JPH01259054A - 機能性構造物 - Google Patents

機能性構造物

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JPH01259054A
JPH01259054A JP8787088A JP8787088A JPH01259054A JP H01259054 A JPH01259054 A JP H01259054A JP 8787088 A JP8787088 A JP 8787088A JP 8787088 A JP8787088 A JP 8787088A JP H01259054 A JPH01259054 A JP H01259054A
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polymer
parts
surfactant
functional structure
weight
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JP8787088A
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Masahiro Morita
昌宏 盛田
Hiroshi Fukui
博 福井
Katsumi Kamayama
釜山 克巳
Saburou Mannou
萬濃 三郎
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Toyo Cloth Co Ltd
DAIKEN IKO KK
Original Assignee
Toyo Cloth Co Ltd
DAIKEN IKO KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、消臭性(または消臭性と抗菌性)を有する構
造物、殊に、水が付着する用途に用いるか、その使用中
定期的あるいは不定期的に水による洗浄あるいは湿潤材
料による掃拭を行う用途に用いる構造物、さらにはこの
ような用途以外にも用いることのできる構造物に関する
ものである。
従来の技術 スリッパ、靴などの履物、待合室のソファ−、ランドリ
ーバッグ、露結しやすい壁に貼るシートなどは、汗や水
分と接触するため、臭気を発生したり、菌が繁殖しやす
い。
そこで使用後は、洗浄可能なものについては洗剤や殺菌
洗剤で洗浄し、洗浄の行いにくいものについては湿潤し
た布で掃拭することが行われている。
臭気の発生や菌の繁殖を防止する簡易な方法として、対
象物に消臭剤や抗菌剤をスプレーしておく方法がある。
また、臭気の発生や菌の繁殖を持続的に抑制するために
、消臭剤や抗菌剤を練り込んだ樹脂を原料として用いて
シートなどを製造することも試みられている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、対象物を洗剤や殺菌洗剤で洗浄しても、
清潔さの保持は洗浄直後に限られ、使用を再開すると再
び臭気が発生したり菌が繁殖したりすることを免かれな
い。また、たとえばスリッパの場合は、使用後に洗剤や
殺菌洗剤で洗浄しても、縫い目の内部までは洗剤や殺菌
洗剤が十分には入り込めないため完全には殺菌できず、
わずかに残留する細菌が間もなく増殖を開始するため、
所期の消臭効果や殺菌効果が期待できないことが多い。
対象物に消臭剤や抗菌剤をスプレーしておく方法は、単
に一時的な効果にとどまり、効果の持続性が乏しい。
消臭剤や抗菌剤を練り込んだ樹脂を用いてスリッパやシ
ートなどを製造する方法も、1回の洗浄あるいは数回の
洗浄により急速に消臭または抗菌能力を喪失することが
多い。
本発明は、このような状況に鑑み、すぐれた消臭性(ま
たは消臭性と抗菌性)を発揮し、また繰り返し洗浄や掃
拭を行ってもその効果が持続する機能性構造物を提供す
ることを目的とするものである。
問題点を解決するための手段 本発明の機能性構造物は、構造物の少なくとも一部が、
高分子(A)に有効量の消臭剤(B1)および界面活性
剤(C)を配合してなる高分子組成物で形成されている
