JPH012659A - 拡張体付カテーテルの製造方法 - Google Patents

拡張体付カテーテルの製造方法

Info

Publication number
JPH012659A
JPH012659A JP63-7231A JP723188A JPH012659A JP H012659 A JPH012659 A JP H012659A JP 723188 A JP723188 A JP 723188A JP H012659 A JPH012659 A JP H012659A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
expandable body
inner tube
distal end
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP63-7231A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04670B2 (ja
JPS642659A (en
Inventor
杉山 嘉章
寒河江 久太
Original Assignee
テルモ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by テルモ株式会社 filed Critical テルモ株式会社
Priority to JP63007231A priority Critical patent/JPS642659A/ja
Priority claimed from JP63007231A external-priority patent/JPS642659A/ja
Priority to AU13646/88A priority patent/AU608817B2/en
Priority to KR2019930700003U priority patent/KR930003425Y1/ko
Priority to EP88902208A priority patent/EP0349640B1/en
Priority to DE3850656T priority patent/DE3850656T2/de
Priority to PCT/JP1988/000202 priority patent/WO1988006465A1/ja
Priority to KR1019880701360A priority patent/KR890700372A/ko
Publication of JPH012659A publication Critical patent/JPH012659A/ja
Publication of JPS642659A publication Critical patent/JPS642659A/ja
Publication of JPH04670B2 publication Critical patent/JPH04670B2/ja
Priority to US07/890,290 priority patent/US5250069A/en
Granted legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、血管内狭窄部を治療するために、狭窄部を拡
張し、挟窄部末梢側における血流の改善を図るための拡
張体付カテーテルの製造方法および拡張体付カテーテル
に用いられる拡張体の製造方法に関するものである。
[従来の技術] 従来、二重管式の拡張体付カテーテルでは、外管と拡張
体が一体形成されており、内管の先端部で外管の延長に
ある拡張体の先端部とを固着することにより製造されて
いる。
また、カテーテルを形成するチューブ体の壁内に第2の
ルーメンを有するいわゆるダブルルーメンカテーテルで
は、チューブ体のいずれかのルーメンの先端部よりその
内部に延長用チューブを挿入し、その延長用チューブの
先端部に拡張体の先端部を固着し、拡張体の基端部はダ
ブルルーメンカテーテルの先端部に固着することにより
製造されている。
また従来より、管腔内狭窄部を拡張する拡張体付カテー
テルの製造方法としては、例えば、米国特許第4.41
1,055号明細書に示されるようなシンブソンーロパ
ートタイプと呼ばれる拡張体付カテーテルの製造方法が
あり、この米国特許明細書の記載によれば、先端を開放
した第1のルーメンを形成する内管との間に拡張体を拡
張させるための流体用の第2のルーメンを形成する外管
の先端部に拡張体が一体化して設けられており、製造段
階で拡張体は、外管の先端部を閉鎖し、閉鎖部の基端側
近傍を加熱し、基端部より加圧することにより拡張体部
分を形成していた。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、上記の前者の方法では、拡張体が外管と一体形
成されているため、拡張体の長さ、肉厚の均一性が不十
分となる可能性が高く、拡張時における拡張径の再現性
は七分へ足できるものではなかった。また、上記の後者
の方法では、ダブルルーメンのどちらか一方のルーメン
の先端部に先端が解放した延長用チューブを嵌入、固着
するという工程が必要となり、作業が煩雑となる。
また、上記の米国特許明細書に記載の方法では、均一な
肉厚の拡張体を形成することが困難であった。
[上記問題点を解決するための手段] そこで、本発明の目的は、拡張体の長さ、肉厚を均一に
できかつ拡張時における拡張径の再現性を十分満足でき
るとともに拡張体付カテーテルを容易に製造することが
できる拡張体付カテーテルの製造方法を提供するもので
ある。
さらに、本発明の目的は、拡張体付カテーテルに用いら
れる拡張体として、均一な肉厚を有する拡張体を製造す
ることができる拡張体の製造方法を提供することにある
上記問題点を解決するものは、先端から後端まで開口し
たルーメンを有する内管を形成する工程と、先端から後
端まて開口したルーメンを有し、該内管より内径が大き
くかつ該内管より所定長短い外管を形成する工程と、先
端部および基端部を有ずろ収縮あるいは折り畳み可能な
拡張体を形成する工程と、前記外管内に前記内管を挿入
する工程と、前記外管の先端部に前記拡張体の基端部を
固着する工程と、前記内管の先端部に前記拡張体の先端
部を固着する工程とを有する拡張体付カテーテルの製造
方法である。
そして、前記内管の製造方法は、前記内管を形成するチ
ューブ体を形成する工程と該チューブ体に剛性付与体を
設ける工程とからなることが好ましい。また、前記外管
の製造方法は、前記外管を形成するチューブ体を形成す
る工程と該チューブ体に剛性付与体を、設ける工程とか
らなることが好ましい。さらに、前記剛性付与体を設け
る工程は、前記内管または前記外管を形成するチューブ
体に剛性付与体を被着する工程と被着された剛性付与体
をチューブ体に埋め込む工程とからなることが好ましい
。また、前記剛性付与体は、ブレード線にて形成されて
いることが好ましい。さらに、前記ブレード線は、金属
線にて形成されていることが好ましい。さらに、前記剛
性付与体を設ける工程は、前記内管または前記外管を形
成するチューブ体に剛性付与体を被着する工程と被着さ
れた剛性付与体をチューブ体に埋め込む工程と、剛性付
与体が埋め込まれたチューブ体に熱可塑性樹脂を被覆す
る工程とからなることが好ましい。そして、前記内管の
先端部に前記拡張体の先端部を固着する工程は、例えば
前記外管の先端部に前記拡張体の基端部を固着し、拡張
体を固着した外管内に前記内管を挿入した後に行うもの
である。また、前記内管の先端部に前記拡張体の先端部
を固着する工程は、前記拡張体の先端部を加熱し熱収縮
させて固着するものであることが好ましい。また、前記
外管の先端部に前記拡張体の基端部を固着する工程は、
前記拡張体の基端部を加熱し熱収縮させて固着するもの
であることが好ましい。さらに、先端から後端まで開口
したルーメンを有する内管を形成する工程および先端か
ら後端まで開口したルーメンを有し、該内管より内径が
大きくかつ該内管より所定長短い外管を形成する工程の
後、前記内管の基端部に内管のルーメンと連通ずる開口
部を設ける工程と、前記外管の基端部に外管のルーメン
と連通ずる開口部を設ける工程とを有するものであるこ
とが好ましい。さらに、前記外管の基端部に外管のルー
メンと連通ずる開口部を設ける工程は、前記外管の基端
部に開口を有する外管ハブを取り付けるものであること
が好ましい。また、前記内管の基端部に内管のルーメン
と連通ずる開口部を設ける工程は、前記内管の基端部に
