JPH01228718A

JPH01228718A - 可変アデンダムホブ

Info

Publication number: JPH01228718A
Application number: JP5653788A
Authority: JP
Inventors: Akira Izumi; 和泉　明
Original assignee: Toyota Motor Corp
Current assignee: Toyota Motor Corp
Priority date: 1988-03-10
Filing date: 1988-03-10
Publication date: 1989-09-12

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、歯車の歯切りに使用されるホブに係り２特に
、一つのホブで、歯厚とデデンダムか独立に異なる歯車
の歯切りが行なえる可変アデンダムホブに関する。

（従来の技術）ホブは、歯車の製造における歯切りを行なう工具であり
、円柱状の本体の外周に、複数のラック（切れ刃）を配
設したものてあって、ホブ盤に取付けて、連続的に歯切
りか行なえるようにしたものである。

このホブによる歯車の製造においては、製造しようとす
る歯車の諸元（歯数、ピッチ円半径、歯厚、歯底円直径
等）に応じた寸法のラックか用いられているが、異なる
諸元ごとにホブを用意しようとすると、種類が多くなっ
てコストアップとなる。そのため、従来、同一のホブて
歯厚の異なる歯切りを行なうために、転位による歯切り
方法が案出されている（〈歯車の設計・製作■〉円筒南
軍の設計、近畿歯車懇話金錫（会田俊夫監修）１発行日
Ｓ５コ、９，１０　、発行所　■大河出版、Ｐ７０〜Ｐ
７３）。

これは、第５図に示すように、ラック１のピッチ線Ｐを
歯車のピッチ円りからある量だけ離して（転位）、歯車
のピッチ円りに接するラック１の位置をあらたに歯切り
ピッチＭＡｐ、としてころがり運動させることにより異
なった歯厚１．．１．の歯車を同一のラック１て加工す
るものであるヶ（発明か解決しようとする課題）しかしながら、従来の転位による加工方法ては、歯厚を
変えることはできるか、ラックｌのピッチ線Ｐを歯車の
ピッチ円りから半径方向に移動させるため、歯厚の変更
に伴なって歯底円直径も変化してしまう。

すなわち、歯厚を変えるとそれに伴なって歯底円直径か
一義的に決っていしまい１両方を独立に変更することか
できない・。そのため、歯厚と歯底円直径を別々に変更
したものを製造する場合には、夫々の諸元に応じたラッ
クを使用することとなり、工具の共通化か十分に図れな
かった。

本発明は、この点に鑑みてなされたもので、同一のホブ
により歯厚と歯底円直径の歯切りを独立して変更可能と
して、より効果的な工具の共通化を図ることを目的とす
る。

（課題を解決するための手段）以上の目的を達成する手段として、ホブ本体２の溝３内
てラック４をホブ本体２の軸方向に摺動可能に設け、前
記ホブ本体２に、前記ラックの一端に先端か軸方向から
当接する固定ネジ６と、前記う・ンク４の他端に当接す
る所定寸法の間隔板７を設けて、前記ラック４をホブ本
体２の軸方向の任意の位置で固定できるようにしたもの
である。

（作用）この構成とすると、所定寸法の間隔板７を用いてをラッ
ク４をホブ本体２の軸方向の所望の位置にセットし、固
定ネジ６を一端側に当接させて間隔板７とて挟持して固
定することにより、ラック４のホブ本体２の軸方向の位
置が調整される。

そして、このようにして、ホブ本体２に対する軸方向の
位置が任意に設定できるラック４を用いて、隣り合うラ
ック４をつる巻線の左右に交互にずらすことにより、ず
れ量に応じてホブ全体としてのアデンダムか変更される
こととなり、歯厚の変更、歯底円直径の変更か独立して
行なえることとなる。

すなわち、隣り合うラック４をつる巻線の左右に交互に
ずらすことにより、ずれ量に応じて、出退円直径を変え
ることなく、歯切りされる歯厚を変更することができ、
また、ラック４の位置を歯車素材の径方向に移動させて
、主述したようにラック４をつる巻線の左右に交互にず
らすことにより、歯厚を変えることなく、歯底円直径を
変更することかできることとなる。

基づいて説明する。

２はホブ本体であり、円筒状に形成されていて、外周の
周回り方向に、軸方向に延びる複数の溝３か形成されて
いる。６溝３には、ラック４か軸方向に摺動可能に嵌合
されている。