ことを特徴とするものである。この場合、有効量の消臭
剤(B1)と共に有効量の抗菌剤(B2)を併用配合す
ることが好ましい。
以下本発明の詳細な説明する。
棒遣局 本発明における構造物としては種々のものがあげられる
が、水が付着する用途に用いるか、その使用中定期的あ
るいは不定期的に水による洗浄あるいは湿潤材料による
掃拭を行う用途に用いる構造物が特に有用である。この
ような用途は、人体や生物と接触するため汗や生物具が
付着したり、菌が繁殖しやすい個所に用いる用途である
また、このような水付着、洗浄または掃拭を直接予定し
ない用途に用いることもでき、実際上は先に述べた用途
と明確には区別できないこともある。
このような構造物としては、病院の中央手術室、集中治
療室(ICU)、冠疾患病室(CCU)、中央材料室、
感染症病棟、新生児室、白血病病棟、人工透析センター
などにおいて医師や看護婦が使用するスリッパ;病院の
待合室や診察室、図書館、公民館、旅館、講堂などにお
いて不特定の人が使用するスリッパ;家庭用または個人
用のスリッパ;靴、靴中敷、その他の履物;ソファ−表
面材、椅子表面材、ベツド表面材、肘当て表面材;病人
・乳幼児・老人用のシート・おむつカバー、ランドリー
バッグ;手袋、雨合羽;浴室の壁や露結しやすい壁に貼
付するシートニップカバー、便座カバー:グラブ、ウェ
ットスーツ、ラケットのグリップテープ、ゴルフバッグ
、手袋、魚釣用クーラー、マツサージ器等スポーツ・健
康関連用具;業務用の合成樹脂製またはゴム製エプロン
;床材;ペットΦ家禽拳家畜舎用材料:病院用、公共用
または一般用のファイルやバインダー;書乃、手帳等の
装幀材料;ブックカバー;モツプ、その他の掃除用具の
基部や柄材:収納庫やゴミ回収具用の部材、またはこれ
らに使用する消臭シート;帽子、ヘルメット、防護用マ
スク、人工かつらの内面材;かばん類、袋物;ビニール
カーテン:などが例示できる。
晶jヨL■Lつ− 高分子(A)としては、成形または層形成が可能な種々
の高分子が用いられるが、熱可塑性高分子またはゴム系
高分子がi1!Mである。これらの高分子の例としては
、塩化ビニル系ポリマー、アクリル系ポリマー、オレフ
ィン系ポリマー、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化
ビニリデン系ポリマー、スチレン系ポリマー、エステル
系ポリマー、ウレタン系ポリマー、ナイロン系ポリマー
、セルロース誘導体、カーボネート系ポリマー、フッ素
系樹脂、シリコーン系樹脂、ビニルアルコール系ポリマ
ー、ビニルエステル系ポリマー、合成ゴム、天然ゴムな
どがあげられる。これらの高分子の中では、特に塩化ビ
ニル系ポリマーが重要であり、ウレタン系樹脂も重要で
ある。
ここで塩化ビニル系ポリマーとは、塩化ビニルのホモポ
リマー(殊に分子量800〜2000程度のもの)のほ
か、塩化ビニルと他の共重合可能なモノマー、たとえば
エチレン、酢酸ビニル、塩化ビニリデン、エチレン性不
能和カルボン醜などとのコポリマーを含み、また他のポ
リマーとのブレンド物も含む。
塩化ビニル系ポリマー以外のポリマーの場合も、同様に
コポリマーを含み、他のポリマーとのブレンド物を含む
1又1工且旦 消臭剤(B1)としては、たとえば、クスノキ科植物、
シソ科植物、ツバキ科植物、アオイ科植物、キキョウ科
植物、フトモモ科植物等の植物精油、植物性有機酸、ベ
タイン類、カテキン類など各種の植物から分離される消
臭成分またはその消臭成分に相当する合成法で取得され
る化合物、亜鉛化合物、二酸化塩素、グリオキザール、
鉄−アスコルビン酸、鉄−フタロシアニンなどがあげら
れる。
被膚1LΩ乳n 抗菌剤(B2)とは、殺菌剤、防カビ剤、消毒剤などの
総称であり、本発明の目的には、少量でも強い抗菌力を
示し、抗菌スペクトルが広く、低毒性で、かつ揮発性や
臭気の低いものが好適に用いられる。
抗菌剤(B2)としては、有機リン系、有機イオウ系(
モノメチルジチオカーバメート系、ジメチルジチオカー
バメート系、エチレンビスジチオカーバメート系、チウ
ラム等)、抗生物質系、キノン系、フェノール系、ジニ
