JPH01235612A

JPH01235612A - 環状摩擦材の製造法

Info

Publication number: JPH01235612A
Application number: JP63062479A
Authority: JP
Inventors: Tetsuya Sudo; 須藤　鉄也; Shigeru Kudo; 茂工藤; Hiromichi Horie; 堀江　博通
Original assignee: Hitachi Chemical Co Ltd
Current assignee: Resonac Corp
Priority date: 1988-03-16
Filing date: 1988-03-16
Publication date: 1989-09-20

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分計）本発明は車両用摩擦材、特にクラッチフェーシングなど
の環状摩擦材の製造法に関する。

（従来の技術）最近の車輛は、高速度、高性能を指向し、高出力のもの
が要求されており、これらの条件を満たすため種々検討
が進められている。

従来の摩擦材１例えばクラッチフェーシングは。

アスベスト繊維、ガラス繊維等の無機繊維、スフ。

アクリル礒維、ポリイミド樟維等の有機繊維など■繊維
状物質に、カシュー殻油系樹脂硬化物、コルク粉、木粉
等の摩擦調整剤、酸化アルミニウム。

酸化鉄２ｍ、化銅、酸化鉛、酸化亜鉛等の金属酸化物な
どの成分を加えて撚りをかけたヤーンに結合剤としてフ
ェノール樹脂、フラン樹脂、変性フェノール樹脂等の熱
硬化性樹脂を含浸した塗工ヤーンを第３図に示すように
円環状に巻き付けた後加圧加熱成形して成形体４を得、
ついで表面を研磨し、所定の寸法に加工して製造してい
る。なお第３図において１は塗工ヤーンである。

（発明が解決しようとする課題）しかしながら上記に示す方法で製造したクラッチフェー
シング、特にガラス繊維を用いたクラッチフェーシング
は９回転数が４０００〜６０００回転および摺動面が２
００〜５００℃の高温になるような苛酷な負荷条件下で
は、瞬間的Ｋｌ’擦面が上記ｉｔより高温となり、ガラ
スが熔融する場合がある。さらに熔融したガラスが冷却
して塊状となり、この塊状が摩擦摺動面上に露出してい
ると、母材であるクラッチフェーシングおよび相手材を
溝状にえぐってしまう異常摩耗現象（グルービング現象
）が生じ、特に母材であるクラッチフェーシングにグル
ービング現象が生じると破壊する場合があり、大変危険
である。

本発明は上記の欠点のない環状摩擦材の製造法に関する
。

（課題を解決するだめの手段）本発明はヤーンに結合剤を含浸した塗工ヤーンを５〜１
０本束ねた後５〜３０回／ｍの撚りを加エテロープ状ヤ
ーンとし、ついで円環状に巻き付けた後加圧加熱成形す
る環状暦擦材の製造法に関する。

本発明においてヤーンとは、ガラス線維、有機繊維等の
繊維状物質に撚りをかけたもの又は繊維状物ｉＫ必要に
応じて添加される真ちゅう線、亜鉛線等の金属線、摩擦
調整剤などを加えて撚りをかけた本のを示す。なお繊維
状物質および金属線は、単独で用いてもよく、２種以上
組合せて用いて本よく特に制限はない。

本発明において有機繊維としては、スフ、アクリル繊維
、ポリイミドｆＩ１．推等が用いられ、結合剤としては
、フェノール樹脂、メラミン樹脂等の熱硬化性樹脂およ
びＮＢＲ，ＳＢＲ，シリコｌンゴム等のゴムが使用され
る。

本発明における環状摩擦材は、上記組成物の他に必要に
応じＢａｃｏｎ　、　ＣａＣＯ３，ＭｇＣＯ５＋　ウオ
ラストナイト、　　ＡＩ！ｚＯｓ　、　Ｓｉｇｈ、チタ
ン酸カリウム繊維等の無機充填剤、　ＰｂＳ、　５ｂ２
０．＋　Ｍａｒｘ　＋黒鉛。

カーボンブラック、カシューダスト、コークス等の摩擦
調整剤が添加される。

塗工ヤーンを束ねる本数は、５〜１０本の範囲とされ、
５本未満であると期待される効果がなく。

１０本を越えるとロープの直径が太くなりすき゛作業性
が低下する。また撚り数（でついては５〜３０回／ｍの
範囲とされ、５回／ｍ未満であると本発明の効果が得ら
れず、３０回／ｍｔＪ８えると作業中に撚りが戻ってし
まい適性ではない。