開口を有する内管ハブを取り付けるものであることが好
ましい。
さらに、前記内管の基端部に内管のルーメンと連通ずる
開口部を設ける工程は、前記内管の基端部に内管ハブを
取り付ける工程と、前記外管の基端部に取り付けられた
外管ハブの後端部と内情ハブの先端部を固着する工程と
からることか好ましい。
さらに、上記目的を達成するものは、拡張体付カテーテ
ルに用いられる拡張体の製造方法であって、熱可塑性樹
脂製チューブを成形した後、該チューブの拡張体成形部
を加熱する工程と、該チューブの加熱された拡張体成形
部を、内面が拡張体を拡張したときの形状に形成された
拡張体成形型内に配置する工程と、該チューブ内部を加
圧し、前記拡張体成形型内に配置されたチューブの加熱
された拡張体成形部を前記成形型の内面に密着させる工
程と、該チューブの拡張体成形部を冷却する工程と、該
拡張体成形型を前記チューブより取り除く工程と、該チ
ューブに成形された拡張体部を切断する工程とを有する
拡張体付カテーテルに用いられる拡張体の製造方法であ
る。そして、前記熱可塑性樹脂製チューブは、架橋処理
された熱可塑製樹脂製チューブであることが好ましい。
そして、前記チューブの拡張体成形部を加熱する工程は
、チューブの拡張体成形部を加熱する工程と、加熱され
たチューブの拡張体成形部をチューブの軸方向に延伸す
る工程とからなるものであることが好ましい。また、前
記加熱されたチューブの拡張体成形部をチューブの軸方
向に延伸する工程は、例えば、チューブに所定の軸方向
に延伸荷重を加えることにより行うものである。そして
、前記拡張体成形型は、例えば、割型構造の拡張体成形
型である。さらに、前記拡張体成形型を前記チューブよ
り取り除く工程は、例えば、前記チューブに形成された
拡張体部分を収縮させて行うものである。さらに、前記
チューブ内部の加圧は、前記チューブの一端部を封止す
るとともに、他端部に取り付けられた加圧手段により行
うものであることが好ましい。さらに、前記チューブに
形成された拡張体部分の収縮は、チューブの他端部に取
り付けられた加圧手段によりチューブ内部を陰圧にする
ことにより行うものであることが好ましい。
本発明の拡張体付カテーテルの製造方法を図面に示す実
施例を用いて説明する。
第1図は、本発明により製造される拡張体付カテーテル
の一実施例の先端部の拡大断面図であり、第2図は、本
発明により製造される拡張体付カテーテルの基端部を示
す図面である。
拡張体付カテーテルは、先端が開口している内管のルー
メン4を有する内管lと、内管1に同軸的に設けられ、
内管lの先端より所定長後退した位置に設けられ、内管
lの外面との間に外管のルーメン6を形成する外管2と
、先端部7および基端部8を有し、基端部8が外管2に
取り付けられ、先端部7が内管lに取り付けられ、基端
部付近にて外管のルーメン6と連通ずる収縮あるいは折
り畳み可能な拡張体3と、内管lの基端部に設けられた
、内管のルーメン4と連通ずる開口部9と、外管2の基
端部に設けられた外管のルーメン6と連通ずる開口部1
1とを有している。さらに、内管lまたは外面2の少な
くとも一方に設けられた軸方向に延び、剛性を付与する
剛性付与体13を有している。
以下、図面を用いて説明する。
そして、本発明の拡張体付カテーテルの製造方法は、先
端から後端まで開口したルーメンを有する内管を形成す
る工程と、先端から後端まで開口したルーメンを有し、
該内管より内径が大きくかつ該内管より所定長短い外管
を形成する工程と、先端部および基端部を有する収縮あ
るいは折り畳み可能な拡張体を形成する工程と、前記外
管内に前記内管を挿入する工程と、前記外管の先端部に
前記拡張体の基端部を固着する工程と、前記内管の先端
部に前記拡張体の先端部を固着する工程とを有している
そこで、各工程について説明する。
先端から後端まで連通した第1のルーメン4ををする内
管1を形成する工程は、可撓性を有する材料、例えば、
ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン
共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのポリオ
レフィン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン等の熱可塑性
樹脂またポリアミドエラストマー、ソリコーンゴム、ラ
テックスゴム等を押し出し成形したものを所定の長さに
切断すること、また射出成形、デイピングなどにより形
成することができる。
内管Iとしては、長さが300〜2100xz、好まし
くは400〜1350I、外径が0.40〜2.50x
m、好ましくは0.55〜2.40mmであり、内径が
0.25〜2.3511好ましくは0.30〜1.80
mmである。
さらに、形成された内管1には、屈前記位でのカテーテ
ル本体の折れ曲がりを防止し、さらにカテーテル本体の
トルク性を高めるために剛性付与体13を設けることが
好ましく、その形成方法としては、剛性付与体13を形
成する網目状の剛性付与体13、例えばブレード線を内
管lの外面に被着することにより容易に形成することが
できる。ブレード線としては、例えば、ワイヤーブレー
ドであり、線径0.01〜0.2ffx、好ましくは0
.03〜O,1rixのステンレス、弾性金属、超弾性
合金、形状記憶合金等の金属線であり、このブレード線
を内管Iの外面に網目状に巻き付けることにより、形成
することかできる。より好ましくは、内管lの外面に被
着された剛性付与体13を内管1の外面に埋没させ内管
lの外面を平滑にすることであり、この方法としては、
例えば第3図に示すように熱可塑性樹脂により形成され
た内管1内に芯金17を挿通し、この内管Iに上記剛性
付与体13を巻き付けながら内管lを加熱ダイス18内
に挿通することにより、第3図のv−v線断面図である
第4図に示すように内管外壁に剛性付与体13を埋没さ
せることができる。また、予め内管1の外面に剛性付与
体13を被着したものを作成した後上記ように加熱ダイ
スに挿通してもよい。
また、剛性付与体13は、ブレード線として、ポリアミ
ド繊維、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維等の合
成繊維を内管!の外面に巻き着けて形成してもよい。
さらに、剛性付与体が埋め込まれた内管lの外面に熱可
塑性樹脂を被覆することが好ましく、熱可塑性樹脂とし
ては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロ
ピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体などの
ボリオレフィ。
ン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン等の熱可塑性樹脂が
好適に使用できる。より好ましくは、内管lの外面との
接着性が高いもの、例えば、内管Iの形成に用いたもの
と同材質または近似したものを使用することが好ましい
。この熱可塑性樹脂の被覆方法としては、剛性付与体を
被着、埋没させた内管1を被覆用の熱可塑性樹脂を溶融
状態にて吐出するダイス内に挿通することにより容易に
被覆することができる。
そして、内管lの先端部は、先端側に向かってテーパ状
に縮径していることが好ましい。血管内へのカテーテル
を挿入が容易になるからである。この内管の先端加工は
、後述する拡張体3を取り付けた後に行ってもよい。
そして、先端から後端まで連通した第2のルーメン6を
有する外管2を形成する工程は、内管1と同様に可撓性
を有する材料、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン
、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体などのポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポ
リウレタン等の熱可塑性樹脂またポリアミドエラストマ
ー、シリコーンゴム、ラテックスゴム等を押し出し成形
したものを所定の長さに切断すること、また射出成形、
デイピングなどにより形成することができ、外管2とし
ては、長さが200〜2000肩11好ましくは250
〜1300xm、外径が1.00〜4.30mm、好ま
しくは0.75〜4.00m11であり、内径が0.7
0〜3.80.wx、好ましく t;1.0.H〜3.
