JPH01266272A - 布地に恒久折り目を形成する方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、布地に折り目を付ける方法に関し、例えば
ズボンの布地に恒久的な折り目を付ける際等に利用され
る方法に関するものである。

（従来の技術） 布地に折り目を付けるには、普通はアイロン等により熱
プレスする方法が採用されており、折り目が消えないよ
うに熱プレスに先立って布地に薬液を含浸させることも
行われているが、例え薬液を含浸させて熱プレスした場
合でも、クリーニングの繰り返しにより折り目が消滅す
るのを避けることはできなかった。そこでこの発明の発
明者は、熱溶融性糸条を折り目の内側の底稜に沿わせて
位置させ、該糸条を挟むように加熱ローラで布地を挟圧
して前記糸条を一旦溶融させたあと固化させるという方
法により、布地に恒久的な折り目を形成する装置を提唱
している（特開昭６１−２８９１７３号公報参照）。

（発明が解決しようとする課題） しかし上記装置で使用されている方法では、熱溶融性糸
条を布地の折り目に密着させて直線状に添設するための
特殊な装置が必要で、一般家庭で恒久折り目を簡単に付
けるということはできない。

また、折り目の底稜に沿って糸条を添設しながら布地を
引き伸ばした状態にしたときに織り方向の関係で布地が
曲線状に撓み、糸条が折り目を形成しようとする底稜か
ら浮き上がってしまい、これを避けるために特殊な手段
が必要になる等の問題があった。

この発明は、上記問題を解決してより簡単に布地に恒久
的な折り目を形成できる方法を得ることを課題としてい
る。

（課題を解決するための手段） 上記課題を解決するため、この発明の方法では、形成し
ようとする折り目に沿って布地１をＶ形に折り曲げ、そ
の底稜４に沿って熱溶融性樹脂粉末５を線状に添付し、
Ｖ形を形成する両側の布地１１．１２を密着させるよう
に該底稜を外側から加熱体３で押圧整形する方法を採用
している。

熱溶融性樹脂粉末５は、例えばナイロン粉末等であって
、先端に粉末供給口２１を備えたへらのような形状をし
た粉末供給具２を形成しようとする布地の折り目線に沿
って移動させることにより、Ｖ形に折り曲げた折り目の
底稜４に熱溶融性樹脂粉末５を線状に添付して行くこと
ができる。また加熱体３による押圧整形は、加熱ローラ
３ａやアイロン３ｂを用いて行うことができる。

（作用） Ｖ形に折り曲げた布地１の底稜４に沿って線状に添付さ
れた熱溶融性樹脂粉末５ａは、次に加熱体３で布地１が
押圧されたときに溶融して折り目の底稜部分に溶着し、
これが再度固化したときに該底稜４のＶ形に屈曲された
折り目が固定される。

そして熱溶融性樹脂粉末５を折り目に沿って添付するこ
とは、糸条を添設するのに比較すれば技術的に蟲かに簡
単であり、また布地の折り目部分が湾曲しても添設され
た樹脂粉末がその底稜から浮き上がることなく確実に所
定の位置に留まるから、どのような布地に対してもきわ
めて簡易に恒久折り目を付けることができる。

（実施例） 第１図はこの発明の一実施例を示す図で、１は布地、２
は粉末供給具、３は加熱ローラである。

粉末供給具２は、第３．４図に示すように、先端をへら
状に偏平にした筒状の容器２２の下端にスリット状の粉
末供給口２１を設け、該粉末供給口に定量供給ギヤ２３
を自由回転状態で軸着したもので、容器２２内に熱溶融
性樹脂粉末５を入れて先端を布地１に当接させて移動さ
せるとギヤ２３が回転し、その歯溝に入り込んだ粉末が
ギヤ２３の回転に伴って吐出して布地１に線状に添付さ
れるというものである。このような構造の粉末供給具は
、布地に白色ないし着色粉末で罫線を引く道具として用
いられているが、本発明方法の粉末供給具として使用す
る場合には、粉末供給口２１の幅やギヤ２３の歯溝を大
きくして折り目の底稜を融着固定するのに充分な粉末が
吐出されるようにする。

第１図の実施例では、展伸して図の矢印方向に送られる
布地１に粉末供給具２の先端を押しつけることによりＶ
形の折り目の底稜４を形成しながら該底稜に線状に粉末
５ａを添付し、その後加熱ローラ３ａで底稜４を外側か
ら挟圧して粉末５ａを溶融固化させることにより恒久折
り目６を形成すものである。

第２図はこの発明方法の第２実施例を示すもので、家庭
等で簡易に布地に恒久折り目を形成するときに採用され
る方法である。この第２実施例では、まず布地１にアイ
ロン３ｂで熱プレスにより折り目７を付け、次にこれを
開いて折り目７の内側の底稜４部分に粉末供給具２で線
状に熱溶融性樹脂粉末５ａを添付し、次に布地１を再度
折り曲げてアイロン３ｂで熱プレスすることにより樹脂
粉末５ａを溶融固化させて恒久折り目６を形成している
。この第２実施例の方法であれば、粉末供給具２とアイ
ロン３ｂさえあれば何処ででも簡単に布地に恒久折り目
を付けることができるという特徴がある。

（発明の効果） 以上説明したこの発明の方法によれば、布地にクリーニ
ング等によっても消えることのない恒久的な折り目を簡
単に付けることができ、折り目を付けるための装置もそ
の作業もきわめて簡単になり、家庭等でも必要に応じて
簡単に実施できる方法を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明方法の第１実施例を示す斜視図、第２
図は第２実施例を（ａ）ないしくｃ）の順序で示す説明
図、第３図及び第４図は粉末供給具の−例を示す断面図
である。 図中、 １：布地　　　　　　２：粉末供給具 ３（３ａ、３ｂ）　：加熱体（加熱ローラ、アイロン）
４：底稜　　　　　　５：熱溶融性樹脂粉末５ａ；線状
に添付された熱溶融性樹脂粉末６：恒久折り目

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. Ｖ形に折り曲げた布地（１）の該Ｖ形の底稜（４）に沿
   って熱溶融性樹脂粉末（５）を線状に添付し、り形を形
   成する両側の布地（１１）、（１２）を密着させるよう
   に外側から加熱体（３）で該底稜を押圧整形することを
   特徴とする、布地に恒久折り目を形成する方法。