JPH01228969A - ベンゾ〔6,7〕シクロヘプタ〔1,2−c〕ピリダジン化合物およびその医薬用途 - Google Patents

ベンゾ〔6,7〕シクロヘプタ〔1,2−c〕ピリダジン化合物およびその医薬用途

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JPH01228969A
JPH01228969A JP5563888A JP5563888A JPH01228969A JP H01228969 A JPH01228969 A JP H01228969A JP 5563888 A JP5563888 A JP 5563888A JP 5563888 A JP5563888 A JP 5563888A JP H01228969 A JPH01228969 A JP H01228969A
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JP
Japan
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benzo
alkyl
cyclohebuta
hydroxy
pyridazin
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Pending
Application number
JP5563888A
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English (en)
Inventor
Tatsu Nakao
中尾 達
Kenji Morita
憲司 森田
Minoru Kawakami
川上 実
Minoru Obata
小畑 実
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Welfide Corp
Original Assignee
Welfide Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規かつ医薬として有用なベンゾ〔6,7〕シ
クロへブタ(1,2−C)ピリダジン化合物およびその
医薬用途に関する。
[従来の技術〕 ジャーナル・オン・メディシナル・ケミストリー (J
、Med、Che+w、)第14巻、第262頁(19
71年)には2−置換−2,5,6,7−チトラヒド2
0−3H−ヘンゾ(6,7)シクロへブタ〔1,2−C
)ピリダジン−3−オン化合物および2装置3H−ベン
ゾ(6,7)シクロへブタ(1,2−C〕ピリダジン−
3−オン化合物が開示されている。しかしながら、それ
らの化合物について鎮痛作用、降圧作用、抗炎症作用お
よび中枢神経系などに対する作用を検討したところ、い
ずれの化合物にも顕著な生物学的活性がみられなかった
ことが示されている。
また、特開昭61−47468号公報には降圧作用、血
管拡張作用、抗血栓作用、細胞防御作用などを有する8
−アミノ−2−n−ブチル−2゜4.4a、5.6.7
−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ(6,7)シクロヘプテ
ン(1,2−C)ピリダジン−3−オンなどの化合物が
開示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明者らは、有用な医薬、特に非ベンゾジアゼピン骨
格を有する抗不安薬を開発することを目的とし、ベンゾ
(6,7)シクロへブタ〔1,2−c)ピリダジン骨格
を着目して有効な化合物を提供すべく、鋭意検討を行っ
た。
〔課題を解決するための手段〕
その結果、本発明者らは新規なベンゾ〔6,7〕シクロ
へブタ(1,2−c)ピリダジン化合物がベンゾジアゼ
ピン受容体に高い親和性を有し、抗不安薬、既存抗不安
薬の過剰投与あるいは中毒の中和剤、さらには脳機能改
善薬などとして有用であることを見出し、本発明を完成
した。
すなわち、本発明は一般式 (式中、R’、R”は同一または異なって水素、ハロゲ
ン、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、ニトロ、シアン
、C1−4アルキルまたはC1−4アルコキシを、R3
はヒドロキシ−01−、アルキル、C2−、アルカノイ
ルオキシ−Cl−4アルキル、ピリジル、アリールまた
は芳香環上にハロゲン、トリフルオロメチル、ヒドロキ
シ、アミノ、ニトロ、シアノ、Cl−aアルキル、Cl
−4アルコキシおよびCl−、アルカノイルアミノから
選ばれる置換基を少な(とも1個有するアリールを、4
位と4a位との間の結合 二 は単結合または二重結合
