JPH0123669Y2 - - Google Patents

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JPH0123669Y2
JPH0123669Y2 JP9855383U JP9855383U JPH0123669Y2 JP H0123669 Y2 JPH0123669 Y2 JP H0123669Y2 JP 9855383 U JP9855383 U JP 9855383U JP 9855383 U JP9855383 U JP 9855383U JP H0123669 Y2 JPH0123669 Y2 JP H0123669Y2
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electrode wire
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Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は、ワイヤ送給装置により送給される消
耗性電極ワイヤをシールドガスとともに溶接用ト
ーチに案内するトーチケーブルに関するものであ
る。
従来技術 一般にアーク溶接作業においては、第1図に示
されるごとく、溶接用トーチTにトーチケーブル
Cを連結し、ワイヤリールRに巻回された電極ワ
イヤWをワイヤ送給装置Fにより巻戻し、この巻
戻しされる電極ワイヤWとシールドガスとをトー
チケーブルCおよび溶接用トーチTを介して溶接
位置へと案内している。
この種のトーチケーブルC′として、従来、第2
図に示すものが汎用されていた。即ち、可撓性の
ワイヤ案内管1をビニールチユーブ2で被覆し、
このワイヤ案内管1を間隙をあけて気密性を有す
る可撓管4で被覆して、ワイヤ案内管1により電
極ワイヤWを案内するとともにワイヤ案内管1と
可撓管4とにより形成される長軸方向の環状空間
にシールドガスを供給していた。
ところで、ワイヤ案内管により電極ワイヤを案
内する場合、第3図に示されるごとく、電極ワイ
ヤはワイヤ案内管の管内で短かい弓形部分を形成
し、この弓形部分がワイヤ案内管の内壁に接触す
ることにより摩擦力が生起し、この摩擦力により
ワイヤ案内管を屈曲させようとする力が作用す
る。なお、電極ワイヤ径をd1、ワイヤ案内管の内
径をd2とした場合、d2≒(1.1〜1.3)d1となるよ
うにd2の値を選定すれば比較的円滑に電極ワイヤ
が送給されることが知られているが、トーチケー
ブルを長尺とする場合には、上記屈曲力に耐える
ためにワイヤ案内管自体の剛性が適宜に大きくな
るように選定しなければならない。即ち、例えば
密着巻きされたワイヤ案内管の外径を適宜に大き
くすることになる。このように内径に対する外径
を大きくすれば、ワイヤ案内管の素材が太径とな
るためワイヤ案内管の製作が困難であるばかりで
なく、トーチ側におけるワイヤ案内管の剛性も大
であるため溶接の作業性が悪くなる。更にワイヤ
案内管の外径を大きくした場合、適宜のガス供給
量を維持するためには可撓管の内径も大きくしな
ければならず、従つてトーチケーブルが太くなる
と共に重くなり溶接の作業性が阻害される。
従つて、この種のトーチケーブルにおいては、
電極ワイヤとシールドガスとが円滑に供給される
ことは勿論であるが、トーチケーブルの製作が容
易であることおよび実用上溶接の作業性が良好な
こととを考慮して、上記従来のトーチケーブルで
は、使用する電極ワイヤ径や電極ワイヤの材質な
どによつて差違があるが、一般的に3m程度の長
さとせざるを得なかつた。
考案の目的 本考案はかかる問題に鑑みてなされたものであ
つて、電極ワイヤおよびシールドガスが円滑に供
給され、かつ製作が容易であつてしかも可及的に
長尺とすることができると共に溶接の作業性が良
好なトーチケーブルを提供することを目的として
いる。
実施例 以下、図示の実施例を参照して本考案を詳細に
説明する。
第4図において、1はトーチケーブルCの全長
に亘つて略軸芯部に配設される可撓性のワイヤ案
内管で、例えばこのワイヤ案内管1は断面略円状
の線材を螺旋状に略密着巻きして形成されてい
る。2は気密性と可撓性とを有する被覆部材、例
えばビニールもしくはテフロンなどの合成樹脂又
はゴム製チユーブで、この被覆部材は略密着して
ワイヤ案内管1を被覆している。3は被覆部材2
を介してワイヤ案内管1の外周部に配設された補
強部材で、この補強部材3は間隔を設けて螺旋状
に巻回されている。例えば図示の場合、間隔:
P1を設けて螺旋状に巻回されてトーチケーブル
Cの全長に亘つて配設される第1の補強部材31
