JPH0126975Y2 - - Google Patents

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JPH0126975Y2
JPH0126975Y2 JP8409483U JP8409483U JPH0126975Y2 JP H0126975 Y2 JPH0126975 Y2 JP H0126975Y2 JP 8409483 U JP8409483 U JP 8409483U JP 8409483 U JP8409483 U JP 8409483U JP H0126975 Y2 JPH0126975 Y2 JP H0126975Y2
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heat
sensitive tube
exhaust duct
insertion hole
tube
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案は加熱装置の感熱管取付構造の改善に
関する。
〔考案の技術的背景とその問題点〕
加熱装置としてのヒータ付電子レンジにあつて
は、第1図に示すように、オーブン室(加熱室)
aの外壁bと本体c内の背面壁dとの間に渡つ
て、感熱管eを内装した排気ダクトfを介装し
て、オーブンあるいはグリル調理時、オーブン室
a、小孔群g、排気ダクトf、背面壁dに設けた
排気口hを通じて排気される熱を感熱管eにて検
知し、この検知によりヒータiを制御してオーブ
ン室a内の温度をコントロールするようにしてい
る。
従来、このような加熱装置に用いられる感熱管
eは、第2図でも示すように、オーブン室aの外
壁bに取着される排気ダクトfの内側面に、ほぼ
U字状の係合溝jを備える取付具kを取着し、こ
の取付具kの係合溝jに感熱管eを係合して、感
熱管eを排気ダクトfに取付けるようにしてい
る。詳しくは係合溝jには第3図で示すように、
開口側に小径部lが形成されていて、この小径部
lを通じて感熱管eを係合溝jの深部に押し込む
ことにより、感熱管eをはさみ込むようにしてい
る。そして、この感熱管eを設置した排気ダクト
fをオーブン室aの外壁bに取付けて、オーブン
室a内と外気とを連通している。
しかしながら、このような係合溝jに感熱管e
を係合して感熱管eの取付けをなす構造は、感熱
管eの取付けにあたつて大きな力を必要とすると
ころで、組立が行ないにくい問題がある。しか
も、感熱管eをきちんとセツトするためには、取
付具kは複数、すなわちすくなくとも2個以上を
要し、コスト的に高くつく。さらには感熱管eの
端子側mを排気ダクトfの外部へ出すために、排
気ダクトfの壁部には切欠部nの形成が余儀なく
され、このため切欠部nから熱気が多量に洩れ
て、感熱管eでは正確な温度検知ができない、さ
らに洩れた熱気が本体c内に配置された他の各種
電気部品に悪影響を与えてしまう結果となつてい
る。また、係合溝jに感熱管eを係合する構造
は、感熱管eが熱的影響を受けて熱膨張によりゆ
るんできたり、また輸送中で生じる振動および落
下で感熱管eが脱落したりするおそれがある。
〔考案の目的〕
この考案は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、排気ダクトにおけ
る熱気洩れを防止しつつ、感熱管を高い組立性お
よび安価なコストで確実、かつ強固に固定するこ
とができる加熱装置の感熱管取付構造を提供する
ことにある。
〔考案の概要〕
この考案は、排気ダクトの壁部に、感熱管を排
気ダクト内に形成された角部に対して傾斜配置す
る挿入孔を設け、この挿入孔にその挿入孔の開口
を遮蔽するとともに挿入孔に位置する感熱管部分
を付勢する弾性板を設けて、傾斜配置した感熱管
を排気ダクトの角部をストツパーとして圧接固定
しようとするものである。
〔考案の実施例〕
以下、この考案を第4図ないし第8図に示す一
実施例にもとづいて説明する。第4図は加熱装置
としての電子レンジの平断面を示し、図中1は本
体、2はその本体1内の中央に設けられた加熱室
