JPH0124313Y2 - - Google Patents

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JPH0124313Y2
JPH0124313Y2 JP15641281U JP15641281U JPH0124313Y2 JP H0124313 Y2 JPH0124313 Y2 JP H0124313Y2 JP 15641281 U JP15641281 U JP 15641281U JP 15641281 U JP15641281 U JP 15641281U JP H0124313 Y2 JPH0124313 Y2 JP H0124313Y2
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shaped
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glass
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は並列する複数のガラスをサツシ類へ取
付けるために使う密封保持材の改良に関する。
<従来の技術とその問題点> 斯業界において、複層ガラスや合わせガラスな
どと通称されている複数の並列ガラスを、サツシ
類へ密封状態に取付け保持させる手段としては、
実開昭55−140689号、同56−71883号並びに同54
−98857号などが公知であり、これらでは第10
図、11図に要約するように、予じめスペーサー
Oを介して気密に接合一体化した並列ガラス1,
1の周辺に、先づ断面U字型のインナーガスケツ
ト2を捲き付け(第10図a参照)、その上から
アルミニウム押出材などの型枠3を嵌め込んでビ
ス止めし(同図b)、次いでその型枠3における
脚柱部3aの周辺へ、同じく断面U字型の別なア
ウターガスケツト4を捲き付け(同図c)、その
上から障子框5を嵌め込みビス止めして(同図
d)、枠組み完成させている。尚、スペーサーO
としては複層ガラスの場合、乾燥剤入りの気密材
が用いられることや、合わせガラスの場合薄肉な
中間シール膜として具体化されることも公知であ
る。
何れにしても、従来の構成では複数の並列ガラ
ス1,1を保持する型枠3と、その密封用インナ
ー並びにアウターの両ガスケツト2,4とが、互
いに別個独立する部材として嵌め付けられる組立
関係になつており、上記枠組みに先立つ密封保持
材として互いに固着一体化されていない。つま
り、型枠3が予じめ両ガスケツト2,4を言わば
自己保持した製品に仕上げられていないため、次
の諸問題がある。
即ち、第1にインナーとアウターの両ガスケツ
ト2,4をガラス1,1や、その型枠3へ各々捲
き付けるための煩雑な作業が必要であり、その煩
雑さの故にシールリツプの波打ちや、位置ズレな
どの密封作用上不適正な、且つ見苦しい納まり状
態となりやすい。特に、ガスケツト2,4に捲き
癖が付いていたり、或いは在庫中に不正変形して
いたりすると、その修正にも手数を要することに
なり、作業性に著しく劣る。
第2に、型枠3へ捲き付ける方式の別体なガス
ケツト2,4であるために、その肉厚なものが必
要となる。蓋し、薄肉であると、上記捲き付け作
業がますます困難になるばかりか、インナーガス
ケツト2がガラス1,1によつて容易に切断され
てしまい、又アウターガスケツト4の脱落も生じ
やすくなるからである。
そして、そのガスケツト2,4を厚肉化する
と、並列ガラス1,1の全体帯幅や型枠3自身の
肉厚が一定であるとした場合、そのガスケツト
2,4の厚肉化する相当分だけ、型枠3の開口幅
を広げる必要があり、その結果後述するように型
枠3が網戸框10と衝当したり、或いはクレセン
ト受け金具11と内障子框5bとの傷付き事故を
生じやすくなる。その予防対策として、仮りに型
枠3自身の肉厚を薄く定めるとすれば、その型枠
3が開口縁部から拡開変形しやすくなり、全体的
な強度低下を惹起する。
第3に、上記のようにガスケツト2,4を仮令
厚肉化したとしても、これを型枠3へ嵌め付けた
状態において、その断面U字型の底面が第11図
から示唆される通り、型枠3や障子框5によつて
