JPH0126583Y2 - - Google Patents

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JPH0126583Y2
JPH0126583Y2 JP7738085U JP7738085U JPH0126583Y2 JP H0126583 Y2 JPH0126583 Y2 JP H0126583Y2 JP 7738085 U JP7738085 U JP 7738085U JP 7738085 U JP7738085 U JP 7738085U JP H0126583 Y2 JPH0126583 Y2 JP H0126583Y2
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  • Containers Opened By Tearing Frangible Portions (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 考案の目的 [産業上の利用分野] この考案は容器の内容物取出し部構造に関し、
プラスチツク材料を含む成形容器の蓋やパウチ容
器の内容物取出し部に用いることができる。
[従来の技術] 近年、プラスチツク材料を少なくともその1部
に用いたカツプ容器やトレイ容器が、食品、その
他の物品の密封収納用容器として用いられてい
る。このような容器は、軽量で罐やビンと同等の
保存性を有し、かつ、低コストで省資源の要請に
合致し、中でも取扱いが簡便なため、広く用いら
れている。
取扱いの簡便性の最も重要な要件の1つとして
易開口性がある。このような容器を他の道具を必
要とせず、手指のみで容易に開口可能な容器の内
容物取出し部構造への需要は多い。
従来、このような容器の易開口性の内容物取出
し部構造は種々考えられているが、そのうち容器
母材の一部分を剥離可能とし、この剥離した部分
をタブとして引張ることにより、容器を開口させ
るように構成したものがある。この初期剥離を、
容器のシール部の外側から行なうように構成した
場合は、シールの密封性と易剥離性との両立がや
や難しくなる問題がある。この問題を解決し、密
封性と易剥離性を両立させる目的で、初期剥離を
容器のシール部の内側、即ち、直接内容物に繋が
る内容物収納空間の壁をなしている部分の母材に
おいて行なうように構成したものが考えられてい
る。
このような構成の内容物取出し部構造として
は、本件出願人の昭和60年特許願第047002号「容
器蓋体」があり、効果を上げている。
[考案が解決しようとする問題点] しかし、前記「容器蓋体」では、母材に予め形
成すべきスリツト等の弱部が、開口部のほぼ全周
に亙つているため、製造工程における材料扱いが
やや難しくなる問題があり、この点の解決が望ま
れていた。
この考案は上記の如き事情に鑑みてなされたも
のであつて、容器の密封性と易開口性とを両立さ
せることが可能であり、しかも製造工程における
材料扱いが容易でかつ使用材料が少なく安価な、
容器の内容物取出し部構造を提供することを目的
としている。
(ロ) 考案の構成 この目的に対応して、この考案の容器の内容物
取出し部構造は、内容物収納空間の壁を構成する
母材が他の部分とシールされたシール域の内側輪
郭線上に位置する仮想の引裂予定線に沿つて前記
母材を引裂いて開口し得る容器の内容物取出し部
構造であつて、前記容器の内容物取出し部構造
は、母材と中間材と内貼材とを備え、前記母材は
弱部によつて描かれる開曲線によつて前記母材の
一部分を区画してなるつまみ部を有し、前記中間
材は前記母材の内面に剥離可能に貼着して前記弱
部の少なくとも一部分を覆い、前記内貼材は前記
引裂予定線と離れた位置で前記中間材の内面と前
記母材の内面とに貼着して前記中間材を覆うと共
に前記弱部を前記内貼材の輪郭内に包含し、前記
開曲線は前記つまみ部の先端で連続する2つの弧
からなり前記2つの弧のうちの一方は前記つまみ
部の先端から前記シール域の内側輪郭線の近傍に
達し他方は前記つまみ部の先端から前記一方の弧
と対向する部分を経て前記仮想の引裂予定線に沿
つて対向位置する部分に亙り、前記中間材の輪郭
線の一部は前記2つの弧の対向する部分に挾まれ
る位置まで嵌入することを特徴としている。
以下、この考案の詳細を一実施例を示す図面に
ついて説明する。
第1図、及び第2図において、1は容器であ
る。容器1は、上端開放の容器胴2の上端3にお
いて蓋4をシール部5でシールされ、容器胴2を
密封するものである。
蓋4のシール部5の内側は内容物取出し部構造
6となつている。
即ち、内容物取出し部構造6は、シール域5の
内側輪郭線7を引裂予定線10として、蓋4を引
裂いて開口するものであつて、内容物取出し部構
造6は、蓋4の母材8と、中間材11と、内貼材
12とを備える。
母材8は、容器胴2の上端3の外縁輪郭と一致
する輪郭を有し、その周縁部のシール域5におい
て上端3にシールされて、容器胴2の開口部を覆
つている。
母材8には開曲線13を描いてスリツト14が