としてのオーブン室である。オーブン室2は第5
図でも示すようにほぼ箱状に形成された周壁2a
のうちの一方の側壁2bの周縁を各側壁等に溶接
等で取着して構成されていて、一側面側に、周壁
2aの端縁が側壁2bに対し突き出る溶接しろ2
cが形成されている。またオーブン室2の内部に
は加熱ヒータ3が配設されているとともに、オー
ブン室2の左側壁と本体1の左側壁との間に形成
された機械室4内には導波管5を介してオーブン
室2内と連絡するマグネトロン6が設けられてお
り、加熱ヒータ3の熱あるいはマグネトロン6か
ら発振されるマイクロ波を使つてオーブン室2内
に収容される調理物(図示しない)を加熱調理す
ることができるようになつている。なお、7は機
械室4内に設置されマグネトロン6とつながつて
高周波発振回路を形成するトランス、8は同じく
機械室4内へ通気口9を通じて外気へ取り込むフ
アンである。さらにまたオーブン室2の周壁2a
には、左側壁の前部側に位置して吸気孔11が、
また右側壁の背部側に位置して排気孔12がそれ
ぞれ設けらている。そして、吸気孔11はマグネ
トロン6に連設した吸気ダクト13を介して機械
室4に連通、また排気孔12はオーブン室2の背
部側に設けた排気ダクト13ならびに本体1の背
面壁1aに設けた排気口14を通じて外気と連通
していて、本体1内に、通気口9、機械室4、オ
ーブン室2、排気ダクト13を経由する換気路を
形成している。また、排気ダクト13内には、本
体1の前面側に設けた操作パネル15に装備した
制御ユニツト16と接続する感熱管17が設けら
れている。そして、この感熱管17にて、グリル
あるいはオーブン調理などの加熱ヒータ3を使つ
た加熱調理時、オーブン室2内の加熱状態を排気
ダクト13内を流れる熱気から検知して加熱ヒー
タ3を制御し、オーブン室2内の温度をコントロ
ールするようにしている。なお、18はオーブン
室2の開口を開閉するための横開き式の扉体であ
る。
そして、このように構成されたヒータ付電子レ
ンジのこの考案の要部となる感熱管17の取付構
造が第5図ないし第8図に示されている。なお、
第5図は感熱管17廻りの分解図を、第6図はそ
の平面を、第7図は正面をそれぞれ示している。
ここで、感熱管17の取付構造を説明する前に排
気ダクト13について説明すれば、排気ダクト1
3はたとえば板材にて、前面側(図において)が
開口、左側端部ならびに下端部に板材の端縁を折
り曲げてなる固定用のフランジ部13a,13b
をそれぞれ形成、さらに右側端部に前面側へ張り
出してなる固定座13cを形成した箱状体19か
ら構成される。そして、この箱状体19は本体1
の排気口14とオーブン室の排気孔12とを連絡
するようその長さが長く構成され、排気口14と
対応する右側壁部分には開口が、また箱状体19
の開口部には排気孔12と対応する部分をのぞく
部分に渡つて遮蔽板20がそれぞれ設けられ、箱
状体19の前面ならびに右側に通気口21,21
を形成している。そして、このように構成さされ
た排気ダクト13は、固定座13cが本体1の背
面壁1aの裏面に、また各フランジ部13a,1
3bがオーブン室2の側壁2bの外面に、さらに
排気ダクト13の上部壁端部がオーブン室2の溶
接しろ2cにそれぞれ重なる状態で固定手段とし
ての固定ねじ22…で固定され、各通気口21,
21、ならびに排気孔12および排気口14を介
してオーブン室2内と外気とを連結することがで
きるようになつている。なお、遮蔽板20は溶接
しろ2cと重合して排気ダクト13内と本体1内
とを相互に隔絶できるよう寸法的に設定されてい
ることはいうまでもない。そして、この排気ダク
ト13に感熱管17が取付けられる。
つぎに感熱管17の取付構造について説明すれ
ば、図中24はたとえば排気ダクト13の上部壁
の中央に設けた挿入孔である。この挿入孔24
は、たとえば排気ダクト13内の左側に形成され
た角部Aに向かう方向に沿う長円形状に成形され
ていて、この挿入孔24の開口をガイドとして感
熱管17をその先端が角部Aに当るまで斜め挿入
することができるとともに、併せせて感熱管17
の端子側17aを排気ダクト13の外部へ配置さ
