JPH0124749B2 - - Google Patents
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- JPH0124749B2 JPH0124749B2 JP57027483A JP2748382A JPH0124749B2 JP H0124749 B2 JPH0124749 B2 JP H0124749B2 JP 57027483 A JP57027483 A JP 57027483A JP 2748382 A JP2748382 A JP 2748382A JP H0124749 B2 JPH0124749 B2 JP H0124749B2
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Landscapes
- Ceramic Products (AREA)
Description
本発明は、耐酸キヤスタブルに関する。
工業炉の煙突、煙道ダクトなどの内張りに使用
されるキヤスタブルには、アルミナセメントある
いはポルトランドセメントをバインダーとした耐
火キヤスタブル、ケイ酸ソーダをバインダーとし
た耐酸キヤスタブル、ケイ酸ソーダとアルミナセ
メントをバインダーとした耐水・耐酸キヤスタブ
ルなどがある。しかし、これらのものは耐酸性、
耐熱水性などの点で満足できるものではなく、長
期の使用では酸との反応による浸食、酸液浸透に
よるケーシング腐食を生じ、それが熱水による崩
壊で加速された劣化を伴なうものであつた。 本発明の目的は、耐酸性・耐熱水性を改良した
キヤスダブルを提供しようとするものであつて、
本発明は、ケイ酸ソーダとアルミナセメントをバ
インダーとするキヤスタブルにおいて、骨材とし
て耐酸性の優れたセルベンに酸浸透防止剤として
特定粒度の高ケイ酸質微粉を添加し、更に高ケイ
酸質微粉の分酸剤としてリグニンスルホン酸ソー
ダを添加していることを特徴とする。 本発明の原料について詳述すると、セルベン
は、衛生陶器等の製造時発生する不良品等、磁
器、せつ器又は陶器の原料を1000℃以上で焼き締
めたそれらの半成品又は完成品を粉砕し粒度調整
したものである。したがつて骨材としてセルベン
を50〜80重量部の割合で使用すると、セルベンが
高ケイ酸質であり、さらに高温で焼結されてい
て、酸液の浸透・酸液との反応が全くないため
に、キヤスタブルの耐酸性には著しい向上がみら
れる。 高ケイ酸質の微粉としては、セルベン、非晶質
シリカ、石英、ケイソウ土、雲母、含水ケイ酸、
無水ケイ酸などの微粉もしくは超微粉である40重
量％以上のケイ酸を含有する高ケイ酸質微粉を挙
げることができる。微粉の粒径は50μ以下である
ことが必要である。この微粉を５〜15重量部の割
合で添加すれば、キヤスタブル成形体は緻密にな
り、空隙が酸液と反応しない高ケイ酸質微粉で充
填されて酸液の浸透が防げるため、キヤスタブル
成形体の耐酸性が向上する。 キヤスタブルが、セルベン50〜80重量部、粒径
50μ以下の高ケイ酸質微粉５〜15重量部、ケイ酸
ソーダ５〜15重量部、ケイフツ化ソーダ２〜５重
量部及びアルミナセメント５〜15重量部を配合混
合し、次いで所定の水を加えて混練した状態とな
つたときに、骨材であるセルベンの空隙部は高ケ
イ酸質微粉、ケイ酸ソーダ、ケイフツ化ソーダ及
びアルミナセメントで充填されることになる。し
かし、以上の組成の場合には、おのおのの粒子は
各自が凝集した状態で存在し、空隙部が十分に満
たされた状態とはなつていない。この凝集状態を
分散し、特に高ケイ酸質微粉を極めて微細な空隙
部にまで充填させ、一段と緻密なキヤスタブル成
形体を得るための分散剤としてリグニンスルホン
酸ソーダをキヤスタブル総配合量（セルベン、高
ケイ酸質微粉、ケイ酸ソーダ、ケイフツ化ソー
ダ、アルミナセメント及び必要に応じ配合される
その他配合物量の合計であつて混練水量を含まな
い）に対し0.01〜2.0重量％を添加する必要があ
る。リグニンスルホン酸ソーダが0.01重量％未満
であると高ケイ酸質微粉などはよく分散せず緻密
な成形体が得られず、2.0重量％を超えて添加さ
れるとキヤスタブルの硬化時間が短かくなりすぎ
るため好ましくない。 ケイ酸ソーダはバインダーとして用いられ、成
形体に強度を賦与するために、５〜15重量部混合
する必要がある。またケイフツ化ソーダはケイ酸
ソーダの硬化剤として使用され、適度な硬化性を
与えるために２〜５重量部必要である。アルミナ
セメントは成形体に耐熱水性を賦与するために添
加し、その添加量は５〜15重量部必要である。 以下実施例に基いて本発明を具体的に説明し、
耐酸耐能が従来のキヤスタブルに比べ格段に向上
したことを示す。 実施例 １〜６ 骨材として、粒径が３〜1.5mm、1.5〜0.3mmのセ
ルベンを用い、高ケイ酸質微粉として、50μ以下
のセルベン、10μ以下の非晶質シリカ超微粉を用
い、ケイ酸ソーダ粉末、ケイフツ化ソーダ、アル
ミナセメント、分散剤としてのリグニンスルホン
酸ソーダを、下記第１表実施例１〜６記載の配合
割合で調合した。 比較のため、骨材としてシヤモツトを使用した
配合（比較例１、２）、高ケイ酸質微粉を使用し
ない配合（比較例３）、及びリグニンスルホン酸
ソーダを使用しない配合（比較例４）の比較例に
ついても第１表のとおり調合した。 上記実施例・比較例の配合物を所定水量で混練
