JPH0121948Y2 - - Google Patents

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JPH0121948Y2
JPH0121948Y2 JP1985046001U JP4600185U JPH0121948Y2 JP H0121948 Y2 JPH0121948 Y2 JP H0121948Y2 JP 1985046001 U JP1985046001 U JP 1985046001U JP 4600185 U JP4600185 U JP 4600185U JP H0121948 Y2 JPH0121948 Y2 JP H0121948Y2
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oil
drum
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vacuum
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、含油軸受等の製造工程において焼結
部品に油を含浸させる真空浸油装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、この種の真空浸油装置として、たとえば
第4図に示すように、密閉容器1の上部に吸気部
2と排気部3を設け、吸気部2に端部にバルブ4
を連結した配管5を連結し、排気部3と真空ポン
プ(図示せず)とを途中にバルブ6を介装させた
配管7で連結させた真空浸油装置が知られてい
る。
この真空浸油装置において密閉容器1は、有底
円筒体8と、その上縁に嵌着されたパツキン9
と、上部に嵌装された蓋10とからなるものであ
り、内部に油11を注入して、中に多数の焼結部
品(図示せず)を入れた篭12を油11中に浸漬
するものである。
上記の構成からなる真空浸油装置において焼結
部品に油を含浸させるには、まず、蓋10を取り
外して密閉容器1内に油11を注入し、篭12を
挿入して蓋10を嵌装し、バルブ4を閉じた状態
でバルブ6を開け、密閉容器1内の空気13を真
空ポンプによつて排気部3から排気して密閉容器
1内を真空にし、次にバルブ6を閉じ、バルブ4
を開け、吸気部2から密閉容器1内に空気を取り
入れて密閉容器1内の圧力を大気圧に戻し、蓋1
0を取り外して密閉容器1内から篭12を取り出
す。
このようにして、この真空浸油装置では、焼結
部品に油を含浸させることができる。
また、上記以外の真空浸油装置として、たとえ
ば、第5図に示すように上記の真空浸油装置に油
槽14を併設した真空浸油装置が知られている。
この真空浸油装置において油槽14は、密閉容
器1内に送入する油11を溜めておくものであ
り、その下部には流出口15と流入口16とが設
けられている。密閉容器1には、その下部に流入
口17と流出口18とが設けられており、流入口
17と流出口15とは途中にバルブ19を介装さ
せた配管20で連結され、流出口18と流入口1
6とは途中にバルブ21とポンプ22を介装させ
た配管23で連結されている。ポンプ22は密閉
容器1内の油11を流出口18から配管23内に
取り入れ、これを流入口16から油槽14内に送
入するものである。
この真空浸油装置では、バルブ19,21を閉
じた状態で油槽14内に油11を注入してこれを
溜めておくことができ、バルブ19を開けて油槽
14内の油11を密閉容器1内に流入させること
ができ、また、バルブ19を閉じ、バルブ21を
開けた状態でポンプ22を作動させて密閉容器1
内の油11を油槽14内に送入し、バルブ21を
閉じて油11を油槽14内に溜めておくことがで
きる。
この真空浸油装置において焼結部品に油を含浸
させるには、まず、バルブ19,21を閉じた状
態で油槽14内に油11を注入して溜めておき、
前述の従来例と同様にして密閉容器1内に多数の
焼結部品を入れた篭12を収納して中を真空に
し、次にバルブ6を閉じ、バルブ19を開けて油
槽14内の油11を密閉容器1内に送入し、焼結
部品を油11で浸してバルブ19を閉じ、次にバ
ルブ4を開け、吸気部2から密閉容器1内に空気
を取り入れて密閉容器1内の圧力を大気圧に戻
し、次にバルブ21を開き、ポンプ22を作動さ
せて密閉容器1内の油11を油槽14に送入した
後にバルブ21を閉じ、蓋10を取り外して密閉
容器1内から篭12を取り出す。
このようにして、この真空浸油装置では、焼結
部品に油を含浸させることができる。そして特に
この真空浸油装置では、焼結部品を油に浸すこと
なく密閉容器1内を真空にできるので、焼結部品
内部の細孔の真空度を高めることができ、細孔内
にすきまなく油を充填することができる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、軸受等の焼結部品には、その運搬中