支持されていない所謂浮上状態にあると、使用中
障子の開閉シヨツクなどに際会して、そのインナ
ーガスケツト2がやはりガラス1,1によつて切
断されてしまつたり、又アウターガスケツト4の
脱落を生ずることになり、少なくともそのような
危険をはらんでいると言わねばならない。
第4に、上記捲き付け作業に際しては、ガスケ
ツト2,4のコーナー個所に切欠6,7や、同じ
く底面に排水孔(図示省略)などの特別な加工を
施しておく必要があり、その加工忘れを往々にし
て生ずると共に、製品としてのコスト高も招来す
る。
第5に、捲き付け状態の上記した不正や障子の
開閉シヨツク、使用上の経時的変化などに起因し
て、ガスケツト2,4のコーナー個所が円弧張り
出し状態に弯曲したり、或いは切り離し両端の突
き合わせ部8,9が拡開してしまいやすく、その
結果として外観化粧効果を阻害し、それにもまし
て水密や気密の性能が著しく低下することにな
る。
第6に、インナーガスケツト2の底面に雨水が
浸入したような場合、そのガスケツト2は連続す
る断面U字型としてガラス1,1に捲き付けられ
ているため、そのガラス1,1との接触面が常時
湿潤状態に保たれることとなり、ガラス1,1の
耐久性に悪影響を及ぼす。例えば、そのガラス
1,1として網入りを採用するときには、その網
が見苦しく発錆することとなり、又上記スペーサ
ーOのシール効果や乾燥剤の吸湿性能も、早期に
劣化させてしまうのである。
その意味からも、実開昭54−98857号の図示符
号5Aから明白な水抜き孔を、そのインナーガス
ケツト2に加工しなければならない。そして、そ
の失念なく加工を施したとしても、点在状態に開
口する水抜き孔の配置では、未だスペーサーとの
接触部分が多く残存するため、上記問題を完全に
防止することは不可能である。
更に言えば、並列ガラス1,1を保持する型枠
3へ、その密封用の両ガスケツト2,4を予じめ
固着一体化させた公知考案も、実開昭56−16789
号や同55−9374号として提案されており、これら
によれば上記した捲き付け作業を要しない効果
が、一応達成されるものであると言える。
しかし乍ら、その前者では型枠に相当するガス
ケツト1自身が、非金属の硬質な合成樹脂から成
り、しかもその開口縁付近の一部からのみ、イン
ナーガスケツトに相当する軟質な合成樹脂のヒレ
部8,8が張り出しているに過ぎない構成のた
め、風圧に対する対抗強度に通り、直射日光を受
けて早期に劣化するばかりでなく、特にガスケツ
ト1の開口縁部から容易に拡開変形することとな
る。その予防対策上、ガスケツト1やそのヒレ部
8,8を厚肉化すればする程、上記第2点の問題
を招来する結果となる。
又、ガラス10が硬質な合成樹脂のガスケツト
1における底壁部2と、直接に接触する嵌まり合
い関係にあるため、耐震性に劣ることはもとよ
り、上記第6点の問題を完全に解消することがで
きない。その前者に図解されているような浮上状
態として、ガラス10をガスケツト1内へ嵌め付
けることは実際上不可能であり、そのガラス10
のスペーサーが依然として湿潤されることに変り
はないからである。
他方、後者の場合にはスペーサーに相当する気
密材4が、枠材Aの仕切壁3による所謂浮上状態
として支架されているため、それ自身の性能低下
はこれを予防できるものと雖も、排水孔をインナ
ーガスケツトに相当する一対の気密材8,9や枠
材Aへ加工しない限り、上記第6点の問題を完全
に解消することはやはり不可能である。
又、そのスペーサーに相当する気密材4が枠材
Aへ嵌着されており、並列ガラスg1,g2を各
別に枠材A内へ嵌め付け作業する必要がある構成
のため、その作業性は少しも改善されないことに
なつている。更に、一対の気密材8,9からは上
記実開昭56−16789号と同様に、ガラスと弾圧し
つつ変形作用するシールリツプも全然張り出され
ていないので、その意味からも気密材8,9自体
を厚肉化する必要があり、やはり上記第2点の問
題を生ずる。
特に、その実開昭56−16789号並びに同55−
9374号では、サツシ類への取付位置を左右方向へ
移動調整できるように構成されていないため、次
の問題も生ずる。
つまり、第12図のように型枠3を障子框5へ
