JPH01245023A - 新規な芳香族アミン樹脂およびその製造方法 - Google Patents

新規な芳香族アミン樹脂およびその製造方法

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JPH01245023A
JPH01245023A JP6974388A JP6974388A JPH01245023A JP H01245023 A JPH01245023 A JP H01245023A JP 6974388 A JP6974388 A JP 6974388A JP 6974388 A JP6974388 A JP 6974388A JP H01245023 A JPH01245023 A JP H01245023A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規な芳香族アミン樹脂およびその製造方法に
関する。
この芳香族アミン樹脂はエポキシ化合物、ビスマレイミ
ド化合物、イソシアナート化合物等の硬化剤の他、フェ
ノール樹脂やゴム類等の各種樹脂に対する添加剤、又は
それ自身でキレート樹脂、イオン交換樹脂、脱酸剤、接
着剤、絶縁塗料および成形材料等の多方面に利用できる
〔従来の技術〕
従来、芳香族アミン樹脂としては、芳香族アミン類とホ
ルマリンによる縮合物が古くから知られている0例えば
、アニリンとホルマリンから式で表されるアニリン樹脂
が製造されている(ケイ、フレイ;ヘルベチカ、ヒミー
・アクタ18巻 481(I935) )。この樹脂は
、硬化剤としての用途に多用されている。しかしながら
、硬化剤として耐熱性複合材用マトリックス樹脂や、耐
熱性接着剤などに利用する場合、近年の高度な要求性能
に応じられないという弱点を持っている。      
        −例えば、複合材用、接着剤用等は外
部応力として、応力集中等の瞬間的な衝撃に耐えること
が要求されている。このため、理想的にはゴムのように
弾性変形することが重要な要素として注目されている。
このような弾性変形を判断する基準としでは、特にマト
リックス樹脂の破断時の伸びが重要である。マトリック
ス樹脂の伸びが大きいほど複合材等で要求されるガラス
繊維やカーボン繊維等の補強剤の欠点を補うことができ
る。すなわち、複合材全体として強度向上になる。
更に、これらマトリックス樹脂においては、耐熱性や寸
法安定性の他、長期間の保存安定性も重要であり、光お
よび空気中の酸素による劣化が小さいことも要求されて
いる。この耐酸化性は主に樹脂の構造に由来するもので
、前記機械的強度等の要求と併せ、ホルマリン縮合によ
るアニリン樹脂は、構造上、上記諸要求を満足させるこ
とは困難であった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、前記種々の問題点、例えば、硬化剤と
して使用した場合の耐熱性、機械的強度・寸法安定性、
光および空気中の酸素に対する安定性等が改良される新
規な芳香族アミン樹脂およびその製造方法を提供するこ
とにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、 l)式(+) (式中、R1は炭素数4以下の低級アルキル基を表し、
R1はハロゲン原子、水酸基、炭素数4以下の低級アル
コキシ基または炭素数5以下の低級アルキル基を表し、
かつR2は同一であっても異なってもよく、環を形成し
てもよい。mはO〜3の整数を示し、nはO〜50の整
数を示す、)で表される芳香族アミン樹脂。
2)式(II) ビ1 (式中、Xはハロゲン原子、水酸基、炭素数4以下の低
級アルコキシ基を表し、R9は炭素数4以下の低級アル
キル基を表す、) で表されるアミノ−α−アルキルベンジル誘導体を酸触
媒の存在下で自己縮合させる際、式(III)(式中、
R2はハロゲン原子、水酸基、炭素数4以下の低級アル
コキシ基または炭素数5以下の低級アルキル基を表し、
