JPH01220236A - 書き替え可能な相変化型光メモリ媒体 - Google Patents

書き替え可能な相変化型光メモリ媒体

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JPH01220236A
JPH01220236A JP63047203A JP4720388A JPH01220236A JP H01220236 A JPH01220236 A JP H01220236A JP 63047203 A JP63047203 A JP 63047203A JP 4720388 A JP4720388 A JP 4720388A JP H01220236 A JPH01220236 A JP H01220236A
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JP
Japan
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composition
optical memory
compsn
memory medium
phase change
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Pending
Application number
JP63047203A
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English (en)
Inventor
Ryosuke Yokota
横田 良助
Shuji Yoshida
修治 吉田
Yasushi Miyazono
宮園 泰
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Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
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Publication date
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  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、書き替え可能な相変化型光メモリ媒体にかか
り、特に、記録された情報の消去時間が短く、かつ、記
録状態が安定であるものに関する。
[従来の技術] 書き替え可能な相変化型光メモリ媒体は、一定の組成を
有するガラス材が非晶質状態にあるときよりも結晶質状
態にあるときのほうが光に対する反射率が大きく、かつ
、光エネルギーを印加することにより非晶質状態と結晶
質状態との相変化を可逆的におこなわせることができる
という性質を示すことを利用し、これを、例えば、基板
に薄膜状に形成する(以下、これを記録膜という)こと
により、反射率の小さい非晶質状態にある部分をON情
報が記録された部分とし、反射率の大きい結晶状態にあ
る部分をOFF情報が記録された部分(あるいは、情報
が記録されていない部分)とすることで一定の情報を記
録し、あるいは、記録されている情報を消去して新たな
情報を記録するという作用をなすいわゆる書き替え可能
な相変化型光メモリ素子(以下、メモリ素子という)を
構成するために用いられる素材である。
この書き替え可能な相変化型光メモリ媒体で構成された
前記記録膜に第一に要求されるのは、a、前記非晶質状
態における反射率と結晶質状態における反射率との差が
十分に大きいことである。すなわち、通常、実用的には
変調度(=コントラスト比=非晶質状態における反射率
と結晶質状態における反射率との差/結晶質状態におけ
る反射率X100%)が20%以上であることが必要と
される。
次に、前記記録膜を有するメモリ素子が書き替え可能な
メモリ素子として実用に供するためには、b、一定の情
報を記録し、それを消去して新たな情報を記録するとい
う操作を繰り返し行っても所期の性能を維持できるもの
でなければならず、実用的には、この繰り返し回数が1
06回以上できるものであることが必要とされる。
さらに、メモリ素子としては、 C1一定の情報を記録したままで長期間の保存に耐える