 OOumであり、特に内管lの外径と、外管2の内径
との差が0.30〜3.40ii、好ましく ハ0.5
0〜1.20iiである。さらに、形成された外管2に
は、屈前記位でのカテーテル本体の折れ曲がりを防止し
、さらにカテーテル本体のトルク性を高めるために剛性
付与体13を設けることが好ましく、その形成方法とし
ては、内管1.の形成工程にて説明した方法が好適に利
用できる。特に、外管2に剛性付与体を設ける場合は、
外管2の外管が血管の内表面と接触する可能性が高く、
また血栓の発生を減少させるためにも外管2の外面に被
着された剛性付与体は外管2の外面に埋没させ外面を平
滑にすることが好ましい。この方法についても、内管l
の形成工程にて説明した方法を好適に用いることができ
る。
さらに、外管2の外面をより平滑にするために、剛性付
与体が埋め込まれた外管2の外面に熱可塑性樹脂を被覆
することが好ましく、熱可塑性樹脂としては、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、エヂレンープロピレン共重合体
、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのポリオレフィン
、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン等の熱可塑性樹脂が好
適に使用できる。より好ましくは、外管2の外面との接
着性が高いもの、例えば、外管2の形成に用いたものと
同材質または近似したものを使用することが好ましい。
この熱可塑性樹脂の被覆方法としては、剛性付与体を被
着、埋没させた外管2を被覆用の熱可塑性樹脂を溶融状
態にて吐出するダイス内に挿通することにより容易に被
覆することができる。
尚、上記の内管lおよび外管2の形成工程は、どちらを
先に行ってもよく、また同時に行ってもよい。
次に、先端部および基端部を有する収縮あるいは折り畳
み可能な拡張体を形成する工程について説明する。
拡張体3は、収縮あるいは折り畳み可能なものであり、
拡張させない状態では、内管1の外周に折りたたまれた
状態となることができるものである。そして、拡張体3
は、第1図に示すように血管の狭窄部を容易に拡張でき
るように少なくとも一部が略円筒状となっているほぼ同
径の略円筒部分3aを有する折りたたみ可能なものであ
る。上記の略円筒部分は、完全な円筒でなくてもよく、
多角柱状のものであってもよい。
拡張体3は、可撓性を有するものが好ましく、例えば、
ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン
共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、架橋型エチ
レン−酢酸ビニル共重合体などのポリオレフィン、ポリ
塩化ビニル、ポリウレタン等の熱可塑性樹脂、より好ま
しくは、架橋型エチレン−酢酸ビニル共重合体を用いて
、例えば、第5図ないし第8図に示す様にて形成するこ
とができる。
まず、拡張体3を形成するための熱可塑性樹脂からなる
チューブ30を形成し、このチューブ30の末端部32
にチューブ保持具40を取り付ける。
さらに、チューブ保持具40の近傍のA−A線部分で、
チューブ30のルーメンを閉塞する。その閉塞方法とし
ては、加熱溶融、高周波によるシール、鉗子などを用い
て閉塞することにより行う。A−A線部分にて閉塞され
たチューブ30は、チューブ保持具40に荷重をかけて
B方向に引っ張り、チューブ30のたるみを取り除く。
このたるみを取り除いた状態を第5図に示す。たるみを
取り除いたチューブ30は、加熱装置(図示しない)に
より、拡張体3を形成する部分を、チューブ30を形成
する材質の融点付近まで加熱する。
加熱された状態を第6図に示す。チューブ30を加熱さ
れた状態に維持し、第7図に示すように、内腔を拡張体
が拡張された状態に形成された金型42をチューブ30
に被嵌し、矢印C方向から気体を加圧しながら送り、金
型42内で加熱されている部分のチューブ30を金型4
2の内壁面に密着させる。そして、チューブ30が常温
に戻るまで加圧状態にて放置し、その後チユーブ30内
を陰圧にし、金型42を抜去する。そして、チューブ3
0の先端部34および後端部36にてチューブ30を切
断することにより、第8図に示すような拡張体3を形成
することができる。そして、拡張体の少なくとも、先端
部および基端部が、熱収縮性を有するものであれば、拡
張体3を外管2および内管lに取り付けるのが容易とな
り好ましい。拡張体の少なくとも先端部および基端部に
熱収縮性をもたせるのは、拡張体を架橋型の熱可塑性樹
脂にて形成する方法、また架橋型のものでなくても、拡
張体の上記の形成工程において、拡張体にひずみが残る
温度で加熱して形成すれば拡張体は熱収縮性を有するも
のとすることができる。さらに、拡張体の先端部の内径
を内管の外径より若干小さく、さらに基端部を外管の外
径より若干小さく形成した後、拡張体の両端部を拡径(
延伸により)することにより熱収縮性を有するものとす
ることができる。
そして、形成される拡張体3の大きさは、拡張されたと
きの円筒部分の外径が、1.50〜35.00mm、好
ましくは2.00〜30.00mmであり、長さが10
.00〜80.00mm、好ましくは15.00〜75
.00mmであり、拡張体3の全体の長さが15.00
〜120.00xm、好ましくは20.00〜100.
