JPH0122401Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、トラクタにおける深耕調節装置の支
持機枠取付構造に関するものである。

従来、ロータリ部の深耕調節装置は、左右側デ
プスフレーム間に横機枠を横架して、同横機枠に
支持用のブラケツトを突設し、同ブラケツトを介
して枢支立設していたが、同ブラケツトは横機枠
に対して突設状態にあるため、構造上強固なもの
とはいえず、耕耘作業中飛散土等による衝撃荷重
を受けやすいロータリ部にあつては、実に不安な
ものであつた。

本考案では、上記欠点を解消すべく、左右側デ
プスフレーム前端に連設したコ字状のフレーム連
結体と、中間部に横架した横機枠間に、左右側支
持機枠を対向状態に架設して、同左右側支持機枠
を介して深耕調節装置を枢支立設することによ
り、同深耕調節装置の支持を強固なものとし、し
かもデプスフレームの枠組みの補強機能をも果し
うるトラクタにおける深耕調節装置の支持機枠取
付構造を提供せんとするものである。

本考案の実施例を図面にもとづき詳説すれば、
Ａは農作業用のトラクタを示しており、機体１の
前部にエンジン２を搭載し、前後に前輪３、後輪
４を各々設け、中央部に運転席５を配設して、後
述の耕耘部たるロータリ部Ｂを牽引すべく構成し
ている。

トラクタＡの後端には、油圧ケース６より回動
自在にリフトアーム７を突設し、同リフトアーム
７に連設したリフトリンク８を介してロータリ部
Ｂを連結しており、同ロータリ部Ｂは、前上部に
ロータリミツシヨン部９を配設し、同ロータリミ
ツシヨン部９にロータリヒツチ１０を介してトラ
クタＡのPTO軸から動力を伝達し、また、同ロ
ータリミツシヨン部９には車軸ケース１１を左右
横方向に横架して、同車軸ケース１１の端部には
チエーンケース１２を連設し、同チエーンケース
１２下端において耕耘爪１３が耕耘軸を介して回
動すべく設けている。

リフトリンク８下端はブラケツト１４を介し
て、車軸ケース１１左右部に連設し、同ブラケツ
ト１４の外側に位置する同車軸ケース１１左右部
には、連結ブラケツト１５を後方に突設して、同
連結ブラケツト１５にフレーム連結体１６を、平
面形状コ字状に折曲形成して左右連結部１６−
１，１６−２を設けると共に、同連結部１６−
１，１６−２を介して回動自在に枢設しており、
同フレーム連結体１６後側面の左右側には、円柱
管形状のデプスフレーム１７，１８前端を連設し
て平行相対状態とし、同フレーム１７，１８によ
りロータリ部Ｂ後部に設けた尾輪１９を、尾輪支
柱２０を介して支持せしめている。

デプスフレーム１７，１８中央間には補強フレ
ーム２１を横架し、同フレーム２１とフレーム連
結体１６間には、深耕調節装置２２を立設支持す
べく、縦長板状の左右支持ブラケツト２３，２４
を所定の間隔を保持せしめて対向状態に架設して
おり、同左右支持ブラケツト２３，２４は後端
を、補強フレーム２１中央部より後方へ突設せし
めた状態より前方へ平行対向状態を維持せしめ
て、中央部より各々左右外側に広がり状態に折曲
せしめ、前端部をフレーム連結体１６後側面に溶
着しているものである。

左右支持ブラケツト２３，２４の中央部には枢
支孔２５，２６を穿設し、同枢支孔２５，２６に
深耕調節装置２２下端を、枢支ピン２７を介して
枢支すると共に立設し、同装置２２側壁には支持
部材２８，２９を回動自在に枢支して、同装置２
２の支持補強に供せしめ、また、同装置２２上端
にはハンドル３０を回動自在に突設して、同ハン
ドル３０を回動操作することにより、連結ブラケ
ツト１５に枢設したフレーム連結体１６を中心に
デプスフレーム１７，１８を介して、ロータリ部
Ｂを上下昇降回動せしめて深耕調節を行うべく構
成している。

また、耕耘爪１３の上方にはロータリカバー３
１を連設し、同カバー３１左右側にはサイドカバ
ー３２を設けると共に、後端にはリヤカバー３３
前端を枢設しており、同リヤカバー３３上側面中
央部には左右側デプスフレーム１７，１８中央外
側に突設したブラケツト３４，３５を介して垂設
したハンガーロツド３６，３７下端を枢支してい
る。

本考案の実施例は上記のように構成されている
ものであり、ロータリ部Ｂにおける耕耘爪１３に
よる耕耘深さを必要に応じて調節する際には、深
耕調節装置２２に設けたハンドル３０を回動操作
することにより、左右側デプスフレーム１７，１
８を介してロータリ部Ｂを昇降回動せしめればよ
いものであり、この際、深耕調節装置２２は左右
支持ブラケツト２３，２４中央間に枢支立設して
おり、同左右支持ブラケツト２３，２４は、左右
側デプスフレーム１７，１８間に架設した補強フ
レーム２１とフレーム連結体１６間において、後
半部は相対平行状態とし、中央部からは前方へ
各々左右外側方へ広がり状態に折曲形成して架設
しているために、深耕調節装置２２をハンドル３
０を介して回動操作する際に、同左右支持ブラケ
ツト２３，２４にはハンドル３０を介して、下方
向への荷重と回動作用力とが、合力となつて複雑
に作用するにもかかわらず、充分な支持機能を果
しうるものである。

本考案によれば、左右支持ブラケツトに充分な
深耕調節装置の立設支持機能、並びに、デプスフ
レーム機枠の補強機能をもたせることができると
いう効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案による深耕調節装置の支持機
枠取付構造を有するトラクタの側面図。第２図
は、同要部の平面図。第３図は、同要部の斜視
図。 Ａ…トラクタ、７…リフトアーム、８…リフト
リンク、１６…フレーム連結体、１７，１８…デ
プスフレーム、２１…補強フレーム、２２…深耕
調節装置、２３，２４…支持ブラケツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ロータリ部の左右側デプスフレーム前端に、コ
   字状のフレーム連結体を溶着連設し、同フレーム
   連結体後方の同左右側デプスフレーム間には横機
   枠を横架して、同横機枠と同フレーム連結体間
   に、深耕調節装置を支持すべく、左右側支持機枠
   を対向状態に架設してなる、トラクタにおける深
   耕調節装置の支持機枠取付構造。