JPH01245071A - Ｉｊ用インキ組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はＩＪ（インキジェット）用インキ組成物に関し
、更に詳しくは長期吐出安定性及び長期保存安定性等に
優れ、耐光性や耐水性等に優れた画像を与えるＩＪ用イ
ンキ組成物に関する。

（従来の技術及び問題点） 従来、ＩＪ記録方式は広く利用されつつあるが、この方
式は微細なノズルの先端から微小液滴を飛翔させる方式
であることから、その目詰りが大きな問題となる。従っ
て、ＩＪ用インキの着色剤としてはこれまで殆どの場合
にインキ媒体に溶解する染料が使用されてきた。しかし
ながらこれらの染料からなる記録画像は、耐光性や耐水
性に劣るという重大な欠点を有している。

このような欠点を解決するためには染料に比べて著しく
耐光性や耐水性に優れた顔料をインキ組成物の着色剤と
して使用することが考えられている。ところが、これら
の顔料はインキ媒体に対して不溶性であることから、イ
ンキがノズルに目詰りしないように著しく微細に分散さ
せる必要がある。この微分散はノズルの目詰りを生じさ
せない程度に可能であるが、この分散液の保存安定性に
聞届があり、例えば、インキを長時間放置しておくと微
分散した顔料粒子の凝集や沈降が生じ、短時間でノズル
の目詰りを生じるという問題があり、この分散安定性の
向上が要望されている。

従って本発明の目的は、長時間放置したとじても顔料粒
子の凝集や沈降が生じることなく、ＩＪノズルから安定
吐出が可能な顔料着色ＩＪ用インキ組成物を提供するこ
とである。

（問題点を解決するための手段） 本発明者は上記の目的を達成するために鋭意研究の結果
、有機顔料着色ＩＪ用インキ組成物のバインダーの少な
くとも一部として、特定のバインダーを採用することに
より分散安定性に優れたＩＪ用インキ組成物が得られる
ことを見い出して本発明を完成した。

すなわち、本発明は、着色剤、バインダー、有機溶剤及
び導電性付与剤を含むＩＪ用インキ組成物において、着
色剤が有機顔料であり、且つバインダーの少なくとも一
部が硝化綿であることを特徴とするＩＪ用インキ組成物
である。

（作　　用） バインダーの少なくとも一部として硝化綿を採用するこ
とによって、微細に分散させた顔料粒子を安定的に保持
でき、顔料粒子の凝集や沈降によるＩＪノズルの目詰り
の問題が発生しない。

（好ましい実ｈｂ態様） 次に好ましい実ｈ’ｔｈ態様を挙げて本発明を更に詳し
く説明する。

本発明において着色剤として使用する顔料とは、従来各
種の着色分野で使用されている有機顔料を云うものであ
り、従来公知のいずれの有機顔料も使用することができ
る。特に重要な顔料はカーボンブラック顔料であり、こ
のカーボンブラック顔料は特に凝集性の強いものである
ので、本発明の効果が最も顕著に表れる。

本発明のインキ組成物において使用する有機顔料の使用
割合は、記録物に十分な着色濃度を与える濃度であれば
いずれの濃度でもよいが、−数的にはインキ組成物中で
１乃至１０重量％を占める割合が好ましく、有機顔料濃
度が高通ると粘度の上昇が避けられない。従って出来る
だけ着色力の大なる有機顔料を使用するべきである。

又、本発明が使用するバインダーとは、インキ中に分散
させた有機顔料粒子の分散安定性を向上させ、且つ被記
録体に付着させられた顔料粒子を接着させる作用を存す
るものであり、本発明においては該バインダーの少なく
とも一部として硝化綿を採用することを特徴とする。

これらの硝化綿は従来塗料やラッカー、印刷インキ分野
で使用されているものであり、これらの公知の硝化綿は
いずれも本発明で使用することができる。硝化綿の使用
量は前記有機顔料１００重量部当り５０乃至１５０重量
部の割合で使用するのが好ましい。

勿論本発明においては上記硝化綿をバインダーの全部と
してもよいし、硝化綿と相溶性のある他のバインダー、
例えば、ロジン変性マレイン酸樹脂、キシレン樹脂、ロ
ジン変性キシレン樹脂、エステルガム、ケトン樹脂、Ｄ
ＯＰ、ＤＯＳ等のバインダーや可塑剤を併用することも
でき、これらのバインダー等は硝化綿１００重量部に対
して０乃至６０重量部の割合で使用することが好ましい
。

又、本発明で使用する導電性付与剤は、インキ組成物に
電導性を付与するために添加するが、インキを構成する
溶剤に可溶な塩であれば使用できる。このような塩とし
ては、例えば、アルカリ金属及びアルカリ土類金属のハ
ロゲン化物、硝酸塩、チオシアン酸塩等が挙げられる。

しかし、有機顔料の分散安定性を考慮した場合、チオシ
アン酸カリウム、チオシアン酸ソーダ又は硝酸リチウム
が望ましい。添加量は約インキ組成物の０．２重量％乃
至３重量％を占める範囲が好ましい。