を示す。) で表わされるベンゾ(6,7)シクロへブタ〔1,2−
c)ピリダジン化合物、および−最大(1)で表わされ
る化合物を有効成分とすることを特徴とする抗不安薬、
既存抗不安薬の過剰投与あるいは中毒に対する中和剤お
よび脳機能改善薬から選ばれる医薬に関する。
一般式(1)の記号を定義により説明すると、ハロゲン
とはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素を、C1−4アルキル
とはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル
、イソブチル、第3級プチルなどを、CI−4アルコキ
シとはメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキ
シ、ブトキシ、イソブトキシ、第3級ブトキシなどを、
ヒドロキシ−C2−4アルキルとはヒドロキシメチル、
ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシブ
チルなどを、C!−、アルカノイルオキシ−CI−4ア
ルキルとはアセトキシメチル、アセトキシエチル、アセ
トキシプロピル、アセトキシブチル、プロピオニルオキ
シメチル、プロピオニルオキシエチル、プロピオニルオ
キシプロピル、プロピオニルオキシブチルなどを、アリ
ールとはフェニル、ナフチルなどを示す。
本発明の化合物(1)が不斉炭素原子を有する場合には
ラセミ体混合物または光学異性体の形で得ることができ
、さらに化合物(1)が少なくとも2個の不斉炭素原子
を有する場合には、個々のジアステレオマーまたはそれ
らの混合物として得られる0本発明はこれらの混合物お
よび個々の異性体をも包含する。
本発明に含まれる化合物を以下に例示するが、本発明は
これらに限定されないことは言うまでもない。
◎ 2−(4−クロロフェニル)−3,4,4a。
5.6.7−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ〔6゜7〕シ
クロへブタ(1,2−C)ピリダジン−3−オン、融点
165〜166℃ ◎ 2−フェニル−3,4,4a、5,6.7−へキサ
ヒドロ−2H−ベンゾ(6,7)シクロへブタ(1,2
−C)ピリダジン−3−オン、融点124〜125℃ ◎ 2−(4−メトキシフェニル)−3,4゜4a、5
,6.7−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ(6,7)シク
ロへブタ(1,2−c)ピリダジン−3−オン、融点1
61〜163℃ ◎ 2−(2−ピリジル)−3,4,4a、5゜6.7
−へキサヒドロ−2H−ベンゾ(6,7)シクロへブタ
(1,2−c)ピリダジン−3−オン、融点119〜1
21”C ◎ 2−(4−クロロフェニル)−3,5,6゜7−テ
トラヒドロ−2H−ベンゾ(6,7)シクロへブタ(1
,2−C)ピリダジン−3−オン、融点166〜168
℃ ◎ 2−(4−メチルフェニル)−3,4,4a。
5.6.7−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ〔6゜7〕シ
クロへブタ(1,2−c)ピリダジン−3−オン ◎ 2−(4−クロロフェニル)−10−メチル−3,
4,4a、5,6.7−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ(
6,7)シクロヘプタ[1,2−C)ピリダジン−3−
オン ◎ 2−(4−メトキシフェニル)−10−メチル−3
,4,4a、5.6.7−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ
(6,7)シクロへブタ(1,2−C〕ピリダジン−3
−オン ◎ 10−メチル−2−(2−ピリジル)−3゜4.4
a、5.6.7−ヘキサヒドt)−2H−ベンゾ(6,
7)シクロへブタ(1,22)ピリダジン−3−オン ◎ 2−(4−クロロフェニル)−10−メトキシ−3
,4,4a、5.6.7−へキサヒドロ−2H−ベンゾ
(6,7)シクロへブタ(1,2−C〕ピリダジン−3
−オン ◎ 10−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−
3,4,4a、5,6.7−へキサヒドロ−2H−ベン
ゾ(6,7)シクロヘプタ(1,2−c)ピリダジン−
3−オン ◎ 10−メトキシ−2・−(4−メトキシフェニル)
−3,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ベンゾ(6,
7)シクロへブタ(1,2−C)ピリダジン−3−オン ◎ 10−メトキシ−2−(2−ピリジル)−3゜4.
