JPH01270493A - 耐熱性スピーカ用振動板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は音響機器の一種であり、特に耐熱性に優れたス
ピーカー用振動板に関する。

（従来の技術） スピーカー用振動板の材料としては、祇、金属、合成樹
脂、各種の繊維等積々のものが存在する。

（発明が解決しようとする課題） しかるに、振動板としては種々の特性が要求されるが、
例えば車載用のものでは、耐熱性、難燃性等が優れてい
ることが要求される。

本発明はこのようなことに鑑み捷案されたもので、その
目的とするところは、耐熱性、難燃性等を著しく向上さ
せた耐熱性スピーカ用振動板を提供することにある。

（課題が解決するための手段） 本発明では、超高耐熱性を有する無機繊維、有機繊維等
よりなる基材に、マトリックス樹脂として液晶高分子た
る全芳香族ポリエステル樹脂及び強化全芳香族ポリエス
テル樹脂を含浸して複合振動板を形成し、この複合振動
板に金属を付着して上記目的を達成している。

（作用） 本発明の振動板では、耐熱性、難燃性等が優れた全芳香
族ポリエステル樹脂をマトリックス樹脂として用いた複
合振動板に金属を付着しているため、特に耐熱性、難燃
性等が向上している。

第１図は本発明にかかる複数振動板を、例えばいわゆる
圧縮成形法によって製造する場合を示す。

しかして、図中１は基材で、この基材１は超高耐熱、超
高強度、超高弾性率を有する無機繊維及び有機繊維の各
々単独、またはこれらの混紡及び交織したる不織布（紙
状繊維マトリックスを含む）織物等からなっている。

超高耐熱、超高強度、超高弾性率無機繊維としては、例
えば下記のものを用いると好適である。

（１）　　ガラス繊維 （２）アルミナ繊維　　　　　、ｌ□０，９９％以上（
３）　　セラミンク繊維　　　　　Ａ　ｌ　ｚｏ３／５
ｌｏ２系（４）炭素繊維 （５）　　シリカ繊維　　　　　　　３ｉｏｘ　９９％
以上（６）　　金属繊維 （７）　　チタン酸カリウム繊維 （８）　　ジルコニア繊維 また、超高耐熱、超高強度、超高弾性系有機繊維として
は、 （１）芳香族アラミント繊維 例えば １、ポリパラフェニレンテレフタラミド系繊維。

ＴＡ ２、ポリメタフェニレンテレフタラミド系繊維。

ＰＩＡ ３、ポリベンズイミダゾール系繊維。

ＢＩＭ ４、ポリエーテルイミド系繊維。

ＥＩ ５、ポリバラフェニレン３，４ジフエニルエーテルテレ
フタラシド系繊維。

ＭＰＲＥＡ ６、ポリパラフエニレンヘンズビスモアゾール系繊維。

ＢＴ （２）芳香族ポリエステル繊維 例えば、 １、ボリアリレート系繊維。

１）ＡＲ ２、全芳香族ポリエステル系液晶高分子系。

１ポリ工−テルエーテルケトン液晶高分子。

ＥＥＫ （３）含硫黄有機繊維 例えば、 １、ポリフェレンサルファイド系繊維 ＰＳ ２ボリサルフオン系繊維 Ｓ そして、この基材１は熱硬化性用脂（メラミン樹脂フェ
ノール樹脂、エポキシ樹脂）が含浸され、振動板の計上
に加熱成形され、これを上型２と下型３にはベレット状
または粉末状のマトリックス樹脂４が投入される。

マトリックス樹脂４としては熱可塑性液晶高分子である
全芳香族ポリエステル樹脂を用いると好適である。

全芳香族ポリエステル樹脂とは下記のものである。

Ｈｓ ＡＲ ＯＯｎ Ｏｎ Ａ＋Ｂ＋Ｃ＋Ｄ＋Ｅ＋Ｆ＋Ｇ＝１００％Ａ＝Ｂ＝Ｃ−Ｄ
＝Ｅ−Ｆ＝Ｇ＝０〜１００％の組成を持つポリエステル
樹脂である。

また、マトリックス樹脂４として強化全芳香族ポリエス
テル樹脂が用いられる。

すなわち、強化全芳香族ポリエステル樹脂とは、樹脂に
対して強化剤を１〜５０％添加したものである０強化則
としては繊維状と無機化合物とがある。

（イ）′ｖｘ維状弾状強化剤ては、前記無８ｇ繊維、及
び有機繊維の繊維長０．１〜５′″へのものを熱可組成
液晶高分子である全芳香族ポリエステル樹脂に対して１
〜５０％添加したものである。

（ロ）無機化合物強化剤としては、 石英　　　　　　　マイカ 黒鉛　　　　　　　チタン酸カリウムウィスカー石コウ タルク ガラス（粉末、フレーク） 石綿 等を全芳香族ポリエステル樹脂に対して１〜５０％添加
したものである。

しかして、このようなマトリックス樹脂４を加熱溶融し
、かつ第１図において矢印で示すように、上型２を下動
せしめて加圧して基材１にマトリックス４を含浸せしめ
ている。