取付ける場合、その框幅よりも型枠3が室外側に
張り出した状態で納まる通例であるため、今その
外障子框5aと網戸框10との相互クリヤランス
が僅小な時には、その型枠3が網戸框10と衝当
して、開閉できなくなる。逆に、その型枠3が室
内側へ張り出す時には、外障子框5aから突出す
るクレセント受け金具11が通常内向きに曲つて
いるために、その金具11が障子開閉時に内障子
框5bの召合わせ部と衝当して、傷付きを生ずる
ことになるのである。
その型枠3の開口長手中心線と網戸框10との
間隔寸法や、同じく開口長手中心線とクレセント
受け金具11との間隔寸法、更に網戸框10とク
レセント受け金具11との間隔寸法は、並列ガラ
ス1,1の全体帯幅との相対関係から言えば、実
際上極めて僅かな許容範囲に限られているため、
その型枠3の肉厚を初め、ガスケツト2,4の肉
厚も可及的に薄くする必要性があり、又並列ガラ
ス用の密封保持材であるが故に、上記左右方向へ
の移動調整を可能とする技術的意味もあるわけで
ある。
<問題点を解決するための手段> 本考案はその構成各部の有機的な組合わせによ
つて、上記諸問題をすべて解消し得るように工夫
したものであり、そのための構成上並列ガラスの
受け入れ凹所を区画すべく、向かい合う左右一対
の立壁部と、その相互間を連結する底壁部とから
成る断面U字型に押出成形された型枠本体と、 その型枠本体の底壁部から、上記凹所の開口長
手中心線よりも左側又は右側位置へ一定量だけ偏
倚した関係状態のもとで、連続一体に垂下された
脚柱とを備え、 その脚柱をサツシ類の開口溝に嵌め付け使用す
る並列ガラスの軽金属製密封保持材において、 上記型枠本体の内壁面のみに、軟質な合成樹脂
の帯状皮膜を被着一体化させるか、又はその型枠
本体の内壁面と脚柱の外壁面との双方に、同じく
軟質な合成樹脂の帯状皮膜を被着一体化させると
共に、 その型枠本体における内壁面の帯状皮膜を、上
記立壁部の全体と底壁部の両端一部に対応位置す
る左右一対の向かい合う断面L字型か、又は同じ
く立壁部の全体と底壁部の全体に対応して連続す
る断面U字型に定め、且つその帯状皮膜が立壁部
と対応位置する部分は薄肉化して、その薄肉部分
からガラスの平坦板面と弾圧する帯状シールリツ
プを各々内向き一体に張り出す一方、 同じく内壁面の帯状皮膜が底壁部と対応位置す
る部分は、ガラスのスペーサーと接触しないよう
に離隔する左右一対のセツテイングブロツクとし
て特に厚肉化し、、そのブロツクによりガラスの
切断端面を各々支持するように定めて、そのガラ
スの切断端面と上記底壁部との上下相互間に、常
時開口する一定の段差空隙を区成し、 しかも、その段差空隙に連通開口する排水路
を、上記開口長手中心線から偏倚した脚柱の長手
中心線上に点在状態として貫通形成したことを特
徴とする。
<実施例> 以下、図示の実施例に基いて本考案の具体的構
成を詳述すると、その本考案に係る並列ガラスの
密封保持材とその使用状態を表わした第1〜5図
において、Mは内障子框や外障子框などで代表さ
れるサツシ類、21はそのサツシM類に嵌め付け
セツトされる保持材の型枠本体であり、サツシM
類と同様にアルミニウムなどの軽金属から押出成
形され、その後適宜にカツトの上、第6図のよう
に枠組み使用されることとなる。
Gは型枠本体21のガラス受け入れ凹所であつ
て、図のような向かい合う左右一対の立壁部2
2,22と、その相互間を連絡する底壁部23と
から成る断面U字型に区画形成されており、その
底壁部23から凹所Gの開口長手中心線C−Cよ
りも、左側又は右側位置へ一定量Lだけ偏倚した
関係状態のもとに、サツシM類への嵌め付け用脚
柱24が、上記立壁部22,22と反対の外方へ
連続一体に垂下されている。
25は上記開口長手中心線C−Cから偏倚した
脚柱24の長手中心線Y−Y上へ、その押出成形
後に貫通形成された所要数の排水路であり、上記
凹所Gの底壁部23へ点在配置状態に開口してい
る。その場合、脚柱24の張り出し基端位置に
は、排水路25と連通する集水溝26を型枠本体
21の押出成形と一挙同時に列設することも可能
であり、これによれば排水作用を一層円滑に営な
ませることができるので、効果的であると言え
る。