ものでなければならず、実用的には、通常の保存条件で
10年以上の保存に耐えるものであることが必要とされ
る。換言すると、情報が記録された非晶質状態が、例え
ば、室温で10年間安定に維持できることが必要とされ
る。これはガラス材の物性面からみると熱的安定性とい
うことになるが、この熱的安定性は結晶化温度(Tx)
と活性化エネルギー(E)で決まり、前記程度の安定性
を得るためには、Tx=120℃以上、E=2、OeV
以上であることが必要とされるところで、一般に、前記
メモリ素子に情報を記録するときは、レーザ光を約1μ
mφに集光して前記薄膜状に形成された記録膜に照射し
て該部分を溶融し、急冷して非晶質状態にすることで行
なわれ、また、記録された情報を消去するときは、レー
ザ光の出力を前記記録時よりも小さくして前記記録膜に
照射し、該記録膜の融点よりも低温で、かつ、ガラス転
移点よりも高い温度に加熱するとともに、その照射時間
を前記記録時よりも長くすることにより結晶質状態にす
ることで行われる。
すなわち、このような相変化型光メモリ素子にあっては
、記録時におけるレーザ光の照射時間は十分に短時間に
することができるが、消去時におけるレーザ光の照射時
間は、記録膜が有効仁結晶化されるまでに一定以上の時
間を要することから比較的長い時間が必要である この記録あるいは消去に要する時間の長短は、この種の
相変化型光メモリ素子の性能を決める極めて重要な因子
の一つであり、消去に要する時間が長いとそれだけ性能
がおちることになるので、この消去時間をできるだけ短
くすることが要請される0例えば、消去時間として数μ
sec以上必要であった従来のものでは、1μm1+1
φに集光される記録専用のレーザ装置と、一つの部分に
照射される時間を長くするためにビームを長楕円状にし
た消去専用のレーザ装置(例えば、半導体レーザ装置が
用いられる)との2つのレーザ装置が必要であったが、
消去時間を、例えば、0.2μsec以下にすることが
できれば、これら記録・消去を1っのレーザ装置で行う
ことができるようになり、光ヘッドの軽量・小型化、ア
クセスタイムの短縮化等も可能となる。
このように、前記記録膜の素材としての書き替え可能な
相変化型光メモリ媒体は、さらに、d、消去時間を短く
できるもの、換言すると、結晶化時間の短いものである
ことも要請される。
以上のような、条件(a、b、c、d)を満たすべく、
従来から種々の組成の書き替え可能な相変化型光メモリ
媒体の開発が試みられており、例えば、 イ、 Ge−B 1−Te−3e系ガラス材が、かなり
広い組成領域内において相変化型光メモリ媒体になり得
るとするもの(例えば、特開昭62−73439号、特
開昭62−209741号公報参照)あるいは、 口、B1tTe3の組成を有しているもの(特開昭62
−222442号公報参照)等が提案されている。
[発明が解決しようとする課題] ところが、前記各従来例は、前記書き替え可能な相変化
型光メモリ媒体として要請される条件(a+ b+ C
+ d)の一部の条件は満たすものの、これら条件を全
て満たすことはできないものであった。 例えば、前記
従来例(イ)のGe−BiT e −S e系ガラス材
にあっては、前記各公報に消去時間については全く触れ
られていないが、本発明者等の実験によれば、実用上必
要とされる時間にはるかに及ばないことが確認されてい
る。
また、前記従来例(ロ)にあっては、最高で1μsec
以上であった。
本発明の目的は、上述の欠点を除去した書き替え可能な
相変化型光メモリ媒体を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、三角組成図上で、一般式 %式%) (ただし、x=0.1〜0.6、y=o〜1.2とする
)で表される物質を示す直線から2原子%以内の組成領
域内にある組成を有するGe−B1−Te−3e系ガラ
ス材が消去時間が0.2μsec以下と極めて短く、か
つ、その他の条件(a、b、c)も十分に満足するとい
う新規な事実の発見に基づいてなされたものであり、以
下の構成を有する。
正三角形の各辺と各々の辺に対向する頂点とのなす距離
を100%とし、前記三角形内に表示される点と前記各
辺とのなす距離で該辺と対向する各頂点に表示される元