溝３の一方側には、ホブ本体２の軸方向に形成されてい
るネジ孔５に螺合している固定ネジ６か、先端を溝３内
に突出させて前記ラック４の一端に当接可能となってい
る。

溝３の他方側には、ラック４の他端に当接する所定寸法
の間隔板７か設けられており、間隔板７とホブ本体２の
間には、横状のアジャストウェッジ８が介装されている
。また、間隔板７には、アジャストウェッジ８の斜面か
摺接するスライド面７ａか形成されている。

溝３の他端側のホブ本体２には一部が溝３に開口したネ
ジ孔９がホブ本体２の径方向に形成されており、このネ
ジ孔９にアジャストスクリュー１０か螺合している。ま
た、前記アジャストウェッジ８には溝８８か形成されて
おり、この溝８ａに、アジャストスクリューＩＯの、ネ
ジ孔９の開口から溝３へ突出した部分が掛合している。

そして、このように組み合わせることにより、アジャス
トスクリュー１０の移動に伴なってアジャストウェッジ
８が間隔板７とホブ本体２の間て、スライド面７ａに沿
って移動し、間隔板７か軸方向に移動されることとなる
。

このように、アジャストウェッジ８とアジャストスクリ
ューＩＯの構成により、間隔板７を軸方向に微小寸法移
動することができることとなり、間隔板７の寸法誤差、
ホブのホブ盤への取付は誤差を修正することかできる。

そして、ラック４か所定位置にセットされたならば、固
定ネジ６を前進させて間隔板７とて挟持して固定する。

以上の構成に係る作用を説明する。

第４図に示すように、隣り合うラック４をつる巻線りの
左右に交互に、ｅ／２のずれ量でずらしてラック４をつ
る巻線りを基準として千鳥配列させると、ラック４のず
れ量がＯのときはホブ全体としてのアデンダムはラック
４のアゾンタムと同してｆＩＩであるのに対して、ラッ
ク４をｅ／２ずらすことにより、ホブ全体としてのアゾ
ンタム１２か次の関係で変化する。

１２（ホブのアデンダム）−１，（ラックのアデンダム
）−ｅ　　−ｊａｎ　　αα・・・ラ　ッ　りの圧力角
、　０　≦　ｅ　≦（ラックのトップランド）このよう
に、ラック４をずらすことにより、ホブ全体としてのア
デンダムを変えることができる。

それにより、隣り合うラック４をつる巻線りの左右に交
互にずらして歯切りを行なえば、ずれ量に応じて、歯底
円直径を変えることなく、歯厚を変更することができ、
また、ラック４の位置を歯車素材の径方向に移動させ、
それに応して、ラック４をつる巻線りの左右に交互に所
定量ずらすことにより、歯厚を変えることなく、歯底円
直径を変更することかできる。

これにより、歯厚と歯底円直径のそれぞれを独立に変更
する歯切りが行なえ、工具の共通化か図れることとなる
。

（発明の効果）以上詳細に説明したように本発明は、ホブ本体に増付け
られるラックを軸方向の所望の位置て固定することかで
きるように構成したため、隣り合うラックを交互につる
巻線からずらすことにより、一つのホブてアデンダムか
可変となり、歯厚と、歯底円直径のそれぞれを独立に変
更する歯切りか行なえる。

これにより、ホブの汎用性が高まり、工具の共通化を図
ることができ、設備コストの低減、段取り換えの時間の
短縮等の効果を奏する。

また、ホブ盤に取付は状態てラックの位置調整か可能で
あるため、加工状態でのホブの振れによる歯面の精度悪
化を防止することかできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の可変アデンダムホブの一例を示す断
面図、第２図は、第１図のＡ部拡大図、第３図は、第１図におけるＢ矢視図。第４図（ａ）は、第３図のＣ部拡大図、第４図（ｂ）は
、第４図（ａ）におけるＥ矢視図第５図は、従来の転位
による歯車の加工方法を示す模式図である。２・・・ホブ本体３・・・溝４・・・ラック６・・・固定ネジ７・・・間隔板特許出願人　　　　トヨタ自動車株式会社第２図第３図第４図＠５図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）ホブ本体の溝内でラックをホブ本体の軸方向に摺
動可能に設け、前記ホブ本体に、前記ラックの一端に先
端が軸方向から当接する固定ネジと、前記ラックの他端
に当接する所定寸法の間隔板を設けて、前記ラックをホ
ブ本体の軸方向の任意の位置で固定できるようにすると
ともに、隣り合うラックをつる巻線の左右に交互にずら
すことにより、アデンダムを可変できるようにしたこと
を特徴とする可変アデンダムホブ。