00肩屑である。
この拡張体を形成する工程はいつ行ってもよく、前述の
内管および外管を形成する工程との順序はどのようであ
ってもよい。
さらに、本発明の拡張体の製造方法の一実施例について
第15図ないし第22図を用いて説明する。
本発明の拡張体の製造方法は、拡張体付カテーテルに用
いられる拡張体の製造方法であって、熱可塑性樹脂製チ
ューブを成形した後、該チューブの拡張体成形部を加熱
する工程と、チューブの加熱された拡張体成形部を、内
面が拡張体を拡張したときの形状に形成された拡張体成
形型内に配置する工程と、チューブ内部を加圧し、前記
拡張体成形型内に配置されたチューブの加熱された拡張
体成形部を前記成形型の内面に密着させる工程と、チュ
ーブの拡張体成形部を冷却する工程と、該拡張体成形型
を前記チューブより取り除く工程と、チューブに成形さ
れた拡張体部を切断する工程とを有している。
第15図は本発明により製造される拡張体の一実施例の
拡大断面図である。拡張体3は、収縮あるいは折り畳み
可能なものであり、拡張させない状態では、収縮または
折りたたまれた状態となることができるものである。そ
して、拡張体3は、端部に向かってそれぞれテーパー状
に縮径する先端部3bおよび基端部3Cを有し、血管の
狭窄部を容易に拡張できるように少なくとも一部が略円
筒状となっている略円筒部分3aを有している。上記の
略円筒部分3aは、完全な円筒でなくてもよく、多角柱
状のものであってもよい。
第16図は本発明の拡張体の製造方法に用いられる拡張
体成形型74の断面図を示す。拡張体成形型74は先端
開口部75と、基端開口部76が設けてあり、拡張体3
の略円筒部分3aを形成する円筒部74aを有している
。第17図は、本発明の拡張体の製造方法に使用される
チューブの拡大断面図である。
そこで、第18図ないし第22図に示す本発明の拡張体
の製造方法の実施例を用いて、本発明の拡張体の製造方
法の各工程について説明する。
熱可塑性樹脂製チューブ30は、両端が開口した管状体
であり、チューブ30を成形する工程は、チューブ30
の形成材料(可撓性を有するものが好ましく)、例えば
、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレ
ン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、架橋型エ
チレン−酢酸ビニル共重合体などのポリオレフィン、ポ
リ塩化ビニル、ポリウレタン等の熱可塑性樹脂、より好
ましくは、架橋処理された熱可塑製樹脂であり、特に好
ましくは、架橋型エチレン−酢酸ビニル共重合体を用い
て、押し出し成形、射出成形などの公知の方法により形
成する。そして、架橋処理としては、チューブ30を形
成する材料中に架橋剤を混合する方法もあるが、架橋剤
を用いる事なく電子線照射、γ線照射などにより行うこ
とが好ましい。
そして、チューブ30の拡張体成形部を加熱する工程を
行う前に、後に行われるチューブ3G内部の加圧工程の
ために、チューブ30の一端部を封止するとともに、他
端部に取り付けられた加圧手段を取り付ける。具体的に
説明すると、チューブ30の一端において、第17図に
示すように、X−x部分で閉鎖することにより、閉鎖部
分78を形成する。X−x部分での閉鎖は、チューブを
縛ったり、あるいは熱融着することにより行う。そして
、第18図に示すように、チューブ30の開口端79に
、フリンジ等の加圧手段81を取り付ける。またこの時
、加圧手段81て空気を加圧注入しても、閉鎖部分78
および加圧手段81との接続部である開口端79より空
気が漏れないようにする。
さらに、チューブの拡張体成形部を加熱する工程は、加
熱されたチューブ30の拡張体成形部をチューブ30の
軸方向に延伸する工程ともに行われることが好ましく、
加熱されたチューブ30の拡張体成形部をチューブ30
の軸方向に延伸する工程としては、チューブ30に所定
の軸方向延伸荷重を加えることにより行うことが好まし
い。
上記の工程を含めて具体的に説明すると、第18図に示
すように、チューブ30の閉鎖部分78を、先端に分銅
皿82のついたチャック90にかませる。
チューブ30の開口端79から拡張体成形型74を先端
開口部75より入れ、その後、開口端79にチューブ3
0の内径と同等もしくは若干大きい径の針80等のパイ
プ状のものを挿通して、その後端にンリンジ等の加圧手
段81を取り付ける。分銅皿82にのせる分銅83の重
さは、例えば、チューブ30として、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体で外径1.0■、内径0.45mmのチュ
ーブに成形し、電子線により部分架橋処理したチューブ
(ゲル分率90.4%)を用いて、外径2.5xmの拡
張体をブロー成形するならば、1329が最適となる。
そして、チューブ30を加熱する工程は、チューブ30
の拡張体成形部を公知の手段により加熱することにより
行われ、具体的に説明すると、第19図に示すようにチ
ューブ30をヒートガン等の加熱装置(図示せず)を用
いて行い、チューブ30を形成する樹脂をその融点付近
まで加熱する。
そして、チューブ30の端部には、軸方向に延伸荷重が
かけられているので、上記加熱工程において、加熱され
た部分は自然に延伸されるので、延伸工程も同時に行わ
れることになる。なお、チューブ30の端部に負荷した
延伸荷重が必要以上の荷重であると、延伸状態を越え、
加熱された部分のチューブは重さに絶えきれずに切断す
るおそれがある。上記の条件のチューブ30を用いた場
合、分銅83の重さを1909以下にすることが必要で
あった。
次に、チューブ30の加熱された拡張体成形部を、内面
が拡張体を拡張したときの形状に形成された拡張体成形
型74内に配置する工程およびチューブ30内部を加圧
し、拡張体成形型74内に配置されたチューブ30の加
熱された拡張体成形部を成形型74の内面に密着させる
工程について説明する。
拡張体成形型74としては、一体型構造、割型構造のい
ずれものを用いてもよいが、一体型構造のものを用いる
場合、第18図に示すように、チューブ30に加圧手段
81を取り付ける前に、拡張体成形拡張体74をチュー
ブ30の任意に位置に配置しておくことが好ましい。ま
た、割型構造の成形型の場合は、この限りではない。
そして、第20図に示すように、チューブ30の加熱さ
れた部分に拡張体成形型74をセットし、次に第21図
に示すように、加圧手段81にてチューブ30の内部加
圧することにより、可塑化され、延伸されることにより
、薄肉化されたチューブ30の拡張体成形部は、成形型
74の内面に密着し、拡張体はブロー成形される。そし
て、チューブ3Gの軸方向に負荷する荷重を調節するこ
とによりブロー成形された拡張体3の肉厚も調節でき一
定の拡張体を大量に製造することができる。
この時、加圧手段81による加圧は十分に行なうことが
