JPH0125602Y2 - - Google Patents

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JPH0125602Y2
JPH0125602Y2 JP18279885U JP18279885U JPH0125602Y2 JP H0125602 Y2 JPH0125602 Y2 JP H0125602Y2 JP 18279885 U JP18279885 U JP 18279885U JP 18279885 U JP18279885 U JP 18279885U JP H0125602 Y2 JPH0125602 Y2 JP H0125602Y2
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heating
evaporator
steam
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duct
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  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、蒸発器の構造上の改良に関し、詳し
くは、1基にて従来の複数基の蒸発器の機能を有
する蒸発器であり、特に、複数の蒸発器を必要と
する多重効用蒸発装置を構成する際に有用な構造
に関する。
従来技術 従来、蒸発、蒸留の分野では、蒸発器の発生蒸
気を他の蒸発器の加熱源として再び蒸発に用い、
熱効率の上昇を図る多重効用蒸発装置が広く用い
られている。例えば、第1効用蒸発器から発生し
た蒸気は、それよりも多少操作圧の低い蒸発器又
はそれよりも沸点の低い溶媒を含む第2効用以下
の蒸発器に対して加熱用蒸気として用いることが
できるので、発生蒸気を順次繰り返し加熱源とし
て利用される。
上記のように、多重効用蒸発装置は、通常、数
基の蒸発器を必要とする。この多重効用蒸発装置
を構成する蒸発器としては、各種の蒸発器が知ら
れているが、中でも、内部に多数の伝熱管を有し
加熱蒸気と被処理液との熱交換を行なう多管式加
熱缶と、発生蒸気と濃縮液とを分離する蒸発缶と
から成る蒸発器が広く用いられている。
考案の解決しようとする問題点 かかる蒸発器は、上述の如く、加熱缶と蒸発缶
で構成されているため、該蒸発器を複数連続させ
て多重効用装置等を形成する際に、多くの空間を
必要とし、また、個々の蒸発器を据付ける際、個
別に基礎工事等を要し、前段から後段へのダクト
が長くなるために工事費がかさみ、全設備費用の
面でも、各蒸発器の製作コストがそのまま加算さ
れることで高価となつていた。
問題点を解決するための手段 そこで、本考案においては、加熱缶と蒸発缶と
から成るたとえば2基の蒸発器において、1つの
筒体の内部に縦に隔壁を設け、全体を2室に仕切
つて、2つの加熱室を有する加熱缶を形成し、各
加熱室にそれぞれ蒸発缶を設け、このとき蒸気ダ
クトを加熱缶外周に設けた周回部によつて接続す
ることで、1基にて従来の2基の蒸発器の機能を
有する2重効用蒸発器を提供し、蒸発装置の占め
る空間を低減し、かつ、製作コスト及び工事費を
低下させるとともに蒸気ダクトの接続を合理化す
ることを要旨とする。
即ち、本考案によれば、2つ以上の加熱室を1
体化して1つの加熱缶と、各加熱室に設けられた
2つ以上の蒸発缶を有する多重効用蒸発器が提供
される。
また、本考案の加熱缶において、加熱蒸気導入
ダクトの接続用として該加熱缶の周囲の周回部を
設け、該周回部の内部に水平の隔壁を設け2室の
周回室に仕切り、各個にダクトと接続して本考案
の加熱缶の各加熱室へ導入する加熱蒸気の流路を
それぞれ形成する。従つて導入ダクトは周回部の
任意の方向から最短距離に直線で配置できるよう
になる。さらに、蒸発器の構造を簡単にでき、製
作コストの低減を図ることができる。また、周回
室内の加熱管壁面に加熱蒸気導入用の複数のスリ
ツトを設けることで、加熱室内に蒸気を均一に分
散できる。
本考案の蒸発器の形式は、液膜流下式、液膜上
昇式、強制循環式、自然循環式等、特に限定され
ることはなく、従来の蒸発缶と加熱缶とから成る
蒸発器であれば、本考案の思想を適用できる。ま
た、本考案の多重効用蒸発器の加熱室の一方が液
膜流下式であり、他方が液膜上昇式である等、両
者がその形式において相違していてもよい。
また、本考案の蒸発器は、一方の蒸発缶から排
出された濃縮液をそのまま他方の加熱缶に供給
し、順次濃縮を行なうと言つた一般的な多重効用
装置として用いることができるが該用途に限定さ
れることはなく、例えば、一方の蒸発器では水の
蒸発を行ない、これを他方の加熱缶へ加熱蒸気と
して導き該加熱缶では、苛性ソーダ等の他の液を
濃縮するということも可能である。また、本考案
は単効用の蒸発器を複数個一体化したものとして
使用できることはいうまでもない。
実施例 以下、本考案の実施例を図面にもとづいて説明
するが、本考案はこれに限定されるものでない。
第1図及び第2図に示された本考案の実施例
は、液膜流下式の2重効用蒸発装置として用いた
ものである。
1は円筒形の加熱缶であり、該加熱缶1の内部
は隔壁2によつて中央部でたてに仕切られ、2つ
の加熱室3,103を形成する。加熱室3,10
3の内部には長手方向に延びる多数の伝熱管4,