27,27はガラス密封用インナーガスケツト
として機能する左右一対の帯状皮膜であつて、塩
化ビニールやその他の軟質な合成樹脂を素材と
し、上記凹所Gの内壁面に被着一体化されてい
る。つまり、その帯状皮膜27,27は上記立壁
部22,22と底壁部23に対応位置する向かい
合う断面L字型のビード形態として、その立壁部
22,22の全体と底壁部23の両端一部へ、内
側から被着一体化されているのである。
その際、両帯状皮膜27,27が底壁部23と
対応する部分(図示水平部分)は、その肉厚T1
の特に厚肉な左右一対のセツテイングブロツク2
8,28として対峙されており、以つて並列ガラ
ス32,32を受け入れた使用状態において、そ
のガラス32,32の切断端面をセツテイングブ
ロツク28,28によつて安定良く支持し、その
切断端面と底壁部23との上下相互間に、一定の
段差空隙Qを区成するようになつている。
そして、その空隙Qにガラス32,32のスペ
ーサー33が臨むと共に、上記排水路25や集水
溝26も連通開口するように関係設定されてい
る。しかも、そのセツテイングブロツク28,2
8の厚肉化によつて、これがガラス32,32の
圧縮力を受けて座屈するも、上記段差空隙Qの閉
塞するおそれなく、常時開口状態に維持しつつ排
水路25から排水できるようになつているのであ
る。
他方、上記帯状皮膜27,27が立壁部22,
22と対応する部分(図示起立部分)は、その肉
厚T2がセツテイングブロツク28,28のそれ
よりも薄肉化されている。その薄肉化したとして
も、立壁部22,22の全体に被着一体化されて
いると共に、その立壁部22,22は軽金属から
成るため、型枠本体21自身の強度低下や、その
開口縁部からの拡開変形を生ずるおそれがなく、
却つてガラス32,32の全体帯幅や立壁部2
2,22自身の肉厚を一定とした場合に、その薄
肉化する相応分だけ型枠本体21の開口幅を狭め
ることが可能となる。
29,29はその型枠本体21の立壁部22,
22に列設された左右一対の凹条、30,30は
これに埋没する帯状皮膜27,27の張り出し凸
条であり、このような接触面の凹凸化によれば、
帯状皮膜27,27が薄肉なものであつても、そ
の固着強度アツプや使用上の経時的変化に因る位
置ズレ防止などを、効果的に達成することができ
る。
又、31,31は上記帯状皮膜27,27の中
途高さ位置と、凹所Gの開口縁部に臨む先端位置
から、各々内向き一体に張り出された帯状シール
リツプであり、何れも凹所Gへの内向きに傾斜指
向する如く、その立壁部22,22との交叉角度
θ,θが90度未満の鋭角に設定されている。
そのため、ガラス32,32を型枠本体21の
凹所G内へ円滑に嵌め入れることができ、そのシ
ールリツプ31,31がガラス32,32の平坦
板面と弾圧した時には、伏倒する如くに変形作用
して、ガラス32,32を密封状態に保持するこ
ととなる。その帯状シールリツプ31,31が張
り出されていることからも、上記帯状皮膜27,
27を支障なく薄肉化できることになるわけであ
る。
尚、ガラス32,32がスペーサー33を介し
て、予じめの気密状態に接合一体化されているこ
とは言うまでもなく、そのスペーサー33として
も公知のように、複層ガラスの場合には乾燥剤入
りとして、又合わせガラスの場合には薄肉な中間
シール膜として、各々具体化されること勿論であ
る。
第7図は上記帯状皮膜27,27の変形例を示
しており、これでは帯状皮膜27,27を全体的
に連続する断面U字型として、型枠本体21にお
ける立壁部22,22の全体と底壁部23の全体
に亘つて、やはり内側から被着一体化させてい
る。その場合にも、ガラス32,32の切断端面
を支持するセツテイングブロツク28,28は、
上記一定の段差空隙Qを区画する左右一対の離隔
状態に対峙しており、且つ厚肉化されていること
に変りがない。
その段差空隙Qがスペーサー33の言わば直下
位置に常時開口すると共に、その空隙Qに連通す
る排水路25が穿孔されていて、排水作用を営め
る限りでは、第7図のようなチヤンネル形態の帯
状皮膜27も本考案に属する。
更に、34,34はサツシM類への密封用アウ
ターガスケツトとして機能するように、上記型枠