トロベンゼン系、シアン系、フタルイミド系、キノリン
系、有機ヒ素系など公知の抗菌剤が用いられるが、好ま
しいものの具体例としては、2,4.4’−)リクロロ
ー2°−ヒドロキシジフェニルエーテル、2−(4−チ
アゾリル)ベンズイミダゾール(−般名:チアベンダゾ
ール)、クロルヘキシジン。
3−アリルオキシ−1,2−ベンゾイソチアゾール−1
,1−ジオキシド(一般名:プロベナゾール)、5−ブ
チル−2−ジメチルアミノ−6−メチルピリミジン−4
−オール(−穀温:ジメチリモール)、’N−(パラフ
ルオルフェニル)ジクロルマレイミド(−穀温:フルオ
ルイミド)、3−(3、5−ジクロルフェニル)−N−
イソプロピル−2,4−ジオキソイミダゾリジン(−穀
温:ロブラール)、1.2−ビス−(2、2、2−トリ
クロル−1−ホルムアミドエチル)ピペラジン(−穀温
:トリホリン)、メチル−1−(ブチルカルバモイル)
−2−ベンズイミダゾールカーバメイト(−穀温:ベン
レート)、5−メチル−1,2,4−トリアゾロ(3,
4−b)ベンゾチアゾール(−穀温:トリジクラゾール
)、3°−イソプロポキシ−2−メチルベンズアニリド
(−穀温:メプロニル)、トリブロムサラン、イソプロ
ピルメチルフェノール、塩化ベンザルコニウム、臭化ア
ルキルイソキノリウム、トリクロロカルバニリド、ハロ
カルパン、チウラムなどがあげられる。
これらの中では、2,4,4°−トリクロロ−2゛−ヒ
ドロキシジフェニルエーテル、2−(4−チアゾリル)
ベンズイミダゾールおよびクロルヘキシジンよりなる群
から選ばれた少なくとも1種の抗菌剤を用いることが望
ましく、殊に、2゜4.4’−)リクロロー2°−ヒド
ロキシジフェニルエーテルおよびクロルヘキシジンより
なる群から選ばれた少なくとも1種と、2−(4−チア
ゾリル)ベンズイミダゾールとの双方を併用することが
特に望ましい。
2.4,4°−トリクロロ−2°−ヒドロキシジフェニ
ルエーテルは、抗菌スペクトルが広く、ダラム陽性菌、
ダラム陰性菌、真菌のいずれにも作用する。その作用機
構は、タンパク質を凝固または変性して、細胞機能を阻
害するものと考えられている0体内ではほとんど吸収さ
れず、毒性が低い、急性毒性LD50(ラット経口)は
47.00層g/kgである。
クロルヘキシジンは、抗菌スペクトルが広く、特にブド
ウ軟菌などのダラム陽性菌には低濃度でも迅速な殺菌作
用を示し、大腸菌などのダラム陰性閑にも比較的低濃度
で作用する上、真菌類の多くにも作用する。その作用機
構は、リポタンパクと結合して膜の機能を阻害すると共
に、細胞を覆ってしまうものと考えられている0体内で
はほとんど吸収されず、毒性が低い、急性毒性LD50
(ラット経口)は2270 mg/kgである。
2−(4−チアゾリル)ベンズイミダゾールは、−穀温
でチアベンダゾールと呼ばれる。広範囲のカビに対して
すぐれた発育阻止効果を示す、毒性は非常に低く、かん
きつ類、バナナ用として食品添加物の認可を得ている。
急性毒性LD50(マウス経口)は3600層g/ k
gである。
−〇 界面活性剤(C)としては、以下に述べるようなアニオ
ン界面活性剤やノニオン界面活性剤が用いられる。場合
により1両性界面活性剤、カチオン界面活性剤を用いる
こともある。
アニオン界面活性剤:脂肪酸塩、アルキルベンゼンスル
ホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキル
スルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキ
ルスルホコハク酸塩、α−スルホン化II 肋M 塩、
N−メチル−N−オレイルタウリン、石油スルホン酸塩
、アルキル硫酸塩、硫酸化油脂、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフ
ェノールエーテル硫stn、 ポリオキシエチレンスチ
レン化フェニルエーテル硫酸塩、アルキルリン酸塩、ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸塩、
