JPH01225891A - 金属溶解用るつぼ - Google Patents

金属溶解用るつぼ

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JPH01225891A
JPH01225891A JP4858688A JP4858688A JPH01225891A JP H01225891 A JPH01225891 A JP H01225891A JP 4858688 A JP4858688 A JP 4858688A JP 4858688 A JP4858688 A JP 4858688A JP H01225891 A JPH01225891 A JP H01225891A
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JP
Japan
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crucible
coating layer
corrosion
base material
heat
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JP4858688A
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English (en)
Inventor
Yoshiyasu Ito
義康 伊藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、るつぼ基材に高温における耐食性を備えたコ
ーティング層を施した金属溶解用るつぼに係り、特に高
温時における熱損失を最少に保つことができる金属溶解
用るつぼに関する。
(従来の技術) 近年形状記憶合金、超伝導材料、磁気あるいは光磁気記
録材料、水素吸蔵合金など多くの機能性金属合金が実用
化されるにともなって、これらに使用される金属素材に
対する需要も高まっている。
これらの金属材料にはコバルト(融点1493℃)。
クロム(同1905℃)、モリブデン(同2620℃)
、ニオブ(同1950℃)、チタン(同1668℃)な
どの高融点金属が使用されている。
ところがこれらの金属は、たとえばチタンのようにきわ
めて化学的活性が高い材料が多く、その製造にあたって
は、アーク、電子ビームあるいは高周波誘導等による加
熱溶解用として、たとえば第3図に示すようなるつぼが
使用される。
すなわち第3図においては、タンタルあるいはモリブデ
ン等によって作製された基材1の内面にニオブによる下
地コーティング2を施した上に、酸化イツトリウムのコ
ーティング層3が設けられ、溶解金属4を収容するよう
になっている。このコーティングyf93はたとえばプ
ラズマ溶射法によって厚さ0.1〜0.5mm程度に形
成され、溶解金属4とるつぼとの接触による腐蝕を防止
しているにのように構成されたるつぼは、さらに基材1
の外側に設けられた水冷パイプを備えた銅製のハース(
図示省略)に設置される。
(発明が解決しようとする課題) 上述したるつぼは、処理する金属を入れて加熱し、溶解
した金属を取り出しては新たに金属を補給して、再度加
熱して利用される。そこで問題となるのは溶融する金属
の活性度と溶解温度である。
例えばチタンの場合、融点は1941にであり、通常2
000 K程度の加熱が行われる。
この様な高温で活性な金属であるチタンと反応しない材
料の選択は、きわめて困難である。また、ウランの場合
、融点は1406 Kとチタンに比べて低いが、その活
性度はウランと比べてまさるとも劣らない、一方、熱効
率の面から考えると、チタンは熱伝導係数が高いために
、入熱量のほとんどが逃げてしまい効率低下を生じ易い
、そのため熱伝導係数の低いるつぼを用いて熱損失を低
減する必要が生じる。また、ウランの場合、比較的、熱
伝導係数は低いため、るつぼの熱伝導係数は高目のもの
を用意して、効率良く熱を逃がさないと、るつぼ内の温
度が上昇して、るつぼ材料とウランが反応するなどの問
題を生じる。
本発明の目的は、収容した金属の溶解が効率よく行なえ
ながら熱損失を低くおさえ、且つ破損を防止することが
できる金属溶解用るつぼを提供することにある。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 本発明においては、基材の高温物質と相対する前面に、
少なくとも一層の耐食性のコーティング層を有する金属
溶解用るつぼの、上記した基材の後面にも少なくとも一
層の耐熱性のコーティング層を設けた。
(作  用) るつぼの内面に施した耐食性のコーティング層によって
、化学的活性が高い溶解金属に対するるつぼの腐食が防
止され、るつぼの内面に施した耐熱性のコーティング層
によって、溶解金属の種類に応じたるつぼの熱伝導係数
を設定できる。
(実 施 例) 以下本発明の一実施例を第1図を参照して説明する。
適宜数の冷却用のバイブロを配設された銅製のハース7
に接して、基材1としてたとえばタングステン材を用い
たるつぼが搭載されている。基材1の内側表面には耐食
コーティングNI3が、また外側表面には断熱コーティ
ング層5がそれぞれ設けられている。耐食コーティング
層3および断熱コーティング層5は、それぞれたとえば
酸化イツトリウム(Y2O3)が用いられている。符号
4はこのるつぼ内に収容された溶解すべき金属、たとえ
ばウランである。
次にこれの作用を述べる。
るつぼに収容された金属4を、図示を省略した適宜の加
熱手段、たとえばアーク溶解、電子ビーム溶解等の手段
を用いて昇温溶解し、バイブロには外部から図示を省略
した循環ポンプ等により冷却水を通水する。溶解して高
温となった金属4がらるつぼに伝達した熱は、さらにハ
ース7に伝送され、るつぼの基材1等は一定の温度で平