素の組成原子%を示すことにより、前記各頂点に表示さ
れる元素で構成される種々の組成の物質を前記正三角形
内にプロットされる点で表示するようにした三角組成図
において、前記各頂点に(Ge)、(Bi)、(Te又
はTe+Se)をとったとき、この三角組成図上で、一
般式 %式%) (ただし、x = 0.10〜0.6、y=o〜1.2
とする)で表される物質を示す直線から2原子%以内の
組成領域内にある組成を有するGe−B1−Te−3e
系ガラス材を含む書き替え可能な相変化型光メモリ媒体
[作用コ 上述の構成において、本発明者等の実験究明によれば、
一般式 %式%) で表される組成を有するガラス材は、Xの値によって異
なるが、例えば、G e B i 4 T e t、G
 e B i 2 T e 4 、G e x B i
 2T e s等の組成を有すると推定される結晶質状
態の物質と非晶質状態の物質とが共存し、これがなめ、
記録・消去の相変化において分相を伴わず、その結果、
消去時間が極めて短くてすみ(0,2μsec以下)、
また、X線回折法による観測によればこれら結晶の結晶
形が全てヘキサゴナル(hexagonal)であるこ
とが確認され、これがため、反射率が高いこと(変調度
20%以上)、さらには、前記組成のガラス材は結晶化
温度Tx≧120℃でかつ結晶化・活性化エネルギーE
≧2.OeVであって極めて安定性に富むこと(繰り返
し回数;106回以上)が確認されている。また、種々
の実験の結果、三角組成図において、前記一般式で表さ
れる組成の物質を示す直線から2原子%以内の組成領域
内にある組成を有する物質は、互いにほぼ同じ特性を示
すが確認されている。
なお、本発明者等は、上述のガラス材1gにつきI r
、Zr、Mo2.Pt、Au又はMOを0.02〜o、
 is g加えた組成を有するガラス材はさらに消去時
間が短い(0,1μSθC)という事実も確認している
[実施例] 第1図は本発明の実施例にかかる書き替え可能な相変化
型光メモリ媒体を示す三角組成図である。
以下第1図を参照にしながら、本発明の実施例を詳細に
説明する。
ここで、三角組成図とは、正三角形の各辺と各々の辺に
対向する頂点とのなす距離を100%とし、前記三角瘤
内に表示される点と前記各辺とのなす距離で該辺と対向
する各頂点に表示される元素の組成%を示すことにより
、前記各頂点に表示される元素で構成される種々の組成
の物質を前記正三角形内にプロットされる点で表示する
ようにした図である。第1図の三角組成図は、前記各頂
点に(C,e)、(Bi)、(Te又はT e + S
 e )をとったものである。
第1図中、符号A、B、C,Dで示される各点は、一般
式 %式%) において、y=Qとしたときの一般式 (GeTe)、(Bi2Tex )r−*で、それぞれ
、x=0.33.0.4 、0.5 、0.6とした場
合の物質の組成比を示す点であり、以下に、これら各X
の値における組成、これら組成のものについて消去時間
及びコンストラスト比(変調度)を実測した実測結果を
示す。
点A (x =0.333 ) 組成(原子%) G e a、 ssB i 33.34 T e ss
、 s<消去時間 0.2μSec以下 コントラスト比 20%以上 点B (x=0.4 ) 組成(原子%) G e +o、 sB i sl、 aT e S?、
 9消去時間 0.2μsec以下 コントラスト比 20%以上 点C(x=0.5 ) 組成(原子%) G e 14.29 B i za、 sa T e 
s7. +a消去時間 0.2μsec以下 コントラスト比 20%以上 点D (x=0.6 ) 組成(原子%) G e la、 ys B i 2ST e sa、 
25消去時間 0.2μsec以下 コントラスト比 20%以上 本発明者等の知見によれば、以上の結果が得られる理由
は、以下のようであると推察される。
点C(x=0.5 )の場合 この場合における組成を組成式で表すと、G e B 
i x T e 4となるが、このような組成において
は、結晶質状態の物質と非晶質状態の物質とが共存し、
このため、記録・消去の相変化において分相を伴わない
ので各原子の必要拡散距離が短くてすみ、その結果、結
晶化に要する時間、すなわち、消去時間が短くてすむも