ロープ状ヤーンを円環状（て巻きつける方法および加圧
加熱成形条件は従来公知の方法で行なうものとし、特に
制限はない。

（実施例）以下本発明の詳細な説明する。

実施例１ガラスファイバー（：、ｇ±７アイパーグラス製。

商品名ＰＥＳ−１３−０４０８）６０重量係およびスフ
（東邦レーヨン裂、商品名トービス）４０重遺係を混綿
し、ついで１００回／Ｚｍの撚りをかけて直径３−のガ
ラスヤーンを得た。この後ガラスヤーン４０重ｉ％に、
メチルエチルケトンに溶解した結合剤溶液を含浸し、詳
しくはガラスヤーンに固形分でフェノール樹脂（自社製
非亮品）２０重量係、　ＣａＣＯ５（日立寒水石型、超
微粉）１３重−ｔ％、ＳＢＲゴム（日本合成ゴム製、商
品名÷１５０２）２０重量係、硫黄（細片化学製。

微粉硫黄）５重ｆ％およびＺｎＯ（東北化精製、亜鉛華
、珍奇）２重！Ｌチを付着させ、１００°Ｃで１５分間
乾燥して塗工ヤーンを得た。なお結合削岩ｔＬＫついて
は、フェノール樹脂、ＣａＣＯ５，ＳＢＲゴム、硫黄お
よびＺｎＯをあらかじめ混線機で充分混練しておいたも
のを用いた。

次に第１図に示すよう江上記で得た塗工ヤーン１を８本
束ねて２０回／　Ｚ　ｍの撚りを加えてｏ　−プ状ヤー
ン２とし、ついでこの本のを第２図に示すように外径２
２５Ｘ内径１５０１の寸法に円環状に巻き、型の温度が
１４ｚ５±２．５℃にセットされた金型内に入れて２０
０　ｋｇ／ｃｍ”に加圧しながら１０分間加圧加熱成形
して成形体３を得た。この成形体３を２００℃で５時間
熱処理後砥石で表面を研磨し、さらにイナーシア式ダイ
ナモメータ−取り付は用の穴を形成してクラッチフェー
シングを得た。

比較例１塗工ヤーンに撚りを加えず塗工ヤーンの状態のまま円環
状に巻いて加圧加熱成形し、それ以外は実施例１と同様
の工程を経てクラッチフェーシングを得た。

比較例２塗工ヤーンを３本束ねて１０回／憂ｍの撚りを加えてロ
ープ状ヤーンとし、それ以外は実施例１と同様の工程を
経てクラッチフェーシングを得た。

比較例３塗工ヤーンを８本束ねて２回／　ｌ　ｍの撚りを加（て
ｏ−プ状ヤーンとし、それ以外は実、Ｎ例１と１司様の
工程を経てクラッチフェーシングを得た。

次に実施例１および比較例で得られたクラッチフェーシ
ングについてイナーシア式ダイナモメータ−を使用し、
グルービング現象の発生し易い高負荷条件下のもとてグ
ルービング現象の発生状況についての試験を行なった。

その結果を第１表に示す。

なお試験条件は次の１市りである。

０回転数：４５００回転（ｒｐｍ）Ｏ温　度：３５０℃ ０押付圧カニ　２　ｋｇ　／　ａｎ” Ｏイナーシア：０．４５ｋｇ・ｍ・秒３０クラッチミー
ト回数：５０回Ｑクラッチフェーシングの寸法：外径２２５×内径ｔｓｏｘ厚さ３，５皿第１表水グルービング現象の発生程１ｆ大・・・×、小・・・Δ 第１表から明らかなように１本発明法によって得られた
クラッチフェーシングはグルービング現象の発生のない
ことがわかる。これに対し比較例になる従来法で得たク
ラッチフェーシングは全てグルービング現象が生じた。

（発明の効果）本発明の製造法によって得られる罎状讐擦材は。

グルービング現象が生ぜず、運転上安全であゆ。

工業的に極めて好適である。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は９本発明の実施例になるクラッチ
フェーシングの製造作業状態を説明するための図であり
、第１図はロープ状ヤーンの作り方を示す正面図Ｐよび
第２図は、ロープ状ヤーンを円環状に蓚きつけた状態を
示す一部省略平面図並ひに第３図は従来のクラッチフェ
ーシングの製造作業状態をｔ湿間するための図であり、
塗工ヤーンを円環状に轢きつけた状態を示す一部省略平
面図である。符号の説明１・・・塗工ヤーン　　　　２・・・ロープ状ヤーン３
・・・成形体　　　　　　４・・・成形体代理人　弁理
士　若　林　邦　彦ｕ　ｌ　区 □ １゜￥　２７ □ 第　３７

Claims

【特許請求の範囲】

１．ヤーンに結合剤を含浸した塗工ヤーンを５〜１０本
束ねた後５〜３０回／ｍの撚りを加えてロープ状ヤーン
とし，ついで円環状に巻き付けた後，加圧加熱成形する
ことを特徴とする環状摩擦材の製造法。