JPH01255531A - 鮮度保持シート及びその製造方法並びにその製造装置 - Google Patents

鮮度保持シート及びその製造方法並びにその製造装置

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JPH01255531A
JPH01255531A JP63082806A JP8280688A JPH01255531A JP H01255531 A JPH01255531 A JP H01255531A JP 63082806 A JP63082806 A JP 63082806A JP 8280688 A JP8280688 A JP 8280688A JP H01255531 A JPH01255531 A JP H01255531A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、生鮮食品の鮮度を維持したり、野菜、果実、
草花の枯死を防止するために使用する鮮度保持シート及
び鮮度保持箱に関し、更に具体的には、鮮度保持剤の効
力を最大限有効に発揮させることのできる鮮度保持シー
ト、鮮度保持箱及びその製造方法並びにその製造装置に
関する。
〔従来技術〕
最近は、野菜や果実の保管・運搬中の鮮度をできるだけ
保つため、鮮度保持剤を包装資材中に含有又は介在させ
る技術が盛んに開発されている。
例えば、鮮度保持剤を練り込んだプラスチックフィルム
の開発、或いは紙又は不織布からなる表面材の間に、粉
粒状のガス吸着剤又は水分吸収剤を挟着し、アクリル系
又はウレタン系のエマルジョン接着剤、ポリエチレン等
の熱可塑性樹脂粉末又は繊維をバインダーとして使用し
、一体化したものがある。
更には1紙又は不織布からなる表面材の間に、セルロー
ス繊維不織マットの片面に粉粒状のガス吸着剤と高吸水
性高分子材料との混合層を設けてなる芯材が挟着され、
加熱エンボス処理により一体化されている鮮度保持シー
ト(実公昭62−19183号公報)等がある。
このように従来の鮮度保持シートは、上下面通気性シー
ト(紙又は不織布からなる表面材、或いは繊維質シート
などを言う)の間に鮮度保持剤を層状に保持したもので
、鮮度保持剤としては、鮮度保持の対象や目的に応じて
種々様々なものが使用されているが、一般的には粉状ま
たは顆粒状であった。
また、従来の鮮度保持シートの製造については、一方の
通気性シートの上に鮮度保持剤を散布し、その上に他方
の通気性シートを被覆し、上下の通気性シート同志を固
着するものであるが、これでは積層形態を保持する接着
上の安定性に欠けるため、一方の通気性シートに接着剤
を塗布ないし散布してその上に鮮度保持剤を散布し、他
方の通気性シートをその上に被せて接着により一体化す
ることが行われていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、従来の鮮度保持シートにあっては、バインダー
を使用するため、このバインダーによって、ガス吸着剤
又は水分吸水剤の表面が部分的に覆われ、鮮度保持の性
能が低下する欠点があった。
また、表面材となる紙又は不織布は、水分調節性能も悪
く、更に紙又は不織布の面上にガス吸着剤又は水分吸水
剤の粉粒体を均一に散布しても、粉粒体が移動しやすく
、均一に挟着させることが困難でもあった。
一方、生鮮食品の保管は、適度の吸水と適度の防湿が必
要である。即ち、生鮮食品では呼吸作用による水蒸気の
結露等をそのままにしておくと、雑菌の繁殖により腐敗
の原因となり易い。しかし水分の過度の蒸発も脱水現象
を起こして萎縮等の鮮度低下の原因となる。
即ち、生鮮食品では呼吸作用による結露を適当に取り去
る程度の吸水が最適なのである。
かかる点では上記実公昭62−19183号公報の先行
技術は、最適の吸水・防湿効果が得られず満足すべきも
のではなかった。
またセルロース繊維不織マットを基台としてその片面に
ガス吸着剤と高吸水性高分子材料との混合層を設けてい
るので、製造工程が複雑でコスト高であるという欠点も
あった。
更に従来技術における上下通気性シートは、その間に形
態が不安定な鮮度保持剤を介しているため、互いに接着
性が不良であって剥離しやすく、接着剤を使用しても、
通気性シートが剥離しやすいことは勿論、上下通気性シ
ートの接着性を良好にするために、接着剤を多量に使用