必要であり、チューブ30の加熱された部分をブローし
て拡張体成形型74の内面に確実に密着させことが必要
である。そして、チューブ30に負荷した延伸荷重が必
要荷重以下であると、チューブ30の加熱された部分が
、所定に肉厚にならず、ブローが十分できずに整った形
状の拡張体が得られないことがある。なお、上記条件の
チューブ30を用いた場合、最低必要荷重は、50gで
あった。
次に、チューブ30の拡張体成形部分を冷却する工程、
拡張体成形型74をチューブ30より取り除く工程、チ
ューブ30に成形された拡張体部を切断する工程につい
て説明する。
まず、チューブ30の拡張体成形部を冷却する工程は、
チューブ3Gの加熱をやめ、放冷することにより行うこ
とができ、さらには、空気等の冷媒を成形型74に接触
させることによってもよい。
そして、拡張体成形型74をチューブ30の拡張体成形
部より移動させる工程は、チューブ30に形成された拡
張体3部分を収縮させて行うことが好ましく、拡張体3
部分の収縮は、チューブ30に取り付けた加圧手段81
によりチューブ30内部を陰圧にすることにより行うこ
とができろ。また、拡張体成形型74に、割型構造のも
のを用いたときは、成形型74を分割することにより除
去してもよく、必ずしも拡張体3部分を収縮させること
は必要ない。
そして、より具体的に説明すると、第21図に示すよう
に、チューブ30の拡張体成形部分を十分加圧してブロ
ー成形した後、そのまま冷却して、第22図に示すよう
に、加圧手段81を吸引して拡張体およびチューブ内を
陰圧にして、拡張体成形型を成形された拡張体3より撤
去する。
らし、ブロー口た後の冷却が不十分であると、チューブ
30の加熱された部分から伝わった熱により、成形され
た拡張体が収縮してしまうおそれがある。
このようにして成形された拡張体3は、拡張体3の先端
部3bと基端部3cの端部でチューブ3゜より切断する
ことにより、本発明の拡張体が製造させる。
次に、前記外管2の基端部に外管のルーメン6と連通ず
る開口部11を設けろ工程について説明する。開口部1
1は、外管2の基端部に開口を有する外管ハブ23を取
り付けることにより行うことが好ましい。その場合を例
にとり、第9図を用いて説明する。
まず、外管2の末端部に折曲がり防止用チューブ50を
取り付ける。この取り付は方法としては、折曲がり防止
用チューブ50を熱収縮性を有ずろものにて、熱収縮後
の内径か外管2の外径より若干小さくなるように形成し
、熱収縮性を有するチューブ50を外管2の末端部に被
嵌し、加熱(例えば、熱風をあてる)させて収゛縮させ
ることにより容易に取り付けることができる。そして、
折曲がり防止用チューブ5oを取り付けた外管2に外管
ハブ23を取り付ける。この取り付は方法は、外管2の
後端に後端部分以外の部分の外径が外管2の内径とほぼ
等しく、拡径した後端部分を有する止めピン52を差し
込み、外管2をその先端から外管ハブ23に挿入し、外
管ハブ23の内面に設けられた突起54を止めピン52
の後端部分が越えるまで押し込むことにより取り付ける
ことができる。さらに、外管ハブ23と折曲がり防止用
チューブ50との接触面に接着剤を塗布して固着しても
よい。外管ハブの形成材料としては、ポリカーボネート
、ポリアミド、ポリサルホン、ボリアリレート、メタク
リレート−ブチレン−スチレン共重合体等の熱可塑性樹
脂が好適に使用できる。
そして、この前記外管2の基端部に外管のルーメン6と
連通ずる開口部11を設ける工程は、外管2を形成後で
あれば、いつ行ってもよいが、外管2の先端部に拡張体
3の基端部を固着する工程を行った後にすることが好ま
しい。尚、内管1の形成工程との順序はどのようであっ
てしよい。
次に、前記内管1の基端部に内管のルーメン4と連通ず
る開口部9を設ける工程について説明する。開口部9は
、外管lの基端部に第1の開口を有する内管ハブ22を
取り付けることにより行うことが好ましい。その場合を
例にとり、第10図を用いて説明する。
まず、内管lの末端部に折曲がり防止用チューブ52を
取り付ける。この取り付は方法としては、折曲がり防止
用チューブ60を熱収縮性を有するものにて、熱収縮後
の内径が内管1の外径より若干小さくなるように形成し
、熱収縮性を有するチューブ60を内管1の末端部に被
嵌し、加熱(例えば、熱風をあてる)させて収縮させる
ことにより容易に取り付けことができる。そして、折曲
がり防止用チューブ60を取り付けた内管Iに内管ハブ
22を取り付ける。この取り付は方法は、内管1の後端
に後端部分以外の部分の外径が内管Iの内径とほぼ等し
く、拡径した後端部分を有する止めピン62を差し込み
、内管lをその先端から内管ハブ22に挿入し、内管ハ
ブ22の内面に設けられた突起64を止めピン62の後
端部分が越えるまで押し込むことにより取り付けること
ができる。さらに、内管ハブ22と折曲がり防止用チュ
ーブ60との接触面に接着剤を塗布して固着してもよい
。内管ハブの形成材料としては、ポリカーボネート、ポ
リアミド、ポリサルホン、ボリアリレート、メタクリレ
ートーブチレンースヂレン共重合体等の熱可塑性樹脂が
好適に使用できる。
そして、この内管lの基端部に内管のルーメン4と連通
する開口部9を設ける工程は、内管lを形成後であれば
、いつ行ってもよく、外管2を形成する工程および外管
2の基端部に外管のルーメン6と連通ずる第2の開口部
11を設ける工程さらには拡張体3の形成工程との順序
はどのようであってもよい。
次に、外管2の先端部に拡張体3の基端部8を固着する
工程について説明する。
外管2の先端部に拡張体3の基端部8を固着する方法と
しては、第4図に示すように、外管2の先端または後端
より外管2の内径とほぼ等しいか、若干小さい外径を有
する芯金70を挿入し、芯金70の先端側より拡張体3
の基端部8の先端側端部が外管2の先端に一致するよう
に挿入する。そして、接合用のガラス型72を拡張体3
の基端部8上に位置するように被嵌し、このガラス型7
2を加熱装置(図示しない)により加熱し、拡張体3の
基端部8を外管2の先端部に固着する。好ましくは、拡
張体3の基端部8が熱収縮性を有するように形成したし
のを用いれば、上記のガラス型72による加熱により熱
収縮するため容易に固着することができる。拡張体3の
基端部8を外管2の先端部に固着した後、ガラス型72
を常温になるまで放置した後、ガラス型72を接合部よ
り後退させ、芯金70を抜去することにより拡張体3の
基端部8と外管3の先端部とを容易に固着することがで
きる。
また、上記説明ではガラス型を用いtこが、これに限ら
ず、例えば接合用の金型を用いてもよく、また芯金70
に金属性のものを用いて拡張体3の基端部8に高周波発
信用の電極を被嵌し、高周波により融着させることによ
り固着してもよく、さらに超音波を用いて融着させても
よい。
尚、外管2の先端部に拡張体3の基端部8を固着する工