かつRtは同一であっても異なってもよく、環を形成し
てもよい0mは0〜3の整数を示す、) で表されるアニリン誘導体を末端停止剤として使用する
ことを特徴とする芳香族アミン樹脂の製造方法である。
本発明の芳香族アミン樹脂は、ビスマレイミド樹脂やエ
ポキシ樹脂の硬化剤として用いた場合・優れた性能を発
揮する。
例えば、メチレンジアニリンから誘導されるビスマレイ
ミドの硬化剤に使用した場合、硬化樹脂の曲げ強度や曲
げ弾性率は硬化剤にメチレンジアニリンを使用したケル
イミド1050 (ローヌプーラン社商品名、成形グレ
ード)樹脂に比べて優れており、ガラス転移温度、熱変
形温度、熱分解開始温度はほぼ同等である。
又、プレポリマーの軟化温度が低(、ゲル化時間が比較
的長いことも特徴であり、これはガラス繊維等への溶融
含浸操作を容易にする。
更に、このプレポリマーは低沸点溶剤、例えばジオキサ
ン、メチレンクロライド等に可溶である。
これは、ケルイミド等がN−メチルピロリドン等の高沸
点の非プロトン性極性溶剤に溶解させて含浸させるのに
対して、低沸点溶剤で含浸でき、揮発分の除去が極めて
容易に行われる点で優れている。
一方、2.2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ンから誘導されるエポキシ樹脂の硬化剤として使用した
場合でも、前記公知のアニリン−ホルマリン縮合物と比
べ硬化物の性能は曲げ強度および引張り強度、伸び等で
優れている。
又、前記アニリン−ホルマリン樹脂は、機械的強度を向
上させるためホルマリンのモル比を上げて縮合度を高く
しようとすれば架橋構造となり、分子量がたかだか60
0程度にしかならない(野田等、工業化学雑誌55巻、
484〜487(I952) )のに対し、本発明の芳
香族アミン樹脂は、式(II)のアミノ−α−アルキル
ベンジル誘導体と式(III)の芳香族アミン類のモル
比を変えることにより、式(I)のnがOを主成分とす
る低分子量樹脂からnが50程度までの°高分子量樹脂
まで任意に選択できる。この結果として、常温で液状の
ものから高軟化点の樹脂状のものまで種々の形態が用途
に応じて使用できる0例えば、液状ないし低軟化点のも
のは溶融配合、含浸、塗布等の作業性に優れ、接着剤、
塗料、ウレタンおよび他の樹脂への添加剤等の分野で主
に利用される。高軟化点のものは成形材料、イオン交換
樹脂および積層用樹脂等の分野で利用できる。
本発明の芳香族アミン樹脂は、赤外分析等の結果から大
部が二級アミンから成ることは明らかである。
このような芳香族アミン樹脂は以下に述べる方法により
得ることが出来る。
まず、式(n)で表されるアミノ−α−アルキルベンジ
ル誘導体のXは塩素原子、臭素原子、弗素原子、ヨウ素
原子のようなハロゲン原子、水酸基、炭素数4以下の低
級アルコキシ基であり、ベンジル基のα位にあるR3で
示されるアルキル基は炭素数4以下の低級アルキル基で
ある。また、アミノ基の置換位置はベンジル基に対し・
位、m位およびp位であり、これらの混合物でもよい。
このような式(II)で表されるアミノ−α−アルキル
ヘンシル誘導体は、対応するα−アルキルベンジル誘導
体のニトロ化−還元により製造できる。また、Xが水酸
基の場合は、下記式(rV)で表されるニトロアルキロ
フェノンの還元によっても製造できる。
これらの方法で製造できるアミノ−α−アルキルベンジ
ル誘導体としては、0−アミノ−α−メチルベンジルク
ロリド、m−アミノ−α−メチルベンジルクロリド、p
−アミノ−α−メチルベンジルクロリド、0−アミノ−
「−メチルベンジルブロマイド、m−アミノ−α−メチ
ルベンジルブロマイド、p−アミノ−α−メチルベンジ
ルブロマイド、0−アミノ−α−メチルベンジルヨード
、p−アミノ−α−エチルベンジルクロリド、p−アミ
ノーα−イソプロピルベンジルフルオライド、0−アミ
ノ−α−メチルベンジルアルコール、m−アミノ−α−