するとそれが鮮度保持剤に全体的に含浸する結果、鮮度
保持剤の効果が著しく減退してしまうという欠点があっ
た。
本発明はかかる従来技術の欠点を解決し、結露を取り去
る程度の適当な吸水性と防湿性を備え、且つ、鮮度保持
剤に含浸しやすい接着剤を特に使用しないで、表裏シー
トがその間に鮮度保持剤を挟んで安定して保持され、し
かも、鮮度保持剤の効果が十分に発揮される構造の鮮度
保持シートの簡単な製造方法および製造装置を提供する
ことを目的としたものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するための本発明シートは、吸水層と防
湿層との間に粉粒状の鮮度保持剤をサンドインチ状に介
在させたことをその要旨としている。
吸水層としては、クラフト紙、グラシン紙、和紙、薄葉
紙、ティッシュペーパー、段ボール厚紙、板紙、各種吸
水紙、ピロパック、その他年織布、セロハン、布等を挙
げることができる。
防湿層としては、防湿性樹脂フィルム、樹脂コーティン
グ、樹脂シート、アルミ箔等の金属箔、ホットメルト型
接着層、その他の防湿性接着剤層を挙げることができる
鮮度保持剤としては、エチレンなどのガス吸着剤(大谷
石、珊瑚、貝殻、活性炭、炭素繊維、ハロゲン化炭素、
珪藻土、酸性白土、ゼオライトなど)、抗菌剤(ゼオラ
イト)、脱臭剤(アニコ、活性炭など)、変性防止剤(
例えばクリストバライトを基材としたもの)、遠赤外線
に係る鮮度保持剤、等を挙げることができる。収納物に
よって、これらの混合物が使用され、混合割合は適宜に
設定される。
この鮮度保持剤は粉粒状のものを使用する。好ましくは
、60メツシユ以下の粉粒体がよい。またその層の厚み
は0.2〜2.5I程度が好ましい。
また、上記鮮度保持剤の介在を部分的に散在させる構成
とすることもできる。
また、上記シートを使用して段ボール構造体とすること
もでき、更には箱体とすることもできる。
上記した鮮度保持シートの本発明製造方法は、裏シート
の外面に熱溶着樹脂層を形成し、その熱溶着樹脂層のう
ち、裏シートに対して通気性表シートが部分接着される
箇所を除いた部分を加熱溶融することによって、その溶
融部分に粉粒状の鮮度保持剤を付着させ、次いで、残り
を加熱溶融することによって表シートを部分接着するこ
とをその要旨とする。
また、鮮度保持シートの製造装置は、外面に熱溶着樹脂
層を形成した裏シートの流れ走路において、熱溶着樹脂
層に部分的に未溶融部を残し得る部分プレヒーター装置
と、裏シートを鮮度保持剤の粉粒の中に通し得る付着装
置と、裏シートに向けて全面的に放熱する加熱装置と、
裏シートに熱溶着樹脂層の形成側から表シートを加圧す
る圧着装置とを順次配列したことをその要旨とする。
〔作  用〕
本発明鮮度保持シートによれば、鮮度保持剤が樹脂フィ
ルム中に埋没したり、バイルダーに覆われたりすること
がなく、然も吸水層と防湿層との調整により生鮮食品に
対して適度の吸水と適度の防湿が可能であり、結露防止
と脱水による萎縮防止とをバランスよく調整することが
でき、鮮度低下を最大限遅らせることができる。
また、上記の製造方法および製造装置によれば、裏シー
トには予め熱溶着樹脂層を形成したものを使用すること
ができ、そして、まず、熱溶着樹脂層には粉粒状の鮮度
保持剤を付着させる部分だけを熱溶融するため、その粉
粒の中を通すだけで必要箇所にのみの付着が完了する。
また、鮮度保持剤の未着部分は、単なる加熱により溶融
させ得るし、裏シートには表シートを単なる圧接により
部分接着することができる。そして、裏シートと表シー
トとの部分接着により非常に安定した積層構造となり、
また、通気性のある表シート側へは熱溶着樹脂層の溶融
がないため、その側に鮮度保持剤の効果が顕著に発揮さ
れる。
〔実施例〕
以下、図面に基づいて実施例を説明する。
第1図ないし第4図は本発明シートを板紙状に実施した
例であり、第1図に示す構成を基本として第2図ないし
第4図等の変形例を挙げることができる。
即ち、基本構成は第1図に示すように鮮度保持剤層3を
中間にその両面側を吸水層2と防湿層1とでサンドイッ
チ状に積層してなる板紙状シートSを基本とする。
第2図は、吸水層2が通常の吸水紙2aで、この吸水紙
2aと鮮度保持剤3は通常の接着剤6で接着されている
。また、防湿層1は鮮度保持剤3と紙8との間にポリエ
