JPH01244294A - 洗浄系の逆洗装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、洗浄体を回収するボール回収装置に係り、特
に、ボール回収率を向上し、安定した洗浄運転を得るの
に、好適な洗浄装置に関する。

〔従来の技術〕

従来の一例として、火力、または、原子力等による蒸気
発生プラントに用いる冷却管、特に、復水器に使用する
冷却管の内部洗浄について以下に説明する、このような
復水器冷却管は、冷却水として、海水を用いている。そ
の場合、海水の汚れが管路に停滞したり、また、海棲生
物などが管路内面に付着して繁殖したりし、復水器性能
低下やトラブルを起こすことがあり、これを防ぐために
洗浄が行なわれていた。

従来、このような復水器の冷却管に付着する汚れを除去
するため、管内に洗浄体（スポンジボールなど）を通過
させる、いわゆる、ボール洗浄装置が設置されている。

この種の装置では、循環水系の入口側より、例えば、ス
ポンジのボールを投入し、ボールを通過させて清掃を行
わせ、出口側でボールを回収することが行なわれる。

このような従来技術につき、第２図を用いてやや詳しく
述べる、第２図中、４は復水器であり、３は入口氷室、
７は出口氷室、６は管板である。

復水器４内には冷却管５が通っており、この冷却管５に
は循環水ポンプ１で昇圧された冷却水が、循環水配管２
を介して供給される。

この冷却水は、プラントの立地条件によって異なるが、
海水を用いられることが多い。

また、この循環水配管２を介し、ボール循環配管４から
、洗浄体としてスポンジボール１ｏが与えられる。すな
わち、図では、分配器１５からボールを投入してこれを
入口水室３に導入し、冷却管５を通過させ、出口水室７
から出口循環水配管８に流入させる。

この配管８には、捕集器９を設けておいて、ボールを捕
集器８で捕捉する。これをボール循環ポンプ１４により
ボールを移送し、ボール回収器１３を介してここでボー
ルを回収し、再び１分配器１５へ導いて、ここでボール
を繰返し投入する。

洗浄作業が無い場合は、ボールをボール回収器１３に溜
めておく。

なお、こと種の装置として関連するものには、例えば、
特願昭５６−１７４４６７号等が挙られる。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記従来技術は、洗浄運転時、分配器１５からスポンジ
ボールを投入し、循環水配管２、及び、復水器４の冷却
管５に付着した汚れ、海棲生物を除去するため、捕集器
９にボール以外の異物（死臭等）が流入し、捕集器９．
及び、ボール回収管１１で、目詰りが発生し、ボール回
収率（ボール回収数／ボール投入数）が低下する点につ
いて考慮されておらず、ボールが常に一定量あるかどう
かを常に確認する必要があり、人的労力が増加している
。また、ボール回収率が低下することを考慮して、ボー
ルを常備する必要がある。

また１本系統は、海水系であり、通常運転中、及び、洗
浄運転時に海棲生物が付着し、系統の機能が阻害されや
すい環境にある。

本発明の目的は、これら問題点を解決するのに好適な海
水系統を得ることにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記の課題を解決する方法としては、出口循環水管８に
設けた捕集器９から、ボールを回収しているボール回収
管１１に逆洗水を注入し、捕集器９、及び、ボール回収
管１１に畜積した異物（海棲生物、汚れ等）を除去する
ことにより達成される。

〔作用〕

次に、本発明の作用について説明する。

洗浄運転中は、逆洗水供給配管に設置した、逆洗水供給
弁を全開とすることにより、通常の洗浄運転が可能とな
る。また、逆洗運転時には、洗浄運転の前工程として、
逆洗水供給弁を開き５ボ一ル回収管及び捕集器に、逆洗
水を供給し、畜積された、異物を除去することができる
。

また、除去された異物は、出口循環水配管より海洋に放
出されるため、再び、除去された異物が捕集器及びボー
ル回収管に流入することはない。

さらに、循環水ポンプにより昇圧された冷却水は、循環
水配管、復水器及び出口循環水配管を介し、海洋に放出
されるため、逆洗運転に関係なく、連続運転が可能とな
る。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を第１図に示す。