ナフタレンスルホン酸塩ホルムアルデヒド縮合物など。
ノニオン界面活性剤:ポリオキシエチレンアルキルエー
テル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、
ポリオキシエチレンポリスチリルフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックまたは
ランダムコポリマー、ポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレンアルキルエーテル、多価アルコール脂肪耐部分
エステル、ポリオキシエチレン多価アルコール脂肪酸部
分エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリ
グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキジエチレン化ヒマ
シ油、脂肪酸ジェタノールアミド、ポリオキシエチレン
アルキルアミン、トリエタノールアミン脂肪酸部分エス
テル、トリアルキルアミンオキサイドなど。
これらの中では、ノニオン界面活性剤中の多価アルコー
ル脂肪酸部分エステル、ポリオキシエチレン多価アルコ
ール脂肪酸部分エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステ
ルが特に好ましいものの例としてあげられる。多価アル
コールとは、ソルビタン、ンルビトール、マンニトール
、ペンタエリスリトール、グリセリン、グリコール、シ
ョ糖などであり、脂肪酸とは、ステアリン酸、オレイン
酸、リノール酸、リシルジン酸、ラウリン酸、パルミチ
ン酸などである。
界面活性剤は、1種または2種以上を組合せて用いるこ
とができる。殊に持続性の点から、表面への移行性の異
なる2種以上の界面活性剤を併用することが望ましい。
の   1 高分子(A)には、界面活性剤(C)のほかに、有効量
の消臭剤(B1)を配合する。消臭剤(B1)と共に、
有効量の抗菌剤(B2)を併用配合することも好ましい
、ただし抗菌剤(B2)は任意成分であり、抗菌性を期
待しなくてもよい用途には、抗菌剤(B2)の配合を省
略することができる。
消臭剤(B1)の有効量は、用いる消臭剤(B1)の種
類や特に天然物から取得されるものについてはその純度
によって大きく異なるので一概には規定できず、また抗
菌剤(B2)の有効量も抗菌剤(B2)の種類によって
も異なるが、慨ね次の範囲から選択することが望ましい
高分子組成物における消臭剤(B1)の配合量は、高分
子(A)100重量部に対し、  0.001〜15重
量部、特に0.01〜lO重量部の範囲から選択するこ
とが望ましい、消臭剤(B1)の配合割合が余りに少な
いと消臭力の低下を招いて所期の目的を十分には達成し
えず、一方消臭剤(B1)の配合割合を余りに多くして
も消臭性は一定限度以上には上がらない上、コスト的に
不利になる。
高分子組成物における抗菌剤(B2)の配合量は、高分
子(A)100重量部に対し、 o、oi〜15重量部
、特に0.1〜lO重量部の範囲から選択することが望
ましい、抗菌剤(B2)の配合割合がこの範囲より少な
いと抗菌力の低下を招いて所期の目的を十分には達成し
えず、一方抗菌剤(B2)の配合割合をこの範囲を越え
て多くしても抗菌性は一定限度以上には上がらない上、
コスト的に不利になる。
界面活性剤(C)の配合量は、高分子(A)100重量
部に対し、0.05〜15重量部、好ましくは0.1〜
10重量部の範囲から選択する。界面活性剤(C)の配
合割合がこの範囲より少ないと、消臭剤(’B1)や抗
菌剤(B2)による消臭作用、抗菌作用が十分には奏さ
れず、一方その配合割合がこの範囲より多いと、構造物
表面への移行量が過多になって、感触が悪くなり、また
消臭剤(B1)や抗菌剤(B2)による消臭力、抗菌力
の持続性が低下し、数回の洗浄で所期の作用が得られな
くなる。
天9」l1藍3 高分子組成物は、上述の高分子(A)、消臭剤(B1)
(またはこれと抗菌剤(B2))および界面活性剤(C
)のほかに、必要に応じ可塑剤、滑剤、安定剤、紫外線