チレン熱溶着フィルム層7を接着剤として構成されてい
る。
第3図は、不織布9を吸水層2と通常の接着剤6により
鮮度保持剤層3に接着され、防湿層1はポリエチレンフ
ィルム層7である。このポリエチレンフィルム7は熱融
着性があるので、鮮度保持剤への直接接着が可能である
第4図は、吸水層2が和紙で、鮮度保持剤3とは接着剤
6aにより接着され、防湿層1はアルミ箔9で構成され
、このアルミ箔9は接着剤6bにより鮮度保持剤3と接
着している。
第5図は、上記板紙状シートSを段ボール構造体りに取
入れたもので、板紙状シートSの例は上記第1〜4の例
に限らず、以下の実施例も含まれる。段ボール構造体と
しては両面、複画面、複々両面が挙げられる。
第6図は、上記実施例板紙状シートS(第1図ないし第
4図)又は段ボールシート(第5図)を箱体Hに使用し
たもので、上記シートで箱Hを形成してもよく、または
箱体Hの外面、内面の少なくとも一面に貼ってもよい。
特に内面に貼ったものは、鮮度保持効果が大きい、或い
は全面ではなく1例えば側壁内面(胴部分)のみに部分
的に貼ってもよい、このようにすればコスト面で助かり
、鮮度保持効果も充分に発揮することができる。
第7図ないし第9図は別の実施例シートを示したもので
、鮮度保持剤3を防水層2と防湿層1の全面間に均等に
介在させるのではなく、部分的に分散させる如く介在さ
せると共に、鮮度保持剤3の介在しない箇所は吸水層2
の裏面を防湿層1に直接接着又は溶着させ、鮮度保持剤
3を部分的に恰も袋綴じした如く封入し、格子状に散在
させた実施例群である。
第7図は、吸水層2がクラフト紙2cで構成され、防湿
層1は紙8の裏面にホットメルト接着剤層6cを塗布し
て成り、鮮度保持剤3が介在していない箇所は、クラフ
ト紙2cの表面が防湿層1を形成するホットメルト接着
剤層6cに接着され、吸水層2と防湿1との直接接着部
4が形成されている。そして鮮度保持剤3が介在する箇
所は、吸水層2と防湿層1とにより袋状に封じ込められ
保持され、保持部5となっている。
第8図は、吸水層2が不織布9で、防湿層1がポリエチ
レンフィルム7で構成されている例、第9図は、吸水層
2が紙2aで、防湿層1が紙2bの裏面に熱融着性ポリ
エチレンフィルム7aをラミネートして成るもので、こ
のポリエチレンフィルム7aは、吸水層2の紙2aとの
関係では、接着部4においてその熱溶融性を利用して接
着剤として機能する実施例である。
次に、この発明の製造方法および装置について、その実
施例を図面の第10図ないし第16図に基づき説明する
図面は一実施例を示したもので、鮮度保持シートPは、
第10図および第11図に示すように、裏側の防湿層1
と表側の吸水層2との間に鮮度保持剤3を挟んで保持す
るとともに、防湿層1と吸水層2とを均等な配分によっ
て部分接着したもので、その接着部4が格子状の配列と
なっているために、鮮度保持剤3の保持部5が四角ない
し菱形に形成されている。そして部材ないし材料として
は、防湿層1を形成する裏紙1aと熱溶着フィルム1b
の他、吸水層2を形成する表紙2a、粉粒状の鮮度保持
剤3が使用される。
第12図は、鮮度保持シートPの製造装置を示したもの
で、それは部分プレヒーター装置10、鮮度保持剤3の
付着装置11、加熱装置12、圧着装置13等から構成
される。
部分プレヒーター装置10は、裏紙1aの流れに応じて
駆動される加熱ロール20とその両側の保持ロール22
.22とからなり、加熱ロール20の外周面には格子状
の配列により凹溝21を形成しである。
そして、第13図に示すように、下面に熱溶着フィルム
lbがラミネートされた裏紙1aは、まずこの部分プレ
ヒータ装置10に繰り込まれ、両保持ロール22.22
によって保持されながら加熱ロール20の外周面と接合
されてから繰り出され、その間において熱溶着フィルム
1bが溶融される。しかし、その接合部分は凹溝21以
外の箇所であるので、第14図に示すように、熱溶着フ
ィルム1bには、溶融部7aと未溶融部7bとが生じる
次に、この裏紙1aは、鮮度保持剤の付着装置11に繰
り込まれるが、その付着装@11は、ボックス25の中
に粉粒状の鮮度保持剤3を充填し、その中を裏紙1aが
通過する間に熱溶着フィルム1bの溶融部7aにその鮮
度保持剤3が付着するようにしたもので、ボックス25
内には鮮度保持剤3の粉粒が付着しやすいように、裏紙