本体21における脚柱24の外壁面へ被着一体化
された左右一対の帯状皮膜であり、やはり塩化ビ
ニールなどの軟質な合成樹脂から成る。その左右
一対として分離独立するビード形態を呈している
ため、その被着一体化によるも上記排水路25の
閉塞されるおそれはない。
35,35は上記脚柱24の外壁面に列設され
た左右一対の凹条、36,36はこれに埋没する
帯状皮膜34,34の張り出し凸条であり、この
ような接触面の凹凸化によれば、やはりその帯状
皮膜34,34の固着強度アツプや、使用上の位
置ズレ防止などを効果的に達成することができ
る。上記脚柱24の外壁面に被着一体化された左
右一対の帯状皮膜34,34は、その脚柱24が
サツシM類の開口溝37へ嵌め付けられた時に、
その相互間を弾力的に密封作用するものである
が、好ましくはその各帯状皮膜34,34が予じ
め剥離可能な複数の調整片34a,34a,34
b,34b,34c,34cから並列層状形態に
形作られている。
つまり、脚柱24の外壁面に被着一体化された
最も内側位置の調整片34a,34aには、1又
は2以上の外側調整片34b,34b,34c,
34cが薄肉な付け根部P,Pを介して、順次並
列する積層状態に連続されており、その付け根部
P,Pから剥ぎ取ることもできるようになつてい
るのである。その付け根部P,Pは図のように、
上記脚柱24の張り出し先端部に対応位置してお
り、しかも各調整片34a,34a,34b,3
4b,34c,34cの外壁面には、その先細り
状のガイドテーパー面38,38が付与されてい
る。その付け根部P,Pは薄肉な、且つ先細り状
に形成されているわけであり、そのためサツシM
類の開口溝37へ円滑に嵌め入れることもでき
る。S,Sはその隣り合う調整片34a,34
a,34b,34b,34c,34cの内外相互
間に介在されたクツシヨンスペースである。
上記型枠本体21における凹所Gの内壁面へイ
ンナーガスケツトとなる帯状皮膜27,27を、
又その脚柱24の外壁面へアウターガスケツトと
なる別な帯状皮膜34,34を各々被着一体化さ
せるに当つては、第8図から示唆されるように、
その帯状皮膜27,27,34,34の押出成形
金型39へ、先に押出成形済みの軽金属製型枠本
体21を挿入させると共に、その帯状皮膜27,
27,34,34となる塩化ビニールなどの軟質
な合成樹脂素材を、矢印D,Eの方向から成形金
型39へ投与するのである。
そうすれば、その成形金型39から押し出され
た型枠本体21には、その凹所Gの内壁面にイン
ナーガスケツトとなる帯状皮膜27,27が、又
その脚柱24の外壁面にアウターガスケツトとな
る帯状皮膜34,34が何れもその上記した断面
形状の形成と一挙同時に被着一体化されることに
なる。
<作用> 上記のような本考案を用いて、並列ガラス3
2,32をサツシM類へ取付けるに当つては、そ
のスペーサー33を介して予じめ接合一体化され
たガラス32,32を、型枠本体21の凹所G内
へ嵌め付けた後、その脚柱24をサツシM類の開
口溝37へ嵌め付ければ足り、冒頭に述べた従来
技術のようなインナーガスケツト及びアウターガ
スケツトの捲き付け作業を一切要しない。ガラス
32,32はその受け入れ凹所G内において、左
右一対の厚肉なセツテイングブロツク28,28
により、安定良く支持される結果となる。
その際、脚柱24の外壁面に付属一体化する帯状
皮膜34,34が、予じめ剥離可能な複数づつの
調整片34a,34a,34b,34b,34
c,34cから並列層状形態に設定されているた
め、その型枠本体21が第12図のA部分におい
て、クレセント受け金具11と衝当する危険性が
ある場合には、その帯状皮膜34,34を形作つ
ている室外側の調整片34b,34cを薄肉な付
け根部Pから剥ぎ取り操作して、第9図aのよう
にその型枠本体21を室外側へ、一定距離W1だ
け移動して取付けることができる。
逆に、型枠本体21が第12図のB部分におい
て、網戸框10と衝当する危険性がある場合に
は、第9図cのように今度は帯状皮膜34,34
をなす室内側の調整片34b,34cを同様に剥
ぎ取つて、その型枠本体21を室内側へやはり任
意距離W2だけ移動調整するのである。
