JPH01255421A - 電線・ケーブルの床又は壁貫通部 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 Ｅ産業上の利用分野１ 本発明は、電線・ケーブルの床、壁等の貫通部にお（ｊ
る延焼防止構造に関するものＣある。

［従来の技術Ｊ 電線・ケーブル（以＋［ケーブル」という）の床又は壁
（以ド［床］という〉貫通部の防火シール構造としては
、耐火数、防火パテ、耐火充填材等を組合せた種々のも
のがある。

ケーブルの絶縁体、シースとしては、通常ポリエチレン
、塩化ビニル、クロロブレン等のプラスチック材料が使
用されているが、これらの材料の発煙温度は約２５０℃
、引火温度は３４５−４００℃、発火温度は３５０−４
６０℃である。

ところが、導体サイズの大なるケーブルが防火シール部
分を貫通している場合、貫通部両側のうち一方の側に火
災が発生して火災温度がＪＩＳ−△１３０４の標準加熱
油線通りに温度上昇したとすると、ケーブルが約２時間
で上記温度に達し、非火災発生側のケーブルの絶縁体、
シースが溶融、ｂしくは燃焼炭火して、火炎、有害ガス
、煙が非火災発生側にまで及ぶ懸念がある。

この対策として、従来は貫通部近傍のケーブルの表面に
、防火テープ或いは防火シート（以下「防火テープ」と
いう）を巻つけるとか、延焼防止塗料を塗布するとか、
或いは防火シール厚を厚くする等の措置が採られてきた
。

例えば上記防火テープを巻つけた例を第３図に示す。第
３図において、１はケーブル、２は床、３はｒ′Ｉ通部
の空隙に充填された例えば無機不燃性繊維等の耐火充填
材、４はケイ酸カルシ」−への耐火機、５は防火パテで
あり、６は防火テープである。

［発明が解決しようとする課題］ 上記１１通部近傍のケーブル表面へ防火テープを巻つけ
或いは延焼防止塗料を塗布する構造、防火シール層の層
厚を増大さける構造等は、夫々導体リイズの大きいクー
プルが貫通ずる部分の防火シール構造として有効なもの
であるが、次のような問題があった。

（１）ケーブル１に防火デープロを巻つける構造の場合
、テープ巻つけ作業のためにかなりのスペースを必要と
する。従って、所要スペースの、確保が難しい場所では
作業の実施が不可能である。又、クープルが整列状態に
なくランダムに配列されている場合にもこの構造の適用
は困難である。

（２）ケーブル１に延焼防止塗料を塗布する構造の場合
も、上記（１）のケースと同じ問題がある。更に、塗布
作業で形成されるため所要の厚みを得るにｉよ長時間を
要し、作業性が極めて悪い、。

（３）防火シール層厚を増大させる構造の場合は、通電
時においてケーブルが発生する熱の熱放散との関係で、
防火シール層厚を増厚するにしても限りがある。又、防
火シール層厚が床厚より厚くなってしまうなどこの構造
の適用が不可能又は困難である場所も多い。

［課題を解決するための手段］ 本発明は上記従来技術の開題点を解潤すべく為されたも
ので、最少のスペースでも極めて容易に施工し得て且つ
貫通部付近のケーブルの溶融炭火と発煙を完全に防止覆
ることができるケーブルの床ｖｉ通部の提供を目的とす
るしのである。

即ち、本発明のケーブル貫通部は、空隙に耐火充填材を
充填したケーブル１通部近傍のケーブル露出部表面に、
繊維成分を含まない低粘度の防火塗料を自噴式スプレー
又はスプレーガンにより吹付けてあることを特徴どする
。

１作　　用］ 低粘度で繊維成分を含ま４１い防火塗料１ま吹付けが容
易であるから、防火塗料の層はケーブルの央部等に６所
要の厚味を有してむらなく設けられており延焼が生じな
い。

［実　施　例１ 以下、本発明にもとずくケーブルの床貫通部の一実施例
を第１図により説明する。

第１図において、１はケーブル、２はケーブル１がｖ１
通している床、３はケーブル１が貫通している部分の空
隙に充填されたロックウール等の耐火充填材、４は床２
のケーブル１通部分の両側を覆うケイ酸カルシ］ウム等
の耐火板、５は耐火板４とケーブル１間等の間隙に口語
めされた防火パテぐある。

次に、貫通孔近傍に露出しているケーブル１の表面には
防火塗料７が吹付は塗布されている。防火塗料７の吹付
は作業は、自噴式スプレー又はスプレーガンを用いで実
施されており、従って所要厚の防火塗料７の層がケーブ
ル１の裏面や狭隘部雪にもむらなく形成されている。

このため、貫通孔両側の一方の側に火災が発生してケー
ブル導体により非火災発生側まで熱伝導が生じても、非
火災発生側のケーブル絶縁体、シースなどに溶融炭火、
発煙等が生ずることはない。

尚、上記の自噴式スプレー、スプレーガン等【よ特殊構
造であることを必要とせず、防火塗料７を収納するため
のカートリッジを右し且つ可填性の細長ノズルなど数種
のアダプター付ノズルが用意されでいるものを使用すれ
ば良い。本実施例に使用される防火塗料７は、延焼防止
のための塗料として充分な耐火性、難燃性を有すること
に加え、当然ながらスプレー等による吹付けが可能な特
性を有する塗料である。

又、比、較的翔時間で乾燥する特性を右するものが良い
。上記の如き充分な難燃性と吹イ４け容易性を併ｔ！ｂ
つ塗料として、例えば水和アルミナ等の難燃剤、有機バ
インダーを配合した水分散アクリル樹脂塗料で組成中に
繊維成分を含ま４ｆい低粘度の塗料等が使用できる。

尚、溶剤系の塗料はケーブル外被を損傷し易いので使用
を避ける。

このように、本実施例のケーブル貫通部は、貫通部近傍
のケーブル表面に所定厚の防火塗料の層が吹付けで形成
されるものであるため、最小のスペースで非火災発生側
への延焼等を完全に阻１できる利点がある。

第２図は本発明の他の実施例を示す図で、上記実施例と
異なる点は、貫通部内に充填された耐火充１１１１０３
の表面から床２に亘る部分に直接防火塗料７を吹付けた
構造にしであることである。防火塗料７の吹付けにより
所要の塗布厚を容易に得ることができるので、耐火板使
用が制約を受ける場所等に使用して充分な効果を発揮す
るとともに浦−［作業性も良い。

Ｅ本発明の効果］ 以上説明したように、本発明のケーブルの床貫通部は、
貫通部近傍のケーブル露出部表面に自噴式スプレー又は
スプレーガンで吹付けたｍＨ酸成分含まない低粘度の防
火塗料の層を設ける構成であるから、施工作業性に秀れ
、作業スペースが狭隘な場所にも適用できる効果と完全
な延焼防止効果を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の説明図、第２図は本発明の
他の実施例の説明図、第３図は従来のケーブルの床貫通
部の代表例（テープ巻き構造）を示す説明図である。 １：ケーブル、 ２−床、 ３：耐火充填材、 ４：耐　火　板、 ５：防火パテ、 ６：防火テープ（シート）、 ７：防火塗料。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、空隙に耐火充填材を充填した電線・ケーブル貫通部
   近傍の電線・ケーブル露出部表面に繊維成分を含まない
   低粘度の防火塗料を自噴式スプレー又はスプレーガンに
   より吹付けてあることを特徴とする電線・ケーブルの床
   又は壁貫通部。