JPH0126336Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は主に学生が即席の加工食品を短時間
で簡易に炊事し得るための小鍋に関するものであ
る。

「従来の技術」 従来、即席の食品（ラーメン等）は小鍋にて煮
炊きして別の食器に移し換えて食事しなければな
らない。煮立ての小鍋は熱いからそのまま把持し
てこれを食器として利用することは困難であつ
た。

「考案が解決しようとする問題点」 本案は上記のような欠点を改善するため鍋の開
口縁内外面及び上端面を断熱層で被覆することに
より、手で安全に保持し得て、そのまま唇を当て
て食器として使用することを目的としたものであ
る。

「問題点を解決するための手段」 本案は鍋の両側及びその中間に開口縁を外側に
突出させ該開口縁の内外面及び上面を弗素樹脂断
熱層で被覆してなる小鍋より構成される。

「作用」 煮炊きした鍋はかなり加熱されているが開口縁
の内外面及び上端面に断熱層にて被覆しているの
で高温時でも両側に突出した開口縁３，３を直接
両手で把持し、かつ唇を中間の開口縁３′の上記
断熱層４に当てて熱いラーメン等の即席食品を鍋
のまま喫食しかつ汁を喫飲することができる。

「実施例」 鍋１の両側及びその中間に開口縁（耳部）３，
３及び３′を外側に突出させ、該開口縁３，３及
び３′の内外面及び上面を弗素樹脂断熱層４で被
覆してなるものである。

従つて学生が下宿等で勉学の余暇を利用して常
備の即席ラーメンを金属製の耳付小鍋１にて電気
コンロ等に加熱して煮上がつた即席ラーメンを鍋
蓋２付のままで弗素樹脂断熱層４にて被覆された
耳部３を両手で直接に保持し、食卓に移し、上記
蓋２のつまみ５を手で把持して外し、煮上がり状
態のままで両側の開口縁３，３を両手で把持し、
中間の開口縁３′の上記断熱層４に唇を当てて汁
を吸い或は同層４を手で把持して箸で上記ラーメ
ンを喫食することができる。尚図中５で示すもの
は鍋蓋つまみ、６は安全装置用穴である。

「効果」 本案は上述のように構成したので調理直後の熱
い鍋の中の熱い即席食品及び汁を鍋を手で把持し
て喫食し或は鍋に唇を当てて汁を喫飲することが
でき食器を必要とせず迅速簡便に調理及び食事を
済ませることができるし、学生が下宿等にて必要
に応じて鍋兼用の食器として多目的に活用し得る
ので利用効果を著しく向上し得る便益がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案の小鍋の全体斜視図、第２図は第
１図Ａ−Ａ線による縦断面図である。 １……鍋、２……鍋蓋、３，３′……開口縁、
４……弗素樹脂断熱層。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 鍋の両側及びその中間に開口縁を外側に突出さ
   せ該開口縁の内外面及び上面を弗素樹脂断熱層で
   被覆してなる小鍋。