あるいは取り置きの間に工場内に浮遊している鉄
粉等が付着する場合があるが、上記の真空浸油装
置では焼結部品に付着した鉄粉等を除去すること
ができない。しかしながら、一般に含油焼結部品
は、軸受やカムのように機械の摺動部に取り付け
られて使用されるので、これら焼結部品がその表
面に鉄粉等を付着させたまま取り付けられると、
付着した鉄粉等が摺接部に入つて軸等の摺接面を
磨耗させ、機械の精度を落とし、あるいは機械の
故障の原因となるという問題があつた。
〔問題を解決するための手段〕
この考案では、内部に油が送入される密閉容器
と、この密閉容器に途中に濾過器を介装した管に
よつて連結された油槽とを備え、密閉容器の中
に、水平方向の軸線を中心として回転自在に軸支
されたドラムを配置し、ドラムの少なくとも回転
中心回りの全面を網で構成することによつて上記
問題を解決している。
〔作用〕
ドラムの中に多数の焼結部品を入れ、このドラ
ムを油中で回転させるとドラム内の焼結部品は互
いに擦れ合うとともに、ドラムの表面の網と擦れ
合い、焼結部品の表面に付着した鉄粉等が除去さ
れるとともに、鉄粉等は速やかにドラムの外部へ
排出される。さらに、一度の浸油作業毎に油中の
鉄粉等が濾過器で除去されるので、常に清浄化さ
れた油で浸油することができ、したがつて、浸油
後の焼結部品等の表面を極めて清浄にすることが
できる。
〔実施例〕
第1図ないし第3図は本考案の一実施例を示す
図である。これらの図において第5図に示す従来
例と同じ構成部材には同符号を付し、その説明を
省略する。
第1図ないし第3図において符号24は密閉容
器1内に水平に配置されたドラムである。このド
ラム24は、六角筒状の篭であり、骨組となるフ
レーム25とフレーム25の全面を覆う金網
(網)26とからなるものである。フレーム25
は上下に半割りになつていて、その上側のフレー
ム27および下側のフレーム28はそれぞれ矩形
の枠29と複数のコ字状の枠30とを連結してな
るものである。コ字状の枠30は枠29の両端と
中間部に設けられている。上下のフレーム27,
28は枠29の一側縁同士がヒンジ結合され、そ
れによつて上フレーム27は下フレーム28に対
して矢印X・Y方向に回動し、ドラム24は開閉
できるようになつている。枠29の他方の一側縁
にはそれぞれ係止片31,31が固定されてい
る。係止片31,31はそれらをボルト・ナツト
32,33で締結することによつてドラム24を
閉じた状態に保つものであり、その中央部にはボ
ルトが貫通する孔34が設けられている。
このように構成されたドラム24の軸方向の両
端には、ドラム24の軸線と一致させて支持軸3
5,36が外方に突出して設けられている。すな
わち、下フレーム28の枠29の両端部には固定
板37を介して支持軸35,36が固定されてい
る。
また、密閉容器1には、その内壁に軸受38が
固定され、軸受38と相対向する壁部に設けられ
た孔に軸受39が嵌着されている。これら軸受3
8,39はドラム24を回転自在に軸支するもの
であり、軸受38には支持軸35が嵌挿され、軸
受39には支持軸36が密閉容器1の外部に突出
するように嵌挿されている。支持軸36には密閉
容器1の外部に設けた駆動源(図示せず)の回転
軸が連結されている。
なお、流入口16とポンプ22との間の配管
(管)23には濾過器40が連結されている。こ
の濾過器40は油11を油槽14内に送入する際
に油11を濾過し、油11中に浮遊している鉄粉
等を除去するものである。
上記の構成からなる真空浸油装置において、焼
結部品に油を含浸させるには、まず、バルブ1
9,21を閉じた状態で油槽14内に油11を注
入して溜めておく。次に蓋10を取り外し、ドラ
ム24の上フレーム27を矢印X方向に回動させ
てドラム24を開け、内部に多数の焼結部品を入
れてドラム24を閉じ、係止片31,31をボル
ト・ナツト32,33で締結して蓋10を嵌装す
る。次にバルブ4を閉じた状態でバルブ6を開
け、密閉容器1内の空気13を真空ポンプ(図示
せず)によつて排気部3から排気して密閉容器1
内を真空にしてバルブ6を閉じる。次にバルブ1
9を開けて油槽14内の油11を密閉容器1内に
送入し、焼結部品を油11で浸してバルブ19を
閉じ、同時に駆動源を作動させてドラム24を回
転させる。この状態で、ドラム24内に入れられ
た多数の焼結部品は、これら焼結部品が互いに擦
れ合うと共にドラム24の金網26とも擦れ合
い、その表面に付着した鉄粉等が除去され、ドラ
ム24の外部に放出される。次にバルブ4を開
け、吸気部2から密閉容器1内に空気を取り入れ
て密閉容器1内の圧力を大気圧に戻し、バルブ2
1を開き、ポンプ22を作動させて密閉容器1内
の油11を油槽14に送入する。すると、油11
中の鉄粉等が濾過器40によつて除去され、油1
1が清浄化される。次に、バルブ21を閉じ、同