メチルベンジルアルコール、P−アミノ−α−メチルベ
ンジルアルコール、O−アミノ−α−エチルベンジルア
ルコール、m−アミノ−α−イソプロピルベンジルアル
コール、0−アミノ−α−5ec  ・ブチルベンジル
アルコール、m−アミノ−α−n・ブチルベンジルアル
コール、0−アミノ−α−メチルベンジルメチルエーテ
ル、m−アミノ−α−メチルベンジルメチルエーテル、
p−アミノ−α−メチルベンシルメチルエーテル、p−
アミノ−α−イソプロピルベンジルメチルエーテル、0
−アミノ−α−メチルベンジルイソプロピルエーテル、
p−アミノ−α−メチルベンジル−n・プロピルエーテ
ル、p−アミノ−α−エチルベンジル−n・ブチルエー
テル等が挙げられる。
このうち、本発明の最も好ましいアミノ−α−アルキル
ベンジル化合物としては、0−lm−および/またはp
−アミノ−α−メチルベンジルアルコールである。
このアミノ−α−アルキルベンジル誘導体を酸触媒の存
在下で自己縮合させて、本発明の式(I)で表される芳
香族アミン樹脂を製造するが、この際、式(I[l)で
表されるアニリン誘導体を末端停止剤として使用する。
この末端停止剤としてのアニリンSA ’4体の役割は
、本発明の芳香族アミン樹脂の分子!t1il整作用と
ともに、製品の経時増粘等の経時変化の抑制で重要であ
る。これらの役割を必要としない用途においては、アミ
ノ−α−アルキルベンジル誘導体のみで自己縮合させて
使用することは何ら差し支えない。
このアニリン誘導体を使用する方法において、アミノ−
α−アルキルベンジル誘導体1モルに対する使用量は、
0.02〜20モルの範囲、好ましくは0.1〜10モ
ルの範囲である。これらはあらかじめアミノ−α−アル
キルベンジル誘導体を含む全原料と同時に反応器に仕込
んで使用してもよ(、また反応の途中で加えてもよい。
このような式(I[I)で表されるアニリン誘導体の6
はハロゲン原子、水酸基、炭素数4以下の低級アルコキ
シ基、または炭素数5以下の低級アルキル基であり、こ
れらは0〜3個あり、互いに同じであっても異なっても
よく、環を形成してもよい、具体的にはアニリン、〇−
トルイジン、m−トルイジン、p−トルイジン、0−エ
チルアニリン、m−エチルアニリン、P−エチルアニリ
ン、0−イソプロピルアニリン、m−イソプロピルアニ
リン、P−イソプロピルアニリン、0−n・プロピルア
ニリン、o−tert・ブチルアニリン、p−tert
・ブチルアニリン、0−n・ブチルアニリン、p −5
ec  ・ブチルアニリン、2.3−キシリジン、2.
4−キシリジン、2.6−キシリジン、3.4−キシリ
ジン、3.5−キシリジン、2−メチル−3−エチルア
ニリン、2−メチル−4−イソプロピルアニリン、2.
6−ジクロロアニリン、2−エチル−5−jerL・ブ
チルアニリン、2.4−ジイソプロピルアニリン、2,
4.6− )リメチルアニリン、4−クロロアニリン、
4−ブロモアニリン、4−フルオロアニリン、3−クロ
ロアニリン、3−ブロモアニリン、3.4−ジクロロア
ニリン、3−クロロ−〇−トルイジン、3−クロロ−p
−トルイジン、2,6−シメチルー4−クロロアニリン
、0−アミノフェノール、m−アミノフェノール、p−
アミノフェノール、2−アミノ−4−クレゾール、4−
アミノ−2・Lert−ブチルフェノール、2.6−シ
メチルー4−アミノフェノール、2.6−ジクロロ−4
−アミノフェノール、2−アミノ−1,3−レゾルシン
、4−アミノ−1,3−レゾルシン、2−アミノハイド
ロキノン、2−メトキシアニリン、3−メトキシアニリ
ン、4−メトキシアニリン、2−イソプロポキシアニリ
ン、2.4−ジメトキシアニリン、1−ナフチルアミン
、2−ナフチルアミン、1.1−ジメチル−4−アミノ
インダン等を挙げることができる。このうち、好適な化
合物は、アニリン、トルイジン、キシリジン、アミノフ
ェノール類であり、特に好適なものはアニリンである。
酸触媒としては、無機または有機の酸、特に鉱酸、例え