吸収剤、粘着防止剤、充填剤、着色剤、帯電防止剤、発
泡剤などの添加剤を含んでいてもよい。
ここで可塑剤としては、フタル酸エステル類、アジピン
酸エステル類、セバシン酸エステル類、クエン酸エステ
ル類、リン酸エステル類、トリメリット酸エステル類、
エポキシ化合物、塩素化物、ポリエステル類などが例示
できる。
特に高分子(A)が塩化ビニル系ポリマーである場合は
、該塩化ビニル系ポリマー100重量部に対したとえば
20〜120重量部の可塑剤を配合することが望ましい
、可塑剤の配合は、成形物の物性上必要であるだけでな
く、界面活性剤(C)の表面への移行を助け、消臭剤(
B1)や抗菌剤(B2)の消臭効力、抗菌効力を増大さ
せるのに役立つからである。そして可塑剤と共に、適l
の滑剤、安定剤、紫外線吸収剤を配合するのが通常であ
る。
良腹工り 上記高分子組成物を成形するに当っては、カレンダー加
工法、押出成形法、射出成形法、溶融コート法、圧縮成
形法、モールド成形法、溶液塗工法、分散液塗工法をは
じめ通常の成形手段がいずれも採用できる。
支覧隻二肩遣 本発明の構造物にあっては、少なくとも一部が上記の高
分子組成物で形成される。すなわち、高分子組成物は、
それ単独で構造物を形成していてもよく、他の基材と複
合[7て形成されていてもよい。
後者の場合の基材としては、marts合体(不織布、
織布、人工皮革、紙等)、高分子成形物、天然物、無機
物などが例示できる。
作   用 本発明の構造物にあっては、界面活性剤(C)を添加し
であるので、それが徐々に表面に浸出し、表面に濡れを
与える。可塑剤の配合は、界面活性剤(C)の表面への
浸出性を促進させる。そして界面活性剤(C)の浸出に
同伴して消臭剤(B1)や抗菌剤(B2)も徐々に表面
に浸出し、しかも表面が満遍なく濡れ状態になるので、
表面全体にわたって強い消臭力、殺菌力が奏され、その
作用が長期にわたり持続する。
つまり、消臭力や殺菌力はあくまで消臭剤(B1)や抗
菌剤(B2)によって与えられるが、界面活性剤(C)
は消臭剤(B1)や抗菌剤(B2)を表面に徐々に移行
させる役割と、表面に満遍なく濡れを与えて消臭剤(B
1)や抗菌剤(B2)の作用を最大限に発揮させる役割
の2つの役割を果たすのである。可塑剤を併用するとき
は、この可塑剤は、界面活性剤(C)の上記2つの役割
をさらに効果的にする役割を果たすことになる。
本発明の構造物は、水が付着する用途に用いるか、その
使用中定期的あるいは不定期的に水による洗浄あるいは
水で湿潤させた材料(織布や不織布)による掃拭を行う
用途に主として用いられるが、洗浄時、掃拭時は構造物
が水に濡れた状態にあり、しかも洗浄は温水で行うこと
が多い、構造物が浴室の壁に貼付したシートなどである
ときも同様の環境下にある。しかるに、このような環境
下においては、界面活性剤(C)の表面への浸出が促進
され、それに伴ない消臭剤(B1)や抗菌剤(B2)の
表面への浸出も促進される。しかも、表面に浸出してき
た消臭剤(B1)や抗菌剤(B2)は、水分が存在しか
つ温度も高いという最もその作用を発揮できる条件下に
ある。従って洗浄や掃拭により臭気源や閑の除去が図ら
れるだけでなく、消臭や殺菌がより完全になされること
になる。
加えて、洗浄後の乾燥過程においても表面の消臭剤(B
1)や抗菌剤(B2)の濃度が高まり、その効力高めら
れる。
つまり、一般に高湿高温条件下においては臭気や菌の増
殖が著しくなるが、本発明においては高湿高温条件下に
なれば消臭剤(B1)や抗菌剤(B2)の浸出量が一段
と増加し、しかも表面が濡れ状態となるので、本発明の
構造物が臭気を発生したり菌の増殖しやすい状態になれ
ばなるほど、それに応じて消臭作用や抗菌作用も強くな
り、臭気の発生や菌の増殖が有効に阻止される。
なお、高分子(A)に消臭剤(B1)や抗菌剤(B2)
のみを配合した場合は、表面に浸出する消臭剤(B1)
や抗菌剤(B2)の量が限られる上、表面の濡れ性が劣
り、所期の消臭力、殺菌力が十分には奏されない、洗剤
や殺菌洗剤を用いて温水洗浄を行ったときも、表面には