4a、5,6.7−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ(6,
7)シクロへブタ(1,2−C〕ピリダジン−3−オン 02−(4−クロロフェニル)−10−フルオロ−3,
4,4a、5,6.7−へキサヒドロー2H−ベンゾ(
6,7)シクロへブタ(1,2−C〕ピリダジン−3−
オン ◎ 2− (4−クロロフェニル)−10−フルオロ−
3,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ベンゾ(6,7
)シクロへブタ(1,2−C)ピリダジン−3−オン ◎ 2− (4−クロロフェニル)−8−フルオロ−3
,4,4a、5,6.7−ヘキサヒド0−2H−ベンゾ
(6,7)シクロへブタ(1,2−C)ピリダジン−3
−オン ◎ 2− (4−10ロフエニル)−8−フルオロ−3
,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ベンゾ(6,7)
シクロへブタ(1,2−C)ピリダジン−3−オン ◎ 10−クロロ−2−(4−クロロフェニル)−3,
4,4a、5,6.7−へキサヒト0−2)1−ベンゾ
〔6,7〕シクロへブタ(1,2−C)ピリダジン−3
−オン ◎ 10−クロロ−2−(4−クロロフェニル)−3,
5,6’、7−テトラヒドロ−2H−ベンゾ(6,7)
シクロへブタ(1,2−c)ピリダジン−3−オン ◎ 8−クロロ−2−(4−クロロフェニル)=3.4
.4a、5,6.7−ヘキサヒビl:l−2H−ベンゾ
(6,7)シクロへブタ(1,2−C)ピリダジン−3
−オン ◎ 8−クロロ−2−(4−クロロフェニル)−3、5
,6,7−テトラヒドロ−2H−ベンゾ〔6,7〕シク
ロへブタ(1,2−C)ピリダジン−3−オン ◎ 8−クロロ−2−(4−1?−)’ロキシフェニル
)−3,4,4a、5,6.7−へキサヒドロ−2H−
ベンゾ(6,7)シクロへブタ(1,2−C〕ピリダジ
ン−3−オン ◎ 8−クロロ−2−(2−ピリジル)−3,4゜4a
、5,6.7−へキサヒドロ−2H−ベンゾ(6,7)
シクロへブタ(1,2−C)ピリダジン−3−オン ◎ 2−(4−クロロフェニル)−10−1−リフルオ
ロメチル−3,4,4a、5.6.7−へキサヒドロ−
2H−ベンゾ(6,7)シクロヘプタ(1,2−C)ピ
リダジン−3−オン ◎ 2−(4−クロロフェニル)−10−)リフルオロ
メチル−3,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ベンゾ
(6,7)シクロへブタ(1,2−C〕ピリダジン−3
−オン ◎ 2−(4−クロロフェニル)−8,10−ジメチル
−3,4,4a、s、6.7−へキサヒドロ−2H−ベ
ンゾ(6,7)シクロへブタ〔1,2−c)ピリダジン
−3−オン ◎ 2−(4−クロロフェニル)−8,11−ジメチル
−3,4,4a、5,6.7−へキサヒドロ−2H−ベ
ンゾ(6,7)シクロへブタ〔1,2−c)ピリダジン
−3−オン ◎ 8−クロロ−2−(4−クロロフェニル)−10−
フルオロ−3,4,4a、5.6.7−へキサヒドロ−
2H−ベンゾ(6,73シクロヘプタ(1,2−c)ピ
リダジン−3−オン◎ 2−(2−アセトキシエチル)
−10−フルオロ−3,4,4a、5.6.7−へキサ
ヒドロ−28−ベンゾ(6,7)シクロへブタ〔1,2
−c)ピリダジン−3−オン ◎ 2−(4−ヒドロキシフェニル)−10−メトキシ
−3,4,4a、5,6.7−へキサヒドロ−2H−ベ
ンゾ(6,7)シクロへブタ〔1,2−c)ピリダジン
−3−オン ◎ 2−(4−ヒドロキシフェニル)−10−メトキシ
−3,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ベンゾ(6,
7)シクロへブタ(1,2−C)ピリダジン−3−オン ◎ 10−フルオロ−2−(4−ヒドロキシフェニル)
−3,4,4a、5,6.7−へキサヒドロ−2H−ベ
ンゾ(6,7)シクロへブタ〔1,2−c)ピリダジン
−3−オン ◎ 10−フルオロ−2−(4−ヒドロキシフェニル)
−3,5,6,7−チトラヒドロー2H−ベンゾ(6,
7)シクロへブタ(1,2−c〕 ピリダジン−3−オ
ン ◎ 2− (4−10ロフエニル)−10−ヒドロキシ
−3,4,4a、s、6.7−へキサヒドロ−2H−ベ
ンゾ(6,7)シクロヘプタ(1,2−C〕ピリダジン
−3−オン ◎ 2− (4−りooフェニル)−10−ヒドロキシ
−3,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ベンゾ(6,