ば塩酸、りん酸、硫酸または硝酸、塩化亜鉛、塩化第二
錫、塩化アルミニウム、塩化第二鉄のようなフリーデル
クラフッ形触媒、あるいは、メタンスルホン酸またはP
−)ルエンスルホン酸などの有機スルホン酸、更には、
トリフルオロメタンスルホン酸、ナフィオンH(商品名
:デュボン社製)のよう、な超強酸を単独で使用するか
または併用してもよい、工業的に好ましいのは安価な塩
酸である。触媒の使用量は、原料のアミノ−α−アルキ
ルベンジル誘導体とアニリン誘導体の総量を1モルとし
たとき、1モル%〜100モル%の範囲、好ましくは3
〜50モル%である。なお、原料の式(II)で表され
るアミノ−α−アルキルベンジル化合物のXがハロゲン
原子である場合は、触媒を使用する必要がない。反応温
度は20°C〜150°Cの範囲、好ましくは40〜1
30°Cが望ましい。
反応時間は1〜10時間である。
本発明の方法では、反応に不活性な溶媒を使用してもよ
く、無溶媒で反応を行ってもよい、この?8媒としては
、ベンゼン、トルエン、モノクロロベンゼン、ニトロベ
ンゼン等の芳香族炭化水素類、エチレングリコールジメ
チルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル
等のエーテル類が多用される0反応終了後、触媒として
使用した酸は、例えば苛性ソーダ水溶液、水酸化カリウ
ム水溶液、アンモニア水等の希アルカリ水溶液で中和し
た後、分液する。
未反応の芳香族アミン化合物が残存する場合には、これ
を真空下で留去するか、あるいは水藩気蒸留によって留
去する。
以上のようにして本発明の芳香族アミン樹脂が得られる
〔実施例〕
以下、本発明を実施例で更に詳細に説明する。
実施例1 31の密閉容器にm−ニトロアセトフェノン330.4
g(2モル)、5%Pd/C触媒13.2gおよびメタ
ノール2000m lを装入し、激しく撹拌しながら水
素を導入した。反応温度を50〜55°Cに保ちながら
12時間続けたところ、179Nの水素を吸収し、これ
以上吸収が認められなくなったので終了とした。
次にこの反応系を窒素置換したのち、濾過して触媒を除
いた。iIl液を濃縮後、真空蒸留してm−アミノ−α
−メチルベンジルアルコール255.2gヲ得た。収率
93%。
沸点135〜136°(/ 3 mmHg、融点64〜
65°C 元素分析値 CII    N 計算値(χ)   ?0.05 8.08 10.21
測定値(χ)   70.52 8.10 10.14
つぎに、このm−アミノ−α−メチルベンジルアルコー
ル68.6g(0,5モル)とアニリン46.5g(0
,5モル)を反応器に仕込み、触媒に35%塩酸水溶液
21g(0,2モル)を加え、窒素ガスを導入しながら
昇温した。
留出する水を系外に除きなから120°Cまで昇温し、
同温度で3時間保った0反応終了後、水50m1を加え
、更にトルエン50m1を加えたのち、30%苛性ソー
ダ水溶液30gで中和した。70〜80°Cで1時間撹
拌後、静置すると2Nに分離した。下層の水層を分液除
去したのち、トルエンの還流状態で共沸脱水を行ってこ
れを濾過して微量の無機塩を除いた。この溶液を真空1
41i1!して完全にトルエンと若干の未反応のアニリ
ンを除き、淡黄色透明な式(りでR1がメチル基で、R
2がない(m=o)場合に相当する芳香族アミン樹脂6
8gを得た。
高速液体クロマトグラフィーによる組成分析の結果は式
(I)の n=oが’ 20.5%n−1が33.2 n−2が 28.6 n=〉3が17.7 であり、  平均分子量は390、 この樹脂のアミン当N(過塩素酸−氷酢酸法による)は
、   当量/(I00g ) =0.87、JIS−
に−2548による軟化点は 46°Cであった。
赤外分析の結果を第1図に示す。
実施例2〜4 実施例1で得られたm−アミノ−α−メチルヘンシルア
ルコールを用い、アニリン誘導体の種類と量および触媒
の種類と量を変えた他は実施例1と同様に行って、各種