そして、サツシM類への取付位置を上記のよう
に調整する必要がない場合には、第9図bの標準
状態に示す通り、そのサツシM類の開口溝37へ
型枠本体21をそのまま弾圧的に嵌め付ければ良
い。
何れにしても、その取付使用状態のもとではガ
ラス32,32の切断端面が、左右一対の厚肉な
セツテイングブロツク28,28により支持され
て、その切断端面と型枠本体21の底壁部23と
の上下相互間に、常時開口する一定の段差空隙Q
が区画されていると共に、その空隙Qに対して排
水路25が連通する開口状態に保たれているた
め、凹所G内に雨水が浸入しても、これが確実・
円滑に排出されることとなり、ガラス32,32
の切断端面やそのスペーサー33が湿潤化される
ことはない。
<考案の効果> 以上を要するに、本考案では並列ガラス32,
32の受け入れ凹所Gを区画すべく、向かい合う
左右一対の立壁部22,22と、その相互間を連
絡する底壁部23とから成る断面U字型に押出成
形された型枠本体21と、 その型枠本体21の底壁部23から、上記凹所
Gの開口長手中心線C−Cよりも左側又は右側位
置へ一定量Lだけ偏倚した関係状態のもとで、連
続一体に垂下された脚柱24とを備え、 その脚柱24をサツシM類の開口溝37に嵌め
付け使用する並列ガラス32,32の軽金属製密
封保持材において、 上記型枠本体21の内壁面のみに、軟質な合成
樹脂の帯状皮膜27,27を被着一体化させる
か、又はその型枠本体21の内壁面と脚柱の外壁
面との双方に、同じく軟質な合成樹脂の帯状皮膜
27,27,34,34を被着一体化させると共
に、 その型枠本体21における内壁面の帯状皮膜2
7,27を上記立壁部22,22の全体と底壁部
23の両端一部に対応位置する左右一対の向かい
合う断面L字型か、又は同じく立壁部22,22
2の全体と底壁部23の全体に対応して連続する
断面U字型に定め、且つその帯状皮膜27,27
が立壁部22,22と対応位置する部分は薄肉化
して、その薄肉部分からガラス32,32の平坦
板面と弾圧する帯状シールリツプ31,31を
各々内向き一体に張り出す一方、 同じく内壁面の帯状皮膜27,27が底壁部2
3と対応位置する部分は、ガラス32,32のス
ペーサー33と接触しないように離隔する左右一
対のセツテイングブロツク28,28として特に
厚肉化し、そのブロツク28,28によりガラス
32,32の切断端面を各々支持するように定め
て、そのガラス32,32の切断端面と上記底壁
部23との上下相互間に、常時開口する一定の段
差空隙Qを区成し、 しかも、その段差空隙Qに
連通開口する排水路25を、上記開口長手中心線
C−Cから偏倚した脚柱24の長手中心線Y−Y
上に点在状態として貫通形成してあるため、冒頭
に述べた従来技術の諸問題を完全に解消できる効
果がある。
即ち、型枠本体21におけるガラス受け入れ凹
所Gの内壁面には、ガラス密封用インナーガスケ
ツトとなる帯状皮膜27,27が被着一体化され
ており、その枠組みに先立つ製品として、インナ
ーガスケツトが型枠本体21へ一体に自己保持さ
れている構成であるため、実開昭55−140689号や
同56−71883号並びに同54−98857号などのよう
に、インナーガスケツトの面倒な捲き付け作業を
初め、そのコーナー部に対する切り欠き加工など
が全く不要となり、障子への組立作業性とその組
立精度に著しく優れると共に、ガラス32,32
やサツシM類との嵌め合い関係においても、その
ガスケツトの波打ちや位置ズレ、突き合わせ部か
らの拡開などを生ずるおそれがなく、ガラス3
2,32の支持安定性や外観化粧効果にも優れ
る。
そして、このような効果はサツシM類との密封
用アウターガスケツトとなる帯状皮膜34,34
をも、脚柱24の外壁面へ予じめ被着一体化する
ことによつて、更に一層顕著に発揮されることと
なる。
特に、本考案では上記帯状皮膜27,27を凹
所Gの内壁面へ被着一体化させるに当り、その型
枠本体21の立壁部22,22と対応位置する部
分は薄肉として、その立壁部22,22の全体に
被着一体化しているため、ガラス32,32を完
全に密封作用しつつも、型枠本体21の開口幅を
許される限りで狭幅化し、網戸框10との衝当を