のと考えられる。
また、三元化合物そのものが結晶及び非晶質になり、分
相を伴わないので相変化が無理なく行われ、高い繰り返
し回数を保持できるものと考察される。
さらに、X線回折法による観測によればこれら結晶の結
晶形が全てヘキサゴナル(hexag。
nal)であることが確認されるが、このような結晶系
では、Teが密充填になっている構造であるため屈折率
が高く、これがため、反射率が高いものと推察される。
点A (x=0.333 )の場合 この場合における組成を組成式で表すと、G e B 
i 4 T e tとなるが、前記点Cの場合と全く同
じ理由により、同じ特性が得られるものと考えられる。
x=0.4の場合 この場合には、x=0.333のときのG e B i
 4 T e ?の結晶と、x=0.5のときのG e
 B i 2 T e 4の結晶とが混合して析出する
この場合両者とも互いに類似した原子配列なので相変化
にともなって拡散しなければならない距離も短くてすみ
、前記各点の場合と同様の特性が得られるものと考えら
れる。
次に、前記一般式におけるTeを一部Seに置き換える
場合についてのべる。一般にSeはTeに容易に置き換
えることが可能である。そして、ある程度までの置換で
は結晶形は変わらない。例えば、X冨0,5でy=o、
sのときは、GeBix Tez、i Sea、sの組
成となるが、折出結晶の結晶形はヘキサゴナルであった
。また、Seは、1゛eより共有結合強度が大であるの
で、TeをSeに置き換えることで非晶質状態の結晶化
温度が上昇するという利点もある。ただし、y=1.2
を越すと結晶形が変化してコントラスト比が減少するの
で、y=1.2以下とする必要があった。そして、この
場合の特性は前記各場合とほぼ同じであった。
一般に、非晶質状態のものが結晶化するのに結晶の核と
なるものがあると早く結晶化することは知られている0
本発明者等はこの事実に着目して種々実験究明した結果
、前記一般式 %式%) で表されるガラス系材にあっては、Ir、Zr。
Mo、Pt、Au又はMoが有効な核になりうろことを
みいだすことができた。そして、この場合、添加する量
は、前記ガラス材1gにつきZr等を0.02〜0.1
5g加えることが適切であり、それより少ない場合は、
核として機能せず、また、多すぎると他の特性を変える
作用をなすことが確認されている。
消去時間の短縮効果は、Zrの場合にはZrを加えない
場合の消去時間の172〜1/4  (0,1μsec
以下)であった。
なお、第1図におけるE点及びF点は本発明の範囲以外
の組成を有するガラス材を示すものであり、本発明者等
は、比較のために、これらの消去時間を実測しているの
で、以下に掲げる。
点E 組成(原子%) G e +tB i l?T e 66消去時間 15μsec 点F 組成(原子%) G e +sB i 4(IT e 4s消去時間 2μsec 次に、本発明の実施例にかかる書き替え可能な相変化型
光メモリ媒体を基板上に形成して相変化型メモリ素子の
記録膜を形成する方法について説明する。
この記録膜の形成は、通常のスパッタ法又は真空蒸着法
によってガラス基板やプラスチック基板表面に形成され
る。
スパッタ法を用いる場合、そのスパッタターゲットとし
て、あらかじめ所定のガラス組成あるいは一部これを補
正した組成を有するガラス材を合成しておき、これをA
rガス中(Arガス置換した真空グローブボックス中)
にて、ステンレス製の金型に流し込み、研磨して75〜
1001n+φ、厚さ5u程度の円盤状のターゲットを
形成してこれを用いるか、あるいは、GeTeの組成の
ターゲットと、Bi2Te5との2つのターゲットを作
り、Bi2Te3のターゲットの上に適宜の大きさに形
成されたGeTeのターゲットをおいて、複合ターゲッ
トとしてもよい、複合ターゲットにした場合、G e 
T eの組成のターゲットと、BizTesのターゲッ
トとの面積比を変えることによって、 (GeTe)、  (Bi2  Te3 )l−xのX
を変えることができる。
また、Zrの小さなターゲット(例えば、内径5nnφ
)を作り、これを3〜4ケBizTesターゲツトの上
において基板を回転させながらスパッタを行うことによ
り、Zr等をドープすることができる。