1〕シクロへブタ(1,2−C)ピリダジン−3−オン ◎ lO−ヒドロキシ−2−(4−メトキシフェニル)
−3,4,4a、5.6.7−へキサヒドロ−2H−ベ
ンゾ(6,7)シクロへブタ〔1,2−c)ピリダジン
−3−オン ◎ lO−ヒドロキシ−2−(4−メトキシフェニル)
−3,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ベンゾ(6,
7)シクロへブタ(1,2−C)ピリダジン−3−オン 一以下余白− ◎ 10−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル
)−3,4,4a、5,6.7−ヘキサヒドロ−2H−
ベンゾ(6,7)シクロへブタ〔1、2−C)ピリダジ
ン−3−オン ◎ 10−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル
’)−3,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ベンゾ(
6,7)シクロへブタ(1,2−c)ピリダジン−3−
オン ◎ 2− (4−10ロフエニル)−8−ヒ)’ロキシ
ー3.4.4a、s、6.7−へキサヒドロ−2H−ベ
ンゾ(6,7)シクロへブタ(1,2−c〕ピリダジン
−3−オン ◎ 2−(4−クロロフェニル)−8−ヒドロキシ−3
,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ベンゾ(6,7)
シクロへブタ(L2−C)ピリダジン−3−オン ◎ 8−ヒドロキシ−2−(4−メトキシフェニル) 
−3,4,4a、5,6.7−へキサヒドロ−2H−ベ
ンゾ(6,7)シクロヘプタ〔1,2−c)ピリダジン
−3−オン ◎ 8−ヒドロキシ−2−(4−メトキシフェニル)−
3,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ベンゾ(6,7
)シクロへブタ(1,2−c)ピリダジン−3−オン ◎ 2−(4−ヒドロキシフェニル)−10−メチル−
3,4,4a、s、6.7−ヘキサヒドロ−2H−ベン
ゾ(6,7)シクロへブタ(1,2−C〕ピリダジン−
3−オン ◎ 2− (4−ヒドロキシフェニル)−10−メチル
−3,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ベンゾ(6,
7)シクロへブタ(1,2−C)ピリダジン−3−オン ◎ 10−フルオロ−2−(4−メトキシフェニル)−
3,4,4a、5.6.7−へキサヒドロ−2H−ベン
ゾ(6,7)シクロへブタ(1,2−C〕ピリダジン−
3−オン ◎ 10−フルオロ−2−(4−メトキシフェニル)−
3,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ベンゾ(6,7
)シクロへブタ(L2−C)ピリダジン−3−オン ◎ 8−フルオロ−2−(4−メトキシフェニル)−3
,4,4a、5.6.7−へキサヒドロ−2H−ベンゾ
(6,7)シクロへブタ(1,2−C〕ピリダジン−3
−オン ◎ 8−フルオロ−2−(4−メトキシフェニル) −
3,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ベンゾ(6,7
)シクロヘプタ(1,2−c)ピリダジン−3−オン ◎ 8−フルオロ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−
3,4,4a、5,6.7−へキサヒドロ−2H−ベン
ゾ(6,7)シクロへブタ(1,2−C〕ピリダジン−
3−オン ◎ 8−フルオロ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−
3,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ベンゾ(6,7
)シクロへブタ(1,2−c)ピリダジン−3−オン ◎ 2−(4−ヒドロキシフェニル)−3,4゜4a、
5.6.7−へキサヒドロ−2H−ヘンゾ(6,7)シ
クロヘプタ(R2−C)ピリダジン−3−オン ◎ 2−(4−ヒドロキシフェニル)−3,5゜6.7
−テトラヒドロ−2H−ベンゾ(6,7)シクロへブタ
(1,2−R3ピリダジン−3−オン本発明において一
般式(1)の化合物は、たとえば以下に示す方法によっ
て合成することができる。
方e立L) 一般式 (式中、各記号は前記と同義である。)で表わされる化
合物と、−最大 %式%([[) (式中、R3は前記と同義である。) で表わされるヒドラジン誘導体またはその水和物あるい
は酸付加塩とを反応させて得られる一般式(式中、各記
号は前記と同義である。)で表わされる化合物を閉環反