じきが生ずるため消臭剤(B1)や抗菌剤(B2)が偏
在し、所期の効果が十分には奏されない。
実施例 次に実施例をあげて本発明をさらに説明する。
以下「部」、「%」とあるのは、重量基準で示したもの
である。
実施例1 下記の各成分を混合した後カレンダーロールに供給し、
温度160℃で圧延して厚さ400.−のシートを製造
した。ついでこのシートを厚さ1.2m+aの基1a 
(人工皮酢)と貼り合せた。これを型押機にて200℃
150secの条件で加熱した後、4 kg/cmZに
て型押しを行い、消臭抗菌性レザーを得た。
酷立皇】 分子FJ l 500のポリ塩化ビニル(A)100部 ジオクチルフタレート(可塑剤)     80部Ba
−Zn系複合安定剤         3部屯質炭酸カ
ルシウム         20部酸化チタン    
         10部茶菓乾留分(Bl−1)  
   (純分で)0.2部2.4.4’−1リクロロー
2°−ヒドロキシジフェニルエーテル(B2−1)  
      3部2−(4−チアゾリル)ベンズイミダ
ゾール(B 2−2)               
   1.5部ソルビタンパルミチン酸エステルとソル
ビタンステアリン酸エステルとの等量混合物(C−1)
2.5部 ポリグリセリンオレイン酸モノエステル(C−2)  
               0・5部実施例2 実施例1の配合処方中、成分(B2−1)および(B 
2−2)の配合を省略したほかは実施例1と同様にして
レザーを製造した。
比較例1 実施例1の配合処方中、成分(Bl−1)、(B2−1
)、(B 2−2)、(C−1)および(C−2)の配
合を省略したほかは実施例1と同様にしてレザーを製造
した。
比較例2 実施例1の配合処方中、成分(C−1)および(C−2
)の配合を省略したほかは実施例1と同様にしてレザー
を製造した。
比較例3 実施例1の配合処方中、成分(B 1−1)、(B2−
1)、(B 2−2)の配合を省略したほかは実施例1
と同様にしてレザーを製造した。
在臭立11 上記で得たレザーを裁断して、10cmX l 5cm
の大きさの試験片を作成した。
3501の密閉容器に試験片を入れた後、0.1%トリ
メチルアミン水0.51を加えて密閉した。
6時間放置後、ヘッドスペースガス11をサンプリング
し、ガスクロマトグラフィーによる分析を行った。
測定終了後、温水中にて1分間水洗し、表面を軽く拭き
、この状態で1晩放置した後、再び試験に供した。以下
この操作を必要回数繰り返した。
結果を第1表に示す。
第  1  表 (注)データはトリメチルアミン除去率(%)。
几乳立スj 基布と貼り合せる前のレザーをJIS A 1415に
準拠して所定時間ウェザリングした。これをエタノール
を含んだ布で拭き、ついで滅菌水にて15秒間流水洗浄
後タリンベンチ内で乾燥し、直径61m1mの円形に裁
断して試験片となした。
この試験片につき、下記の条件で抗菌力の持続性を測定
した。結果を第2表に示す。
(1)測定用培地 ミュラー・ヒントン培地 (2)試供菌株 スタフィロコッカス番アウレウス(5taphy 1o
−coccus aureus) ATCo 2592
3(3)培地への菌塗抹 直径901履のシャーレ培地に0.1履lのブイヨンを
滴下し、ガラスピーズで手ばやく塗抹。
(4)試験片のセット F述の試験片を無菌的に培地面に置き、4℃に30秒静
置後、37℃の恒温室にて16時間培養。
(5)判定 ハロウ(阻止用)の直径を測定。
第  2  表 実施例3 下記配合処方を採用したほかは実施例1と同様にして消
臭抗菌性レザーを得た。
酷立差】 分子91500のポリ塩化ビニル(A)100部 ジオクチルフタレート(可塑剤)     s o m
Ba−Zn系複合安定剤         3部重質炭
酸カルシウム         20部酸化チタン  
           10部植物性有機@(Bl−2
)          1部2.4.4″−トリクロロ
−2′−ヒドロキシジフェニルエーテル(B2−1)1
.5部2−(4−チアゾリル)ベンズイミダゾール(B
 2−2)                  1.
