JPH01255517A - 電動式射出成形機の制御方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は、電動式射出成形機の制御方法及び装置に関す
るものである。

なお、本明細書中において「射出成形機」は、射出成形
した成形品を更に圧縮することにより成形するいわゆる
射出圧縮成形機を含む用語として使用する。

（ロ）従来の技術 従来の電動式射出成形機の制御装置として、例えば実開
昭６１−２７５５１号公報に示されるものがある。これ
に示される制御装置は、電動機によって型締めを行うよ
うに構成されている。すなわち、タイバーと可動盤とを
ポールねし機構によって連結し、タイバーを電動機によ
って回転駆動することにより、可動盤に型締力を作用さ
せるように構成されている。

（ハ）発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記のような従来の電動式射出成形機の
制御装置では、型締力を精密に制御することが困難であ
るという問題４がある。すなわち、型締工程の際には型
締用の電動機が微速で回転するため、機械的摩擦部分に
おいていわゆるスティックスリップ現象が発生して可動
盤が断続的に前進し、これに伴って型締力が断続的に変
化する。これは、ボールねし機構の転がり摩擦、各ベア
リングの転がり摩擦、各作動部材の加工公差の集積など
により、微速回転の電動機によって駆動される可動盤が
静摩擦状態と動摩擦状態とを交互に繰りかえすこととな
るからである。このようなスティックスリップ現象が発
生すると、電動機が所定のトルクを発生している状態で
あっても金型に与えられる型締力が波状に変化すること
となり、非常に精密な成形を行う福合の阻害要因となる
。特に溶融樹脂を射出した後、更に成形品を圧縮する射
出成形機の場合には、圧縮力が変動することとなり、精
密成形が阻害されることとなる。

本発明はこのような課題を解決することを目的としてい
る。

（ニ）課題を解決するための手段 本発明は、型締工程においては型締用の電動機の基本的
な駆動電流に微弱振動電流を重畳させることにより上記
課題を解決する。すなわち、本発明による電動式射出成
形機の制御方法は、可動側金型を取付けた可動盤の型締
めのための駆動を行う電動機を、型締工程の際に型締め
力設定信号に微弱振動信号を重畳させた信号により制御
する。

また、上記方法を実施する電動式射出成形機の制御装置
は、型締工程の電動機のトルクを設定する型締力設定器
（５０）と、微弱振動信号を発生させる発振器（５６）
と、型締力設定器からの信号に発掘器からの微弱振動信
号を重畳させた信号に基づいて電動機（２６）に電流を
出力する増幅器（６０）と、を有している。なお、かっ
こ内の符号は後述の実施例の対応する部材を示す。

（ホ）作用 型締工程の際可動盤は電動機によって駆動されて前進す
る。この際、電動機に供給される電流は型締力設定器に
設定された設定信号に微弱振動信号を重畳したものに基
づいて制御される。従って、電動機は基準となるトルク
に加えて微弱な高速脈動トルクを発生する。このため、
ボールねし機構などの摩擦部は微小かつ高速に往復運動
する。従って、摩擦部は常に動摩擦状態にあり、いわゆ
るスティックスリップ現象は発生せず、型締力設定器に
よって設定された所定のトルクが発生し、型締力が正確
に制御される。

（へ）実施例 第１及び２図に本発明の実施例を示す。第１図に示すよ
うにベツド１０上に固定盤１２及び型締ハウジング１４
が固定されている。固定盤１２と型締ハウジング１４と
は所定の間隔をおいて互いに対面するように平行に配置
されている。固定盤１２及び型締ハウジング１４はこれ
らの各隅部に配置された４本のタイバー１６によって連
結されている。タイバー１６に可動盤１Ｂが移動可能に
支持されている。可動盤１８に可動側金型２０が取付け
られ、また前述の固定盤１２に固定側金型２２が取付け
られる。型締状態においては可動側金型２０と固定側金
型２２との間にキャビティ２４が形成される。このキャ
ビティ２４には射出機２５から溶融樹脂を注入可能であ
る。ベツド１０に型締用の電動機２６が取付けられてお
り、これによって駆動されるプーリ２８がベルト３０を
介して従動側のプーリ３２と連結されている。

プーリ３２と一体に回転する回転軸３４が型締ハウジン
グ１４にベアリング３６及び３７によって回転可能に支
持されている。回転軸３４にはボールナツト３８が一体
に回転するように設けられている。ボールナツト３８に
はボールねじ４０が組付けられている。ボールねじ４０
は可動盤１８と連結されている。