し、金型（40×40×160mm）に鋳込み、20℃で硬
化させた後、各種試験を行なつた。その結果も第
１表に示す。 なお、試験方法につき説明する。「110℃乾燥後
カサ比重」はJIS Ｒ 2655、「110℃乾燥後曲げ強
さ」はJIS Ｒ 2553に準じて測定した。「耐酸テ
スト後の外観」は、試料を110℃で乾燥後50％
H2SO4水溶液中に室温で１週間浸漬し、表面の
剥離状態などにより判定した。「耐酸テスト後の
酸浸透深さ」は、前記外観観察後、試料をダイヤ
モンドカツターで切断し、断面にPH指示薬（メチ
ルレツド）を滴下し赤色に変色した部分の試料表
面からの深さをノギスで測定した。 第１表にみるように、本発明による耐酸キヤス
タブルは、骨材セルベンによる耐酸性とともに、
高ケイ酸質微粉とリグニンスルホン酸ソーダとに
よる緻密化によつて、耐酸性能が従来キヤスタブ
ルに比べて格段に向上していることがわかる。
されるキヤスタブルには、アルミナセメントある
いはポルトランドセメントをバインダーとした耐
火キヤスタブル、ケイ酸ソーダをバインダーとし
た耐酸キヤスタブル、ケイ酸ソーダとアルミナセ
メントをバインダーとした耐水・耐酸キヤスタブ
ルなどがある。しかし、これらのものは耐酸性、
耐熱水性などの点で満足できるものではなく、長
期の使用では酸との反応による浸食、酸液浸透に
よるケーシング腐食を生じ、それが熱水による崩
壊で加速された劣化を伴なうものであつた。 本発明の目的は、耐酸性・耐熱水性を改良した
キヤスダブルを提供しようとするものであつて、
本発明は、ケイ酸ソーダとアルミナセメントをバ
インダーとするキヤスタブルにおいて、骨材とし
て耐酸性の優れたセルベンに酸浸透防止剤として
特定粒度の高ケイ酸質微粉を添加し、更に高ケイ
酸質微粉の分酸剤としてリグニンスルホン酸ソー
ダを添加していることを特徴とする。 本発明の原料について詳述すると、セルベン
は、衛生陶器等の製造時発生する不良品等、磁
器、せつ器又は陶器の原料を1000℃以上で焼き締
めたそれらの半成品又は完成品を粉砕し粒度調整
したものである。したがつて骨材としてセルベン
を50〜80重量部の割合で使用すると、セルベンが
高ケイ酸質であり、さらに高温で焼結されてい
て、酸液の浸透・酸液との反応が全くないため
に、キヤスタブルの耐酸性には著しい向上がみら
れる。 高ケイ酸質の微粉としては、セルベン、非晶質
シリカ、石英、ケイソウ土、雲母、含水ケイ酸、
無水ケイ酸などの微粉もしくは超微粉である40重
量％以上のケイ酸を含有する高ケイ酸質微粉を挙
げることができる。微粉の粒径は50μ以下である
ことが必要である。この微粉を５〜15重量部の割
合で添加すれば、キヤスタブル成形体は緻密にな
り、空隙が酸液と反応しない高ケイ酸質微粉で充
填されて酸液の浸透が防げるため、キヤスタブル
成形体の耐酸性が向上する。 キヤスタブルが、セルベン50〜80重量部、粒径
50μ以下の高ケイ酸質微粉５〜15重量部、ケイ酸
ソーダ５〜15重量部、ケイフツ化ソーダ２〜５重
量部及びアルミナセメント５〜15重量部を配合混
合し、次いで所定の水を加えて混練した状態とな
つたときに、骨材であるセルベンの空隙部は高ケ
イ酸質微粉、ケイ酸ソーダ、ケイフツ化ソーダ及
びアルミナセメントで充填されることになる。し
かし、以上の組成の場合には、おのおのの粒子は
各自が凝集した状態で存在し、空隙部が十分に満
たされた状態とはなつていない。この凝集状態を
分散し、特に高ケイ酸質微粉を極めて微細な空隙
部にまで充填させ、一段と緻密なキヤスタブル成
形体を得るための分散剤としてリグニンスルホン
酸ソーダをキヤスタブル総配合量（セルベン、高
ケイ酸質微粉、ケイ酸ソーダ、ケイフツ化ソー
ダ、アルミナセメント及び必要に応じ配合される
その他配合物量の合計であつて混練水量を含まな
い）に対し0.01〜2.0重量％を添加する必要があ
る。リグニンスルホン酸ソーダが0.01重量％未満
であると高ケイ酸質微粉などはよく分散せず緻密
な成形体が得られず、2.0重量％を超えて添加さ
れるとキヤスタブルの硬化時間が短かくなりすぎ
るため好ましくない。 ケイ酸ソーダはバインダーとして用いられ、成
形体に強度を賦与するために、５〜15重量部混合
する必要がある。またケイフツ化ソーダはケイ酸
ソーダの硬化剤として使用され、適度な硬化性を
与えるために２〜５重量部必要である。アルミナ
セメントは成形体に耐熱水性を賦与するために添
加し、その添加量は５〜15重量部必要である。 以下実施例に基いて本発明を具体的に説明し、
耐酸耐能が従来のキヤスタブルに比べ格段に向上
したことを示す。 実施例 １〜６ 骨材として、粒径が３〜1.5mm、1.5〜0.3mmのセ
ルベンを用い、高ケイ酸質微粉として、50μ以下
のセルベン、10μ以下の非晶質シリカ超微粉を用
い、ケイ酸ソーダ粉末、ケイフツ化ソーダ、アル
ミナセメント、分散剤としてのリグニンスルホン
酸ソーダを、下記第１表実施例１〜６記載の配合
割合で調合した。 比較のため、骨材としてシヤモツトを使用した
配合（比較例１、２）、高ケイ酸質微粉を使用し
ない配合（比較例３）、及びリグニンスルホン酸
ソーダを使用しない配合（比較例４）の比較例に
ついても第１表のとおり調合した。 上記実施例・比較例の配合物を所定水量で混練