応に付す方法。
反応は適当な溶媒、たとえばメタノール、エタノール、
プロパツールなどのアルコール系m媒中、5〜20時間
加熱還流することにより進行し、−最大(I)および−
最大(rV)の化合物を生じる。
−最大(I[[)のヒドラジン誘導体が酸付加塩の場合
、脱酸剤(酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、炭酸水素ナ
トリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなど)の存在
下に反応させる。−最大(IV)の化合物が得られた場
合には、酢酸中5〜10時間加熱還流することにより一
般式(1)の化合物を得ることができる。
1韮」」−) 一般式(1)においてR3が水素である化合物と一般式 %式%() 〔式中、R4はヒドロキシ−R3−4アルキル、または
Ct−Sアルカノイルオキシ−01−4アルキルを、X
は反応活性な原子または基(塩素、臭素などのハロゲン
またはメタンスルホニルオキシ、トルエンスルホニルオ
キシ、ベンゼンスルホニルオキシなど)を示す、〕 で表わされる化合物を反応させ、R3がヒドロキシ−C
I−4アルキルまたはCt−、アルカノイルオキシ−0
1−4アルキルである化合物を製造する方法。
反応は適当な溶媒、たとえばベンゼン、トルエン、キシ
レンなどの非振性溶媒、あるいはN、 N−ジメチルホ
ルムアミド、アセトニトリルなどの極性溶媒中、脱酸剤
(水素化ナトリウム、ナトリウムアミド、ナトリウムメ
トキシド、ナトリウムエトキシド、水酸化カリウム、水
酸化ナトリウムなど)の存在下、0〜50℃で1〜10
時間保つことにより進行する。
1五」且) 一般式(I)において4位と4a位との間の結合が二重
結合である場合は、その結合部位が単結合である化合物
に酢酸溶媒中、臭素を滴下することにより〔ジャーナル
・オン・メディシナル・ケミストリー(J、Med、C
hes+、)第14巻、262頁(’1971年))合
成することができる。反応は酢酸溶媒中、1〜1.5倍
モル量の臭素を20〜60℃で滴下すると好適に進行す
る。
また、4位と4a位との間の結合が二重結合である一般
式(1)の化合物はその結合部位が単結合である化合物
にナトリウム−m−ニトロベンゼンスルホネート(Ba
ct+mann法、英国特許第1168291号明細書
)を反応させることによっても合成することができる。
方丑二(リ− 上記方法(i)から(iii )により得られた化合物
の基R1,R1または基R3の置換基を、通常の有機化
学的手法によって他の基に変換する方法。
そのような方法としては、たとえばニトロ基をアミノ基
に還元する方法、アミノ基を低級アルカノイル化する方
法またはアミン基をシアノ基に変換する方法(ザンドマ
イヤー反応、ガソターマン反応など)があげられる。
また各異性体を単離する場合には、次のような常法を用
いることができる。すなわち、ラセミ体混合物は、たと
えば光学活性な酸との塩の分別再結晶により、もしくは
光学活性な担体を充填したカラムを通すことにより所望
の光学異性体に分割することができる。個々のジアステ
レオマーは分別結晶化、クロマトグラフィーなどの手段
によって分離することができる。これらは光学活性な原
料化合物などを用いることによっても得られる。
〔作用および発明の効果〕
かくして得られる一般式(1)の化合物は、ベンゾジア
ゼピン受容体に対して高い親和性を存し、抗不安薬とし
て有用である。またジアゼパムなどの既存抗不安薬の過
剰投与あるいは中毒に対する中和剤として有用である。
さらには脳機能改善薬としても有用である。
以下に本発明化合物の薬理作用を実験方法と共に示す。
◎ ベンゾジアゼピンに対する置換能 特異的ベンゾジアゼピン受容体結合力試験をライフ・サ
イエンス(Life 5cience)第20巻、21
01頁(1977年)の方法に準じて行なった。
9〜10週令のウィスター系雄性ラットの大脳皮質より
粗シナプトソーム画分を分離し、120mM塩化ナトリ
ウムおよび5mM塩化カリウムを含む50mMトリス−
塩酸緩衝液(pH7,4)に懸濁して実験に用いた。
次に、シナブトソーム懸濁液に数種類の濃度の試験化合
物とトリチウム化ジアゼパム(最終濃度2nM)を加え
、0℃で20分間インキュベートした。その後、このQ
fi液をホワットマン(What−man) CF /
 Bグラスファイバーフィルターで濾過し、上記緩衝液
でフィルターを洗った後、フィルター上に残った放射能
活性を液体シンチレーションカウンターで測定した。
特異的結合量は、終結合量から10−’Mの非放射性ジ
アゼパム存在下で得られた結合量を差し引いたイ直とし
た。
