JPH0125499Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、CATV増幅器等の電子機器に装着
されるねじ式の接栓アダプタの廻り止め機構に関
する。

従来、この種の接栓アダプタに於いては、廻り
止め機構はなく、このためコネクタを取り外す際
にねじ式のアダプタも同時に回転し、筐体に固定
されているべきものが外れることがあり、その結
果内蔵している電子部品に損傷を与えることがあ
る。

本考案は上記の点に鑑みてなされたもので、そ
の目的は、コネクタを取り外す際の接栓アダプタ
の回転を防止し、内蔵している電子部品に損傷を
与えることのない接栓アダプタ廻り止め機構を提
供することにある。

以下、図面を参照して本考案の一実施例を説明
する。第１図に於いて、１１は電子機器例えば
CATV増幅器の筐体である。この筐体１１に設
けられたねじ穴１２には接栓アダプタ１３の一端
のねじ部１４がねじ込まれ、さらにこの接栓アダ
プタ１３の他端側にはコネクタ１５がねじ込ま
れ、これにより筐体１１内部の電子部品とコネク
タ１５が電気的に接続されている。上記接栓アダ
プタ１３は、その外周形状が例えば正六角形をし
ており、第２図に示すような同形状でわずかに大
きな貫通孔１６を有する廻り止め金具１７の当該
貫通孔１６を貫通して取付けられている。また、
この廻り止め金具１７の貫通孔１６の上部には、
この貫通孔１６の内接円と同心円上に円弧状の長
孔１８が中心角60度以上の範囲で設けられてい
る。一方、この長孔１８に対向して筐体１１側に
は、ねじ孔１９を有する凸部２０が設けられてお
り、この凸部２０に廻り止め金具１７の長孔１８
を介して固定ねじ２１が締付け固定されている。

上記のような構造にあつては、コネクタ１５を
緩めるため左回りに回転させた場合、接栓アダプ
タ１３の筐体１１へのねじ込みが緩くても、筐体
１１に対してねじ止め固定されている廻り止め金
具１７の貫通孔１６により接栓アダプタ１３の回
転が阻止される。また、固定ねじ２１が緩くても
長孔１８の中心角以上は回転することなく、従つ
て接栓アダプタ１３が外れることはない。

尚、上記実施例に於いては、廻り止め金具１７
に設ける貫通孔１６の形状を正六角形としたが、
これに限定するものではなく、接栓アダプタ１３
の外周形状に対応させて丸形以外の例えば四角、
八角形等の形状でもよく、要は接栓アダプタ１３
が単独で回転するのを阻止できる形状であればよ
い。

以上のように本考案によれば、コネクタを緩め
る際に接栓アダプタが外れることを効果的に阻止
することができる。共聴工事現場に於いて、前述
の事故は多発しており、本考案は金額換算にして
計り知れない多大な効果がある。また、従来は、
このような事故が生じた場合、現場に於いて手直
しをしており表面化していないが、本考案により
工事現場の人に与える製品への信頼性は大幅に向
上するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例に係る接栓アダプタ
廻り止め機構の構成を示す断面図、第２図は第１
図のＡ−A′矢視断面図である。 １１……筐体、１３……接栓アダプタ、１５…
…コネクタ、１６……貫通孔、１７……廻り止め
金具、１８……長孔、１９……ねじ孔、２０……
凸部、２１……固定ねじ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一端が電子機器の筐体にねじ込まれ、他端にコ
   ネクタがねじ込まれる接栓アダプタの同コネクタ
   の取り外しの際の緩みを阻止するものに於いて、
   前記筐体に設けられたねじ孔部と、前記接栓アダ
   プタが貫通し、同接栓アダプタのみの回転を阻止
   する貫通孔、及び前記筐体のねじ孔部に対向して
   設けられた長孔とを有する廻り止め金具と、この
   廻り止め金具の長孔部を介して前記筐体のねじ孔
   に取付けられる固定ねじとを具備したことを特徴
   とする接栓アダプタ廻り止め機構。