スパッタ法で成膜した膜の組成は光電子分光分析法(E
SCA)によって分析し、目標組成になるようにBi又
はTeの小円盤ターゲットを用意し、これを上述のよう
にして作成した合金型ターゲットの上においてスパッタ
を行い、目標組成になるように補正する。
真空蒸着による場合もほぼ同様であり、あらかじめ所定
の組成に合成したガラス材を用いてフラッシュ蒸着して
もよいし、あるいは、Ge、Bl。
Teの三元蒸発によってもよい、また、Zrを混入する
場合は、Zr等を電子ビーム加熱法によって蒸発させれ
ばよい。
次に、こうして作成した記録膜の初期化について説明す
る。
上述のようにしてスパッタによって形成した膜はそのま
までは(すなわち、“as−depo”のままでは)、
非晶質と結晶質の中間の状態になっているのが普通であ
る。これは、スパッタ時の電子衝撃の影響工でアモルフ
ァス状態が結晶質のほうに移る中間状態で膜が形成され
てしまうためと考えられる。このような状態は、いわば
雑音(ノイズ)が記録されている状態であるから、これ
を、何も記録されていない状態にしておかないと、一定
の意味のある情報を記録することができない、この何も
記録されていない状態にすることを初期化という。
この初期化は、要するに、前記中間状態にある記録膜を
結晶質状態すればよいのであるが、それは、以下のよう
にして行う。
まず、前記記録膜に半導体レーザパルスを照射してこれ
を溶融・急冷し、非晶質化することによって前記中間状
態を解消し、しかる後、これを弱い光で加熱するか、あ
るいは、真空中で加熱することによって結晶化する。結
晶化されているか否かの確認は、再生レーザパルスの反
射光を測定することで容易にできる。
なお、以上のようにして作成した記録膜の結晶化温度を
求めたく理学電機株式会社製高感度示差走査熱量計DS
C8240Bによる測定)ところ、120℃であり、ま
た、結晶化の活性化エネルギーをキラシンジャー(Ki
ssinger)法で求めたところ2.OeVであった
また、消去時間の測定は以下のようにして行った。
すなわち、まず、基板にS i O2をスパッタした後
、この上に本発明にかかる組成を有する記録膜を100
0オングストローム形成する0次に、これに5if2の
保護膜をスパッタ法により2000オングストロームの
厚さに形成する。次いで、上述の初期化を行う9次に、
ある出力、例えば、81Hの出力を有するレーザビーム
を前記記録膜に照射し、溶融・急冷して非晶質化した後
、これにパルス幅を0.05μsecづつ順次増加させ
た結晶化(消去)レーザパルスを照射して各部分を次々
と結晶化させる。こうして結晶化処理を終わったら、次
にこの結晶化処理を施した部分に0.5mW 、1μs
ecの再生用レーザパルスを順次照射していき、その反
射光を測定する0反射光の強度が飽和する部分における
前記結晶化レーザパルスのパルス幅を求めれば(前記結
晶化レーザの照射位置と再生用レーザの照射位置とを対
応づけておくことにより求めることができる)、それが
すなわちこの条件下での求めるべき消去時間である。
このような測定をレーザ出力を変えて種々行い、各条件
下における消去時間を求め、こうして求めた消去時間の
うち最小のものをこの記録膜の消去時間とする。
以上詳述した実施例の利点をまとめると以下のようにな
る。
■ 化合物GeTe、B iz Tesの融解温度は各
々690℃、616℃であるが、これらの化合物化した
(GeTe)、(Bi*Te、>l−には、x=0.3
33で560℃、x=0.5で565℃と低くなってい
る。すなわち、これにより、二元化合物よりも小さいレ
ーザパワーで記録できることになり、記録感度がよいと
いう利点がある。
■ 各頂点に(Ge)、(Bi)、(Te又はTe+S
e)をとったとき、この三角組成図上で、一般式 %式%) (ただし、x=0.2〜0.7 、y=o 〜1.2と
する)で表される物質を示す直線から2原子%以内の組
成領域内にある組成を有するGe−B1−Te−3e系
ガラス材は消去時間が0.2μsec以下と極めて短い
■ 前記■におけるGe−B1−Te−3e系ガラス材
に、該ガラス材1gにっきIr、Zr。
Mo、Pt、、Au又はMOを0.02〜0.15g加
えた組成を有するガラス材は、さらに消去時間が0.1
μsec以下と短い。