初め、クレセント受け金具11と内障子框5bと
の傷付き事故などを予防でき、並列ガラス用の密
封保持材として有効である。
つまり、インナーガスケツトとなる帯状皮膜2
7,27は型枠本体21に被着一体化されている
ため、これを薄肉化することが可能となり、その
薄肉化しても立壁部22,22の全体に言わばコ
ーテイングされた状態となつており、且つ帯状シ
ールリツプ31,31も張り出し具備されている
ので、ガラス32,32を確実に密封作用できる
のであり、又立壁部22,22の全体に被着一体
化されているため、その型枠本体21が軽金属か
ら成ることとも相俟つて、型枠本体21における
開口縁部からの拡開変形を防止でき、その耐久強
度も著しく向上し得るわけである。
更に、その帯状皮膜27,27が型枠本体21
の底壁部23と対応位置する部分は、特にガラス
32,32のスペーサー33と接触しないように
離隔する左右一対のセツテイングブロツク28,
28として逆に厚肉化されており、そのブロツク
28,28によつてガラス32,32の切断端面
を支持するように構成されている。そして、その
ような一対のセツテイングブロツク28,28に
より、ガラス32,32の切断端面と上記底壁部
23との上下相互間には、常時開口状態を保つ一
定の段差空隙Qが区成されており、しかもその空
隙Qに連通開口する排水路25が、脚柱24の長
手中心線Y−Y上に貫通されてもいる。
そのため、このような本考案の構成によれば、
障子の開閉シヨツクなどを受けるも、ガラス3
2,32は常に安定良く支持され、その帯状皮膜
27,27の不正変形することや切断されてしま
うおそれがないことはもとより、そのセツテイン
グブロツク28,28がガラス32,32の圧縮
力を受けて座屈するも、上記段差空隙Qの閉塞さ
れてしまうことがないので、そのガラス32,3
2の切断端面やスペーサー33を常に湿潤しない
状態として確実に排水作用させることができる。
そのスペーサー33のシール効果や乾燥剤の性能
などを劣化させてしまうおそれがないのである。
この点、排水路25が点在する状態として貫通
開口されているとしても、その上記段差空隙Qは
型枠本体21の長手方向に沿う帯溝状態に開口し
ているため、上記効果の達成上有機的に働くこと
となる。このような効果は、冒頭に述べた実開昭
56−16789号や同55−9374号の公知考案から期待
することができない。
又、サツシM類との密封用アウターガスケツト
となる帯状皮膜34,34をも、型枠本体21に
おける脚柱24の外壁面へ被着一体化させるなら
ば、そのアウターガスケツトの捲き付け作業も不
要となるので、施工作業性が更に一層改善される
こととなる。
その場合、特に帯状皮膜34,34を左右一対
として分離独立させ、その各個を脚柱24の外壁
面に被着一体化された内側調整片34a,34a
と、これに剥離できるように付属された1又は2
以上の外側調整片34b,34b,34c,34
cとから成る並列層状形態に形作ると共に、その
外側調整片34b,34b,34c,34cを内
側調整片34a,34aと連続する薄肉な付け根
部P,Pから剥ぎ取つて、上記脚柱24をサツシ
M類の開口溝37へ嵌め付けることにより、その
サツシM類に対する型枠本体21の取付位置を左
右方向へ移動調整できるように設定するならば、
その本体21が網戸框10と衝当したり、或いは
クレセント受け金具11と内障子框5bとが衝当
することを容易に、且つ確実に予防することがで
き、上記した型枠本体21における開口幅の狭小
化とも相俟ち、並列ガラス用の密封保持材として
ますます有益であると言える。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の密封保持材を示す断面図、第
2図はその使用状態の断面図、第3図は第1図に
対応する本考案の変形例を示す断面図、第4図は
その使用状態の断面図、第5図は第3図のV−V
線に沿う一部切欠きの断面図、第6図は本考案の
枠組み状態を示す側面図、第7図は第1図に対応
する別な変形例を示す断面図、第8図は製造過程
の説明図、第9図a,b,cはサツシ類に対する
取付位置の移動調整状態を示す説明図、第10図