程は、外管lおよび拡張体3の形成後であれば、いつ行
ってもよく、内管lを形成する工程および内管lの基端
部に内管のルーメン4と連通ずる開口部9を設ける工程
との順序はどのようであってもよい。さらに、上記ガラ
ス型または金属金型に軸方向に割ることができる割り型
を用いた場合、さらには、高周波、超音波により固着す
る場合には、外管2の基端部に外管のルーメン6と連通
ずる開口部11を設ける工程との順序もどのようであっ
てもよい。尚、製造時に拡張体に損傷を与える可能性を
少なくするために、外管2の基端部に外管のルーメン6
と連通ずる開口部11を設けた後に上記工程を行うこと
が好ましい。
次に、内管lの基端部に取り付けられた開口を有する内
管ハブ22と、外管lの基端部に取り付けられた外管ハ
ブ23とを固着する工程について説明する。
第13図に示すように、外管2の基端部に取り付けられ
た外管ハブ23の後端から内管1をその先端から挿入す
る。この時内管lの折曲がりを防止するために内管l内
に芯金を挿入してもよい。
さらに、第14図に示すように、内管ハブ22の先端部
を外管ハブ23の後端に挿入し接合する。またこの時、
内管ハブ22と外管ハブ23との接合部に接着剤を塗布
して行うことにより確実に両昔を固着することができる
尚、内管lの基端部に取り付けられた開口を有する内管
ハブ22と、外管lの基端部に取り付けられた外管ハブ
23とを固着する工程は、内管lを形成する工程および
内管lの基端部に内管ハブ22を設ける工程さらに外管
lを形成する工程および外管2の基端部に外管ハブ23
を設ける工程を行った後であればよく、好ましくは、拡
張体3の形成および拡張体3と外管lとの固着工程を行
った後に行うことが好ましい。
次に、内管lの先端部に拡張体3の先端部7を固着する
工程について説明する。
内管lの先端部に拡張体3の先端部7を固着する方法と
しては、第12図に示すように、拡張体3と外管lとの
固着および内管lの基端部に取り付けられた開口を有す
る内管ハブ22と、外管lの基端部に取り付けられた外
管ハブ23とを固着した後に行う例を用いて説明する。
内管1の先端または後端より内管lの内径とほぼ等しい
か、若干小さい外径を有する芯金80を挿入する。拡張
体3は外管2に固着されており、さらに内管lは外管2
内に挿入されているとともに、内管ハブ22と外管ハブ
23とが固着されているため、内管1は外管2の先端さ
らには拡張体3の先端より突出した状態となっている。
そこで、拡張体3の先端より突出している内管lの先端
部を拡張体3の先端に合わせて切断する。
接合用のガラス型82を芯金80の先端側より拡張体3
の先端部7上に位置するように被嵌し、このガラス型8
2を加熱装置(図示しない)により加熱し、拡張体3の
先端部7を内管1の先端部に固着する。好ましくは、拡
張体3の先端部7が熱収縮性を有するように形成したも
のを用いれば、上記のガラス型82による加熱により熱
収縮するため容易に固着することができろ。拡張体3の
先端部7を内管lの先端部に固着した後、ガラス型82
を常温になるまで放置した後、ガラス型82を接合部よ
り後退させ、芯金80を抜去することにより拡張体3の
先端部7と内管1の先端部とを容易に固着することがで
きろ。
また、上記説明ではガラス型を用いたが、これに限らず
、例えば接合用の金型を用いてもよく、また芯金80に
金属性のものを用いて拡張体3の先端部7に高周波発信
用の電極を被嵌し、高周波により融着させることにより
固着してもよく、さらに超音波を用いて融着させてもよ
い。
尚、内管1の先端部に拡張体3の先端部7を固着する工
程は、製造が容易となることより上記のように拡張体3
と外管lとを固着および内管lの基端部に取り付けられ
た第1の開口を有する内管ハブ22と外管lの基端部に
取り付けられた外管ハブ23とを固着した後である最終
工程として上記工程を行うことが好ましい。
尚、上記工程は、上記ガラス型または金属金型に軸方向
に割ることができる割り型を用いた場合、さらには、高
周波、超音波により固着する場合には、内管lおよび拡
張体3の形成後であれば、いつ行ってもよく、内管lの
基端部に内管のルーメン4と連通ずる第1の開口部9を
設ける工程さらに外管2を形成する工程および外管2の
基端部に外管のルーメン6と連通ずる第2の開口部11
を設ける工程との順序はどのようであってもよい。
さらに、上記のように内管1の先端部に拡張体3の先端
部を固着したのち、内管lの先端を先端方向にテーパー
状に外径が縮径するように、また先端が丸みをおびた先
端となるように先端加工することが好ましい。このよう
な先端加工は、目的とする先端形状に合致した内部形状
を有する金型(例えば、ガラス型、金属金型)内に内管
1の先端部を挿入し、上記金型を加熱し、内管lの先端
を金型の内部形状に加熱変形させろことにより容易に行
うことができる。また、上記金型に金属金型を用いて、
高周波または超音波をその金型に与え発信させろことに
より、内管1の先端を加工してもよい。
[発明の効果] 本発明の拡張体付カテーテルの製造方法は、先端から後
端まで開口したルーメンを有する内管を形成する工程と
、先端から後端まで開口したルーメンを有し、該内管よ
り内径が大きくかっ該内管より所定長短い外管を形成す
る工程と、先端部および基端部を有する収縮あるいは折
り畳み可能な拡張体を形成する工程と、市j記外管内に
前記内管を挿入する工程と、前記外管の先端部に前記拡
張体の基端部を固着する工程と、前記内管の先端部に前
記拡張体の先端部を固着する工程とを有するものである
ので、特に拡張体を別に形成しているので、拡張体の長
さ、肉厚を均一にできかつ拡張時における拡張径の再現
性を上針満足できるとともに、内管と外管はそれぞれ独
立しているため、ダブルルーメンタイプの拡張体付カテ
ーテルの製造のように内径の細いいずれかのルーメン内
に細い延長用チューブの挿入および固着するというとい
う煩雑な工程を設ける必要がなく拡張体付カテーテルを
容易に製造することができる。
さらに、本発明の拡張体の製造方法は、拡張体付カテー
テルに用いられる拡張体の製造方法であって、熱可塑性
樹脂製チューブを成形した後、該チューブの拡張体成形
部を加熱する工程と、該チューブの加熱された拡張体成
形部を、内面が拡張体を拡張したときの形状に形成され
た拡張体成形型内に配置する工程と、該チューブ内部を
加圧し、前記拡張体成形型内に配置されたチューブの加
熱された拡張体成形部を前記成形・ 型の内面に密着さ
せる工程と、該チューブの拡張体成形部を冷却する工程
と、該拡張体成形型を前記チューブより取り除く工程と
、該チューブに成形された拡張体部を切断する工程とを
有するものであり、特に、加熱され可塑化されたチュー
ブを内面が拡張体を拡張したときの形状に形成された拡
張体成形型内にてブロー成形するものであるので、均一