5部グルコン酸クロルヘキシジン(B 2−3)  1
.5部ソルビタンステアリン酸エステル(C−3)1.
5部 ポリオキシエチレン(20)ソルビタンオレイン酸モノ
エステル(C−4)           1部グリセ
リンリシルン酸モノエステル(C−5)0.5部 消臭性試験の結果は、次の通りであった。
LJIL遣 トリメチルアミン  ′ 当初        SO,O% 2回洗浄後     51.3% 5回洗浄後     42,4% また抗菌性試験の結果は次の通りであった。
ウェザリング、   二三ユ五1 0時間     21.4ts履 50時間     20.6mm 100時間     22 、1mm 200時間     21.5mm 300時間     20.8mm 発明の効果 本発明の機能性構造物は、すぐれた消臭性(または消臭
性と抗菌性)を有すること、臭気や菌の増殖が著しくな
りやすい高温高湿条件下にあっても、それに対応して消
臭力や抗菌力が増大すること、多数回の洗すを行ったり
、水で湿潤した材料で掃拭を行っても、作用が持続する
ことなどのすぐれた効果を奏する。
よって本発明の機能性構造物は、快適性、衛生性の点で
極めて有用である。
特許出願人  大研医工株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、構造物の少なくとも一部が、高分子(A)に有効量
    の消臭剤(B1)および界面活性剤(C)を配合してな
    る高分子組成物で形成されている機能性構造物。 2、高分子組成物が、高分子(A)100重量部に、消
    臭剤(B1)0.001〜15重量部および界面活性剤
    (C)0.05〜15重量部を配合してなる組成物であ
    る請求項1記載の機能性構造物。 3、構造物の少なくとも一部が、高分子(A)に有効量
    の消臭剤(B1)、有効量の抗菌剤(B2)および界面
    活性剤(C)を配合してなる高分子組成物で形成されて
    いる機能性構造物。 4、高分子組成物が、高分子(A)100重量部に、消
    臭剤(B1)0.001〜15重量部、抗菌剤(B2)
    0.01〜15重量部および界面活性剤(C)0.05
    〜15重量部を配合してなる組成物である請求項3記載
    の機能性構造物。 5、高分子(A)が、熱可塑性高分子またはゴム系高分
    子である請求項1または3記載の機能性構造物。 6、高分子(A)が、塩化ビニル系樹脂またはウレタン
    系樹脂である請求項1または3記載の機能性構造物。 7、抗菌剤(B2)が、2,4,4’−トリクロロ−2
    ’−ヒドロキシジフェニルエーテル、2−(4−チアゾ
    リル)ベンズイミダゾールおよびクロルヘキシジンより
    なる群から選ばれた少なくとも1種の抗菌剤である請求
    項3記載の機能性構造物。 8、高分子組成物中に配合されている抗菌剤(B2)が
    、2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェ
    ニルエーテルおよびクロルヘキシジンよりなる群から選
    ばれた少なくとも1種と、2−(4−チアゾリル)ベン
    ズイミダゾールとの双方である請求項3記載の機能性構
    造物。 9、界面活性剤(C)が、多価アルコール脂肪酸部分エ
    ステル、ポリオキシエチレン多価アルコール脂肪酸部分
    エステルおよびポリグリセリン脂肪酸エステルよりなる
    群から選ばれた少なくとも1種の界面活性剤である請求
    項1または3記載の機能性構造物。 10、構造物が、水が付着する用途に用いるか、その使
    用中定期的あるいは不定期的に水による洗浄あるいは湿
    潤材料による掃拭を行う用途に用いるものである請求項
    1または3記載の機能性構造物。 11、構造物が、水付着、洗浄または掃拭を直接予定し
    ない用途に用いるものである請求項1または3記載の機
    能性構造物。
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