JPH0126485Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は車両用のダンパにおける剪断式のダン
パマウント装置に関する。

従来この種装置として、例えば第１図示のよう
に筒状のインナベースａと該インナベースａの外
周を囲繞する筒状のアウタベースｂとの間に焼付
固定される環状のラバｃから成ると共に、これに
取付用ボルトｄを備える式のものは知られるが、
この場合ラバｃの焼付固定には成形型が用いら
れ、従つてアウタベースｂは成形型の抜き取りを
簡単にするため、その上縁は内周側に屈曲するこ
となく上方に開放されると共にボルトｄは図示の
ように、アウタベースｂに外周の延出部を形成し
てこれに設ける式を一般としたもので、かかるも
のでは全体として大径となり車体に大きな出張り
を生じ易い不都合を伴う。従来かかる不都合を無
くすべく、例えば第２図示のように該ボルトｄを
該アウタベースｂに対しその内周側に設ける式の
ものは提案されたが、かかるものでは該ラバｃが
圧縮型に作用してばねレートを柔かく出来ない不
都合を伴う。従来かかる不都合を無くすべく、更
に例えば第３図示のように該ラバｃを内周面にお
いて凹入する型式とするものも提案されたが、か
かるものでは該ラバｃの成形型の抜き取りが困難
なため型が複雑となりその製作が高価となる不都
合を伴う。

本考案はかかる不都合のない装置を得ることを
その目的としたもので、ダンパ本体１の頂部に、
筒状のインナベース２と、該インナベース２の外
周を囲繞する筒状のアウタベース３との間に焼付
固定される環状のラバ４からなる剪断式のダンパ
マウントを設けると共に、前記アウタベース３側
に取付用ボルト５を備えるものにおいて、前記筒
状のアウタベース３の上部口縁を、該ベース３の
内周面と略同径に形成すると共に、該ベース３の
外周に、かしめその他で固定されるブラケツト６
を設け、該ブラケツト６に前記ベース３の上部口
縁より内方への延出部を形成し、該延出部７に前
記ボルト５を備えて成る。

第４図はその１例を示すもので、該ブラケツト
６は該アウタベース３の外周の筒状をなして下端
部６ａのかしめでこれに結着されると共に上端部
に内方にのびるフランジ状の延出部７を備え、こ
れに該ボルト５を例えば円周上の３個に備えるよ
うにした。

このように本考案によるときは、筒状のアウタ
ベース３は、その上部口縁を該ベース３の内周面
と略同径に形成したものであるからその内周面に
焼付固定されるラバ４を成形するための成形型の
抜き取りが容易となりその製作を簡単にすると共
にラバ４は剪断型に作用してばねレートを柔かく
することができ而もアウタベース３の外周にブラ
ケツト６を固定して該ブラケツト６に前記ベース
３の上部口縁より内方への延出部７を形成し、該
延出部７にボルト５を供えたものであるからアウ
タベース３は車体に大きな出張りを生ずることな
く取付けられて、その取付けをコンパクトにする
ことができる等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は従来例の各説明線図、第４
図は本案装置の１例の截断側面図である。 １……ダンパ本体、２……インナベース、３…
…アウタベース、４……ラバ、５……取付用ボル
ト、６……ブラケツト、７……延出部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ダンパ本体１の頂部に、筒状のインナベース２
   と、該インナベース２の外周を囲繞する筒状のア
   ウタベース３との間に焼付固定される環状のラバ
   ４からなる剪断式のダンパマウントを設けると共
   に、前記アウタベース３側に取付用ボルト５を備
   えるものにおいて、前記筒状のアウタベース３の
   上部口縁を、該ベース３の内周面と略同径に形成
   すると共に、該ベース３の外周に、かしめその他
   で固定されるブラケツト６を設け、該ブラケツト
   ６に前記ベース３の上部口縁より内方への延出部
   ７を形成し、該延出部７に前記ボルト５を備えて
   成るダンパマウント装置。