形成され、母材8の一部分であるつまみ部15を
母材8の他の部分から区画している。つまみ部1
5は蓋4の中央寄りに位置する。
開曲線13は、つまみ部15の先端の点Aで連
続する2つの弧17,18からなる。
一方の弧17は、点Aを始点としてつまみ部1
5を区画するAB⌒を経て、シール域5の内側輪郭
線7の近傍の点Cに達し、点Cを終端点とする。
点Cは、弧BC⌒を引裂方向20に延長したとき内
側輪郭線7と交わる点が引裂予定線10上のスタ
ート点Pに一致し、かつ引裂予定線上のスタート
部分PQの方向と方向20が鈍角をなすような位
置である。
他方の弧18は、点Aから弧17と対向する部
分AD⌒、蓋4の中央寄り部位を、弧17から遠ざ
かりつつ引裂予定線10に近づくDE⌒、シール部
5の引裂予定線10と対向位置する弧EF⌒へと接
続し、点Fを終端点とする。点Fは蓋4の中央寄
りに、点Aとも内側輪郭線7とも距離をおいて位
置し、後述する引裂操作において実際の引裂線が
引裂予定線10から外れて弧18に進入したり、
点Aと点Fとの間が裂けて弧18のスリツト部分
と連続することにより蓋の一部が分離することが
なく、しかも、引裂操作が行ない易いような位置
を占めている。
中間材11はスリツト14の全体をその近傍部
分と共に覆い得る輪郭を有し母材8の内面に剥離
可能に貼着してスリツト14の全体を覆つてい
る。中間材11の輪郭線の一部である弧KMO⌒
は、開曲線13上の弧CAE⌒の部分に沿つて内側
に嵌入しており、この嵌入部分の先端部である弧
LMN⌒は弧AB⌒,AD⌒によつて挾まれる位置まで嵌
入している。
内貼材12は、内側輪郭線7と離れた位置で中
間材11の内面と、中間材11の外周の近傍部分
の母材8の内面とに貼着して、中間材11を覆う
と共に、スリツト14を内貼材12の輪郭内に包
含している。
母材8のつまみ部15部分に増強とつまみ易さ
のために、予め把手材21を裏面に貼着してこの
部分を肥厚させておき、把手材まで貫通するスリ
ツト14を形成した母材8を用いることもできる
(第3図)。この場合の把手材は、内面は中間材に
剥離可能に貼着し、外面は母材に良好に接着する
ものを使用する。
ここで具体的な使用材料の組合せ例をあげる
と、 母材: 厚さ12μのポリエステル 厚さ 7μのアルミ 厚さ70μのポリプロピレン、 把手材: 厚さ50μのポリプロピレン、 中間材: 厚さ20μのポリエチレン 厚さ12μのポリエステル 厚さ30μのポリプロピレン、 内貼材: 厚さ50μのポリプロピレン で、各々、外層側からの順である。
第4図に示す容器の内容物取出し部構造6aに
おいては、スリツト13aはEF⌒がスリツト13
におけるよりも短くなつており、かつ内貼材12
が、シール部5の内縁輪郭線7上の弧ST⌒の部分
にかかつており、ここに点Tは劣弧PS⌒上の点で
ある。この場合の引裂予定線10aは内側輪郭線
7のうち劣弧PS⌒を除いた部分である。
第5図に示すのは、この考案をパウチ容器2b
に用いた場合の内容物取出し部構造6bである。
パウチ容器2bは、ほぼ長方形の2つの母材片
8bの内面同士を向き合せて重ね、サイドシール
部22とボトムシール部23とをシールして袋状
とし、内容物を充填後トツプシール部5bをシー
ルして密封するものである。
内容物取出し部構造6bはパウチ容器2bのト
ツプシール部5bの内側にあり、トツプシール部
5bの内側輪郭線7bのうち、内側輪郭線の一端
寄りの点Pから他端Uに至る線分を引裂予
定線10bとする。
一方の母材片8bにはスリツト14bが形成さ
れ開曲線13bを描く。
開曲線13bはつまみ部15bの先端の点Aで
連続する2つの弧17b,18bからなる。
一方の弧17bはPの近傍の点Cを端点とし、
他方の弧18bは、点Aから弧17bと対向する
部分AD⌒、弧17bから遠ざかりつつ引裂予定線
10bに近づくDE⌒、引裂予定線10bと対向位
置する線分へと接続する。点Fは後述する引
裂操作において、実際の引裂線が引裂予定線10
bから外れて線分に進入したりFU間が裂けて
母材片8bの一部が容器2bから分離することが
なく、しかも、引裂操作が行ない易いような位置
を占めている。
中間材11bはスリツト14bの全体をその近
傍部分と共に覆い得る輪郭を有し母材片8bの内
面に剥離可能に貼着してスリツト14bの全体を
覆つている。中間材11bの輪郭線の一部である
弧KMO⌒は、開曲線13上の弧CAE⌒の部分に沿つ
て内側に嵌入しており、この嵌入部分の先端部で
ある弧LMN⌒は弧AB⌒,AD⌒によつて挾まれる位置
まで嵌入している。
内貼材12bは、内側輪郭線7と離れた位置で
中間材11bの内面と、中間材11bの外周の近
傍部分の母材片8bの内面とに貼着して、中間材
11bを覆うと共に、スリツト14bを内貼材1
2bの輪郭内に包含している。
[作用] このように構成された容器の内容物取出し部構
造6において、内容物を取出す場合には、つまみ
部15をつまんで上昇させると、この部分が中間
材11から剥離する。更につまみ部15を引裂方
向20に引張ると剥離は内貼材の貼着域が嵌入し