時に駆動源を停止させてドラム24の回転を止
め、蓋10を取り外し、ボルト・ナツト32,3
3を取り外してドラム24を開け、中から焼結部
品を取り出す。
このようにして、この真空浸油装置では、焼結
部品に油を含浸させると同時に、ドラム24内の
焼結部品を互いに擦り合わさせるとともに、金網
26に擦り合わせることによつて焼結部品の表面
に付着した鉄粉等を除去することができる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案による真空浸油
装置では、内部に油が送入される密閉容器と、こ
の密閉容器に途中に濾過器を介装した管によつて
連結された油槽とを備え、密閉容器の中に、水平
方向の軸線を中心として回転自在に軸支されたド
ラムを配置し、ドラムの少なくとも回転中心回り
の全面を網で構成しているから、焼結部品の表面
に付着した鉄粉等が除去されるとともに、鉄粉等
は速やかにドラムの外部へ排出され、さらに、一
度の浸油作業毎に油中の鉄粉等が濾過器で除去さ
れるので、常に清浄化された油で浸油することが
できる。したがつて、浸油後の焼結部品等の表面
を極めて清浄にすることができ、焼結部品に付着
した鉄粉等が機械内部の軸等の摺接部に入つてそ
の摺接面を磨耗させるようなことがなくなり、機
械の精度の維持あるいは故障を防止することがで
きるという効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図はこの考案の一実施例を示
す図であつて、第1図はその概略図、第2図は第
1図のA−A線視断面図、第3図はドラムを示す
斜視図、第4図および第5図は従来の真空浸油装
置の例を示す概略図である。 1……密閉容器、2……吸気部、3……排気
部、10……蓋、14……油槽、23……配管
(管)、24……ドラム、26……金網(網)、4
0……濾過器。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 軸受等の焼結部品に油を含浸させる真空浸油装
    置であつて、蓋および吸排気部を有し、内部に油
    が送入される密閉容器と、この密閉容器に途中に
    濾過器を介装した管によつて連結された油槽とを
    備え、前記密閉容器の中に、水平方向の軸線を中
    心として回転自在に軸支されたドラムを配置して
    なり、前記ドラムの少なくとも回転中心回りの全
    面を網で構成したことを特徴とする真空浸油装
    置。
JP1985046001U 1985-03-29 1985-03-29 Expired JPH0121948Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985046001U JPH0121948Y2 (ja) 1985-03-29 1985-03-29

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JP1985046001U JPH0121948Y2 (ja) 1985-03-29 1985-03-29

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JPS61164230U JPS61164230U (ja) 1986-10-11
JPH0121948Y2 true JPH0121948Y2 (ja) 1989-06-29

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ID=30560000

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JP1985046001U Expired JPH0121948Y2 (ja) 1985-03-29 1985-03-29

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0643134Y2 (ja) * 1987-03-12 1994-11-09 三菱マテリアル株式会社 真空浸油装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5714458A (en) * 1980-06-23 1982-01-25 Urutorashiiru Intern Ltd Impregnation of porous article
JPS5744666B2 (ja) * 1975-12-29 1982-09-22

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JPS5744666U (ja) * 1980-08-26 1982-03-11

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