せることができるようになつている。なお、挿入
孔24は感熱管17の径よりはその幅が大きく、
また端子側17aを外部へ配することができるよ
うその長さならび位置が設定されることはもちろ
んである。しかるに、感熱管17は角部Aと挿入
孔24と結ぶ線上に傾斜配置される。一方、図中
25は弾性板である。この弾性板25は第8図で
も示すように厚みの薄い板材、たとえば金属板2
5aから構成される。この金属板25aは挿入孔
24の開口を閉塞できる大きさをもつて成形され
ていて、一端部には取付用の孔部26が設けられ
ている。そして、この金属板25aは孔部26を
通じ、排気ダクト13の角部Aと挿入孔24と結
ぶ線上を固定点27として、排気ダクト13の上
部壁外面に、固定手段としての固定ねじ28で挿
入部24の開口を覆うように固定され、金属板2
5aの微少な弾性変形xによつて生じる弾性力に
て、挿入孔24に位置する感熱管部分を付勢して
傾斜配置した感熱管17を排気ダクト13の角部
Aをストツパーとして圧接固定している。また金
属板25aの他端部には、感熱管17の径になら
つて感熱管17を押える円形状の切欠部29が設
けられている。なお、切欠部29は上述した金属
板25aの感熱管17に対する微少な弾性変形が
得られるように寸法的に設定されている。
しかして、このように構成された取付構造を用
いて感熱管17を排気ダクト13へ取付けるとき
には、まず単体の排気ダクト13、あるいはオー
ブン室2に連結された排気ダクト13の挿入孔2
4へ感熱管17の先端を挿入孔24をガイドとし
て斜めに挿入し、ついで感熱管17の先端を角部
Aに当てる。これにより、感熱管17は端子側1
7aが外部へ突き出た状態で、角部Aに向つて傾
斜配置される。その後、弾性板25の切欠部29
を挿入孔24に位置する。感熱管部分に合わせつ
つ、角部Aと挿入孔24とを結ぶ線上にあらかじ
め設けた固定点27を構成するねじ孔27aに弾
性板25の孔部26を合せ、固定ねじ28を孔部
26を通じてねじ孔27aへ螺挿する。これによ
り、弾性板25は固定点27を支点として挿入孔
24に位置する感熱管部分を押圧しつつ挿入孔2
4を覆うことになる。詳しくは感熱管4が位置す
る部分では感熱管14の形状にならう弾性板25
の切欠部部分にて挿入孔24の開口を覆い、その
他の挿入孔24の開口部分では弾性板25の面部
で覆い、挿入孔24をほぼ完全に気密的に閉塞す
ることになる。そして、挿入孔24の閉塞に伴つ
て生じる弾性板25の弾性変形xにて、感熱管1
7の端子側17aに、挿入孔24の開口縁を支点
とした時計方向の付勢力Xが加わり、同時にその
付勢力Xにて感熱管17の先端側に時計方向に沿
うモーメントYが加わる。ここで、感熱管17の
先端は角部Aで位置決めされていることから、ね
じ止めにより感熱管17は角部Aをストツパーと
して強固に圧接固定される。
かくして、熱膨張に影響されることなく感熱管
17を確実、かつ強固に取付けることができるよ
うになり、万一、電波洩れが生じることがあつて
もスパークを生じることのないようゆるみなく、
また輸送中で生じる振動および落下等でも脱落す
ることなく感熱管17を取付けることができるも
のである。しかも、挿入孔24は弾性板25にて
略密閉されるから、排気ダクト13からの熱気の
洩れを最小にすることができ、感熱管17を正確
に検知動作させることができるとともに、併せて
本体1内に配設された他の各種電気部品への熱的
影響を防止することができる。加えて、感熱管1
7の取付けは、感熱管17の挿入ならびに位置合
せ作業と、弾性板25の固定といつた組立が容易
な作業ですむから、組立性も高く、また取付けに
要する部品点数も排気ダクト13の角部Aを利用
するから実質の部品としては弾性板25の一部品
ですみコスト的にも安価ですむものである。
以上、排気ダクト13における熱気洩れを防止
しつつ、感熱管17を高い組立性および安価なコ
ストで確実に固定することができる。しかも、弾
性板25に感熱管17の径にならつて感熱管17
を押える切欠部29を設けたことで、挿入孔24
の開口をほぼ完全に密閉することができ、一層効