以上の試験法により、本発明化合物のベンゾジアゼピン
受容体に対する親和力はトリチウム化ジアゼパムをその
結合部位から置換する能力によって評価されるものであ
り、Ki(iで表わされる。
−以下余白− 第1表に試験結果を示す。
第   1   表 また、本発明化合物はスキナーn(Skinner−b
O×)を用いたコンフリクト実験において有意の抗コン
フリクト作用を示し、さらに明暗箱を利用して惹起され
た実験的健忘に対し、すぐれた抗アムネジア作用を示し
た。
本発明化合物を医薬として用いる場合には、薬理学上許
容される適宜の賦形剤、担体、希釈剤などと混合し、錠
剤、カプセル剤、顆粒、シロップ剤、注射剤、坐剤また
は散剤などの形態で投与できる。投与量は、たとえば経
口投与の場合、通常成人1日当たり5〜500■程度で
あり、これを1回または数回に分けて投与することが、
できる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発
明はこれらにより何ら限定されるものではない。
実施例1 5−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベ
ンゾシクロへブテン−6−酢酸3gをブタノール50鴎
lに溶解し、4−クロロフェニルヒドラジン2.4gを
加えて8.5時間加熱還流した後、室温にて一晩放置す
る。析出した結晶を濾取し、エタノールより再結晶する
と、融点165〜166℃の2−(4−クロロフェニル
)−3,4,4a。
5.6.7−へキサヒドロ−2H−ベンゾ〔617〕シ
クロへブタ(1,2−C)ピリダジン−3−オン2.3
gを得る。
実施例2 5−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベ
ンゾシクロへブテン−6−酢酸3gをブタノール50+
*1に溶解し、フェニルヒドラジン1.6+alを加え
て7.5時間加熱還流した後、室温にて一晩放置する。
析出した結晶を濾取し、エタノールより再結晶すると、
融点124〜125℃の2−フェニル−3,4,4a、
  s、  6. 7−へキサ、ヒドロ−2H−ベンゾ
(6,7)シクロへブタ(1,2−C)ピリダジン−3
−オン1.7gを得る。
実施例3 5−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベ
ンゾシクロへブテン−6−酢酸3gをブタノール50m
1に溶解し、4−メトキシフェニルヒドラジン・塩酸塩
2.9gおよび酢酸ナトリウム2.5gを加え、5時間
加熱還流した後、室温にて一晩放置する。析出した結晶
を濾取し、エタノールより再結晶すると、融点161〜
163℃の2−(4−メトキシフェニル)−3,4,4
a、s。
6.7−へキサヒドロ−2H−ベンゾ(6,7)シクロ
へブタ(1,2−C)ピリダジン−3−オン2.5gを
得る。
実施例4 5−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベ
ンゾシクロへブテン−6−酢酸3gをブタノール50−
1に?溶解し、2−ヒドラジノピリジン1.8gを加え
、5時間加熱還流する。減圧にて溶媒を留去し、残香に
酢酸20m1を加え、さらに3時間加熱還流する。減圧
にて溶媒を留去後、残香をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーにより精製し、イソプロピルアルコールより再
結晶すると、融点119〜121’Cの2−(2−ピリ
ジル)−3,4,4a、5,6.7−ヘキサヒドロ−2
H−ベンゾ(6,7)シクロへブタ(1,2−C)ピリ
ダジン−3−オン1.2gを得る。
実施例5 実施例1で合成した2−(4−クロロフェニル)−3,
4,4a、5,6.7−へキサヒドロ−2H−ベンゾ(
6,7)シクロへブタ(1,2−C〕ピリダジン−3−
オン2gを酢酸20m1に溶解し、内温40〜50℃に
て臭素0.3s+1を加え、同温にてさらに30分間加
熱する0反応液に水を加え、クロロホルムにて抽出し、
炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸マグネシ
ウムにて乾燥する。減圧で溶媒を留去後、残香をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、エタノー
ルより再結晶すると、融点166〜168℃の2−(4
−クロロフェニル) −3,5,6,7−テトラヒドロ
−2H−ベンゾ(6,7)シクロヘプタ(1,2−c)
ピリダジン−3−オン0.3gを得る。
製剤処方例 本発明の化合物(1)10■を含有する錠剤は次の処方
により調製することができる。
化合物(1)            10.0■乳糖