第２図（ａ）はこのようにして製造された複合振動板（
５）を示し、また、同（ｂＪ図は要部拡大図で、基材ｌ
にマトリックス樹脂４が含浸された状態を示す。

このようにして製造された複合振動Ｆｉ５は、マトリッ
クス樹脂を単にエボキン樹脂としたものと比較して下記
の点で性能が優れている。

（１）曲げ強度　曲げ弾性率の向上 （２）引張り強度　引張り弾性率の向上（３）タフネス
の向上 （４）クリープ性の向上 繊維強化により熱クリープ特性は増加する。

（５）耐湿強度の向上 （４）内部損失の向上 液晶高分子中の結晶量摩擦の増加による向上（５）熱変
形温度　ＨＤＴ １５０°Ｃ以上　　　ＡＳＴＭ　　Ｄ−６４８（６）難
燃性 ＵＬ−９４、Ｖ−１以上 （７）耐ハンダ特性良好　２６０〜２８０°Ｃ−１ｏ秒
（８）耐絶縁性が良好 ０表面抵抗率（Ａ　Ｓ　Ｔ　Ｍ　Ｄ２５７）Ｉ　Ｘ１６
”Ω ■絶縁破壊強さ（ＡＳＴＭＤ１４） ２１　ＫＶ／ｍ−以上 （カーボン、金属繊維、黒鉛を除く） 上記の構成によって製造された複合振動Ｆｉ、５は、そ
の剛性等の機械的性質の向上とともに、耐熱性がＨＤＴ
２５０’Ｃ以上、難燃性がｖ−０となって何れも向上す
ることが確認された。

なお、表１は種々の基材等を用いて振動板を製造した場
合の各振動板性能を示す一覧である。

２／ ７／ ／ ／ ／ しかして、本発明では上記のようにして得られた複合振
動板５に、第３図（ａ）に示すように、金属６を付着し
たことに特徴を有している。

金属６としては、アルミニウム、アルミニウム合金、チ
タニウムおよびその合金等の軽金属等、またはグラファ
イト、ダイヤモンド、ボロンおよびセラミンクス（金属
酸化化合物Ｍｅｎ、金属窒化化合物ＭｅＮ、金属炭化化
合物ＭｅＣ）等が用いられる。

付着の手段としては蒸着したり、また、例えば複合振動
板５と対応してコーン状に形成された金属板を接合して
一体化することが考えられる。

第３図（１））は本発明の他の実施例で、両面に金属６
を設けてなる耐熱性スピーカ用振動板を示す。

（発明の効果） 以上のように本発明によれば、複合振動板のマ！へリノ
クス樹脂としては全芳香族ポリエステル樹脂を用い、こ
の樹脂は通常のポリエステル樹脂やエボキン樹脂に比べ
耐熱性、難燃性等に優れ、この複合振動板に、金属を付
着して成るから、耐熱性、難燃性が著しく向上する効果
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図帥は本発明に用いられる複合振動板の製造を示す
説明図、第２図（ａ）は同上によって製造された複合振
動板、ら）は同上の要部拡大説明図、第３図（ａ）、Ｉ
ｂ）はそれぞれ複合振動板の片面、両面に金属を付着し
た本発明の実施例を示す。 １・・・基材、２・・・上型、３・・・下型４・・・マ
トリックス樹脂、 ５・・・複合振動板、６・・・金属 、ν　区 第３図 （ａン　　　　　　　　　　　　（ｂ）手続？巾正棗（
自発） 昭和６３年　７月２０日 昭和６３年　特　許　願　第９９７８６号２、ｎ明の名
称 耐熱性スピーカ用振動板 ３、＞１正をする者 事件との関係　特許出願人 名　　称　　　フォスター電機株式会社４、代　　理　
　人　　〒１６０ 住　　所　　　東京都新宿区西新宿３丁目３番２３号フ
ァミール西新宿６０３号 電話（０３）３４ｆ３−８４６７番 氏　　名　　　弁理士（８１２５）高　　山　　道　　
夫５、補正の対象 明細用の「発明の詳細な説明」の瀾 ６、補正の内容 （１）明ＩＩＩ第３頁第３ｔ’ｒ目の「不織布（紙状繊
維７トリツクスを含む）、織物等からなっている。」を
［織布、不ｔＩＡ布＜Ｍ状楳帷７トワツクスを含む）等
からなっている。」と補正する。 （２）向遍第４頁第９行目の「テレフタラシド系繊維」
を［テレフタラミド系繊維」と補正する。 （３）同書同頁第１１行目の「ポリバラフェニレンベン
ズごスモアゾール」を［ポリバラフェニレンベンズビス
チアゾールＪと補正する。 （４）同囚第５頁簗４行目の「ポリフェレンサルファイ
ド系繊維」を「ポリフェニレンサルファイド系［１Ｊ （５）明細書第８頁第１１行目の「熱クリープ特性Ｊを
「耐熱クリープ特性」と補正する。 （６）同書同頁第１１行目のｒ（４）Ｊをｒ（６１Ｊと
補正する。 （７）同書同頁第１５行目のｒ（５１Ｊをｒ　（７１Ｊ
と補正ツる。 （８）同書同頁第１１行目のｒ（６）Ｊをｒ　（８１Ｊ
と補正する。 （９ｉ１ｉ’ｉＮ＄ｆ問頁第１９行目ｔｌ’）「（７１
Ｊをｒ（９１Ｊト補正−ｆる。 ｆ１０１ｉ１１１１同頁第２０行目のＩ’［８１Ｊを［
（１０１Ｊと補正する。 （１１）同刀第１０頁の［表１コな補正する。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 超高耐熱性を有する無機繊維、有機繊維等よりなる基材
   に、マトリックス樹脂として液晶高分子たる全芳香族ポ
   リエステル樹脂及び強化全芳香族ポリエステル樹脂を含
   浸して複合振動板を形成し、この複合振動板に、金属を
   付着したことを特徴とする耐熱性スピーカ用振動板。