自発） 昭１０６３年　７月２０日

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 超高耐熱、超高強度、超高弾性率を有する無機繊維及び
   有機繊維の各々単独、またはこれらの混紡、及び交織し
   たる織布、不織布（紙状繊維マトリックスを含む）等に
   、メラミン樹脂、フェノール樹脂またはエポキシ樹脂の
   如き熱硬化性樹脂を含浸し、かつ振動板形状に加熱成形
   し、これに熱可塑性液晶高分子である全芳香族ポリエス
   テル樹脂及び強化全芳香族ポリエステル樹脂のシートを
   融着または溶融圧着して製造することを特徴とした耐熱
   性スピーカ用振動板の製造方法。