■ 記録状態(非晶質状態)の熱的安定性は、結晶化温
度(Tx)と結晶化・活性化エネルギーEで決まるが、
前記実施例のものは、いずれも、T x = 120°
C以上、B=2.OeV以上であり、極めて安定性に富
み、記録・消去の繰り返し可能回数は 106回以上である。
次に、本発明者等は、前記各実施例に基づいて実際に記
録膜を製造しているのでその結果の一部を次に製造例と
して掲げる。
(製造例1) この例は、Ge、Bi、Te、Seの合金の組成がそれ
ぞれ8.3 、33.4.50.0.8.3原子%であ
るガラスにさらに該ガラス1gにIr0.04g加えて
合成してこれをスパッタターゲットとして用いてスパッ
タ法によって記録膜を形成した例である。
この場合、前記組成は、 (GeTe ) o、sss  (B i 2 Te2
.s ) o、*t、*に相当し、x=0.333  
(溶融温度560℃)、y=0.5の場合に相当する。
まず、ガラス基板上にSiO2を2000オングストロ
ームの厚さにスパッタし、前記組成を合金ターゲットを
用いて記録膜を1000オングストロームの厚さに成膜
し、しかる後、スパッタ法により、。
この上にS i O2を3000オングストロームの厚
さに形成した。
こうして形成した記録膜の消去時間は0.1μsec以
下、変調度20%以上、結晶化温度が130℃であった
なお、前記記録膜の成膜は、高周波マグネトロン型スパ
ッタ装置に前記合金製ターゲットを取り付け、2 x 
10−’Torr以下の真空度で、Arガスを0.00
5Torrの分圧となるように導入し、30!A以下の
高周波電力を印加することで行った。
(製造例2) 前記製造例1における合金ターゲットに、該合金ターゲ
ット1gにつきIrの代わりにZrを0.06g加えた
合金ターゲットを作成し、このターゲットを用いて前記
製造例1と同様にして記録膜を形成した。
この場合の消去時間は0.1μsec以下、結晶化温度
は130℃であった。
(製造例3) 前記製造例1における合金ターゲットに、該合金ターゲ
ット1gにつきptを0.05g加えた合金ターゲット
を作成し、このターゲットを用いて前記製造例1と同様
にして記録膜を形成した。
この場合の消去時間は0.1μsec以下、結晶化温度
は130℃であった。
(製造例4) この例は、Ge、Bi、Teの合金の組成がそれぞれ1
0.52 、31.59 、48.24原子%であるガ
ラスにさらに該ガラス1gにIrO,04g加えを合成
してこれをスパッタターゲットとして用いてスパッタ法
によって記録膜を形成した例である。
この場合、前記組成は、 (GeTe)。、−(Bi、Te、)o、6に相当し、
X=0.4 、y=oの場合に相当する。
まず、ガラス基板上にS i 02を2000オングス
トロームの厚さにスパッタし、前記組成を合金ターゲッ
トを用いて記録膜を1000オングストロームの厚さに
成膜し、しかる後、スパッタ法により、。
この上にS i O2を3000オングストロームの厚
さに形成した。
こうして形成した記録膜の消去時間は0.2μsec以
下、変調度20%以上、結晶化温度が135℃、記録・
消去の繰り返し可能回数は106回であった。
(製造例5) 前記製造例4における合金ターゲットに、該合金ターゲ
ット1gにつきAuを0.06g加えた合金ターゲット
を作成し、このターゲットを用いて前記製造例4と同様
にして記録膜を形成した。
この場合の消去時間は0.1μsec以下、結晶化温度
は135℃であった。
(製造例6) この例は、Ge、Bi、Te、Seの合金の組成がそれ
ぞれ14.28 、28.57 、50.0.7.15
原子%であるガラス1gにつきIrを0.04g加えた
を合成してこれをスパッタターゲットとして用いてスパ
ッタ法によって記録膜を形成した例である。
この場合、前記組成は、 (GeTe)o、s  (Bi2Tes )o、sに相
当し、x=0.5  <溶融温度565 ’C) 、y
 =0゜5の場合に相当する。 まず、ガラス基板上に
5IO2を2000オングストロームの厚さにスパッタ
し、前記組成を合金ターゲットを用いて記録膜を100
0オングストロームの厚さに成膜し、しかる後、スパッ
タ法により1.この上にSiO2を3000オングスト
ロームの厚さに形成した。
