JPH01246A - 球状黒鉛鋳鉄 - Google Patents
球状黒鉛鋳鉄Info
- Publication number
- JPH01246A JPH01246A JP62-323813A JP32381387A JPH01246A JP H01246 A JPH01246 A JP H01246A JP 32381387 A JP32381387 A JP 32381387A JP H01246 A JPH01246 A JP H01246A
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- JP
- Japan
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- cast iron
- graphite
- spheroidal graphite
- elongation
- graphite cast
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は高靭性の球状黒鉛鋳鉄に関する。
[従来技術及び発明が解決しようとする問題点]従来の
フェライト地を有する球状黒鉛鋳鉄FCD37又はFC
D40は、ある程度伸び、衝撃値は高いが、低温におけ
る衝撃値が低い。
フェライト地を有する球状黒鉛鋳鉄FCD37又はFC
D40は、ある程度伸び、衝撃値は高いが、低温におけ
る衝撃値が低い。
これらを改善する為にNi@添加する方法が特公昭61
−33897等によって開示されている。
−33897等によって開示されている。
しかしながら、この発明ではBiが2.0%以上である
ため一15℃で最低1 、7kof−m/cm2の衝
゛γ値しか得られない。
ため一15℃で最低1 、7kof−m/cm2の衝
゛γ値しか得られない。
自動車用や産業用鋳物部品は最近−40℃程度の低温下
でも使用されることが多く、このような低温でも高い!
I撃値が要求されるようになった。
でも使用されることが多く、このような低温でも高い!
I撃値が要求されるようになった。
そこで本発明者等は、Si含有量を低くすることとBi
を微量添加することにより黒鉛粒数を300ケ/mm2
以上に増加させることにより伸びと衝撃値を向上させた
。
を微量添加することにより黒鉛粒数を300ケ/mm2
以上に増加させることにより伸びと衝撃値を向上させた
。
また上記発明ではフェライト組織であることを条件とし
実施例ではフェライト化焼なましを行なりているが、製
造原価を低減する意味では焼なましを行なわず、鋳放し
状態で使用することが最も好ましい。
実施例ではフェライト化焼なましを行なりているが、製
造原価を低減する意味では焼なましを行なわず、鋳放し
状態で使用することが最も好ましい。
本発明では微量のBiを添加するために黒鉛粒数が増加
しバーライ、トが少なくなり、熱処理をしなくても、又
は熱処理をするとしても低温でかつ短時間の熱処理で充
分な伸びと衝撃値を確保し得ることを知見し本発明を完
成するに至ったものである。
しバーライ、トが少なくなり、熱処理をしなくても、又
は熱処理をするとしても低温でかつ短時間の熱処理で充
分な伸びと衝撃値を確保し得ることを知見し本発明を完
成するに至ったものである。
もちろん焼なましを行なってフェライト組織にすれば、
更に高い伸びや靭性が得られることはいうまでもない。
更に高い伸びや靭性が得られることはいうまでもない。
本発明の目的は、伸びと衝撃値、特に低温での**値を
向上せしめ、かつ熱処理を省くか、行っても低温でかつ
短時間の熱処理を行なうのみで製造原価を低減し得る球
状黒鉛鋳鉄を提供するものである。
向上せしめ、かつ熱処理を省くか、行っても低温でかつ
短時間の熱処理を行なうのみで製造原価を低減し得る球
状黒鉛鋳鉄を提供するものである。
[問題点を解決するための手段]
本発明の球状黒鉛鋳鉄は、
T1.m%CC:3.0 〜4.0 %Bi:1.5
〜2.3 % Mn: <0.3 % P : <0.03% Cr: <0.10% Ma:0.02〜0.06% CE値(炭素当量) :3.9 〜4.6 %残余鉄及
び不可避的不純物からなり、かつ上記組成の溶湯に0.
005〜0.03%のBiを添加し、該81添加と同時
に又は添加後に接種を行ない、黒鉛粒数を300ケ/m
m2以上とし、必要に応じてB1の残留含有量を0.0
015〜0.0150%としたことを特徴とするもので
ある。
〜2.3 % Mn: <0.3 % P : <0.03% Cr: <0.10% Ma:0.02〜0.06% CE値(炭素当量) :3.9 〜4.6 %残余鉄及
び不可避的不純物からなり、かつ上記組成の溶湯に0.