し、金型（40×40×160mm）に鋳込み、20℃で硬
化させた後、各種試験を行なつた。その結果も第
１表に示す。 なお、試験方法につき説明する。「110℃乾燥後
カサ比重」はJIS Ｒ 2655、「110℃乾燥後曲げ強
さ」はJIS Ｒ 2553に準じて測定した。「耐酸テ
スト後の外観」は、試料を110℃で乾燥後50％
H2SO4水溶液中に室温で１週間浸漬し、表面の
剥離状態などにより判定した。「耐酸テスト後の
酸浸透深さ」は、前記外観観察後、試料をダイヤ
モンドカツターで切断し、断面にPH指示薬（メチ
ルレツド）を滴下し赤色に変色した部分の試料表
面からの深さをノギスで測定した。 第１表にみるように、本発明による耐酸キヤス
タブルは、骨材セルベンによる耐酸性とともに、
高ケイ酸質微粉とリグニンスルホン酸ソーダとに
よる緻密化によつて、耐酸性能が従来キヤスタブ
ルに比べて格段に向上していることがわかる。
【表】
Claims (1)
- １ セルベン50〜80重量部、粒径50μ以下の高ケ
イ酸質微粉５〜15重量部、ケイ酸ソーダ５〜15重
量部、ケイフツ化ソーダ２〜５重量部、アルミナ
セメント５〜15重量部及びキヤスタブル総配合量
に対し0.01〜2.0重量％のリグニンスルホン酸ソ
ーダからなるキヤスタブル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57027483A JPS58145666A (ja) | 1982-02-24 | 1982-02-24 | 耐酸キヤスタブル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57027483A JPS58145666A (ja) | 1982-02-24 | 1982-02-24 | 耐酸キヤスタブル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58145666A JPS58145666A (ja) | 1983-08-30 |
| JPH0124749B2 true JPH0124749B2 (ja) | 1989-05-12 |
Family
ID=12222372
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57027483A Granted JPS58145666A (ja) | 1982-02-24 | 1982-02-24 | 耐酸キヤスタブル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58145666A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109369201A (zh) * | 2018-12-20 | 2019-02-22 | 无锡远能耐火材料有限公司 | 抗腐蚀浇注料及其制备方法 |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5051110A (ja) * | 1973-09-06 | 1975-05-07 | ||
| JPS5330124A (en) * | 1976-09-01 | 1978-03-22 | Kansai Hoon Kogyo Kk | Spraying indeterminate form refractories with acid proof |
| JPS5515927A (en) * | 1978-07-17 | 1980-02-04 | Tokyo Yogyo Kk | Nonshaped refractory |
| JPS573772A (en) * | 1980-06-04 | 1982-01-09 | Kurosaki Refractories Co | Hydraulic refractory composition |
-
1982
- 1982-02-24 JP JP57027483A patent/JPS58145666A/ja active Granted
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5051110A (ja) * | 1973-09-06 | 1975-05-07 | ||
| JPS5330124A (en) * | 1976-09-01 | 1978-03-22 | Kansai Hoon Kogyo Kk | Spraying indeterminate form refractories with acid proof |
| JPS5515927A (en) * | 1978-07-17 | 1980-02-04 | Tokyo Yogyo Kk | Nonshaped refractory |
| JPS573772A (en) * | 1980-06-04 | 1982-01-09 | Kurosaki Refractories Co | Hydraulic refractory composition |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58145666A (ja) | 1983-08-30 |
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