の肉厚を有する拡張体を容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の製造方法により製造される拡張体付
カテーテルの一実施例の先端部の拡大断面図であり、第
2図は、本発明の製造方法により製造される拡張体付カ
テーテルの一実施例の基端部を示す図面であり、第3図
は、内管に剛性付与体を被着する方法の説明図であり、
第4図は、第3図における■−V線断面図であり、第5
図ないし第8図は、拡張体の製造工程の説明図であり、
第9図は、外管に外管ハブを固着する工程の説明図であ
り、第10図は、内管に内管ハブを固着する工程の説明
図であり、第11図は、外管に拡張体を固着する工程の
説明図であり、第12図は、内管に拡張体を固着する工
程の説明図であり、第13図ないし第14図は、内管ハ
ブと外管ハブとを固着する工程の説明図であり、第15
図は、本発明の拡張体の製造方法により製造された拡張
体の一実施例の拡大断面図であり、第16図は、本発明
の拡張体の製造方法に用いられる拡張体成形型の断面図
であり、第17図は本発明の拡張体の製造方法に使用さ
れるチューブの拡大断面図であり、第18図、第19図
、第20図、第21図および第22図は、本発明の拡張
体の製造方法の工程の説明図である。 l・・・内管      2・・・外管3・・・拡張体
     4・・・内管のルーメン6・・・外管のルー
メン 9・・・開口部11・・・開口部     13
・・・剛性付与体22・・・内管ハブ    23・・
・外!ハブ30・・・チューブ    74・・・拡張
体成形型81・・・加圧手段    82・・・分銅皿
83・・・分銅 寥2図 峯3図 / 寥9図 第18図  第19図   第20図 鬼21図 第22図

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)先端から後端まで開口したルーメンを有する内管
    を形成する工程と、先端から後端まで開口したルーメン
    を有し、該内管より内径が大きくかつ該内管より所定長
    短い外管を形成する工程と、先端部および基端部を有す
    る収縮あるいは折り畳み可能な拡張体を形成する工程と
    、前記外管内に前記内管を挿入する工程と、前記外管の
    先端部に前記拡張体の基端部を固着する工程と、前記内
    管の先端部に前記拡張体の先端部を固着する工程とを有
    することを特徴とする拡張体付カテーテルの製造方法。
  2. (2)前記内管の製造方法は、前記内管を形成するチュ
    ーブ体を形成する工程と該チューブ体に剛性付与体を設
    ける工程とからなる特許請求の範囲第1項に記載の拡張
    体付カテーテルの製造方法。
  3. (3)前記外管の製造方法は、前記外管を形成するチュ
    ーブ体を形成する工程と該チューブ体に剛性付与体を設
    ける工程とからなる特許請求の範囲第1項または第2項
    に記載の拡張体付カテーテルの製造方法。
  4. (4)前記剛性付与体を設ける工程は、前記内管または
    前記外管を形成するチューブ体に剛性付与体を被着する
    工程と被着された剛性付与体をチューブ体に埋め込む工
    程とからなる特許請求の範囲第2項または第3項に記載
    の拡張体付カテーテルの製造方法。
  5. (5)前記内管の先端部に前記拡張体の先端部を固着す
    る工程は、前記外管の先端部に前記拡張体の基端部を固
    着し、拡張体を固着した外管内に前記内管を挿入した後
    に行うものである特許請求の範囲第1項ないし第4項の
    いずれかに記載の拡張体付カテーテルの製造方法。
  6. (6)前記内管の先端部に前記拡張体の先端部を固着す
    る工程は、前記拡張体の先端部を加熱し熱収縮させて固
    着するものである特許請求の範囲第1項ないし第5項の
    いずれかに記載の拡張体付カテーテルの製造方法。
  7. (7)前記外管の先端部に前記拡張体の基端部を固着す
    る工程は、前記拡張体の基端部を加熱し熱収縮させて固
    着するものである特許請求の範囲第1項ないし第6項の
    いずれかに記載の拡張体付カテーテルの製造方法。
  8. (8)前記拡張体付カテーテルの製造方法は、先端から
    後端まで開口したルーメンを有する内管を形成する工程
    および先端から後端まで開口したルーメンを有し、該内
    管より内径が大きくかつ該内管より所定長短い外管を形
    成する工程の後に、前記内管の基端部に内管のルーメン
    と連通する開口部を設ける工程と、前記外管の基端部に
    外管のルーメンと連通する開口部を設ける工程とを有す
    るものである特許請求の範囲第1項ないし第7項のいず
    れかに記載の拡張体付カテーテルの製造方法。
  9. (9)拡張体付カテーテルに用いられる拡張体の製造方
    法であって、熱可塑性樹脂製チューブを成形した後、該
    チューブの拡張体成形部を加熱する工程と、該チューブ
    の加熱された拡張体成形部を、内面が拡張体を拡張した
    ときの形状に形成された拡張体成形型内に配置する工程
    と、該チューブ内部を加圧し、前記拡張体成形型内に配
    置されたチューブの加熱された拡張体成形部を前記成形
    型の内面に密着させる工程と、該チューブの拡張体成形
    部を冷却する工程と、該拡張体成形型を前記チューブよ
    り取り除く工程と、該チューブに成形された拡張体部を
    切断する工程とを有することを特徴とする拡張体付カテ
    ーテルに用いられる拡張体の製造方法。
  10. (10)前記熱可塑性樹脂製チューブは、架橋処理され
    た熱可塑製樹脂製チューブである特許請求の範囲第9項
    に記載の拡張体の製造方法。
  11. (11)前記チューブの拡張体成形部を加熱する工程は
    、チューブの拡張体成形部を加熱する工程と、加熱され
    たチューブの拡張体成形部をチューブの軸方向に延伸す
    る工程とからなるものである特許請求の範囲第9項また
    は第10項に記載の拡張体の製造方法。
  12. (12)前記拡張体成形型を前記チューブより取り除く
    工程は、前記チューブに形成された拡張体部分を収縮さ
    せて行うものである特許請求の範囲第9項に記載の拡張
    体の製造方法。
JP63007231A 1987-02-27 1988-01-15 Preparation of catheter equipped with dilator Granted JPS642659A (en)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63007231A JPS642659A (en) 1987-03-03 1988-01-15 Preparation of catheter equipped with dilator