の芳香族アミン樹脂を得た。
結果を第1表に示す。
実施例5 実施例1で得られたm−アミノ−α−メチルベンジルア
ルコール34.3g(0,25モル)に対し、アニリン
誘導体として0−トルイジン5.4g(0,05モル)
触媒にp−トルエンスルホン酸0.57g(0,003
モル)および溶媒としてトルエン20−1を用い、トル
エンの還流下で8時間反応を行った。途中、反応で生成
する水は水分離器により糸外へ除いた0反応後、1%希
アンモニア水10m1で中和したのち、トルエン50m
1を加え静置したところ2Nに分離した。
下層の水層を分液除去し、更に水洗分液操作を1回行っ
た。つぎに減圧下で溶媒のトルエンを留去し、磁製器に
排出して淡黄色の樹脂を得た。
収135g。
軟化点108°C 平均分子量は3200  であった。
実施例6 反応器に1−フェニルエタノール122.2g(Iモル
〕およびL2−ジクロロエタン3001を装入し、−5
°Cに冷却した。つぎに95%硝酸80gと濃硫酸36
0 gから成る混酸を0〜−5°Cの範囲で5時間かけ
て滴下した。同温度で1時間熟成したのち、氷水500
 gで希釈し、下層の廃酸層を分液除去した。つぎに水
500gを加え、水洗分液を行って有機層を濃縮したと
ころ、淡黄色油状物168gを得た。これはガスクロマ
トグラフィーおよび1H−NMRで分析した結果、4−
ニトロ−α−メチルベンジルアルコールを94.5%含
有する組成物であった。
’H−NMR(CDCb、 TMS) 61.7  (3H,d   CH(OR)Me )6
.1  (I)1.Q   CH(011)Me )7
.65 (2■、 d  2,6H,Jg−s、b−s
□ 8.0Hz)8.35 (2H,d  3.5H+
 J3−!+S−4” 8.0H2)つぎに、この組成
物をメタノール500m1と5%Pd/C触媒5gを用
いて、オートクレーブ中で水素により還元を行った0反
応温度は25〜35°C1水素圧5〜10Kg/dで3
時間行って終了した0反応後濾過して触媒を除き、溶媒
のメタノールを留去させた。放置すると結晶化したので
、これに少量のメタノールを加え濾過して、4−アミノ
−α−メチルベンジルアルコール97.5g (JK収
率71%)を得た。
融点は91〜93°Cで元素分析の結果は次のとおりで
あった。
元素分析値(CsLJO) CII       N 計算値(χ)  70.0   B、1  10.2測
定値(χ)  69.8   B、3  10.0この
4−アミノ−α−メチルベンジルアルコール68.6g
(0,5モル)とアニリン186.2g(2モル)を反
応器に仕込み、触媒に乾燥塩化水素ガスを18.2g(
0,5モル)を導入して反応を行った。
反応温度は50〜80°Cで、反応時間は5時間行った
0反応終了後、やや粘調な溶液に15%苛性ソーダ水溶
液85gを加え、十分撹拌して静置したところ二層に分
離した。下層の水層を除去し、更に20%食塩水100
gを加え洗浄分液した。これを減圧′a縮して未反応の
アニリンを回収し、淡黄色油状の芳香族アミン樹脂を得
た。
収量は72g、 平均分子1260であった。
実施例7 4−アミノ−α−メチルベンジルブロマイド20.1g
(0,1モル)と2.4−キシリジン60゜6g(0,
5モル)を反応器に装入し、そのまま昇温しで温度を5
0〜70°Cに3時間保って反応を終了した0反応後の
後処理は実施例6と同様に行って、淡黄色アメ状の芳香
族アミン樹脂20.5 gを得た。
平均分子It 270  であった。
実施例8 4−アミノ−α−メチルベンジルメチルエーテル15.
1g(0,1モル)とp−トルイジン107.2g(I
,0モル)および触媒に35%塩酸水溶152gを反応
器に装入し、水の還流下で7時間反応した0反応後の後
処理は実施例6と同様に行って、淡黄色油状の芳香族ア
ミン樹脂19gを得た。
平均分子量245  であった。
実施例9 m−アミノ−α−n・ブチルベンジルアルコール20.
