JPH0125296B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH0125296B2
JPH0125296B2 JP2021882A JP2021882A JPH0125296B2 JP H0125296 B2 JPH0125296 B2 JP H0125296B2 JP 2021882 A JP2021882 A JP 2021882A JP 2021882 A JP2021882 A JP 2021882A JP H0125296 B2 JPH0125296 B2 JP H0125296B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
relay element
distance relay
fault
impedance
Prior art date
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Expired
Application number
JP2021882A
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English (en)
Other versions
JPS58139633A (ja
Inventor
Yasuaki Myake
Keiji Isahaya
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2021882A priority Critical patent/JPS58139633A/ja
Publication of JPS58139633A publication Critical patent/JPS58139633A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、電圧と電流の比、即ちインピーダ
ンスによつて動作する距離継電装置に関するもの
である。
従来、この種の装置の例として第1図に示すも
のがあつた。図は位相関係を判別して応動するモ
ー形距離継電装置で、1は電圧入力トランス、2
は電流入力トランス、2aは電流入力トランス2
の2次側に設けられ整定インピーダンスZSを選択
するスイツチ、3は入力電圧Vが短絡と等価の回
路条件で、零に急変したとき故障発生前の入力電
圧を記憶している記憶回路、4は入力電流IをZS
なる整定インピーダンスを通して得られる電圧降
下ZSIと入力電圧Vとを合成してV−ZSIを得る
合成回路、5a,5bは合成量E1=−V、E2
V−ZSIの極性に応じて、正極波信号有(“1”)、
無(“0”)の方形波信号e1,e2を作る波形整形回
路、6は合成量E1とE2の位相関係を識別する位
相検出回路で、例えば、方形波信号e1,e2がとも
に“1”のときにのみ出力を得、この出力の大き
さを時間t1の長短で識別する。即ち、時間t1より
長い期間継続した出力が得られれば動作、そうで
ない場合を不動作とし、位相角Θ=±90゜となる
ようにt1を選び、位相角Θ=±90゜以内の時動作
する。前記1〜6で距離継電要素7を構成してい
る。8は距離継電要素7が小電流故障域の不安定
動作で誤動作することを防ぐ過電流継電要素、9
は距離継電要素7と過電流継電要素8が共に動作
したときのみ出力する論理積回路である。
次に動作について説明する。第2図は距離継電
要素7の動作原理を電圧ベクトルで表わしたモー
形位相特性である。ベクトルE1=−Vとベクト
ルE2=V−ZSIとのなす角が90゜より小となる範
囲が、距離継電要素7の動作域であるから、ベク
トルZSIを直径とする円内にベクトルE1が入つた
ときを動作域とする特性が得られる。例えば、
(I)前方外部故障(故障電圧V1)ではベクトル
E11とベクトルE21の位相角Θ1>90゜となり不動作、
()限界点故障(故障電圧V2)ではベクトル
E12とベクトルE22の位相角Θ2=90゜となり限界、
()内部故障(故障電圧V3)ではベクトルE13
とベクトルE23の位相角Θ3<90゜となり動作、()
背後至近点外部故障(故障電圧V4≒0)ではベ
クトルE14とベクトルE24の位相角Θ4>90゜となり、
不動作である。
ここで整定インピーダンスZSは、保護区間内の
インピーダンスZLに対して、ZS=K1ZL(K1は比例
定数、一般的にはK1≒0.8)により設定される。
第3図は内部故障(故障電圧V3)の場合におけ
る距離継電要素7の波形整形回路5a,5b及び
位相検出回路6の出力状態を示している。この最
終出力と、系統で生じた故障を検出でき、かつ小
電流故障域で動作しないようにその入力電流を検
出レベルが設定されている過電流継電要素8の出
力とのAND条件で距離継電装置は動作する。
ところが、距離継電要素7の入力電圧Vをコン
デンサ形計器用変圧器PDを介して導入している
場合、変圧器の1次側電圧に急変が生じると2次
側電圧の交流成分に時間とともに減衰する直流成
分が重畳する過渡現象(トランジエント現象)が
発生する。このことは、コンデンサ形計器用変圧
器の1次側電圧が急変して零となる場合、例えば
背後至近点外部故障(故障電圧V4=0)を考え
ると、第4図に示す通り、故障電圧V4の交流成
分は零であるが、トランジエント現象による直流
電圧Vdcが現われる。そして直流電圧Vdcは故障
電流の電圧降下ZSIよりも大きく合成量E2=V−
ZSIは直流分Vdcだけオフセツトされたものとな
り、その方形波信号e2は図の如く信号幅に誤差が
生じ、次段の位相検出回路6が誤動作する原因と
なる。このとき隣接保護区間内故障の後備保護も
行つている過電流継電要素8も動作するので、距
離継電装置は保護区間外故障で誤動作することに
なる。
これを防ぐ方策として、過電流継電要素8の入
力電流の設定レベルを高くする方法が考えられる
が、これは故障検出感度を悪くしてしまうことに
なり実用的解決とはならない。
従来の距離継電装置は以上のように構成されて
いるので、入力電圧をコンデンサ形計器用変圧器
を介して導入している場合、コンデンサ形計器用
変圧器のトランジエント現象により外部故障で誤
動作する欠点があつた。
この発明は上記のような従来のものの欠点を除
去するためになされたもので、過電流継電要素を
入力電流が整定インピーダンスに反比例して設定
されたレベル以上であるときに応動するようにす
ることにより、コンデンサ計器用変圧器から導出
される電圧のトランジエント現象による誤動作防
止のできる距離継電装置を提供することを目的と
している。