PCT/JP1988/000202 WO1988006465A1 (en) 1987-02-27 1988-02-25 Catheter equipped with expansible member and production thereof
DE3850656T DE3850656T2 (de) 1987-02-27 1988-02-25 Katheter mit ausdehnbaren elementen und herstellungsverfaren dafür.
KR2019930700003U KR930003425Y1 (ko) 1987-02-27 1988-02-25 확장체 부착 카테테르
EP88902208A EP0349640B1 (en) 1987-02-27 1988-02-25 Catheter equipped with expansible member and production thereof
AU13646/88A AU608817B2 (en) 1987-02-27 1988-02-25 Catheter equipped with expansible member and production thereof
KR1019880701360A KR890700372A (ko) 1987-02-27 1988-10-27 확장체 부착 카테테르 및 그 제조방법
US07/890,290 US5250069A (en) 1987-02-27 1992-05-26 Catheter equipped with expansible member and production method thereof

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62-47977 1987-03-03
JP4797787 1987-03-03
JP63007231A JPS642659A (en) 1987-03-03 1988-01-15 Preparation of catheter equipped with dilator

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JPH012659A true JPH012659A (ja) 1989-01-06
JPS642659A JPS642659A (en) 1989-01-06
JPH04670B2 JPH04670B2 (ja) 1992-01-08

Family

ID=26341499

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63007231A Granted JPS642659A (en) 1987-02-27 1988-01-15 Preparation of catheter equipped with dilator

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS642659A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4963313A (en) * 1987-11-30 1990-10-16 Boston Scientific Corporation Balloon catheter
ATE104560T1 (de) * 1989-09-25 1994-05-15 Schneider Usa Inc Dilatationskatheter mit geringem durchmesser, ausgestattet mit einem drahtverstaerkten, koaxialen, schlauchfoermigen koerper.
US6863861B1 (en) * 2000-09-28 2005-03-08 Boston Scientific Scimed, Inc. Process for forming a medical device balloon

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0365993B1 (en) Catheter equipped with expansible member and method of manufacturing the same
US5250069A (en) Catheter equipped with expansible member and production method thereof
US4913701A (en) Balloon catheter and method of manufacturing the same
JP2555298B2 (ja) カテーテル用バルーン、カテーテル用バルーンの製造方法およびバルーンカテーテル
EP0349640B1 (en) Catheter equipped with expansible member and production thereof
US4354495A (en) Method of connecting plastic tube to a plastic part
AU675021B2 (en) External male catheter, applicator and methods of use and making
JPH0329406B2 (ja)
JP2516453B2 (ja) 拡張体付カテ―テル
JPH084628B2 (ja) 拡張体付カテーテル
JPH012659A (ja) 拡張体付カテーテルの製造方法
JPH0798064B2 (ja) 拡張体付カテーテルおよびその製造方法
JPH04670B2 (ja)
US7115179B2 (en) Post-weld necking of welded plastic joints
CA1179468A (en) Process for the manufacture of dimensionally recoverable articles
JPH0956821A (ja) バルーンカテーテルの先端部加工方法
KR930003425Y1 (ko) 확장체 부착 카테테르
JP3410151B2 (ja) バルーンカテーテルの製造方法および製造装置
JPH0691006A (ja) 拡張用バルーンカテーテル
JPH1176410A (ja) カテーテルの製造方法
JPH0838610A (ja) バルーンカテーテルの製造方法
JP2735857B2 (ja) 管の内面ライニング工法及びライニング用管体
JP3335795B2 (ja) 拡張体付カテーテル
JPH0515604A (ja) バルーンカテーテルの製造方法
JP4566365B2 (ja) 内視鏡又は内視鏡用処置具の可撓管の製造方法