104が設けられている。第1の加熱室3は第1
効用缶の加熱缶の役割を果たし、第2の加熱室1
03は第2効用缶の加熱缶の役割を果す。加熱室
3,103は、それぞれ、その下部で蒸発缶5,
105を有している。また、加熱缶1のほぼ中央
部外周には、加熱缶側面と同心円状に形成された
環状の周回部6が設けられており、該周回部は、
水平の隔壁7によつて上下2室に仕切られてい
る。上下2室内の加熱缶1の周壁には、それぞれ
加熱蒸気を導入するためのスリツト8,108が
設けられている。該スリツト8,108は、それ
ぞれ複数のスリツトから成る。尚、スリツトの形
状、大きさ、位置は、加熱蒸気が加熱室内に良好
に分散できるように適宜選択される。
濃縮しようとする被処理液は、加熱缶1の第1
の加熱室3の上部に接続された配管9から加熱室
3内へ供給される。また、第1効用加熱蒸気のダ
クト10が第1の周回室へ接続され、スリツト8
から加熱室3へ供給される。尚、該蒸気は、スチ
ーム、再圧縮蒸気等であり外部から導入される。
上記被処理液は、加熱室3内に設けられた多数の
伝熱管4の内壁面を伝わつて流下し、その間に加
熱され蒸発濃縮される。蒸発した蒸気は、蒸発缶
5内で気液分離され、これを第2効用の加熱室1
03に導くダクト11は加熱缶1の至近部で第2
の周回室へ接続され、蒸気は周回して各スリツト
108,108′から加熱蒸気として第2の加熱
室103へ供給される。第1効用缶での濃縮液は
配管12から排出され、ポンプ13を介して配管
109から加熱室103内に供給される。該濃縮
液は、加熱室103内に設けられた多数の伝熱管
104の内周面を伝わつて流下し、その間に加熱
され蒸発濃縮される。蒸発した蒸気は蒸発管10
5で気液分離され、ダクト111から排出され、
コンデンサー又は蒸気圧縮機等へ導かれ、有効に
利用される。第2効用管での濃縮液は配管112
から最終製品として排出される。また、加熱室
3,103に供給された加熱蒸気はドレンとして
配管13,113から回収される。
上記構成は3重効用缶蒸発装置またはそれ以上
の多重効用蒸発装置においても放射状または平行
の板材によつて応用変更が可能であり、周回部6
はそれに対応した複数個の周回室に分割されるこ
とは明らかである。
作 用 本考案の多重効用蒸発器は、上述のように、1
基にて従来の蒸発器2基以上の作用を行なうこと
が可能である。
また、本考案の蒸発器の蒸気導入部として上述
のような内部が隔壁で複数室に区分された周回室
を設けたことで、一方の蒸発缶の発生蒸気を他方
の加熱缶へ最短のダクトで加熱蒸気として導入で
き、ダクトから周回室に導入された加熱蒸気は、
周回室に沿つてそれぞれ2方向に流れ、該周回室
内の加熱缶1の壁面に設けられた複数のスリツト
から加熱室へ入ることで、該加熱室内に均一に分
散することができる。
考案の効果 以上詳述した如く、本考案の多重効用蒸発器は
1基にて従来の蒸発器2基の作用を行ない、構造
がコンパクトであるため、狭いスペースでも設置
可能となり、従来にくらべて、基礎工事の時間及
び労力を削減できるだけでなく、このため多重効
用蒸発装置として蒸気ダクトにおける改善が著し
い。また、製作コストも低減でき、全体のコスト
を大幅に低下させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の2重効用蒸発器を示す略図
であり、第2図は、第1図の2重効用蒸発器のA
−A′における断面図である。 1…加熱缶、2…隔壁、3,103…加熱室、
5,105…蒸発缶、6…周回部、7…隔壁、
8,108…スリツト、10…ダクト、11,1
11…ダクト。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 隔壁2によつて内部が縦に複数の加熱室に区
    分されている加熱缶1と、各加熱室に個別に設
    けられた複数の蒸発缶とを有し、加熱缶1の周
    囲にはダクトの周回部6を設け、その周回部の
    内部を水平の隔壁7によつて複数に区分して、
    各加熱室へ流れる加熱蒸気のダクトを接続した
    ことを特徴とする多重効用蒸発器。 (2) 加熱缶は加熱室3,103の2室に区分さ
    れ、周回部6は上下2段に区分されている実用
    新案登録請求の範囲第1項に記載の蒸発器。
JP18279885U 1985-11-29 1985-11-29 Expired JPH0125602Y2 (ja)

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JP18279885U JPH0125602Y2 (ja) 1985-11-29 1985-11-29

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JPS6290701U JPS6290701U (ja) 1987-06-10
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JP7026939B2 (ja) * 2017-08-02 2022-03-01 株式会社ササクラ 多重効用造水装置
JP7129041B2 (ja) * 2018-05-08 2022-09-01 株式会社ササクラ 造水装置

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