この実施例は、本発明を火力または原子力による蒸気動
力発生プラント（発電プラントなど）に用いる復水器の
冷却管の洗浄に具体化したものである。

循環水ポンプ１で昇圧された海水は、循環水配管２を介
し、復水器４の冷却管５に送られ、熱交換した後、出口
循環水配管８．及び、捕集器９を介して海洋へ放出され
る。

一方、管路に停滞した汚れ及び海棲生物を除去するため
、循環水配管２を介して、ボール循環配管１４からスポ
ンジボールが与えられる。すなわち、分配器１５からボ
ールを投入してこれを入口水室３に導入し、冷却管５を
通過させ、出口水室７から出口＠環水配管８に流入させ
る。

この配管８に捕集器９を設けておいて、スポンジボール
１０を捕集器９で捕捉し、ボール回収管１１を介してボ
ール循環ポンプ２により昇圧し、スポンジボール１０を
ボール回収器１３に回収する、閉ループを構成する。

従来の系統構成と異なる点は、ボール補集器９及びボー
ル回収管１１に付着した異物を除去するため、純水タン
ク１６．純水ポンプ１７と各水使用光１８で構成された
補給水系より分岐し、逆洗水供給管１９．及び、逆洗水
止弁２０を介して注入している。また、洗浄運転時には
、捕集器９内の格子は、逆洗により除去された異物を捕
集器９の下流側に放出し、かつ、逆洗の効果を上げるた
め、全開、又は、中間開度で、運転を行なう必要がある
。

次に、本系統の動作について説明する。

洗浄運転では、逆洗水供給弁１９を閉じ捕集器９より回
収したスポンジボール１０をボール回収管１１を介して
ボール循環ポンプ１２で昇圧し、ボール回収器１３に移
送する。

また、逆洗運転時には、捕集器出ロ第二弁２３を全閉し
、逆洗水止弁２０を開くことにより、補給水系からの流
体をボール回収配管１１及び捕集器９に供給し、海棲生
物を除去している。

本実施例によれば、ボール回収管１１及び捕集器９に付
着した海棲生物及び異物を除去することができるため、
ボールの回収率が向上し、安定した洗浄運転が可能とな
る。

また、逆洗水として公害とならない流体を選定すること
により、環境条件を確保できる。

第３図に他の実施例を示す。

本実施例は、逆流水の水源として、発電プラント内の消
火栓２３を用いた場合を示す。

第４図の実施例は、逆洗水をボール循環ポンプ１２の出
口より分岐し、ボール回収管１１に供給した場合を示す
。

第５図の実施例は、逆洗水ポンプを設け、ボール回収管
１１に供給した場合を示す。

尚、本実施例では、逆洗水ポンプ２３への流体をボール
循環ポンプ１２の入口より取り出しているが、本発明で
は、海洋へ放出しても公害の要因とならない流体であれ
ば、対応可能である。

本実施例によれば （１）、洗浄体の数を約９Ｓ％以上常に確保することが
できるため、洗浄管路につき最良の洗浄効果を発揮する
ことができる。

（２）、ボール回収率が向上するため、安定した洗浄運
転が確保され、ボール数が常に一定量あるかどうかを判
別するための人的労力を最少限（定検時のみ又は、一定
量のボールを追加投入）にすることができる。

（３）、公害の対象となる、ボールの海洋流出を防ぐこ
とが可能となる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、逆洗水を捕集器及びボール回収管に供
給することにより、蓄積された異物を除去することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例の系統図、第２図は、従来
の海水系の系統図、第３図から第５図は、本発明の他の
実施例の系統図を示す。 １・・循環水ポンプ、２・・・循環水配管、３・・・入
口水室、４・・・復水器、５・・・冷却管、６・・・管
板、７・・・出口氷室、８・・・出口循環水管、９・・
・捕集器。 代理人　弁理士　小川勝男−６− 第１　図 第２図 第３図 第４図 第５図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、海水を送水するための循環水ポンプと、タービン排
   気、又は、補機の冷却水を海水で冷却する熱交換器と、
   放水槽と、機器を連結する配管系とを設けた循環水系統
   と、 前記配管系及び前記熱交換器の冷却管に付着した、海棲
   生物を除去するために前記熱交換器の入口にスポンジボ
   ール等の洗浄体を注入し前記熱交換器の出口側に前記洗
   浄体を回収するための捕集器を設け、前記洗浄体を出口
   側から入口側に循環させるためのポンプ及び配管からな
   る回収系統とを含む、洗浄系統において、前記捕集器か
   らの取出し配管に、他からの流体を注入し、逆流させる
   ための配管を接続したことを特徴とする洗浄系の逆洗装
   置。