ている部分の先端Mに達する。ここで母材8は内
貼材12とは完全に貼着しているから、この貼着
部分、即ちLMN⌒の内側の部分の内貼材は母材に
追随して上昇しようとし、一方LMN⌒の外側の部
分の内貼材は中間材11の裏面に貼着しているた
め上昇できないから、内貼材12はLMN⌒に沿つ
て破壊され、容器は開口を開始する。母材8の剥
離が点C及びEまで達すると内貼材12の破壊も
点K,O付近に達する。Cの先にはスリツトは形
成されていないが母材8は引裂性のよい材料で構
成されるからCの近傍で方向20への延長上にあ
る点Pまでの間が容易に引裂かれ、引裂はシール
部5の内側輪郭線7に沿つてPK⌒へと進行する。
ここで引裂力の方向を徐々に引裂予定線10に沿
つた方向へと変化させると、母材8の剥離はEF⌒
上を進行し、内貼材の破壊もこれに伴つてOから
中間材11の輪郭に沿つて進行し、また母材8の
引裂も引裂予定線10に沿つて進行する。点Fの
先にはスリツトは形成されていないから母材の剥
離は点Fで停止し、従つて内貼材12の引裂を停
止するが、引裂予定線10に沿つた母材8の引裂
は引続き行なうことができる。これは既に引裂か
れた部分は未引裂の部分より上昇することが可能
となり、引裂操作によるこの上昇する力の応力が
引裂予定線上の未引裂部分の一点に集中するため
である。
このようにして引裂は引裂予定線10上を一周
してPまで行なうことができる。
但し、内貼材の厚さや強度によつては、内貼材
12の破壊が点Fの近傍点まで進行せずに途中で
停止する。これは途中で引裂力の方向即ち内側輪
郭線7の接線の方向と、内貼材12の破壊の方向
即ち中間材11の輪郭線の接線の方向とが一致し
なくなり引裂応力が内側輪郭線7上の一点に強く
かかるためである。この場合も、この引裂予定線
10上の母材8の引裂は引続き行なうことができ
ることは前述の場合と同様である。
第4図、第5図に示す容器の内容物取出し部構
造における開口作用も同様であつて、それぞれ引
裂予定線10a,10bに沿つて引裂を完了する
ことができる。
(ハ) 考案の効果 以上の説明から明らかな通り、この考案の内容
物取出し部構造においては引裂のためのつまみ部
15はシール部の内側にあるからシール部のシー
ルは充分に行なつてもつまみ部の初期剥離性を損
うことがなく、密封性と易開口性とを両立させる
ことが可能であり、しかも母材に形成するスリツ
ト等の弱部も少なくてすむので製造工程における
材料扱いが容易で、かつ使用材料が少なく安価
な、容器の内容物取出し部構造を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例に係わる内容物取
出し部構造を備える容器の平面図、第2図は第1
図における−断面図、第3図は第1図におけ
る−断面拡大部分図、第4図はこの考案の他
の実施例に係わる内容物取出し部構造を示す平面
図、及び第5図はこの考案の更に他の実施例の内
容物取出し部構造を備える容器の平面図である。 1……容器、2……容器胴、3……上端、4…
…蓋、5……シール部、6……内容物取出し部構
造、7……内側輪郭線、8……母材、10……引
裂予定線、11……中間材、12……内貼材、1
3……開曲線、14……スリツト、15……つま
み部、16……先端、17……弧、18……弧、
21……把手材、22……サイドシール部、23
……ボトムシール部、24……中央部分。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 内容物収納空間の壁を構成する母材が他の部分
    とシールされたシール域の内側輪郭線上に位置す
    る仮想の引裂予定線に沿つて前記母材を引裂いて
    開口し得る容器の内容物取出し部構造であつて、
    前記容器の内容物取出し部構造は、母材と中間材
    と内貼材とを備え、前記母材は弱部によつて描か
    れる開曲線によつて前記母材の一部分を区画して
    なるつまみ部を有し、前記中間材は前記母材の内
    面に剥離可能に貼着して前記弱部の少なくとも一
    部分を覆い、前記内貼材は前記引裂予定線と離れ
    た位置で前記中間材の内面と前記母材の内面とに
    貼着して前記中間材を覆うと共に前記弱部を前記
    内貼材の輪郭内に包含し、前記開曲線は前記つま
    み部の先端で連続する2つの弧からなり前記2つ
    の弧のうちの一方は前記つまみ部の先端から前記
    シール域の内側輪郭線の近傍に達し他方は前記つ
    まみ部の先端から前記一方の弧と対向する部分を
    経て前記仮想の引裂予定線に沿つて対向位置する
    部分に亙り、前記中間材の輪郭線の一部は前記2
    つの弧の対向する部分に挾まれる位置まで嵌入す
    ることを特徴とする容器の内容物取出し部構造。
JP7738085U 1985-05-24 1985-05-24 Expired JPH0126583Y2 (ja)

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