1aを上下に蛇行させる主ロール26と一対の副ロール
27.27が組み込まれている。
付着装置11から繰り出された裏紙1aは、加熱装置1
2の上を通過しその間の受熱により熱溶着フィルム1b
の未溶融部7bが溶融し新溶融部7cとなる(第15図
)。
なお、この加熱装置12は、紙に着火する火災の危険を
防止するために温風加熱式となっており、その温風の加
熱温度については270℃前後が最適である。しかし輻
射熱式であってもよい。
加熱装置12を経た裏紙1aは、次の圧着装置13にお
いて上下プレスロール30.31の間に表紙2aと共に
繰り込まれる。そして裏紙1aの下面にその表紙2aが
圧着され、新溶融部7cにおいて接着し、第10図、第
11図および第16図に示すように、裏紙1aと表紙2
aとの間に鮮度保持剤3が圧着により挟んで保持される
とともに、裏紙1aと表紙2aとが部分的に接着する安
定した積層構造の鮮度保持シートPが得られる。
圧着装置13においては、表紙2aが鮮度保持剤3.3
の間に落ち込んで裏紙1aに達することによりそれと接
着されるが、達しやすいように、上プレスロール30を
鉄製の硬い大ロールに、下ブレスロール31をゴム製の
弾力質小ロールにそれぞれ形成しである。また、上プレ
スロール3oは200”C前後に常時加熱される。この
ことにより裏紙1aに表紙2aが確実に接着されるとと
もに、鮮度保持剤3の締りや、全体の積層形態の締りが
良好となる。
この鮮度保持シートPは紙製であるので、段ボールのラ
イナーとしての使用に適し、生鮮食料品等の鮮度の保持
に適した段ボールや段ボール箱等の梱包資材を得ること
も容易である。
そして、上記の製造装置を段ボール製造用のコルゲート
マシンに接続ないし組み込むことにより、−挙に鮮度保
持段ボールを製造できる。
〔他の実施例等について〕
前記製造方法及び製造装置の実施例は、裏紙1aに対す
る鮮度保持剤3の付着および表紙2aの接着、さらには
防湿層1の形成のために、熱溶着フィルム1bを使用し
たが、その代りにボットメルトを裏紙1aに塗布ないし
散布して使用することもできる。
裏紙1aや表紙2aには紙以外の他の素材を使用するこ
ともできるが、表紙2aは鮮度保持剤3の効果が発揮さ
れるために通気性シートであることが必要である。裏紙
1aは通気性・非通気性いずれのシートであってもよい
。しかし、裏紙1aの紙質により段ボールのライナーと
して使用されやすい利点がある。
部分プレヒータ装置10については、前記実施例とは違
って、一般的な円滑外周面の加熱ロールに部分的冷却ロ
ールを後続させた構造であってもよい。また、加熱は裏
紙1aと熱溶着フィルム1bとのいずれの側から行って
もよく、裏紙1a側からであると温度調整が容易である
反面、高い温度が必要であり、逆にフィルム1b側から
であると温度調整が厳しく困難である反面、低い温度で
足りることになる。
〔発明の効果〕
本発明シートによれば、鮮度保持剤は吸水層と防湿層と
の間に粉粒状態のままサンドインチ化されているので、
鮮度保持剤の効力は防水層を通して、最も有効に発揮さ
れる。
即ち、従来例の如く、多孔質で粉粒状の鮮度保持剤がフ
ィルムや樹脂内に練り込まれて埋没したり、又はバイン
ダー等により結着されて多孔が目詰まりしていることが
ないので、鮮度保持剤をその本来の性能を低下させるこ
となく使用できるのである。
また、吸水層はシート又は箱体表面の結露を防止すると
共に、鮮度保持剤が防湿層から取れ落ちるのを防止し、
且つ鮮度保持剤に対しては通気性を確保し、適度の湿り
気を与えることができる。
一方、防湿層は内容物の水分の過度の蒸散を防止し、生
鮮物の萎縮を防止すると共に、板紙状シート又は段ボー
ルシート、更には箱体に対する防水効果をもたらし、強
度の安定を確保する役目も果たすことができる。
特に、生鮮野菜・果物は、脱水のし過ぎは萎縮をもたら
し、逆に結露を放置すれば雑菌が繁殖して腐敗の原因と
なる。
従って、吸水層と共に防湿層をも有し、内容物に合せて
両者の機能を調整して材料、構造等を選定することがで
き、しかも鮮度保持剤の性能を最大限発揮し得る本発明
シート等は生鮮食品の鮮度保持には極めて優れた効果を
発揮することができるものである。
加うるに、シートの構成を、吸水層と防湿層とを部分的
(例えば格子状)に直接接着して、鮮度保持剤を部分的