a,b,c,dは従来品における障子への組立順
序を示す説明図、第11図は第10図のXI−XI線
に沿う使用状態の拡大断面図、第12図は同じく
使用状態の全体的な説明図である。 21……型枠本体、22,22……立壁部、2
3……底壁部、24……脚柱、27,27,3
4,34……帯状皮膜、31,31……シールリ
ツプ、32,32……ガラス、34a,34a,
34b,34b,34c,34c……調整片、3
7……開口溝、G……ガラス受け入れ凹所、M…
…サツシ類、L……偏心量、Q……段差空隙、
P,P……付け根部、W1,W2……移動距離、
T1,T2……肉厚。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 並列ガラス32,32の受け入れ凹所Gを区
    画すべく、向かい合う左右一対の立壁部22,
    22と、その相互間を連絡する底壁部23とか
    ら成る断面U字型に押出成形された型枠本体2
    1と、 その型枠本体21の底壁部23から、上記凹
    所Gの開口長手中心線C−Cよりも左側又は右
    側位置へ一定量Lだけ偏倚した関係状態のもと
    で、連続一体に垂下された脚柱24とを備え、 その脚柱24をサツシM類の開口溝37に嵌
    め付け使用する並列ガラス32,32の軽金属
    製密封保持材において、 上記型枠本体21の内壁面のみに、軟質な合
    成樹脂の帯状皮膜27,27を被着一体化させ
    るか、又はその型枠本体21の内壁面と脚柱2
    4の外壁面との双方に、同じく軟質な合成樹脂
    の帯状皮膜27,27,34,34を被着一体
    化させると共に、 その型枠本体21における内壁面の帯状皮膜
    27,27を、上記立壁部22,22の全体と
    底壁部23の両端一部に対応位置する左右一対
    の向かい合う断面L字型か、又は同じく立壁部
    22,22の全体と底壁部23の全体に対応し
    て連続する断面U字型に定め、且つその帯状皮
    膜27,27が立壁部22,22と対応位置す
    る部分は薄肉化して、その薄肉部分からガラス
    32,32の平坦板面と弾圧する帯状シールリ
    ツプ31,31を各々内向き一体に張り出す一
    方、 同じく内壁面の帯状皮膜27,27が底壁部
    23と対応位置する部分は、ガラス32,32
    のスペーサー33と接触しないように離隔する
    左右一対のセツテイングブロツク28,28と
    して特に厚肉化し、そのブロツク28,28に
    よりガラス32,32の切断端面を各々支持す
    るように定めて、そのガラス32,32の切断
    端面と上記底壁部23との上下相互間に、常時
    開口する一定の段差空隙Qを区成し、 しかも、その段差空隙Qに連通開口する排水
    路25を、上記開口長手中心線C−Cから偏倚
    した脚柱24の長手中心線Y−Y上に点在状態
    として貫通形成したことを特徴とする並列ガラ
    スの密封保持材。 2 脚柱24における外壁面の帯状皮膜34,3
    4を左右一対として分離独立させ、その各個を
    脚柱24の外壁面に被着一体化された内側調整
    片34a.34aと、これに剥離できるよう付属
    された1又は2以上の外側調整片34b,34
    b,34c,34cとから成る並列層状形態に
    形作ると共に、 その外側調整片34b,34b,34c,3
    4cを内側調整片34a,34aと連続する薄
    肉な付け根部P,Pから剥ぎ取つて、上記脚柱
    24をサツシM類の開口溝37へ嵌め付けるこ
    とにより、そのサツシM類に対する型枠本体2
    1の取付位置を左右方向へ移動調整できるよう
    に設定したことを特徴とする実用新案登録請求
    の範囲・第1項記載の並列ガラスの密封保持
    材。
JP15641281U 1981-10-19 1981-10-19 ガラスの密封保持材 Granted JPS5860781U (ja)

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