果的な熱気漏洩防止を得ることができる。そのう
え、切欠部29は弾性板25のねじ止めの際、感
熱管17と係合するから、弾性板25を不用意に
回転させることなく容易に固定することができる
とともに、併せてゆるみ止めとして機能する利点
をもつ。また、排気ダクト13の角部Aと挿入孔
24とを結ぶ線上に固定点27をとつて傾斜配置
した感熱管17を固定するようにしたことで、一
点で有効、かつ効果的に弾性板25ならびに感熱
管17を固定することができるものである。
またこの考案は上述した一実施例に限定される
ものではなく第9図あるいは第10図に示す他の
実施例のようにしてもよい。
すなわち、第9図に示すものは、上述した一実
施例における左側の角部に感熱管を傾斜して取付
けたものに対し、溶接しろ2cで形成される排気
ダクト13の角部Bに感熱管17を傾斜して取付
けるようにしたものである。なお、この場合は排
気ダクト17をオーブン室2に連結してから感熱
管17の取付けが行なわれるものである。
また第10図に示すものは、同じく遮蔽板20
で形成される排気ダクト13の角部Cに感熱管1
7を傾斜して取付けるようにしたものである。
なお、第9図および第10図共、上述した一実
施例と同一構成部分は同一符号を附してその説明
を省略した。
〔考案の効果〕
以上説明したようにこの考案によれば、排気ダ
クト内に形成される角部を使つて感熱管を傾斜配
置するとともに、弾性板で感熱管を挿入する挿入
孔の開口を閉塞しつつ挿入孔に位置する感熱管部
分を付勢して、感熱管を排気ダクトの角部をスト
ツパーとして圧接固定したから、容易な組立て、
少ない部品点数、さらには熱気洩れを最小にした
遮蔽で、感熱管をゆるみ、脱落を生じることなく
確実、かつ強固に取付けることができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の加熱装置における感熱管の取付
状態を示す平断面図、第2図はその感熱管の取付
構造廻りを示す分解斜視図、第3図はその感熱管
の取付構造を示す斜視図、第4図ないし第8図は
この考案の一実施例を示し、第4図は感熱管の取
付状態とともに加熱装置を示す平断面図、第5図
は感熱管廻りの構造を示す分解斜視図、第6図は
その平面図、第7図はその正面図、第8図は弾性
板ならびに挿入孔を示す分解斜視図、第9図およ
び第10図は異なるこの考案の他の実施例を示す
平面図である。 2……オーブン室(加熱室)、13……排気ダ
クト、17……感熱管、24……挿入孔、25…
…弾性板、A,B,C……角部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 加熱室の外壁に設けられ加熱室内と外気とを
    連通させる排気ダクトと、この排気ダクト内に
    設けられ当該排気ダクト内の温度を検知する感
    熱管と、上記排気ダクト内に設けられ上記感熱
    管の先端部を位置決め固定する角部と、この角
    部と対角をなす上記排気ダクトの壁部に設けら
    れ上記感熱管を排気ダクト内に斜めに挿入させ
    る挿入孔と、この挿入孔にその挿入孔の開口を
    閉塞するように設けられ挿入孔に位置する感熱
    管部分を付勢して上記感熱管を圧接固定する弾
    性板とを具備したことを特徴とする加熱装置の
    感熱管取付構造。 2 上記弾性板は、一端側に感熱管の外周部を押
    えるための切欠部を備え、該切欠部と反対とな
    る他端側に固定部を備えた厚みの薄い板材から
    構成されることを特徴とする実用新案登録請求
    の範囲第1項に記載の加熱装置の感熱管取付構
    造。
JP8409483U 1983-06-02 1983-06-02 加熱装置の感熱管取付構造 Granted JPS59189001U (ja)

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JPS59189001U JPS59189001U (ja) 1984-12-14
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