と、間隔:P2を設けて螺旋状に巻回されてトー
チケーブルCにおいて電極ワイヤの送給側、即ち
X2方向の端部側から適宜の位置まで第1の補強
部材31の螺旋状の間隙部に配設される第2の補
強部材32とにより補強部材3が構成されてい
る。4は補強部材3を被覆する気密性を有する略
同一内径の可撓管で、例えばこの可撓管4は、気
密性と可撓性とを有する内管5、例えばビニール
もしくはテフロンなどの合成樹脂又はゴム製チユ
ーブと、内管5の外周部に配設された銅ヨリ線よ
りなる溶接電力用のケーブルおよび制御線6と、
ケーブルおよび制御線6を被覆する可撓性の絶縁
外被7とにより構成されている。被覆部材2と補
強部材3と可撓管4とで形成される螺旋状の空間
8は、図示していないがX2方向の端部、即ち電
極ワイヤの送給側の端部に配設されたシールドガ
ス用給供口に連通されている。また、上記可撓管
4における溶接電力用のケーブルおよび制御線6
はX2方向の端部で夫々溶接電力供給用の接続端
子に連結されると共に適宜の電気的制御器に連結
される。
上記1乃至8によりトーチケーブルCが構成さ
れている。
上記構成において、トーチケーブルCのX2
向の端部をワイヤ送給装置Fの近傍に配置し、ト
ーチケーブルCのX1方向の端部を溶接用トーチ
Tに適宜に連結し、シールドガスおよび溶接用電
力を供給しつつワイヤ送給装置Fにより消耗性電
極ワイヤWを送給して溶接が行なわれる。
ところで電極ワイヤWの送給に伴なつて第3図
に示されるごとく、電極ワイヤの弓形部分とワイ
ヤ案内管1との当接による屈曲力がワイヤ案内管
1に作用するが、ワイヤ案内管1の外周部には螺
旋状に巻回された補強部材3が配設されているた
め、ワイヤ案内管1が自在に屈曲されることはな
い。また従来のごとくの環状空間によるワイヤ案
内管1のいわゆるオドリ現象も生起しない。しか
も一般にトーチケーブルCを長尺化するにつれ
て、電極ワイヤWの送給に伴なう上記屈曲力はト
ーチケーブルCにおける電極ワイヤの送給側の方
が溶接用トーチ側よりも大きいが、本考案におい
ては第1および第2の補強部材31,32を配設
して電極ワイヤの送給側のトーチケーブルCの耐
曲性を大きくしているため、ワイヤ案内管1が自
在に屈曲されることはない。このため、トーチケ
ーブルCを可及的に長尺とすることができる。し
かも、ワイヤ案内管1は従来の短尺な場合のもの
と同様の構造とすることができるのでワイヤ案内
管1を容易にかつ安価ぐ製作することができる。
また溶接用トーチ側のトーチケーブルは電極ワイ
ヤの送給側よりも可撓性が良いためトーチケーブ
ルCの取扱いに問題はない。
さらにシールドガスが流通する螺旋状の空間8
は補強部材3が可撓管4を支持して形成されてい
るため、トーチケーブルCが自在に引廻された
り、或は仮にトーチケーブルCに半径方向の外力
が作用したとしても螺旋状の空間8は常に維持さ
れる。従つてシールドガスの供給が円滑に行なわ
れる。
上記において、第1および第2の補強部材3
1,32の螺旋状の巻回間隔:P1,P2を同一と
すれば、同一に巻回した補強部材を適宜の長さに
切断するだけでよい。また第1の補強部材31を
断面円状とし、第2の補強部材32を第1の補強
部材と略同一の肉厚の断面矩形状の棒状体として
夫々螺旋状に巻回すれば、第2の補強部材32の
配設部の耐曲性を大きくすることができる。なお
補強部材3としては単一の棒状体を用いることが
できる。即ち、電極ワイヤの送給側から適宜の位
置まで螺旋状の巻回ピツチを小さくし、これより
もX1方向部分では螺旋状の巻回ピツチを大きく
する。この場合、螺旋状の巻回ピツチを小さい値
のものと比較的大きい値のものとの2種類に選定
すれば補強部材3を容易に製作することができ
る。これにも拘わらず、電極ワイヤの送給側から
適宜の位置まで、間隔を設けて螺旋状に巻回され
る補強部材3の間隔を序々に大きく設定し、これ
よりもX1方向部分における補強部材3の螺旋状
の巻回間隔を比較的大きい略均一の値とすること
もできる。また補強部材3として断面円状の線材
を用いるものとすれば、素材の入手が容易であ
り、しかも螺旋状の巻回作業が容易であるが、断
面非円状、例えば断面矩形状や六角形状などとす
ることもできる。さらに内管5と溶接電力用のケ
ーブルおよび制御線6と絶縁外被7とにより気密
性を有する可撓管4を構成すれば、いわゆる腰の
強いトーチケーブルとすることができ、かつトー
チケーブルとしての断面積が比較的小さくなる
が、これにも拘わらず、シールドガスと電極ワイ
ヤとの供給路のみを同軸状に配列することができ
る。さらにまた気密性を有する可撓管4の内部と
ワイヤ案内管1の内部とが気密に分設されていれ