こうして形成した記録膜の消去時間は0.1μsec以
下、変調度20%以上、結晶化温度が140℃であった
(製造例7) この例は、Ge、Bi、Teの合金の組成がそれぞれ1
8.75 、25.56.25原子%であるガラスにI
rを0.05g加えて合成してこれをスパッタターゲッ
トとして用いてスパッタ法によって記録膜を形成した例
である。
この場合、前記組成は、 (GeTe)o、6 (Bit Tea )0.4に相
当し、x=0.6 、y=oの場合に相当する。
まず、ガラス基板上に5i02を2000オングストロ
ームの厚さにスパッタし、前記組成を合金ターゲットを
用いて記録膜を1000オングストロームの厚さに成膜
し、しかる後、スパッタ法により、。
この上にSiO□を3000オングストロームの厚さに
形成した。
こうして形成した記録膜の消去時間は0.1μsec以
下、変調度20%以上、結晶化温度が140℃、記録・
消去の繰り返し可能回数は106回であった。
(製造例8) この例は、Ge、Bi、Teの合金の組成がそれぞれ8
 、32.60原子%であるガラス1gにIrを0.0
5 g加えて合成してこれをスパッタターゲットとして
用いて前記製造例1と同様にしてスパッタ法によって記
録膜を形成した例であり、消去時間が0.2μsecで
あった。
なお、この例によって得られるメモリ媒体の組成は、一
般式 %式%) (ただし、x = 0.10〜0.6、y=o〜1.2
とする)で表される物質を示す直線上にはないが、該直
線から2原子%以内の組成領域内(第1図中点線で囲ま
れる領域内)にある組成を有する。
(製造例9) この例は、Ge、Bi、Te、Seの合金の組成がそれ
ぞれ14.28 、28.57 、50.0.7.15
原子%であるガラス1gにMOを0.08 g加えて合
成した。
この組成は、 (GeTe ) o、s  (B i 2 Te1.s
3 e a、s ) o、に相当する。すなわち、x=
0.5、y=0.5の場合である。
これをスパッタターゲットとして用いて前記製造例1と
同様にしてスパッタ法によって記録膜を形成した例であ
り、消去時間が0.2μsecであった。
[発明の効果] 以上詳述したように、本発明は、各頂点に(Ge)、(
Bi)、(Te又はT e +S e )をとったとき
、この三角組成図上で、一般式%式% (ただし、x=0.1〜0.6 、y=o〜1.5とす
る)で表される物質を示す直線から2原子%以内の組成
領域内にある組成を有するG e −B i −T e
 −3e系ガラス材を含む書き替え可能な相変化型光メ
モリ媒体であり、実用上において必要とされる各種の条
件、例えば、変調度(20%以上)、書き替え可能回数
(106回以上)、長期間保存性(10年以上)、消去
時間(0,2μsec以下)を全て十分に満足するとい
う極めてすぐれた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例にかかる書き替え可能な相変化
型光メモリ媒体を示す三角組成図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 正三角形の各辺と各々の辺に対向する頂点とのなす距離
    を100%とし、前記三角形内に表示される点と前記各
    辺とのなす距離で該辺と対向する各頂点に表示される元
    素の組成原子%を示すことにより、前記各頂点に表示さ
    れる元素で構成される種々の組成の物質を前記正三角形
    内にプロットされる点で表示するようにした三角組成図
    において、前記各頂点に(Ge)、(Bi)、(Te又
    はTe+Se)をとったとき、この三角組成図上で、一
    般式 (GeTe)_x(Bi_2Te_3_−_ySe_y
    )_1_−_x(ただし、x=0.10〜0.6、y=
    0〜1.2とする)で表される物質を示す直線から2原
    子%以内の組成領域内にある組成を有するGe−Bi−
    Te−Se系ガラス材を含む書き替え可能な相変化型光
    メモリ媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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