以下、この発明の一実施例を図について説明す
る。第5図において、10は入力電流Iが整定イ
ンピーダンスZSに反比例して設定されたレベル以
上であるとき応動する過電流継電要素である。
即ち、トランジエント現象の影響は第4図に示
したように合成回路4の合成量E2=V−ZSIに現
われるから、故障電流Iによる電圧降下ZSIがト
ランジエント現象の直流電圧Vdcに比べて十分大
きければ、安定に近い合成量E2=V−ZSIの波形
が得られることが理論的に考えられる。この点に
着目すれば、V0を検出電圧として、ZSI≧V0
Vdc、max(Vdc、maxは直流電圧Vdcの発生し得
る最大値、一般的にVdc、max≒2V)つまりI≧
V0/ZSなる入力電流のときのみに過電流継電要素1 0が動作するようにすれば、距離継電要素7の誤
動作をAND条件である論理積回路9で防ぐこと
ができることになる。
ここで、第6図に示す電力系統への適用を考え
てみる。ZBは背後インピーダンスでZB=K2ZL(K2
は比例定数、一般的にK2≦10)とおける。また
Eoはコンデンサ形計器用変圧器PDの2次側から
見た定格電源電圧(一般的に63.5V)とすると、
故障電流I=Eo/ZB+ZSである。ここで、ZB+ZS> ZSであるが、Eo≫V0であるから、入力電流はI
=Eo/ZB+ZS>V0/ZSと考えられる。従つて、入力電 流I≧V0/ZSの条件で過電流継電要素10が動作す れば、保護区間内に生じたすべての故障に応動で
きるものであるといえる。例えば、トランジエン
ト現象の直流電圧Vdc、maxを考慮して、安定し
た合成量E2を得るために、検出電圧V0=4Vに設
定すれば、ZSI≧4Vである。そのとき、保護区
間内の最遠端で故障が発生してもEo=63.5V、ZB
=10ZL、ZS=0.8ZLとしてZSI=4.7V(≧4V)と
なり、一般の電力系統の感度として十分適用でき
る。
次に実施例の動作について説明する。距離継電
要素7の動作は従来通りであり、入力電圧Vをコ
ンデンサ形計器用変圧器を介して導入している場
合に、電圧急変時のトランジユント現象による直
流電圧Vdcの影響を打ち消すだけの入力電流I、
すなわち電圧降下ZSI以上を生ずる入力電流Iが
流れないので、距離継電器要素7は誤動作する
が、過電流継電要素10は動作せず、よつて論理
積回路9は閉じたままであるから距離継電装置は
動作しない。内部故障に対しては従来通りであ
る。
なお、上記実施例では過電流要素10の入力電
流を電流入力トランス2の2次側出力としてZS
≧V0つまりI≧V0/ZSとして検出したが、第7図に 示すように、入力電流を直接Iとして、整定イン
ピーダンスZSを選択するスイツチ2aに連動して
1/ZSを選択するスイツチ11aを付した過電流継 電要素11でもよい。
また、上記実施例では、モー形位相特性の距離
継電装置について説明したが、オフセツトモー
形、インピーダンス形、オフセツトインピーダン
ス形、リアクタンス形位相特性等の距離継電装置
であつてもよく、上記実施例と同様の効果を奏す
る。
さらに上記実施例ではスイツチ2aの整定イン
ピーダンスZSを1、2、4、8、16Ωとしている
が、任意の値でよいことはいうまでもない。
以上のようにこの発明は距離継電要素の誤動作
を防止するために設けられる過電流継電要素を入
力電流が整定インピーダンスに反比例して設定さ
れたレベル以上であるときに応動するように構成
したので、コンデンサ形計器用変圧器から導出さ
れる電圧のトランジエント現象による誤動作防止
が簡単な構成ででき、高信頼度、高感度のものが
得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の距離継電装置を示すブロツク
図、第2図は距離継電要素の動作原理を電圧ベク
トルで表わしたモー形位相特性図、第3図は保護
区間内部故障した場合、波形整形回路及び位相検
出回路の出力状態図、第4図はトランジエント現
象の背後至近点外部故障した場合の合成回路及び
波形整形回路の出力状態図、第5図はこの発明に
係る距離継電装置の一実施例を示すブロツク図、
第6図は電力系統図、第7図はこの発明に係る距
離継電装置の他の一実施例を示すブロツク図であ
る。 図において、1は電圧入力トランス、2は電流
入力トランス、2aはスイツチ、3は記憶回路、
4は合成回路、5a,5bは波形整形回路、6は
位相検出回路、7は前記1〜6より構成される距
離継電要素、9は論理積回路、10は過電流継電
要素である。また、Vは入力電圧、Iは入力電
流、ZSは整定インピーダンス、E1,E2は合成量、
e1,e2は方形波信号である。なお、図中、同一符
号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 コンデンサ形計器用変圧器から導出された系
    統電圧と系統電流から求めたインピーダンスを整
    定インピーダンスと比較して応動する距離継電要
    素と、前記入力電流が前記整定インピーダンスに
    反比例して設定されたレベル以上であるとき応動
    する過電流継電要素と、該過電流継電要素の出力
    と前記距離継電要素の出力を入力とする論理積回
    路とを備えた距離継電装置。
JP2021882A 1982-02-09 1982-02-09 距離継電装置 Granted JPS58139633A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021882A JPS58139633A (ja) 1982-02-09 1982-02-09 距離継電装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP2021882A JPS58139633A (ja) 1982-02-09 1982-02-09 距離継電装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58139633A JPS58139633A (ja) 1983-08-19
JPH0125296B2 true JPH0125296B2 (ja) 1989-05-17

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JP2021882A Granted JPS58139633A (ja) 1982-02-09 1982-02-09 距離継電装置

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