ば、シールドガスは確実に案内される。これにも
拘わらず電極ワイヤ径が例えば0.8mm以下のごと
く極めて小さいときには、一般にトーチケーブル
CのX2方向に配設される固定のワイヤガイド、
例えば口金9の穿設孔とこの穿設孔に挿通される
電極ワイヤWとにより形成される空間が極めて僅
少となるため、この口金9の穿設孔よりX2方向
にリークするシールドガスの容量は微量となる。
従つて電極ワイヤ径が極めて小さいときには、可
撓管4の内部とワイヤ案内管1の内部とを分設す
るための被覆部材2の配設を割愛することができ
る。
さらに、ワイヤリール側に第1のワイヤ送給装
置を配置すると共に溶接用トーチ側に第2のワイ
ヤ送給手段を配置してこれら第1および第2のワ
イヤ送給装置間にトーチケーブルを配置する場
合、勿論本考案に係るトーチケーブルを第1およ
び第2のワイヤ送給装置間に配設するものに適用
することができる。
なお、トーチケーブル各部の寸法により差異が
あるため断言はできないが、補強部材のうち螺旋
状の巻回ピツチと小さくする、電極ワイヤ側から
の長さ;L1(m)はトーチケーブルの長さ:L0
(m)と大体下記の関係となるように選定した方
が好ましい。
L1=L0−(4.5〜4) 例えば、L0=6(m)のときL1=1.5〜2(m)
が好適であつた。
考案の効果 上記実施例に詳記した如く、本考案は、ワイヤ
送給装置により送給される消耗性電極ワイヤをシ
ールドガスとともに溶接用トーチに案内するトー
チケーブルにおいて、軸芯部に可撓性のワイヤ案
内管を配設し、間隔を設けて螺旋状に巻回された
補強部材であつて、電極ワイヤの送給側から適宜
の位置まで螺旋状の巻回間隔を他の部分よりも小
さく形成した補強部材を前記ワイヤ案内管の外周
に沿設し、気密性を有する可撓管で前記補強部材
を被覆し、かつ電極ワイヤの送給側の端部に前記
補強部材の螺旋状空間に連通するシールドガス用
供給口を配設したので、トーチケーブルを従来に
比べて可及的に長尺とすることができ、しかも勿
論電極ワイヤおよびシールドガスが円滑に供給さ
れ、かつワイヤ案内管は従来の短尺な場合のもの
と同様の構造とすることができるので製作が容易
であり、さらに溶接用トーチ側のトーチケーブル
は電極ワイヤの送給側に比べて可撓性を有するた
め溶接の作業上悪影響を及ぼす虞れはない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の対象とするトーチケーブルを
配設した溶接装置の全体を示す図、第2図は従来
例を示す垂直断面図、第3図は第2図における電
極ワイヤの送給状態を説明するための縦断面図、
第4図は本考案の実施例を示す縦断面図である。 1……ワイヤ案内管、3……補強部材、4……
気密性を有する可撓管、8……螺旋状の空間。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 ワイヤ送給装置により送給される消耗性電極
    ワイヤをシールドガスとともに溶接用トーチに
    案内するトーチケーブルにおいて、軸芯部に可
    撓性のワイヤ案内管を配設し、間隔を設けて螺
    旋状に巻回された補強部材であつて、電極ワイ
    ヤの送給側から適宜の位置まで螺旋状の巻回間
    隔を他の部分よりも小さく形成した補強部材を
    前記ワイヤ案内管の外周に沿設し、気密性を有
    する可撓管で前記補強部材を被覆し、かつ電極
    ワイヤの送給側の端部に前記補強部材の螺旋状
    空間に連通するシールドガス用供給口を配設し
    てなるトーチケーブル。 2 前記補強部材は、略等間隔を設けて螺旋状に
    巻回されてトーチケーブルの全長に亘つて配設
    された第1の補強部材と、間隔を設けて螺旋状
    に巻回された第2の補強部材であつて電極ワイ
    ヤの送給側から適宜の位置まで前記第1の補強
    部材の螺旋状の間隙部に配設された第2の補強
    部材とよりなる実用新案登録請求の範囲第1項
    に記載のトーチケーブル。 3 前記可撓管の内部とワイヤ案内管の内部とが
    気密に分設されてなる実用新案登録請求の範囲
    第1項又は第2項に記載のトーチケーブル。 4 前記可撓管は、気密性を有する可撓性の内管
    と、該内管の外周部に配置された溶接電力用の
    ケーブルおよび制御線と、該ケーブル類を被覆
    する絶縁外被とよりなる実用新案登録請求の範
    囲第1項乃至第3項のいずれかに記載のトーチ
    ケーブル。
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