005〜0.03%のBiを添加し、該81添加と同時
に又は添加後に接種を行ない、黒鉛粒数を300ケ/m
m2以上とし、必要に応じてB1の残留含有量を0.0
015〜0.0150%としたことを特徴とするもので
ある。
次に前記数値の限定理由について説明する。
Cは3.0%未満では鋳造性が悪くなり、かつ黒鉛粒数
が減少するためパーライトが多くなる。
が減少するためパーライトが多くなる。
また4、0%を超えるとキッシュ黒鉛が出やすくなり強
度が低下する。
度が低下する。
Biは1.5%未満では炭化物が析出しやすくなり衝撃
値と伸びが低下する。また2、3%を超えるとシリコフ
ェライトの影響で**値や伸びが低下する。
値と伸びが低下する。また2、3%を超えるとシリコフ
ェライトの影響で**値や伸びが低下する。
Mnが0.3%を超えるとパーライトが多くなり衝撃値
と伸びが低下する。
と伸びが低下する。
Pは0.03%を悶えるとステダイトの影響で衝撃値と
伸びが低下する。
伸びが低下する。
Crが0.1%を超えると炭化物が析出しやすくなり衝
撃値と伸びが低下する。
撃値と伸びが低下する。
MOは0.02%未満では黒鉛が球状化せず、0.06
%を超えると、ひけ巣、炭化物がでやすくなるばかりで
なく、経済的にも不利となる。
%を超えると、ひけ巣、炭化物がでやすくなるばかりで
なく、経済的にも不利となる。
CEIは3.9%未満では炭化物が出やすくなり、また
鋳造性も悪くなる。4.6%を超えるとキッシュ黒鉛が
出やすくなる。
鋳造性も悪くなる。4.6%を超えるとキッシュ黒鉛が
出やすくなる。
B1はその残留含有量が0.0015%未満では黒鉛粒
数増大効果が低下し、そのため鋳放し組織中にセメンタ
イトが発生するようになる。
数増大効果が低下し、そのため鋳放し組織中にセメンタ
イトが発生するようになる。
また残留含有量が0.0150%を超えるとBiの黒鉛
球状化阻害効果が現出し、黒鉛の球状化率が70%以下
となって機械的諸性質が劣化する。
球状化阻害効果が現出し、黒鉛の球状化率が70%以下
となって機械的諸性質が劣化する。
Biは球状黒鉛鋳鉄溶湯に対する溶は込み歩留まり率が
悪り、シかも変動も大きいため、その残留含有量を0.
0015〜0.0150%にするためには添加量として
0.005〜0.030%に設定する必要がある。
悪り、シかも変動も大きいため、その残留含有量を0.
0015〜0.0150%にするためには添加量として
0.005〜0.030%に設定する必要がある。
黒鉛粒数は、300ケ/mm2未満では、黒鉛間距離が
大きくなりパーライトの析出が多くなって衝撃値、伸び
が低下する。
大きくなりパーライトの析出が多くなって衝撃値、伸び
が低下する。
[作 用]
本発明は、伸び、衝撃値、特に−40℃での衝撃値の高
い球状黒鉛鋳鉄が鋳放しでも得ることができる。
い球状黒鉛鋳鉄が鋳放しでも得ることができる。
・またフェライト化焼なまし熱処理を行なえば、更に高
い衝撃値、伸びが得られる。
い衝撃値、伸びが得られる。
[実施例、1]
1〉化学成分
(wt%)2)鋳型 25mm厚さX250mm長さのYブロックの鋳型をC
O2鋳型で造型した。
(wt%)2)鋳型 25mm厚さX250mm長さのYブロックの鋳型をC
O2鋳型で造型した。
3)結果
上記鋳型に溶湯を注入して作成したテストピースについ
ての調査結果を以下に記す。 。
ての調査結果を以下に記す。 。
第1図(a)、(b)、(c)、(d)に顕微鏡組織を
示す。第1図(a)に示す本発明材は黒鉛粒数が多く、
かつフェライトが多いことがわがる。これにくらべて第
1図(1))に示す通常のFCD40は黒鉛粒数も少な
く、パーライトも多い。
示す。第1図(a)に示す本発明材は黒鉛粒数が多く、
かつフェライトが多いことがわがる。これにくらべて第
1図(1))に示す通常のFCD40は黒鉛粒数も少な
く、パーライトも多い。
また第1図(C)に示す低$1%のFCD40は黒鉛粒
数も少なく、かつパーライトは極めて多い。
数も少なく、かつパーライトは極めて多い。
第1図(d)に示す通常のFCD40にBiを添加した
ものは黒鉛粒数は増えフェライトも多くなっていること
がわかる。
ものは黒鉛粒数は増えフェライトも多くなっていること
がわかる。
第2図、第3図に機械的性質を示すが、本発明材は引張
強さ、耐力はFCD40より低いが、伸び、衝撃値特に
−40℃t’ 1 、7kOf/ve2程度(1)良好
な値が得られる。
強さ、耐力はFCD40より低いが、伸び、衝撃値特に
−40℃t’ 1 、7kOf/ve2程度(1)良好
な値が得られる。
またFCD40r低Siにしたものは、顕微鏡組織でパ
ーライトが多いことより引張強さ耐力は高くなるが伸び
、Wγ値は著しく低くなる。またB1を添加した通常の
St%のFCDは顕微鏡組織では黒鉛が微細化されフェ
ライトが多くなっているが、低Siの本発明材にくらべ
ると伸び、衝撃値は低い値となる。特に−40℃の低温
衝乍値の著しい改善は認められない。
ーライトが多いことより引張強さ耐力は高くなるが伸び
、Wγ値は著しく低くなる。またB1を添加した通常の
St%のFCDは顕微鏡組織では黒鉛が微細化されフェ
ライトが多くなっているが、低Siの本発明材にくらべ
ると伸び、衝撃値は低い値となる。特に−40℃の低温
衝乍値の著しい改善は認められない。
このように本発明材は、従来の材質あるいは従来の材質
を低Bi化するとか、Biを添加するとか改善をしたも
のにくらべて指めて優れた材質であることがわかる。
を低Bi化するとか、Biを添加するとか改善をしたも
のにくらべて指めて優れた材質であることがわかる。
また熱処理を行なわなくても優れた材質が得られること
がわかる。
がわかる。
[発明の効果]
以上の説明で明らかなように、本発明の球状黒鉛鋳鉄は
、前述のとおり鋳放し状態で優れた引張強さ、伸び及び
衝撃値を有するものであるが、熱処理を施すと鋳放し材
に較べ、更に優れた伸び、衝撃値、特に低温での衝撃値
が改善される。
、前述のとおり鋳放し状態で優れた引張強さ、伸び及び
衝撃値を有するものであるが、熱処理を施すと鋳放し材
に較べ、更に優れた伸び、衝撃値、特に低温での衝撃値
が改善される。