本発明における溶剤としては、有機顔料を除く上記イン
キ組成物の構成成分をいずれも良く溶解させ、印字後は
速やかに蒸発するものであればいずれの溶剤でもよい。

このため使用する溶剤は、ケトン及び／又はアルコール
を主溶剤とするのが好ましく、例えば、アセトン、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メタノール
、エタノール、イソプロパツールが挙げられ、更にギ酸
エチル、酢酸エチル等のエステル系溶剤も併用できる。

これらの溶剤はインキ組成物の粘度等の物性値を調整す
るのにも使用され、インキ組成物の約８０乃至９０重量
％を占める割合が好ましい。

有機顔料の分散方法としては、有機顔料、バインダー及
び溶剤を混合し、これをボールミル、サンドグラインダ
ー等の公知の分散手段を用いて分散処理し、有機顔料の
平均粒子径が０．５μｍ以下、好ましくは０．２μｍ以
下のミルベースとし、これに有機溶剤及び他の必要成分
を添加して濃度、粘度その他の物性値を調整するのが好
ましく、又、分散液中に粗大粒子が残っている場合には
濾過、遠心分離等で十分に除去しておくべきである。

上記の成分及び方法により本発明のインキ組成物が構成
されるが、その他公知である各種の活性剤、沈降防止剤
等の添加剤は、適宜用いることができる。

（実施例） 以下、実施例及び比較例によって本発明を更に具体的に
説明する。尚、文中、部又は％とあるのは特に断りのな
い限り重量基準である。

実施例１ カーボンブラック（コロンビア社製、−水粒子径０．１
６μｍ）　　　　　　　　　　１０部硝化締５５１／８
　（ダイセル製）　　　　　１０部メチルエチルケトン
　　　　　　　　３０部エタノール　　　　　　　　　
　　　　１０部上記成分をサンドミルにより分散し、カ
ーボンブラックのミルベースを得た。これに硝酸リチウ
ム２部をエタノール１１０部に溶解したものを加え、３
μｍのフィルターで減圧濾過し、粘度４．９ｃｐ、比抵
抗５６０Ω・ｃ＋ｍ及び表面張力２２ｄｙｎｅ／ｃ■の
本発明のＩＪ用インキ組成物を得た。

このものを光透過式粒度分布計により粒子径の測定を行
い、その結果を第１表に示した。

又、このインキを１ケ月放置後再度粒子径の測定を行い
、同様にその結果を第１表に示した。これらの結果によ
れば、製造時と１ケ月経過後で粒子径の分布は変化して
おらず観測される最大粒子径範囲も一致していた。

実施例２ カーボンブラック　　　　　　　　　　１０部硝化綿Ｓ
Ｓ　１／８　（ダイセル製）　　　　　９部ロジン変性
マレイン酸樹脂（日立化成製）３部 メチルエチルケトン　　　　　　　　１０部メチルアル
コール　　　　　　　　　４０部上記成分をボールミル
により分散し、カーボンブラックのミルベースを得た。

これにチオシアン酸ソーダ（国産化学特級）１．５部を
エタノール６０部、酢酸エチル２０部及びＤＯＰ　（東
京化成製）４部の混合液に溶解したものを加え、３μｍ
のフィルターで減圧濾過し、粘度６．Ｏｃｐ、比抵抗７
００Ω”ｃｍ及び表面張力２３　ｄｙｎｅ／　ｃ＋ａの
本発明のＩＪ用インキ組成物を得た。このものを実施例
１と同様に製造時と１ケ月経過後の粒度分布を測定し、
その結果を第２表に示した。これらの結果によれば製造
直後と１ケ月経過後で粒子径に変化はなく、カーボンブ
ラックの安定な分散状態が保持された。

このインキを口孔６０μｍのノズルを有する■Ｊプリン
タでプラスチック板（ＡＢＳ製）に印字したところ良好
な印字が可能であった。更にこの印字物をフェードメー
タ（スガ試験機社製、ｔ　、ｏｏ。

時間）で褪色変化を調べたが良好な耐光性を示した。

γ　　１　− 平均粒子径（μｍ）　　　　０．１７　　　　０．１９
最大粒子径（μｍ　）　　０．６０〜０．５５　　０．
６０〜０．５５平均粒子径（ｕｍ）　　　　０．１６　
　　　　ｏ、＋ａ最大粒子径（μｍ　）　　０．６５〜
０．６０　　０．６５〜０．６０（効　　果） 以上の如き本発明によりば、有機顔料のバインダーの少
なくとも一部として硝化綿を採用することによって、微
細に分散させた有機顔料粒子を長期間安定的に保持でき
、有機顔料粒子の凝集や沈降によるＩＪノズルの目詰り
の問題が発生せず、又、耐光性や耐水性等に優れた画像
が形成できる。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）着色剤、バインダー、有機溶剤及び導電性付与剤
   を含むＩＪ用インキ組成物において、着色剤が有機顔料
   であり、且つバインダーの少なくとも一部が硝化綿であ
   ることを特徴とするＩＪ用インキ組成物。
2. （２）顔料の平均粒子径が０．５μｍ以下である請求項
   １に記載のＩＪ用インキ組成物。