第２図に電動機２６への供給電流を制御する制御装置を
示す。この制御装置は、型締力設定器５０、型締速度設
定器５２、発掘器５６、速度制御補正用の増幅器５Ｂ、
電動機電流制御及び電力増幅用の増幅器６０、スイッチ
６４、スイッチ６６、電流検出器６８及び回転速度検出
器７０を有しており、これらは図示のように接続されて
いる。また、スイッチ６４及びスイッチ６６の作動はシ
ーケンサ−７２によって制御される。

次にこの実施例の作用について説明する。まず、可動盤
１８が第１図中で左側に移動した型開き状態から、電動
機２６が型締速度設定器５２に設定された速度によって
回転駆動され（この時点ではスイッチ６４はＢ側となっ
ている）、プーリ２８、ベルト３０及びプーリ３２を介
して回転軸３４が回転させられる。回転軸３４と一体の
ポールナツト３８及びこれに組付けられたポールねじ４
０とによってポールねし機構が構成されているので、ボ
ールナツト３８が回転するとポールねじ４０及びこれと
一体の可動盤１８が第１図中で固定盤１２側へ向って府
道する。可動側金型２０が固定側金型２２に接触する直
前の状態で、シーケンサ−７２からの指令信号によりス
イッチ６４がＢ側からＡ側に切り換わり、またスイッチ
６６がオンとされる。この接続状態では、型締力設定器
５０によって設定された電圧に発振器５６の出力が重畳
される。発振器５６は１０〜３０Ｈｚの微弱な振動電圧
を出力する。型締力設定器５０の信号に発振器５６の信
号を「重畳した電圧に比例した電流を、増幅器６０が電
動機２６に供給する。電動機２６は与えられる電流に比
例したトルクを発生し、これがプーリ２８、ベルト３０
、プーリ３２、回転軸３４、ボールナツト３８及びポー
ルねじ４０を介して可動盤１８に伝達される。これによ
り可動側金型２０を固定側金型２２に押し付ける型締力
が発生する。上述のように、電動機２６に与えられる電
流は発振器５６から与えられる１３号に応じて微小に振
動しており、これに応じて電動機２６のトルクも所定周
波数で微小に振動している。従って、ボールナツト３８
とポールねじ４０との摩擦部などは常に微小かつ高速に
往復運動する。このため、ポールナツト３８及びポール
ねし４０との摩擦部などの摩擦は常に動摩擦状態となり
、いわゆるスティックスリップ現象によるＰｔ擦力の変
化が発生しないので、型締力設定器５０によって設定さ
れたとおりの型締力を得ることができる。なお、発振器
５６からの信号の周波数を１０〜３０Ｈｚとすれば、最
終的な型締力にこの周波数に起因する変動が発生するこ
とはない。

（ト）発明の詳細 な説明してきたように、本発明によると、型締力設定器
からの信号に発掘器からの信号を重畳させて型締力の制
御を行うようにしたので、摩擦部は常に動摩擦状態とな
り、いわゆるスティックスリップ現象が発生することを
防止することができ、型締力を設定通り正確に制御する
ことができる。これにより、より精密な射出成形を行う
ことができる。特に第１段階の型締をした後射出し、そ
の後第２段階の型締により圧縮成形を行う場合には、圧
縮成形の際の型締力か精密に制御され、より精度の高い
成形品を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は電動式射出成形機を示す図、第２図は本発明の
制御装置を示す図である。 １２・・・固定盤、１４・・・型締ハウジング、１６・
・・タイバー、１８・・・ｉ＋Ｊ動盤、２０・・・可動
側金型、２２・・・固定側金型、２６・・・電動機、３
８・・・ポールナツト、４０・・・ポールねし、５０・
・・型締力設定器、５２・・・型締速度設定器、５６・
・・発振器、５８・・・増幅器、６０・・・増幅器、７
２・・・シーケンサ−０ 特許出願人　　株式会社日本製鋼所

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、可動側金型が取付けられた可動盤の型締めのための
   駆動が電動機によって行われる電動式射出成形機の制御
   方法において、 型締工程の際に型締め力設定信号に微弱振動信号を重畳
   させることを特徴とする電動式射出成形機の制御方法。 ２、可動側金型が取付けられた可動盤の型締めのための
   駆動が電動機によって行われる電動式射出成形機の制御
   装置において、 型締工程の上記電動機のトルクを設定する型締力設定器
   と、微弱振動信号を発生させる発振器と、型締力設定器
   からの信号に発振器からの微弱振動信号を重畳させた信
   号に基づいて上記電動機に電流を出力する増幅器と、を
   有することを特徴とする電動式射出成形機の制御装置。