1g(0,1モル)、アニリン18.6g(0,2モル
)および35%塩酸水溶液10.4 gを用い、実施例
1と同様に縮合反応を行って淡黄色樹脂状の芳香族アミ
ン樹脂22.5gを得た。
軟化点は42°Cであった。
実施例1O 反応器にアセトフェノン120g(Iモル)と1.2−
ジクロロエタン300m1を装入し0℃に冷却した。
つぎに、95%硝酸80gと濃硫酸360gから成る混
酸を0〜10℃の範囲で5時間かけて滴下し、ニトロ化
反応を行った。後処理を実施例6と同様に行ヮてニトロ
アセトフェノンの粗結晶162gを得た。
収率98%。
ガスクロマトグラフィによる分析結果は〇一体 8.2
% 膳  一体   89.4% p一体 1.1% その他 1.3%    であった。
つき゛に、この粗二トロアセトフ二ノンを5%Pd/C
触媒9gおよびメタノール1000+wlで実施例1と
同様の条件で還元を行い、粗アミノ−α−メチルベンジ
ルアルコール128gを得た0通算収率93.3%、ガ
スクロマトグラフィーの分析値はニトロ体の分析値とほ
ぼ同様であった。
この粗アミノ−α−メチルベンジルアルコールに対し、
アニリン259g(2,78モル)と35%塩酸水溶液
97g (0,93モル)を用い、実施例1と同様に行
って淡黄色アメ状の芳香族アミン樹脂158gを得た。
平均分子量は275  であった。
使用例1 実施例1で得られた芳香族アミン樹脂40重量部とビス
マレイミド−5(大和化成工業製)100重量部とを混
合し、180’Cで10分間加熱溶融を行ってプレポリ
マーを作製した。
このプレポリマーの各種溶剤に対する溶解性を測定した
。その結果を実験例1として第2表に示す。更に、この
プレポリマーの外観、軟化温度、ゲル化時間、嵩比重を
実験例1として第3表に示す。なお、比較のため、市販
のケルイミド−1050(商品名:成形グレード、日本
ポリイミド■製)について同様に行った結果を比較実験
例1として第2表および第3表に示す。
次に、このプレポリマーおよびケルイミド−1050を
各々200°Cの温度で40にg/cdの圧力のもとて
1時間圧縮成形を行い、その後、250°Cで4時間ボ
ストキュアして硬化物の試験片を作製した。
この試験片の機械強度および熱物性などを測定した。そ
の結果を各々実験例1、比較実験例1として第3表に示
す。
使用例2 実施例6.9によって得られた芳香族アミン樹脂をエピ
コート828(シェル化学型)の硬化剤に使用した。比
較として平均分子量300のアニリン−ホルマリンから
製造されるアニリン樹脂を同様に用いた。
これらは第4表に示す条件で配合し、その混合物を注型
加工して加工後の硬化樹脂の機械的性質を測定した。そ
の結果を第4表に示す。
〔発明の効果] 以上説明したように、本発明の芳香族アミン樹脂を硬化
剤として用いた場合には、得られる硬化樹脂の耐熱性や
機械強度が優れている。更には、ビスマレイミドの硬化
剤として使用されるとき、そのプレポリマーが低沸点溶
剤に可溶であるため、配合、含浸等の作業性が良好であ
る。
このような本発明の芳香族アミン樹脂は、安価な原料か
ら簡単な操作により製造でき、しかも副生物のない無公
害な方法で得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1により得た芳香族アミン樹脂のIR
分析結果を示す図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、R_1は炭素数4以下の低級アルキル基を表し
    、R_2はハロゲン原子、水酸基、炭素数4以下の低級
    アルコキシ基または炭素数5以下の低級アルキル基を表
    し、かつR_2は同一であっても異なってもよく、環を
    形成してもよい。mは0〜3の整数を示し、nは0〜5
    0の整数を示す。) で表される芳香族アミン樹脂。 2)式(II) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (式中、Xはハロゲン原子、水酸基、炭素数4以下の低
    級アルコキシ基を表し、R_1は炭素数4以下の低級ア
    ルキル基を表す。) で表されるアミノ−α−アルキルベンジル誘導体を酸触
    媒の存在下で自己縮合させる際、式(III)▲数式、化
    学式、表等があります▼(III) (式中、R_2はハロゲン原子、水酸基、炭素数4以下
    の低級アルコキシ基または炭素数5以下の低級アルキル
    基を表し、かつR_2は同一であっても異なってもよく
    、環を形成してもよい。mは0〜3の整数を示す。) で表されるアニリン誘導体を末端停止剤として使用する
    ことを特徴とする芳香族アミン樹脂の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH01256517A (ja) * 1988-04-05 1989-10-13 Mitsui Toatsu Chem Inc 芳香族アミン樹脂の製造方法
JP2008088196A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Sumitomo Bakelite Co Ltd フェノール樹脂組成物

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US4008275A (en) * 1975-08-18 1977-02-15 The Upjohn Company Process for isolating 4,4'-diaminodiphenylmethane

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