               58.5■トウモロコ
シデンプン       25.0■結晶セルロース 
         20.0■ポリビニルピロリドンに
−302,0■タルク               
 4. O■化合物(りをアトマイザ−により粉砕し、
平均粒子径10μ以下の微粉とする。化合物(1)、乳
糖、トウモロコシデンプンおよび結晶セルロースを練合
機中で十分に混合したのち、ポリビニルピロリドン糊液
を加えて練合する。練合物を200メツシユの篩を通し
て造粒し、50℃の熱風乾燥機中で水分3〜4%となる
まで乾燥し、24メソシユの篩を通したのち、タルクお
よびステアリン酸マグネシウムを混合し、ロータリー弐
打錠機により、直径8龍の平面杵を用いて打錠する。
本錠剤は必要に応し、糖衣またはフィルムコート処理す
ることができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R^1、R^2は同一または異なって水素、ハ
    ロゲン、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、ニトロ、シ
    アノ、C_1_−_4アルキルまたはC_1_−_4ア
    ルコキシを、R^3はヒドロキシ−C_1_−_4アル
    キル、C_2_−_5アルカノイルオキシ−C_1_−
    _4アルキル、ピリジル、アリールまたは芳香環上にハ
    ロゲン、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、ニ
    トロ、シアノ、C_1_−_4アルキル、C_1_−_
    4アルコキシおよびC_2_−_5アルカノイルアミノ
    から選ばれる置換基を少なくとも1個有するアリールを
    、4位と4a位との間の結合■は単結合または二重結合 を示す。) で表わされるベンゾ〔6,7〕シクロヘプタ〔1,2−
    c〕ピリダジン化合物。 2、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R^1、R^2は同一または異なって水素、ハ
    ロゲン、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、ニトロ、シ
    アノ、C_1_−_4アルキルまたはC_1_−_4ア
    ルコキシを、R^3はヒドロキシ−C_1_−_4アル
    キル、C_2_−_5アルカノイルオキシ−C_1_−
    _4アルキル、ピリジル、アリールまたは芳香環上にハ
    ロゲン、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、ニ
    トロ、シアノ、C_1_−_4アルキル、C_1_−_
    4アルコキシおよびC_2_−_5アルカノイルアミノ
    から選ばれる置換基を少なくとも1個有するアリールを
    、4位と4a位との間の結合■は単結合または二重結合 を示す。) で表わされるベンゾ〔6,7〕シクロヘプタ〔1,2−
    c〕ピリダジン化合物を有効成分とすることを特徴とす
    る抗不安薬、既存抗不安薬の過剰投与あるいは中毒に対
    する中和剤および脳機能改善薬から選ばれる医薬。
JP5563888A 1988-03-09 1988-03-09 ベンゾ〔6,7〕シクロヘプタ〔1,2−c〕ピリダジン化合物およびその医薬用途 Pending JPH01228969A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7112976B2 (en) 1999-07-27 2006-09-26 Misubishi Denki Kabushiki Kaisha Test socket, method of manufacturing the test socket, test method using the test socket, and member to be tested

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US7112976B2 (en) 1999-07-27 2006-09-26 Misubishi Denki Kabushiki Kaisha Test socket, method of manufacturing the test socket, test method using the test socket, and member to be tested

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