衡する。
るつぼの熱伝導係数は、基材1の外側表面に旅された断
熱コーティング層5を選定することによって、金属4の
種類に応じた適値とすることができる。
次にこれを解析結果に基づいて詳述する。
第4図は、溶解金属としてウランを用いた場合の熱解析
結果の一例である。すなわち、銅ハース内に収容されて
いるるつぼの熱伝導係数を種々変化させ、るつぼの中の
ウランを電子ビーム加熱により、るつぼ中央部で270
0 Kまで加熱した場合の結果である。同図より、るつ
ぼ内面の腐食性を確認するため、るつぼ内壁温度と、る
・つぼの熱伝導係数の関係、ならびに2700 Kまで
加熱するのに要する電子ビーム入力とるつぼの熱伝導係
数の関係が明らかである。ウランの融点は1406K、
またウランの耐食コーティング材料として、Y2O3を
用いた場合のウランとの反応温度は1700にであるこ
とから、本実施例の場合には、るつぼの熱伝導係数によ
り、部分溶解の領域、全溶解の領域、るつぼが溶損する
領域に分けられる。一方、2700 Kで溶解するため
の電子ビーム入力は、熱伝導係数の高いるつぼほど大き
なエネルギーを必要とする。例えば、低い電子ビーム入
力で溶解を実施させるためには、第4図の全溶解部付近
を目指す必要がある。熱伝導係数としてλeq == 
IOW/aKとすると、電子ビーム入力は10Kw必要
となり、この時るつぼ内壁は1420 K、したがって
YtO,を耐食コーティングしておけば、十分に腐食は
防止できる。第5図は、有限要素法で解析した各種熱伝
導係数を有するるつぼの2700 K電子ビーム加熱時
の等温線図を示す。
第6図は、 さらにλeq = 20W/mKとされた
タングステン基材のるつぼの詳細熱解析結果について示
す。同図から電子ビームによりウラン表面を2700 
Kに加熱し、銅ハースは水冷で300Kに冷却している
場合には、Y2O6耐食コーティング層で110に程度
の温度差が生じ、ZrO□断熱コーティング層で100
OK程度の温度差が生じている。ll0K程度の温度差
では、耐食コーティング層の熱応力破損は問題ない。ま
た100OKの温度差を示す断熱コーティング層では溶
射条件を変え気孔率が高い伝導係数の低い皮膜が形成さ
れ得る。
なお、コーティングJFJ3および5はY2O3の他に
The、 t ZrO,s UO,、HfO,、A4,
03. BeO等であっても良い。ただし、ウランとの
反応開始温度以下にるつぼ内壁温度を調整するとともに
、電子ビーム入力値を最小とする様に、第4図に示した
考え方でコーティング膜厚をコントロールする必要があ
る。また、基材についても、高融点金属であればTa、
 Mo、 Nbあるいは、それらの合金等を採用しても
差支えない。
なお例えば基材1としてタングステンを採用した場合、
その線膨張係数は3〜4X10−’/にであり、コーテ
ィング層3乃至5に用いられるYaO5あるいはZrO
□の各線膨張係数9X10−@/に、および11 X 
10−@/ Kとの差が大きすぎ、直接コーティングを
行なうと、るつぼが加熱され膨張したときコーティング
層3乃至5が剥離する危険性がある。
このような場合には第2図に示すように、基材1とコー
ティング層3乃至5との間に、それぞれ中間層2および
8を設け、これらの材質を、たとえばNbのような基材
lとコーティング層3乃至5との中間の線膨張係数値(
6〜7X10−”/K)を持つものにすれば、コーティ
ング層3乃至5の密着強度に対しても十分な効果が得ら
れる。
なお、本発明において、前記基材はTa、Nb1w。
No、グラファイトおよびこれらを主成分とする合金の
いずれかを使用したものも含まれる。
前記コーティング層は、Y2O3t ZrO,t Th
ai tUOz t)1fO□* Ag2O,、BeO
などの酸化物セラミックも含まれる。
基材上にセラミック材からなるコーティング層を、内面
は耐食を目的とし、外面は断熱を目的に形成した金属溶
解用るつぼにおいて、セラミックコーティング層と基材
間に熱膨張係数が中間となる材料をコーティングするこ
とも含まれる6前記中間コーティング層として、No、
 Nb、 Wを用いることも含まれる。
前記表面コーティング層として、Yt03* ZrO□
The2.00. 、 HfO,、Aら03.BeOな
どの酸化物セラミックを用いることも含まれる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、長時間使用しても溶解金属と反応を生
ずることなく、しかも溶解に要するエネルギー損失を最
小に保つことができる効率の良い金属溶解用るつぼを提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す断面図、第2図は本発
明の他の実施例を示す断面図、第3図は従来の金属溶解
用るつぼを示す断面図、第4図および第5図は第1図の
作用効果を説明するための線図、第6図は同じく模式図
である。 1・・・基材     3・・・耐食コーティング層5
・・・耐熱コーティング層 代理人 弁理士 則 近 憲 佑 ′ 同  第子丸 健 第1図 第2図 第3図 第4図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 基材の高温物質と相対する前面に少なくとも一層の耐食
    性のコーティング層を有する金属溶解用るつぼにおいて
    、前記基材の後面にも少なくとも一層の耐熱性のコーテ
    ィング層を設けたことを特徴とする金属溶解用るつぼ。
JP4858688A 1988-03-03 1988-03-03 金属溶解用るつぼ Pending JPH01225891A (ja)

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