に散在させて封じ込む構成にす熟ば、鮮度保持剤と吸水
層との間には接着剤層が全く不要となり、この場合には
、鮮度保持剤の性能をより一層有効に発揮させることが
できる。そればかりか、接着剤層が不要な分だけ材料的
にコスト安にもなる。
一方、この発明の製造方法および装置によれば、裏シー
トの外面に熱溶融樹脂層を形成し、最初に表シートの接
着箇所を除いてその熱溶着樹脂を溶融することにより、
その溶融箇所に鮮度保持剤を付着させるので、次には、
裏シートへ向けての単なる全面的な放熱により鮮度保持
剤の付着部分以外で熱溶着樹脂を溶融し、表シートを加
圧するだけで裏シートに対して部分接着できるため、鮮
度保持シートの製造が極めて容易で工程に無駄がなく、
その量産に適する。
また、製造された鮮度保持シートについては、裏シート
と表シートが部分接着により結合しているので、互いに
剥離することがなく、間に鮮度保持剤を挟んで保持する
安定した積層形態を保持し、しかも、樹脂の溶融による
鮮度保持剤への浸透はほとんどなく、特に通気性を有す
る表シート側の鮮度保持剤は安全であるので、鮮度保持
剤の効果が発揮されやすいという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本発明実施例シートのうち板紙状
シートの各実施例断面−図である。 第5図は段ボール構造体に本発明を実施した別の実施例
シートの断面図であり、第6図は本発明実施例シートに
より形成される又は含む箱体の斜視図である。 第7図ないし第9図はそれぞれ本発明の他の実施例シー
トの要部を断面で示した斜視図である。 第10図ないし第16図は本発明製造方法及び本発明製
造装置の一実施例を示し、第10図はその方法及び装置
により製造された鮮度保持シートの斜視図、第11図は
第1図A−A線矢視の拡大断面図、第12図は製造装置
の斜視図、第13図ないし第16図は第12図における
B−B線、C−C線、D−D線、E−E線の各拡大断面
による説明図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)吸水層と防湿層との間に粉粒状の鮮度保持剤がサン
    ドイッチ状に介在してなる鮮度保持シート。 2)鮮度保持剤の介在が部分的に散在してなることを特
    徴とする請求項1記載の鮮度保持シート。 3)防湿層が防湿性接着剤層であることを特徴とする請
    求項1又は2記載の鮮度保持シート。 4)請求項1ないし3記載の鮮度保持シートを段ボール
    構造体中に含むことを特徴とする鮮度保持シート。 5)請求項1ないし4記載の鮮度保持シートより形成さ
    れた鮮度保持箱。 6)防湿性接着剤層の表面に粉粒状の鮮度保持剤を接着
    させ、次いで鮮度保持剤層の表面に吸水層をラミネート
    させることを特徴とする鮮度保持シートの製造方法。 7)防湿層の表面に接着剤層を形成し、この接着剤層の
    表面に粉粒状の鮮度保持剤層を形成し、その鮮度保持剤
    層の表面に吸水層をラミネートさせることを特徴とする
    鮮度保持シートの製造方法。 8)接着剤層を部分的に散在させて設け、その部分的接
    着剤層に鮮度保持剤を接着させると共に、接着剤層の無
    い箇所は吸水層と防湿層とを直接接着させることを特徴
    とする請求項7記載の鮮度保持シートの製造方法。 9)裏シートの外面に熱溶着樹脂層を形成し、その熱溶
    着樹脂層のうち、裏シートに対して通気性表シートが部
    分接着される箇所を除いた部分を加熱溶融することによ
    って、その溶融部分に粉粒状の鮮度保持剤を付着させ、
    次いで、残りを加熱溶融することによって表シートを部
    分接着することを特徴とする鮮度保持シートの製造方法
    。 10)外面に熱溶着樹脂層を形成した裏シートの流れ走
    路において、熱溶着樹脂層に部分的に未溶融部を残し得
    る部分プレヒーター装置と、裏シートを鮮度保持剤の粉
    粒の中に通し得る付着装置と、裏シートに向けて全面的
    に放熱する加熱装置と、裏シートに熱溶着樹脂層の形成
    側から表シートを加圧する圧着装置とを順次配列したこ
    とを特徴とする鮮度保持シートの製造装置。
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