すなわち、球状黒鉛鋳鉄の機械的性質の向上と製造原価
の低減に著しい効果をもたらすものである。
の低減に著しい効果をもたらすものである。
第1図(a)、(b)、(c)、(d)は金属顕微鏡組
織写真、第2.3図はともに機械的性質を示すものであ
る。
織写真、第2.3図はともに機械的性質を示すものであ
る。
Claims (2)
- (1)重量%でC:3.0〜4.0% Si:1.5〜2.3% Mn:<0.3% P:<0.03% Cr:<0.10% Mg:0.02〜0.06% CE値(炭素当量):3.9〜4.6% 残余鉄及び不可避的不純物からなり、かつ上記組成の溶
湯に0.005〜0.03%のBiを添加し、該Bi添
加と同時に又は添加後に接種を行ない、黒鉛粒数を30
0ケ/mm^2以上とした球状黒鉛鋳鉄。 - (2)Biの含有量を0.0015〜0.0150%と
した特許請求の範囲第1項記載の球状黒鉛鋳鉄。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62323813A JP2677367B2 (ja) | 1987-03-09 | 1987-12-23 | 球状黒鉛鋳鉄 |
| GB8805483A GB2203448B (en) | 1987-03-09 | 1988-03-08 | Nodular cast iron |
| DE3807455A DE3807455C2 (de) | 1987-03-09 | 1988-03-08 | Nodulares Gußeisen hoher Schlagfestigkeit sowie Verfahren zu dessen Behandlung |
| US07/165,873 US4889687A (en) | 1987-03-09 | 1988-03-09 | Nodular cast iron having a high impact strength and process of treating the same |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62-52206 | 1987-03-09 | ||
| JP5220687 | 1987-03-09 | ||
| JP62323813A JP2677367B2 (ja) | 1987-03-09 | 1987-12-23 | 球状黒鉛鋳鉄 |
Publications (3)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01246A true JPH01246A (ja) | 1989-01-05 |
| JPS64246A JPS64246A (en) | 1989-01-05 |
| JP2677367B2 JP2677367B2 (ja) | 1997-11-17 |
Family
ID=26392818
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62323813A Expired - Lifetime JP2677367B2 (ja) | 1987-03-09 | 1987-12-23 | 球状黒鉛鋳鉄 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2677367B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4658494A (en) * | 1985-05-28 | 1987-04-21 | Hitachi Seiko Ltd. | Apparatus for drilling printed circuit boards |
| JP2730959B2 (ja) * | 1988-03-09 | 1998-03-25 | 日立金属株式会社 | 球状黒鉛鋳鉄及びその製造方法 |
| JPH0270015A (ja) * | 1988-09-06 | 1990-03-08 | Hitachi Metals Ltd | 球状黒鉛鋳鉄 |
| US5346561A (en) * | 1992-02-27 | 1994-09-13 | Hitachi Metals, Ltd. | Spheroidal graphite cast iron member having improved mechanical strength hand method of producing same |
| KR101040658B1 (ko) | 2010-11-30 | 2011-06-10 | (주)희원금속 | 초저온용 구상흑연주철 |
| US20190071756A1 (en) * | 2016-03-24 | 2019-03-07 | Hitachi Metals, Ltd. | Spheroidal graphite cast iron, cast article and automobile structure part made thereof, and method for producing spheroidal graphite cast iron article |
| CN119614991A (zh) * | 2025-02-12 | 2025-03-14 | 常州华德机械有限公司 | Qt450-10lt高强度、高韧性低温球墨铸铁及其制备方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2511044A1 (fr) * | 1981-08-04 | 1983-02-11 | Nobel Bozel | Ferro-alliage pour le traitement d'inoculation des fontes a graphite spheroidal |
-
1987
- 1987-12-23 JP JP62323813A patent/JP2677367B2/ja not_active Expired - Lifetime
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